【悲報】俺達の転生先、ゼムリア    作:石黒 雲水

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リベール王国、1日だけの馬鹿騒ぎ ~11~

リベール王国 グランセル城

 

 

 

「化け狐が目標の傍を離れないから出来ないだと!?伝説だろうが所詮東方人か、役に立たんな」

 

共和国の役人の罵声を脳内の復讐手帳に名を刻みながら聞き流す。今の政権は移民反対派に地盤を持つ、この程度の罵声など慣れた物だ

 

「あの化け狐とやりやってもいいが、いいのか?この場でお前達の企みが世界中にバレるぞ」

「っち、あの狐を離れさせればいいんだな」

「それでいい」

 

役人に要求を飲ませ銀は再び闇へと戻る。この後は協力者とのすり合わせだ、子供に出来る事は限られるが出来る事をさせなければならない

 

「戻った、そっちは何も無いか?」

「もぐもぐもぐ、無い」

 

暗い食糧庫でリベールの食料を食い漁りながら白い子供は短く返す。単純な子供だ、本当に何も無かったのだろう

 

「さて、コレから共に仕事をするがお前の事は何と呼べばいい?名前は何だ?」

「αOz ver69」

「長い、名前ではないだろうソレは」

 

強いて言うなら型番である。しかし、子供には他の名で呼ばれた事など無い。故にどう答えればいいか分からなかった

 

「69、両面待ちか。リャンメン、いやリャンミンだな。お前は今からリャンミンと名乗れ」

「リャンミン、了解した」

 

地元でよく遊ぶ龍雀、そこから取った名前だが響きだけならそれなりだ。

 

「リャンミン、もうすぐ夜だ。合図が起きたら城の中庭で兵を刺して騒ぎを起こせ。それが命令だ」

「合図で兵を刺して騒ぎを起こす、了解した」

 

共和国に愛着は特に無いがこの状況には思う所があり銀は仕事の支度にとりかかった

 

 

 

 

 

 

「私一人で協議に来いですか、随分と急ですねぇ。何を企んでいるのやら」

「企むなんてとんでもない、この件は貴国との機密に相当します。なので今は知る者を可能な限り減らす必要があると」

「この部屋にいる者は皆今回の件を熟知しています、雑なんですよ貴方。ま、仕方ありません、承知したと伝えて下さいませ」

 

共和国の役人を控室から追い出してから室内でアニスに資料を説明しているギルムッド兄に向き直る。既に何かトラブルが起きたと察知しているギルムッド兄と何かあった事だけ察知したアニス、この2人に説明を行った

 

「どう考えても罠ですぜ姐さん」

「どう考えても罠ですよねぇ、何考えてるのやら」

「あの、私はどうすればいいのでしょう?」

 

罠としか考えられない申し出を前にして混乱する一同、罠と察していても何を目的とした罠なのかが分からなければ対処が分からない。踏み砕けばよいのか避ければよいのか解除すればよいのか決めあぐねていた

 

「というかコレって誰を嵌める為の罠何すかね?それすら分からねえんですが」

「そうですねぇ、私を殺すならA級2人は欲しい所ですし。ギルムッド兄、今ってどの程度武装してます?」

「チェックが厳しかったんでハンドガンと大型ハンドガン、ナイフとグレネードが数個。ソファーやらをバリケードにしておけば弟が来るまで何とかってトコですぜ」

「チェック厳しかったとは何なのか。ソレだけあればアニス様を逃がすぐらいなら出来ますかね、連中の誤算はあなたにB級並みの実力がある事です」

「姐さんのお墨付きも貰ったなら気張らねぇ訳にはいかねえし、やりますぜ」

 

取り合えずの方針は罠を踏み砕いてしまう方針へと決まった

 

 

 

 

 

「いや~、流石にノーザンブリアからリベールは遠かった。ま、今日中に間に合ったし良しとしようか」

 

グランセルへ向かう飛行艇の甲板、背に剣を背負った男がサンドイッチ片手にグランセル城を見下ろしていた

 

 

 

 

 

1:ギルムッド兄弟の兄

えー、此方グランセル城。共和国がまた何か企んでおります

 

 

2:名無しのゼムリア民

えー、共和国また何かやってんのー

 

 

3:名無しのゼムリア民

おかしい、帝国包囲網の同陣営の筈なんだが

 

 

4:名無しのゼムリア民

帝国包囲網(同盟関係無し)

 

 

5:名無しのゼムリア民

帝国に迷惑かけられてる陣営が勝手に仲間面してるだけだし

 

 

6:名無しのゼムリア民

裏じゃ何時も同じテーブルに付きながら足元で蹴りあっております

 

 

7:北国の女狐

むしろ真正面から分かりやすく殴って来る帝国の方がやりやすいの何なんですかね?ホント

 

 

8:名無しのゼムリア民

やっぱり騎士道精神か……

 

 

9:名無しのゼムリア民

帝国、病んでさえいなければ……

 

 

10:名無しのゼムリア民

実際、呪い無ければ帝国側に着くのが西ゼムリアじゃ丸いもんな

 

 

11:名無しのゼムリア民

皇族、帝国議会、貴族の疑似的三権分立の安定性よ

 

 

12:名無しのゼムリア民

尚、呪いによって三権の内1つ又は2つが無力化される模様

 

 

13:名無しのゼムリア民

やっぱイシュメルガってクソやな

 

 

14:名無しのゼムリア民

奴が居なくなった途端に莫大な賠償金の支払い抱えながらじわじわと発展するとかいう意味わからんムーブかましてるしイシュメルガはクソ

 

 

15:名無しのゼムリア民

それに対して賠償金貰わないと景気が良くならない共和国って一体…

 

 

16:名無しのゼムリア民

どうしよう、今からでも共和国切り捨てて第三の大国目指したくなってきた

 

 

17:名無しのゼムリア民

尚、そのルートだとジュライ市国を滅ぼしてはならない縛りが滅茶苦茶足を引っ張る模様

 

 

18:名無しのゼムリア民

ジュライ市国は帝国に滅ぼしてもらわないとクロウが生まれないもんな…

 

 

19:北国の女狐

ノーザンブリアの生きる道は帝国とイシュメルガを威嚇しながら共和国を裏から操る事。ノーザンブリアグループス計画はその為の物です

 

イシュメルガやっぱりクソですねホント

 

 

20:ギルムッド兄弟の弟

でも、イシュメルガいなければアルティナとミリアムが生まれないから……

 

 

21:名無しのゼムリア民

多分、他の至宝の対策でOzシリーズは生まれるからイシュメルガいなくても生まれるぞ

 

 

22:ギルムッド兄弟の弟

やっぱクソだなイシュメルガぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

23:名無しのゼムリア民

おい、どうした

 

 

24:名無しのゼムリア民

共和国の罠踏んだか?

 

 

25:ギルムッド兄弟の兄

俺、お前を頼りにしてたんだけど

 

 

 

 

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