【悲報】俺達の転生先、ゼムリア    作:石黒 雲水

72 / 87
技術開発局、ゲテモノ兵器を開発『n日ぶりn回目』

ノーザンブリア大公国 歴史研究所 訓練所

 

 

 

朝の歴史研究所、ノーザンブリア体操を終えた転生者達はそれぞれの設備で訓練を開始する。ギルムッド兄は射撃場の一角でハンドガンの射撃訓練を行っていた

 

ダンッ!ダダン!ダッ!バキン!

 

「あーやっちまった」

 

唐突にハンドガンのフレームが吹っ飛び何事かと見れば中の部品が露出していた

何事かと近づいてきた同僚から包帯と水を受け取り簡単に治療を行い手を握って開いてを繰り返しめ怪我の度合いを確かめる

 

「ケガとか大丈夫か?」

「手首痛めた、骨までは行ってねえとは思う」

「ならいいが、整備不良か?にしてはいきなりだったが」

「整備は毎日してたんだがな、取り敢えず今日の内に武器屋行ってくるわ」

「おう、行ってこい行ってこい」

 

そうして射撃場を後にして早抜けの為に書類作業を開始した

 

 

 

 

 

「邪魔するぜ」

「おや、お久しぶりですギルムッド様。何かご入用でしょうか?」

 

公都ハリアスクの一角、遊撃士協会の裏手に存在する武器屋。個人向けのオーダーメイドから量産品の販売まで手広く行うギルムッド兄弟行きつけの店だ

 

「コイツの修理を頼みたくてな、出来そうか?」

「エプスタイン財団製の火薬式ハンドガンですか。随分と使い込みましたね、中の可動部品が金属疲労を起こしています。どの程度お使いになられましたか?」

「中古で買って毎日200発って所だな。整備はしてたんだが今日いきなり壊れてな」

「成程どおりで…残念ですが修理ではなく新品に買い替えた方が良いでしょう。目に見えない破断が間違いなくあります、もしかしたら実戦の場で破損するかもしれません」

 

店主の片目に付けたルーペ、熟練の職人が明かりに照らされた部品を観察すると微かに傷の様なヒビが幾つか確認出来た。その傷からかなりの頻度で使い込まれた事が伺えた

 

「しゃあねえな買い替えるか、オススメはあるか?ジャブみてえに手数が多くて使いやすい奴」

「でしたらツァイス中央工房製の新物がございます。リベール王国軍正式導力拳銃、大容量マガジンに安定した動作性、内蔵された導力器の拡張性も高い。30年は戦えるであろう名銃です」

 

店の奥から取り出された品物を握り構えたりスライドを動かして体に合うか確かめる。あつらえた様に手に馴染むソレに納得してミラをカウンターに並べて行く

 

「じゃあ次はストレートの様な遠くまで届いて当たれば倒せる奴」

「ふむ、威力と射程ならばラインフォルトグループ製。変わり種となりますが導力式ボルトアクションハンドガン、民間狩猟用の単発装填ではありますが大口径高威力。射程と威力では技術開発局製の大型拳銃を凌駕しております」

「またゲテモノが出てきたな、質実剛健の帝国でもこういうトンデモ武器が作られるのか」

「あちらでは銃の地位が低いですからね。民間の需要が狩猟用に偏るらしく。都市部でなら家屋を守る散弾銃が主になるそうですが」

 

続いて出てきたスコープが付いた拳銃を試してみる。単発装填故に軽く構えても揺れが少ない、見事な一品である

 

「最後に近い奴に使えてデカくて大胆な奴は無いか?」

「でしたら技術開発局製の新作がございます」

 

 

 

 

 

1:ギルムッド兄弟の兄

技術開発局どうなってんだよ本当によー

 

 

2:名無しのゼムリア民

どしたよ、左腕バッキバキで帰ってきたらしいじゃん

 

 

3:ギルムッド兄弟の兄

正確には肩ひじ手首脱臼な

 

近くの奴に使えてデカくて大胆な奴を頼んだらパイルバンカー出てきた

 

 

4:名無しのゼムリア民

パwイwルwバwンwカーwww

 

 

5:名無しのゼムリア民

注文に対して120点満点の奴出てきたじゃん

 

 

6:名無しのゼムリア民

で、それが技術開発局製だったと

 

 

7:北国の技術者

あー、あれですか。良かったじゃないですか15丁しか製造されてないレア物ですよ

 

 

8:名無しのゼムリア民

15丁でも多すぎるわ!

 

 

9:北国の技術者

まあ確かにプロジェクトの試作品とはいえちょっと作りすぎましたね

 

 

10:ギルムッド兄弟の兄

どんなプロジェクトならパイルバンカー作るんだ……

 

 

11:北国の技術者

正式名称は別にありますが皆さんに分かる様に命名するなら

 

対戦車兵器プロジェクト

 

 

12:名無しのゼムリア民

なん…だと……

 

 

13:名無しのゼムリア民

戦車が存在しないこのゼムリア大陸で対戦車兵器?正気か?

 

 

14:北国の技術者

前に私が軽トラでお見合い会場に行ったことがあったじゃないですか。あの軽トラを見て局長がこれからの戦争は動く鉄の塊に銃座や大砲がついた兵器が戦場を支配すると思ったらしくてですね。

 

軍と二人三脚でプロジェクトが進んでおります

 

 

15:名無しのゼムリア民

局長、むっちゃ仕事してた

 

 

16:名無しのゼムリア民

そういやDIYで導力銃作れる天才だった

 

 

17:名無しのゼムリア民

でも普通なら対物ライフルみたいな奴にならん?

 

 

18:北国の技術者

参考にしたのが軍が大型の亀型魔獣に対処する戦術だったみたいで包囲して装甲の薄い後ろ側を殴る試作兵器が出来上がりましたが、軍から使用者がケガする事と銃座が付いた亀型魔獣想定だと重すぎて蜂の巣にされるとしてボツになったので資金確保の為に市場に流したんですよね

 

 

19:ギルムッド兄弟の兄

それがあのパイルバンカーか、なら仕方ないか

 

 

20:北国の技術者

今は銃座や大砲に狙われても大丈夫なように大楯にパイルバンカーや大砲を仕込んだ兵器を作成しています

 

 

21:名無しのゼムリア民

いや、パイルバンカーから離れろ!

 

 

22:北国の技術者

コレはノーザンブリア軍の重要課題でもあるんですが。一撃で倒せる威力を持った盾という事が塹壕内で達人を相手にする為の対達人兵器にも丁度よかったんですよ

 

 

23:名無しのゼムリア民

くそう、運用方法が真面目過ぎてロマン兵器からロマンが消し飛んでるぜ

 

 

24:リーヴェルト家の変人

いやだなあ、塹壕制圧しようとしてたら角待ちパイルバンカーいるの

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。