新エリー都inステカセキング   作:お餅もっちもっち

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 ステカセキング入れたらおもろそうやなぁと思いやりました。

 後悔はしてないけど文才無いから勘弁してくだちい。
 誤字脱字、あったら教えてくださいまし。

 そいでは本編どーぞ。




ホロウに現れた悪魔超人!!の巻

 

 (ぞく)にいうトラ転……いわゆる異世界転生なるものを体験するハメになるとは思いもよらなかった。

 目が覚めたら身体がステカセキングになっていたのは、いやまぁ、声も能力もまんまステカセキングになってしまったのは酷く驚いた物だった。

 

 取り乱し、騒ぎ過ぎて化け物達を呼んでしまったのはやっちゃった感あったが、そこはそれ。やはり悪魔超人の身体能力は伊達ではなかったようだ。

 

 そして何より、かの超人大全集を使って変身が出来たことが大きかったと言える収穫だろう。

 

 

「ケッ〜ケッケッケェ〜〜! 時代はこのオレ様に近づいてる気がするぜェ〜〜!」

 

 

 調子に乗りつつトンカントン。そこらで拾った金槌や工具の類いを使ってリングを作り始めてもう三日目になるが、なかなか素材が集まらないもののそこそこ形にはなって来ていると思う。

 あとはキャンバス用の布が手に入れば完成間近に迫っているのに変わりはないため、そうと決まれば早速とあちらこちらを探してみた。

 

 結果。

 

 

「全ッ然見つからねぇぜ……」

 

 

 カセットの身体を仰向けにして星空を仰ぐ。いくら廃材置き……ゲフンゲフン、工事現場跡地といえど都合よく大きな布など見つからなかった。

 

 

「(そーいや、なんでステカセキングなんだろうなぁ……言っちゃなんだが、変身しなけりゃそこまで強くもねぇし? こういう場所ならスプリングマンとかバッファローマンじゃねーか?)………まぁいいか」

 

 

 よっこらせ。と起きて立ち上がり、途中で拾った材料を持ってリング(未完成)に戻る事にした。

 

 星空を見上げては、今日の飯どーすっかな。とか、あの超人大全集も今あるのだけだとマンネリ化しそうだなぁ。とか、そんな間延びした日々を過ごすのは何気に初めてかもしれない。

 

 前世では仕事が忙しくて趣味も出来ず、朝から晩まで疲れ切ったような顔をしていたが、今では好きなことをして好きに生きている。

 先立ってしまったことに対する申し訳なさはあるが、正直今ほど気楽な時間はなかった。

 

 まぁだいぶ貯金もしていたし、無くすの怖かったから通帳も預けていたのでしばらくは大丈夫だろう。

 

 ただ───。

 

 

「……思い出すくらい、良いよな」

 

 

 機械の身体になっても、寂しさを感じる事があるらしい。

 

 

 


 

 

 

 翌日、今日も今日とてもキャンバス用の布探しを続行中。

 

 

「ケーーーーーッケッケッケッ!」

 

 

 今回は探索範囲を広げつつ、資材や物資を漁って、ときどきやって来てはなんか襲って来る怪獣もどき(拾った手帳にはエーテリアスと書かれていた)を倒し、人間のチンピラを叩きのめしながら歩いていた。

 

 ちょいちょい襲ってくるため、普通にストレスが溜まりそうなものだったが今のステカセキング()はそんな事が気にならない程浮かれていた。

 

 

「ようやくだ。長かったぜマジで! 」

 

 

 そう! 長い月日をかけてようやく見つけたのだ。

 

 

「リングに使える丈夫で真っ白なキャンバス用の布がよォ〜〜!!」

 

 

 ケッケッケッ〜のケェ〜〜! ウキウキ気分でスキップするほど嬉しい気持ちだった。

 随分と遠い場所にあったものだがずっと探していた物が見つかり、大歓喜(コロンビアポーズ)で帰り道を急ぐ。

 ただし万が一破れないとも限らないわけで焦らずゆっくり、けど気持ち早めな歩幅と速度で帰るステカセキング。

 

 

「(まあ完成してもスパーの相手いねぇから、練習用人形作んねーとだけどな)……ケ?」

 

「よし、この辺りの調査を続けるぞ。各班はそれぞれの……」

 

「(おっとっと、またアイツらか。回り道しねーとな、前の小さい機械警官とケツでか警官に連絡されて追いかけ回されたら溜まらねぇからな。うん)」

 

 

 帰りの途中、青い隊服を来た集団……ホロウの治安官を見かけそそくさとその場を後にする。

 

 少し前、本当に偶然ばったりと遭遇してしまい職質を受けそうになり脱兎の如く逃げ出したのを見た二人は、すぐさまステカセキングを捕えるために追いかけ始めたのが今から三日前のことだった。

 

 

「あのあと何とか逃げ切ったから良かったがよぉ、しつこいったらないぜ」

 

 

 次に会ったらどうなる事か、想像もしたく無い。

 

 しかし大の悪魔超人が情けなく逃げ回ったというのは流石に恥ずべき醜聞ではないのだろうか。

 そう考えるとこう、フツフツと怒りが燃えてきたわけで。

 

 

「次会ったら『地獄のシンフォニー』の刑だぜ……出来るかは知らねえけど、あのネーチャン相当動けるしまず間接技(サブミッション)まで持っていくまでが難しそうだしな、でかケツのネーチャンもソバット上手そうだし、気をつけねーとな! ケケケッ!」

 

 

 そんなことより今はと、抱えたその布をキャンバスに取り付けなければとウキウキ気分で角を曲がり、寝床にしている場所へと足を踏み入れた。

 

 ようやく完成するリングで、技の練習をして真のステカセキングとなる為に、心を燃やしていざ作業開始。

 そう、思っていた。

 

 

「………………………………どうなってる」

 

 

 目の前に広がる光景はただただ酷いものだった。

 

 コーナーポストはへし折られ、ロープはズタズタな状態で寝床は荒らされ、一言で纏めるなら“廃墟”という言葉が良く似合っていた。

 

 中央のリングがあった場所には、一際大きな怪物が立っていた。

 

 ここで一つ、ステカセキングが居る場所…つまりはホロウのどの位置なのかを説明させて欲しい。

 確かにホロウ内部に作ったが、元はエーテルに侵食されたもので作り上げた物。そしてステカセ自身はエーテル侵食に対する極めて高い耐性を持ち、少なくとも一月は余裕で活動出来る。

 

 そしてこのホロウの名は【デッドエンド】ホロウ。

 

 そこにいる大型に分類されるエーテリアスの名は。

 

 

 【デッドエンドブッチャー】。しかしながらステカセキングとなった彼がそんな事を知る由も無いわけで、更に言えば沸点を大幅に超えてしまった彼にそんな事を気にする理由も無い。

 

 なぜならば───。

 

 

 ガッチャンッッ!!

 

 

「再生……100万ホーン!!」

 

「ッ!?」

 

地獄(じごく)のシンフォニーッ!!!!」

 

 

 両足から放たれる怒りの爆音が、死合い開始の合図(ゴング)となったのだから。





 ついに始まった超人プロレス、しかし相手は数多の調査員や討伐隊を容赦なく肉塊に変えていく恐るべき肉屋(ブッチャー)
 だが侮るなかれ、たとえコミカルな見た目でもあらゆる超人を血祭りにあげる悪魔!

 次回、【悪魔VS肉屋(ブッチャー)
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