「ふぁ~………ここは?」
とある少年が何もない空間で目を覚ます。
「あ!起きてくれましたかルイスさん!!」
突然知らない少女に名前を呼ばれ、少年は即座に警戒態勢を取る。
「お前は誰だ………言わないらお前を即座にたたき切る」
「そんなに警戒しなくても………え、えーと私転生神を務めさせていただいていますシオンです」
彼女がそういうと少年はゆっくりと武器を降ろす。
「どんな幻想体か知らんがこの白い空間から出してくれると助かるんだけど……」
「私はアブノーマリティじゃありませんよルイスさん!!」
「一部の幻想体は皆そう言ってる」
「だーかーらー私は本当に神様なんですって!!!」
少女は頬を膨らませこちらを睨んでいる。
「現に貴方は昨夜爪23名、調律者1名殺害した後、掃除屋に殺害されました」
「え?!僕掃除屋に殺されたの!!?」
「はいそれはもう見るに堪えない有様でしたね」
「まじか~僕ならしそうなミスだね~………じゃあ本当に死んだのか~」
そう言いながら少年は頭をかかえる。
「はいですので貴方にはこれからとある世界に転生したもらいます」
「転生?僕は地獄に落ちるんじゃないのか?」
「貴方の罪の重さだと問答無用で地獄行きなんですが……こちらにも深いわけがありまして……」
「わけ?」
少女は少し俯いた後にゆっくりと答えはじめる
「貴方が最後に働いていたⅬ社が翼としての地位が剝奪されたのは知っていますよね?」
「巣がねじれだらけになったり未発見の幻想体が出てきたり地獄だったやつね」
「はい……その後にアンジェラさんやセフィラさんのみな様が図書館という場所を作りました」
「ヘーんでそっからどうしたのよ」
「なんやかんやあって事件は終わる予定でしたが、私が貴方の世界の図書館で使われるはずだったアブノーマリティを別世界に飛ばしてしまったんです!!」
「…………え?え?何してんの馬鹿なの?!!それ図書館?はどうなんのさ!!!?」
「それは………………1週間ほどで壊滅しました…」
少年は少女をゴミを見るような目で見つめる。
「何とか元に戻せないの?」
「時間を戻してから貴方の世界にアブノーマリティを複製すれば貴方の世界の問題は対処可能です」
「じゃあ別世界に行った複製前の幻想体は?」
「そこの世界に一度入ってしまったものを戻せる力はないんですよねぇ…………」
「君って一応神だよね?」
「一応って何ですか!一応って!!…………」
「こんなのが神だなんて思いたくなくって」
「なんてこと言ってるんですか……って今はそんなこと話してる暇ないんですよ!!」
「え~もう地獄でもいいから都市の問題から解放してよーあの世界の尻をふく必要ないでしょー」
「嫌です!!!特典は持たせるんで!!」
少女が土下座をはじめる。
「土下座されても行きませんが⁈」
「もう貴方ぐらいしかあの化け物達を管理出来ません!!」
「あんな害悪の擬人化みたいな奴らはちょっと…………」
「本当!!今キノコや粗大ごみなんかが暴れてるんですよ!!!」
「そんな話いいから地獄に落としてくれ!」
「無理です!!私は貴方を転生させなければならないので!」
少女が杖のようなものを取り出すと空間にひびが入りだす。
「ちょっと何やってるんですか⁈」
少年の質問を無視して少女が呪文のようなものを唱えると、少年の真下に大きな穴が生成され少年は落ちていく。
「ギャアアアアアアアアアアア」
「特典はつけますので安心してください!!!」
その言葉を最後に少年は意識を手放した。