近所のクールお姉さんポジの英雄が俺の前だけ甘えてくるんだが?   作:だけたけ

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はい。皆さんこんにちわ。アホみたいな時間をかけて再登場しましただけたけです。

さて、皆さん。ケモ耳は好きですか?

そうです。今日はケモ耳回です!あ、でも期待しない方がいいかも....?

まぁ百聞は一見にしかず!どうぞご覧下さい


16話 天使と初夜じゃない初の夜

俺はさ、常識がないと自負してる。空気読めないし、思ったことをすぐ口に出すし、嬉しいこととかあれば黙ってはいられない。そんな俺でも惚れてくれた女の子がいる。隠し事が無いと言いながら自分でも自覚がないところで色々隠していた自分が不甲斐なく思う。

 

でもそれもしょうがないのかもしれない。嫌われやしないだろう。俺だって彼女がなにか隠し事をしているのは分かっている。それも含めて好きなのだ。大好きなんだ。

全部受け入れたいのだ。いつかその秘密を知ることになってもそれを受け止められる気がする。

 

そんな心持ちだった。

 

「うめぇ....うめぇよ....!」

「泣くほど?!」

 

世間の間では重いと言われるほどの与え合う愛。それでもいつ命を落とすか分からない俺らにとっては心地いいもの。求め合う心を隠さない、それを受け入れ合う関係というのはどうしようもなく幸せを感じられるものなのだ。

 

「なんでこんなに料理美味いの?!おかしくね?!ングング....」

「お前話しわかるな!旅人の料理は世界一だよな!」

「パイモンッ!」

「ナギッ!」

 

通じ合うって、いいね。

 

「....んぐっ....ごくん....」

 

まぁ、前置きはこれくらいでいいよな。

 

「ああ、なんか....涙出てきた....」

 

ところでさ?

 

「おいおいナギ、美味しいからって泣くほどかー?」

 

質問があるんだよ。

 

「そういう意味の涙じゃ.......」

 

それはさ.......

 

「ナギ、お手。」

 

なんっで俺は犬耳カチューシャつけて飯食ってんの!?!?!

 

 

__________________________

 

 

 

1時間前

 

 

蛍ってさ、普段落ち着いて....る?と思う。それでもふとした時に甘えてきたり、甘やかしてきたり。頼りになる大人っぽさと可愛さが同居している最強生物だと思うのだよ。

 

そして、同じ属性を持つ動物がいると思う。そう、俺が思いついたのは....

 

「なぁ、その....」

「なに?」

 

食事前にお互いの心を落ち着かせるため3人でゆっくりしていた時だ。まぁ俺は緊張やら何やらで全く休めてはいないけども。だいぶ蛍は普段を取り戻してきた。

 

今だ。

 

「頼みが、その....あるんだけど....」

「うん。」

「あの、これ....」

 

そうして差し出したのはもふもふの毛糸で出来た服。いわゆるニットと呼ばれるものだ。

 

「....一応聞くけど、これは何?」

「似合うと思って....蛍が外にいる時あの白い服しか着てないから....あれもすっごい良かったけど....」

 

そう。ぶっちゃけ離れている時、ずっと蛍のことを考えていた。それを否定したりはしない。これを買ったのもいつか渡そうと思っていたからだ。そして、今。

 

「ほら、ニットならサイズとか知らなくても外れないし、」

「....ありがとう。」

 

色は薄い水色。色の候補は色々あったけど....これを選んだ理由はやっぱり....

 

「なるほどね、ナギの髪色だ....」

「それ思っても言わないで?!はっず?!はっずい!」

「おー、旅人着てみろよ!」

 

はみかみながら少しいたずらっぽくこちらを見てくる蛍に少し抵抗しながら一気に熱を持つ顔を少し逸らす。にやにやしている蛍を尻目に俺は思考した。

 

自分の口から話すのと当てられるのとじゃ全然違う。恥ずかしいが気づいてくれたのは嬉しい。

 

「....」

「....?」

「その、外に出てて?」

「ご、ごめっ!おら、パイモン!行くぞッ!」

「え?!オイラまで?!」

 

手を掴んで無理やり引っ張っていく。いや、同性だったとしてもダメだろ。何せ俺が気まづい。ぶっちゃけ話し相手がいないとドア向こうの存在を意識しそうで....というかぶっちゃけ聞き耳立てる自信がある。そんな俺にだけはなりたくない。

 

パタン....という音と共に廊下に立ち尽くす俺と困惑した様子のパイモン。

 

「な、なんで」

「パイモン、話したいことがあるんだ。とても大事な事だ。」

「な、なんだよ....」

 

....

 

........

 

............

 

なんだろね?

 

いや、違うんだよ?!決してなんの話題もなく連れ出した訳じゃないんだ。ほら、その、あれだよあれ。えっと....

 

「パイモンって可愛いよな?」

「....どういうことだ?」

「え?あ、今のは違くて....えっと....」

 

ああッ!....もうドア越しでこっちで会話してても聞こえるじゃねぇか布が擦れる音がッ!....

 

シュルル....じゃねぇよ?!なんなんだああ!もう!!!ってかよく考えたらニットって上だけじゃね?え?下どうすんの?え?そのままスカート?き、きっとそうだよな?それか他の合いそうな服だよな?!

 

「浮気か?」

「ち、違うに決まってんだろ?!?!お前、勘違いしてんじゃねぇぞ?!マスコット的な意味で可愛いってだけだし!お前が蛍に勝てるかよバーカバーカ!!!」

「むっきー!!!なんか腹立つ、腹立つぞ!」

 

浮気なわけないだろ!信用出来るやつだって見直したと思った途端にこれだ!こいつがいてもいなくても俺の心は忙しいわ!ちっとも紛れないわ!

 

「2人とも、おわ....何やってるの?」

 

ドアの方を見てみると早々に着替えを終えてドアから顔だけを出すマイエンジェルが居た。

 

そして自分たちの姿をもう一度俯瞰して見ると....

 

お互いの頬をつねりながら睨み合ってじゃれあっている俺らがいた。あれ?これやばいんじゃね?

 

「えっと....」

「年下好きじゃないって....言ってたよね?」

「いや、その、違う!違うんだ蛍ッ!!」

「....ロリコン....」

「ぎゃああああああッ!!!」

 

あらぬ誤解だ。そんな癖は誓ってない!と言いたいが今の状態を見られると完全に否定するのも難しく....結果口をパクパクすることしか出来ない。

 

そうしてドアが蛍の手から解放されてキィ....という音と共に少しづつ開いていく。そして、本日2回目の悲鳴を俺があげることになった。

 

「きゃぁぁぁあああ!!!!」

「言い訳は?」

「そ、それより、し、下!!!」

「下?」

「な、ななっ、なんで履いてないの?!?!」

 

そう、彼女は今、ニットのみの姿となっていた。もう勘弁してくれ....というか、サイズをさほど気にしていなかったせいか思いのほか大きかったようで手は指しか見えていないし、裾が長いせいでズボンがなしでも隠れるところは隠れている。だけどさ....

 

「あ、アカンやろッ!!!!!」

「....でも、こういうの好きでしょ?」

「なんで知ってるかわかんないけど大ッ好きですッ!!!!」

 

萌え袖ニット絶対領域蛍来たァァァァああああ!!!!!

 

も、もう死んでもいい....

 

「な、ナギが痙攣し始めたぞ?!?!」

「....」

 

蛍の目が光った気がした。そしてこちらに近づいて来て....

 

ガクンと膝が折れて床に崩れ落ちた俺とほぼ同時くらいに蛍も同じ高さにしゃがみ出す。そして.....

 

「よしよし....」

「ぐはぁッ....」

 

☆撃☆沈☆

 

ああ、なんてことだ。天使が女神に進化した....女神がニコッて....にこって....

 

ああ、メシア、救世主よ....ああ....ありがとう、感謝致します、こんな幸運、こんなこんなの....ダメだ、いや、でも....我慢なんてそう長く持つものじゃ....

 

「....ど....」

「ん?」

 

小首を傾げながら聞き返して来る蛍を見て絆されそうになりながらも頭を振って言いたいことを言う覚悟を決めた。

 

「俺も男なんだけど?!」

「....?」

「なんでわかんないみたいな顔してんの?!俺、男!!!」

「そう、だね?」

「うがあぁああああッ!!!」

 

伝わらないもどかしさと困惑しながら耳を傾ける可愛さに板挟みになる俺。彼女の家、初来訪で暴れる彼氏は自分でもどうかとは思うがこれは仕方なく無い?

 

「ああもうッ、俺、男!蛍、煽ってるッ!!」

「えっと....ああ、そういうこと....大丈夫。ナギのこと信頼してるから」

「すんなッ!すんなよッ!そのジャンルの事柄についてはすんな!!!」

 

困惑の色が濃くなる。なんで?!いや、俺間違ったこと言ってる?いや、ある程度のスキンシップなら俺だって獣じゃあるまいし我慢できるけどその一定の水準をオーバーするのはダメだろ?!

 

俺が着せといてなんだけどそんな誘ってるとしか思えない格好で彼氏の頭なでなでって....いやぁ、彼氏って何回言っても、なんか....いいよね....///....じゃなくて?!

 

ほら、もう俺の頭トリップし始めたぞ?!助けて誰か!!やっぱ誰も来んな!この幸せ空間に来るのはパイモン以外許さんッ!!!

 

「パイモン....止めてくれ。俺の腕を....」

「え?え?」

「はやぐ....早、く....ッ!」

 

かくなる上は第三者にこの衝動を泊めてもらうしかない。おい何やってんだ、徐々にあらぬものへ伸びている腕を止めろ!このままだと出会って1週間未満、付き合い始めて1日も立たない今、事案が起きるぞ?!

 

「ほ、たる....俺を殴れ....」

「え?嫌だけど」

「蛍?!」

 

ああ、救いは絶たれた。蛍は天使でも女神でも救世主でもなかったみたいだ。彼女は正真正銘の無自覚小悪魔だ。なんなんだ、男が大喜びしそうな属性ばっかつきやがって!理想の女性像そのままだよ畜生!そのお方が俺の彼女だよッひゃっほぉい!!!

 

「このまま撫で続けると、お、襲われるぞ?」

「....」

 

ねぇなんで黙ってんの?!いい加減自分の置かれてる状況くらい自覚あるよね?!俺、もう限界なの!もうリミッターブレイクするのッわかる?!

 

「や、やめろッ!蛍!や、やめ....いや、やめて欲しくは無いけど一旦元の服装に戻ってからもうい....待て、なんで撫でる手つきがさらに優しくなるんだ?おい、待て、そのいたずらっぽい表情はなんだ....」

 

ああ、ダメだ....やめろ、やめろッ!!!!

 

「おい、よせ....よせよ....は、話し合おう!な?な?!」

 

だがその笑みは深くなっていく。そして....

 

「襲う、ね....いいよ?」

 

意識が暗転した。

 

まだまだ俺には蛍耐性が足らなかったようだ。

 

 

 

それからどれくらい経っただろう。夢見心地から少しづつ意識が浮上してきて....

 

「あ、起きた?」

「ぅ....う?」

 

そして目の前には....裸ニット(見た目上では)の上にエプロンをつけた蛍が料理を運んできている最中だった。

 

ソファーに寝かされてその前にあるテーブルには料理が4品ほど並んでいる。

 

「....ほんとに襲われたいの?」

「馬鹿なこと言ってないで手伝って?」

「これ俺が悪い?!」

 

新妻感が半端ないこのシチュエーションにおいて、俺は間違ってないと声を大にして言いたい。だいたいさっきの格好にエプロンがプラスされただけじゃん!下半身は相変わらずなんも履いてねぇんだよ、わかる?!いくら丈が太ももの中ほどまであってもダメだろ?!

 

「蛍はもっと慎みを持ってだな....」

「テキパキ配膳しながら言うことじゃないと思う....」

 

おっしゃる通りです。注意はできるけど本気で叱るなんてできないから仕方ないよね。だいたい、さっきからごちゃごちゃ言ってるのは理性で、心の奥、本心ではぶっちゃけ両手の親指がピンと伸びてサムズアップしてるしな!!!

 

「....ところでさ、蛍。」

「ん〜?」

「なんでパイモンはあんなに吹き出しそうなのこらえたような顔してるの?」

「ふふんっ....後で教えてあげる。」

 

すっごい優しい笑顔だった。万人を安心させることが出来る美少女の笑顔。でも、でもだ。俺はそれがなにか恐ろしいことだと直感で悟った。

 

誤解しないで欲しい。多分、蛍は本心からそういう表情になっている。そこに黒い感情は一切ないだろう。でも、俺視点からいえばなにか都合の悪いことが....

 

「よし、これで最後だね。ナギ、食べよ?」

「お、おうぅうう?!美味そうすぎねぇ?!?!」

「は、早く食べたいぜ.......じゅるり....」

 

おいパイモン。今、話題をそらそうとして途中から本心からの言葉になっただろ。俺の目はごまかせねぇぞ?

 

「なぁパイモン....」

「ん?なん....ぶふッ....ちょ、お前こっち見るな....ッ....」

「てめぇやっぱり笑ってるだろ?!?!」

「もう....いただきます。」

「うぇっ?!あ、い、いただきますッ!」

「ぶふっ!....い、いただ....あははッ!!」

 

こいつ、許さねぇ。俺の声で笑った。絶対そうだ。ちょっと喉の調子が悪いかなとは思ってたんだ。俺からしたらまともに聞こえても他人が聞いたらおかしいのかもしれない。

 

....となれば蛍はそれに対して笑っていない。むしろそれを気にせず俺と接してくれて、照れたり笑いかけてくれたり....え?やっぱり天使では?え?クソ可愛い生物....

 

そんな思考の元、導かれるように蛍が座っている方を向くと当の本人は食事を食べながらずっと自身の着るニットの袖を見ていた。

 

「....このニット、いいね?なんだろう....ああ、そうか。」

「えっと....?」

 

彼女は鼻に袖を近づけて一言。

 

「ナギの匂いがするからか....」

「〜〜ッ!!!蛍、正座ッ!」

「えっ?!」

 

もう我慢ならない。普段ならこんなセリフを言うなんて、蛍が逆に照れそうなものだが1体どうしたのだろうか。それを知るためにも話し合いが必要なようだ。

 

「今日の蛍、おかしいぞ?何かあったのか?具体的にはキャラ崩壊気味って意味で。」

「............」

「あったんだな....何があったんだ?」

 

途端に俯く蛍。しまった、話したくない内容だったか。原因を知る手段はいくらでもあったはずなのにその努力もせずに蛍に聞いてしまった。少し後悔する。

 

「....信じられないわけじゃないんだよ。」

「うん?」

「そんなわけない筈なのにね....」

「待って話が見えないんだけど....」

「ナギは言ってくれたよね?もうどこにも行かないって。」

「おう。どこにも行くつもり無いけど....」

 

眉を下げて弱々しく笑う。いつもの困った笑顔に似ているが今の方はそれに不甲斐なさみたいな物が滲み出ていた。

 

「なんだろうね?多分証拠が欲しかったのかもしれな....あうっ....え?」

「いや、あらかた内容がわかった上で馬鹿だなと思ったから頭にチョップした。」

 

彼女も心のどこかでは必死だったということだろう。恥ずかしがる前に行動したということはそういうことだ。ああ、なるほど。うん。

 

「重いなぁとも自分で思って....あうっあうっ....えぇ?」

「あーあ。2個目のバカが出た。」

「ぶふっ!!」

「空気台無しだからパイモン黙ってなさい?!お前には本気のチョップするぞ?!」

 

たった20秒ほど。それだけでシリアスな雰囲気が吹き飛んでしまった。実際、本心からもうシリアスにはしたくないと思っている。そんな悩む暇もないくらい幸せにしたいと本気で願っている。

 

「まずひとつ!!!証拠欲しさに誘惑するな!!!事故になるわ!俺が嫌なの!!お互いに気を使わなくなって、遠慮がなくなって、その後だろ?!わかる?!」

「は、はい....」

「2つ目は、重いの上等!ぶっちゃけ俺の方が愛は重いッ!!!ぶっちゃけ蛍のこと大好きだし、視界に一瞬映るだけで駆け寄りたくなるし髪はサラサラだし頭撫でたくなるし手を繋いだ時なんかすっげぇ柔らかくて、剣ダコなんて一切ないのに強くて、面倒見良いし俺のバカに付き合ってくれたり健気だし、俺の言葉無下にしないし照れて顔赤くなったり色々挙動がいちいちキュンってなるし全部ひっくるめて天使というかそれよりもむしろめ「ス、ストップッ//すとっ....ぷ....////」....」

 

顔を下に向けてプルプル震えながらこっちの口を必死に押さえてくる。正直出そうと思えばこの5倍くらいは出せる自信があるけど蛍が限界みたいなのでやめる。だけどさ、蛍さん。この口を塞ぐ行為でまたひとつ項目増えたんだけど?

 

「ちょっと待って....色々いっぱいいっぱいだから....///」

「でも俺が離れない証拠なんて出せないし、だったら俺が好きなところ無限に上げ続ければ....」

「限度があると思うよ?!」

「好きに限度なんて無いけど?」

「澄んだ顔で言わないで!///」

 

何度も言います。何度でも。

 

普段落ち着いているお姉さん属性が不意に見せるその照れ顔。ボクちゃん大好き。

 

完全敗北なんて惚れた時に決まってんだよ。尻に敷かれる?上等だよ敷かれてやろうじゃねぇかッ!いいか?!惚れた人には全肯定BOTだ俺は!!好きなのは蛍!!!嫌いなのは尻に敷かれると媚びるの違いがわからないやつ!!俺は媚びてない!!!ごめんなさい!変なプライドは捨てられないんですッ!

 

「ナギは極端すぎる....」

「へへっ....」

「褒めてないよ....」

 

鼻を擦る手が止まる。

 

俺は褒めてたけどな!!ってかお気持ち表明しただけだけどな!!

 

「あ、そうか。不安になったら報告してくれればいいじゃん。その時にまた俺が好きなところを連続で言っていけば....」

「ナギ?」

「ハイッ....もうしません....」

「....たまに、お願いするかも....」

 

はい。撃ち抜かれた俺の心、不意打ち受けた惚れたハート。再起不能?それ本当?ドゥーユーノー?

 

はっ?!取り乱しすぎてラップ口調になっちまってた....韻踏めてるか知らんし内容よくわからんけどとにかく伝えたいのは....

 

シリアスが甘くなったんですけど?!チョコレートですかってんだよ!!おい誰か稲妻から抹茶仕入れて持ってこい!粉ごと直で飲んでやっと中和されるくらいだぞ?!

 

「ぶふっ....」

「よぉし、パイモン、次はお前に正座してもらおうか?」

「お、オイラは悪くないぞ?!」

「どこをどう見ても悪いだろ!!俺の顔そんなに面白いか?!」

「顔と言うより、頭が面白いぞ....」

 

頭....?髪の毛に変な癖がついてるとかか?

 

そう思い自分の頭に手を持っていく。なにか変な感触がした。左右に2つずつコブができているみたいな感じだ。

 

「頭、打ったりしたっけ....」

「大丈夫、ナギは可愛いよ?」

 

そう言って頭を撫でたり顎の下に手を伸ばしてきては引っ込めたりを繰り返し始める。

 

....え?おかしくね?何?これ。さすがに馬鹿な俺でもわかるぞ?これなにかされてるな....

 

「.....蛍、鏡って何処にある?」

「....」

「蛍?」

「....やだ。」

 

パードゥン?ヤダって何?え?今の問答で微妙に文脈合ってなくないですか?蛍さん。おいこっち見ろよ。顔逸らすのも可愛いな畜生!

 

「どゆこと....?」

「....えいっ!」

「ふぁ?!あっちょっ....ええ?!?!」

 

急に側頭部に少しの圧力を感じた次の瞬間、視界が90°回転した。不意に体制を崩して倒れてしまったのだ。そして....

 

正座をしていた蛍の太ももにダイブイン。いわゆる膝枕。え?ほんとにどういうこと?

 

「あぁ....あああっ....柔らかっ、じゃなくていい匂いでもなくて、ナ、ナニコレ?!?!」

「ふふっ....」

「ば、ばぶぅ....じゃねぇよ?!何?!え?なんで俺いきなり膝枕されてるの?!」

「したかったから?」

「ガッデムッ!!!ご、ご飯中に行儀悪いと思います!!!」

 

精一杯の抵抗。正直満更でもないので戦うのは蛍のみでは済まない。自分の本能に抗わなきゃいけない。ついでに言うとその本能は今にも暴れだしそうなほどに大きくなっている。理性の檻はもう決壊直前なのだ。

 

「でも嫌じゃないでしょ?」

「大好きです」

 

俺のバカッ!蛍に出会った時からいっつもお前反抗期だよな?!おい聞いてんのか?!お前だよ、口だよ!口に言ってんだよぉぉおおおお!!!!!

 

「....すぅ....はぁ....」

「....」

「よし落ち着いた。蛍。正直膝枕とか手を繋ぐとか、スキンシップはどんどん来いというか、むしろ望むところなんだけど、」

「うん。」

「このままだと多分、俺グズグズにとろけちゃうと思うんだ。」

 

ああ、ここから蛍の顔の方を向くとすっげぇ眺めがいい....普通の人なら下からのアングルは顔のバランスが悪く見えちゃうから気にするところなんだけど....どこから見てもなんでこんなに可愛いんだ?かと言って邪魔するものがないわけでない完璧なプロモーション。おい、世の中の男何見てんだ。英雄だからって気後れしてる場合じゃねぇだろ!てめぇらほんとありがとう!おかげで蛍はおれのもんだぁぁああああ!!!

 

「だから次からは俺が頼む。蛍も俺に何かやって欲しかったら口で言って欲しい。」

「やって欲しいこと....膝枕されて欲しい。」

「そうだけどそうじゃないッ....って話変わってね?!今気付いたわ!それよりも鏡だよ鏡!何処にあるんだ?!」

 

無理やり話を変えた。だってこれ以上は俺が耐えられないんだもんな。

 

ん?なんで微笑んだりするのかな?な、何を俺に頼むつもりなんだ?!俺の心臓に負担がかからないようなものがいいけど....

 

「....怒らないからお兄さんに言ってみ?」

「....はい。」

 

普段携行しているのか手鏡を静かに出して渡してくる。そして自分の頭を覗いてみると....

 

「な....なな....」

 

頭に猫の耳のようなものが付いていた。

 

「なんじゃこりゃァァあぁああああッ!!!!!」

 




はい。どうでしたでしょうか?

うん、皆さんの言いたいことはわかる。「いや、蛍がケモ耳じゃないんかい!」と。そら、俺も見たいよ。でも....クリスマス控えてるやん?まぁまぁ、クリスマス待っててくださいよ。その時にはナギと蛍の仲も深まってるしもっとすごいシチュエーション書けるから!!!

猪狩の兄貴様、感想ありがとうございます!毎回投稿してから次の日には感想があるあたり、ほんとに好きで見てくれているんだなと嬉しくなりますね笑

40名の方々、お気に入り登録ありがとうございますッ!いやぁ、まだまだ増えますねぇ....こんな拙い文で大丈夫かなと思ったり思わなかったり。精進します笑笑

では皆さん、ありがとうございました!また次話で!

クリスマス特別編、見たいのは?(選択肢外は感想欄)

  • 蛍がリボン巻
  • 2人でケーキ作り
  • パイモンもみくちゃほのぼの
  • 未来のクリスマス話
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