近所のクールお姉さんポジの英雄が俺の前だけ甘えてくるんだが? 作:だけたけ
という訳でですね、えー、大変だっただけに大変な蛍不足で死にそうになっているので、この話、一日で書き上げました。かつて無い程のスピードでした。もう勝手にキャラが動いてたね....もうなんかほんと....凄かった///(意味深。)
という訳で楽しんでくださいませ
あれから2週間。
あの夜、ベットに入ったあと改めてなんも決まってないことに気が付いた。ただ蛍と喧嘩して仲直りするイチャイチャを見せただけだったと。
協力するのはもう決めてある。俺のエゴでは無く、本心から思ったこと、それは....
母親は殺したくない。仲直りしたい訳でもない。捨てたことには変わりないし、それについては俺の中で折り合いをつけたつもりだからだ。
でもひとつわがままをいうとすれば神の目の事だろう。
俺の友好関係は広くない。稲妻となるとさらに狭まる。その中でもやはり神の目持ちが多い。狙われるとなると平穏は無理だ。
ただの政治なら自分でなんとか出来るとか思い上がったことは言わない。でも手に届く位置にある。
....友のために?....
「うげぇ....」
「....どうしたの?」
ぶっちゃけ俺らしく無さすぎて吐き気がする。
あ〜....蛍が可愛い。俺の顔覗き込んでくる蛍が可愛い。鼻高い、目がクリっとしてて頬がもっちもちで....キャラデザ神かよ....いや、キャラとかじゃなく本物だけど....
「撫でていい?」
「ダメ。」
「え〜....なんで?!お願いお願い!!」
「....最近忘れてたけど外でのそういうのは禁止。」
こりゃまた懐かしいルール出してくるな....
「口元で指バッテン?いだッ?!痛い痛いッ!」
「もうしない。絶対にしない。」
「といいつつ顔赤くしてる蛍は尊い。」
叩く力が強くなった。俺はそれを背中にくらいながら何も無い草原を歩いていく。
目的地は....
目的地....は....
「これどこ向かってるんだっけ?」
「わかってなかったんだ....綾華、説明してあげて?」
変わったこと、それは原作同様、普通にあの後蛍と神里が仲良くなってること。元々のなんでも出来る蛍と頭が良くて文武両道の神里。ウマは合うらしい。
「はい。今は神里家の屋敷に向かっています。村などを通ると人目に付くので多少大回りになりますが....」
なるほど、屋敷か.....なるほどなるほど....
まぁついて行けば着くだろ。俺は知らん。迷子になっても俺の責任じゃない。だってほら、ずっと同じ景色なんだが?地図見てないけどほんとにこれ合ってんの?すっごい不安だ....不安だけど....俺のせいじゃない!
「ところがどっこい!いいルート知ってるんだけど、お兄さん。」
「どわぁぁあ?!?!」
「凪様ッ!!!!」
後ろから首に腕を回される感覚とともに耳元で声が聞こえる。蛍は頭を抱えてやれやれと首を振り、神里は刀を抜いて今にも切掛かりそうである。そんなことするのは1人しか知らない。姉である。その際、どっちの姉かは関係ない。だってどっちもしそうだもんあのバカ達は。
そんな状況に俺は....
「お、俺を攫っても美味しくないぞ?!」
「へ?」
全力で悪ノリした。
「凪様、ご安心を....今助けます。」
なんだろ、知謀溢れる才女の神里が焦ってる様子見るの面白い。
「フィルタ、話し合わせろ。」
「あ〜....」
俺の言葉に口角を上げる俺を攫おうとする姉。
「ぎゃー!助けてー!!!」
「..ファデュイ....」
うっひょー!!!これまじ楽しいんだけど?!性格悪い?知ったことか!!!
「蛍術師がなんの用でしょうか?」
へーい!冷静を装ってても内心焦ってんだろ?!この国の王子が攫われるぞー!!!蛍が呆れてるのにも気づかないってことは相当だろ?わかってるんだよ!!ほら、どうする?!どうする?!
「その方を、返していただきます。」
「ぁ....やっべ....」
「ねぇ、凪、これ、あたし大丈夫かな?....ねぇ、これ、死なない?2度目の死を経験とか冗談じゃないよ?!」
次の瞬間、現れた氷元素。俺のように氷を形作るものではなく、ただ、周囲の温度が下がる。
氷を纏った神里は....
あ....そういや、神里って元素爆発、バフだった....
形ないものは破壊することは出来ない。つまり、この効果を打ち消すことは不可能。そして剣技はぶっちゃけ蛍よりも拙い。なのでどうなるかと言うと....
「まずいまずいまずいッ!」
「ストーップ!ストップ!戦いに来た訳じゃないよ?!ぎゃー!!たすけてええ!!!」
「行け!2位!!お前なら行ける!!!俺、今元素使えないから!」
「嘘つけえ!!!邪眼無くても神の目があるでしょ!!凪、元トップじゃんッ?!」
ぎゃあああああああ!!!!
阿鼻叫喚、叫んでも避けることの出来ないおふざけの末路。自業自得。
無様にも普通に慌てふためくことになりました。
「ぎゃああ!こっち来たんだけど?!って地面潜った?!?!」
「おいバカ姉!この状況何とかしろ!!!」
「私?!凪が悪いじゃん!」
ここに来て姉弟喧嘩。俺は半分悪ふざけだけどフィルタはきっとマジだ。
「神里ッ、ストップ!」
「ッ....」
「これ、俺の姉。」
「は....?」
無事、混乱させることに成功しました。
いや、彼女は俺が雷電将軍の息子だって知ってる。そして俺の姉だという女登場。そりゃ姉と雷電将軍の結び付きが無いんだから混乱はする。
「ファデュイ....ですよね?」
「んぁ〜....それ言うなら俺も元ファデュイだけど....」
「ッ....詳しくご説明して頂けますか?」
はい。
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世界は広い。
誰が悪くて、誰が間違っているかなど。
そんなことを決めるくらいならば好きなことをして好きなことを学んで、好きなものを愛でる方が有意義だというものだ。
この世には3段活用というものがある。相手を照れさせ、それを指摘すると相手が恥ずかしがる。指摘を辞めなければ今度は誤魔化す為に怒りをこちらに向けてくる。
照れ、恥じらい、不器用な怒り。三大可愛いを摂取できる効率のいい活用方法だ。
これの凄いところは大体の女性に通じる点だ。なにか不都合があった時、可愛いは蛍以外要らないが誤魔化す手としても有用だと思う。
いつでもこれができる自信がある。どんな状況でもだ。
自信はあった。....あったんだ。
「あ〜フィルタ、なんか、今日....変わった?」
「はい?」
「....」
ごめんなさい。何も変わってないです。変わっててもわかんないっす。普段そこまであんたのこと見てないから!俺がいつも見てんの蛍だからッ!!だから蛍、そんな顔でこっち見ないで?!浮気違う!これ、俺の姉!姉に恋するぐらいファンシー極めてないよ?!
「3段活用の一段目で躓いたんだけど?!」
3段活用で誤魔化し作戦失敗!はい、終わり。ちゃんちゃん。
「私は変わった?」
「蛍も変わったの?!」
やべぇ....俺の目という識別センサーがなんにも反応してねぇ....
え?ほんとに変わった?えっ、と....顔は....変わってない。服も....特に何も変わってないな。
体型はむしろ少し肉つけた方がいいんじゃね?と思うほどにスレンダーなのもまた可愛....っぶねぇ....トリップするところだった....
あ、ひとつ見つけた....
「胸、少し大きくなうぐほッ....」
「なんにも変わってない!」
変わってないならその問いになんの意味が....ガクッ
とまぁ冗談はさておき、その言葉は捨て置けん。
「いーや。変わったな。トップが2センチ大きく....え?みんな何その反応....」
周りを見れば蛍を含め3人の女性が腕で胸を隠して俺から距離をとっていた。
遅れて気づく。自分自身の愚行にほとほと呆れ返る。
「あ〜、ごめん。」
「え?いつもの冗談じゃない....?凪、キモいよ?それ」
「うぐっ....」
「観察眼がすごいのはわかりましたけどそれを変なことに使わないでください、凪様」
「ぐあっ....」
「後でお説教ね?」
「うぐはッ....!!!!」
総攻撃である。
[フルボッコ
言葉責めは
趣味じゃない
ナギ、心の俳句]
そして少しでも罪を軽くしたかった俺はまた更なる愚行を実行してしまった。
「で、でもそれがわかるのは蛍だけだからッ....」
「ナギ....説教、ここでやりたい?」
あ、悪化した。
こりゃもう受け入れるしか無いです。馬鹿な俺でも分かります。逃げれば逃げるだけ不利になる類いのやつだこれ。
「ファデュイは皆、こんな感じなのですか....」
「ちょっと!私は違うよ!」
「俺も違うわ!勘弁してくれ....」
どの口がという顔を向けられる俺はもうダメかもしれない。
ちょっと蛍さん?そんなに自分の胸部を見ても何も変わりませんよ?
「たしかに少しキツく....」
「ぶはっ!」
ドバッとコミカルに鼻血を出す俺。それを見て少しムスッとしてからふっと仕方ないなぁと微笑む蛍。これ、沼らない人いんの?
いる訳ないよな?な?
懐から紙を取りだして俺の鼻を拭いてくれる蛍。
「....惚れた....」
「はい?」
「惚れました。結婚して下さい。」
「プロポーズはもう受けとっているので2度目は受け取れません。私は1人だよ?」
....もうこれ、死んでいいよな?
精神的に何回お亡くなりになったか分からないくらいにメッタボコにされてるんだ。鼻血止まんないんだ。あと普通に鼻血出てなきゃ抱きしめてた自信ある。
「....我慢、できる所までしようね。」
耳元でそう呟いてくる。枕言葉が「結婚は」というのは分かってはいるが惚れてる彼女に言われて同様しない訳はない。普通に狼狽えた。うっ、えぇあ....とかいう変なうめき声みたいなのも出た。
ピンクで染めながら顔を元の位置に戻す蛍の顔は万遍の笑み。なんだろ、もう幸せすぎて何していいか分からない。
約束をできる限り守るために"我慢"はするつもりだが....正直、最近は蛍の包容力がやばくて自信がなくなっている。そして....
「まぁ、私も我慢できないから、稲妻でのことが終わったらちゃんと考えて....話し合って決めよ?」
そして相手もそう言うものだから、相手も言葉の外からちゃんと私も我慢できるか分からないと伝えてくれるから....
ああ、無理だ
そう思う。
「あ、血、止まったね」
「....いや、止まってない。」
バレているだろう。ただ、蛍に甘えたいだけなのは。強がってるだけで頭は撫でてもらいたいし、俺が蛍を胸に抱くんじゃなくてたまには蛍の胸に顔を埋めたい。
膝枕もして貰いたいし、もっと仕方ないなぁって笑って欲しい。怒るけどナギだしなぁってその可愛い顔で微笑んでくれるのが好きで、俺の突拍子もない要求で困惑するけどポーズしたり、それで結局楽しくなって二人で騒いで....
嗚呼....嗚呼嗚呼嗚呼っ....
ワガママになってく。乙女か?って自分でも思うけどやっぱり本心は誤魔化せない。
別に赤ちゃんプレイしたいわけでもなんでもないんだ。
ただ、ただ....
愛してくれてる事実をいつも隠すことなく全身で伝えてくれる....彼女に惚れ直した。
ただ、それだけ。
「こ、ここ....実は昔の文豪が創作途中に散歩してた草むらなんだ。だから、なんだ....えっと、まぁ文学的に言えば?その....愛してる。」
「....あ、思い付いた。」
色々と理由つけて、嘘の言い訳並べて一世一代の勇気を出した言葉をあっさりと流された。
思わずずっこけそうになる。少し離れたところで気まずそうに立ってた2人もコケてた。俺のヘタレに反応した....とは思いたくない。
「小説、書いてみようかな。」
「へ、へぇ....どんなやつ?」
でも今更言い直せない。何してんだ俺?!いや、蛍も蛍だろこれは!!!
「ん〜....タイトルは『近所のお姉さんポジの英雄』....とか?」
「ん"?!」
「ふふっ....えっとね、物語は....出会いは飲みまくって道端に倒れてた男性とそれを心配して声をかけた女の子、いきなり「あっ、めっちゃ好み」とかいうナンパ紛いなことをしてきた2人の旅....みたいな」
「そいつロクでもねぇな?!」
呑んだくれで?道端に倒れてて?心配して声掛けてきた女の子にナンパ?なんか妙にリアルだけど俺そんな話知らねぇなぁ....いや、ほんとに知らねぇ....うん
「視点はナギが基本で」
「蛍じゃねぇのかよ?!ってかもう実名が出てるんだけど?!権利的なものはどうなってんだ?!」
「でも1回女の子が裏切られる展開も欲しいなぁ。男性は実は元々敵の組織にいて、ある事情で忽然と姿を消した....とか....」
「....」
おい他のふたり、明らかに引いた顔すんのやめろ。クズ男ですね?とか変な幻聴聞こえてくるくらい冷ややかな目を向けるのやめろ!
「それでその男性が居なくなって初めて女の子は相手に惚れてたと自覚す....る....あれ?なんで私、ナギを好きになったんだろ....」
「俺もそう思うッ!できたら全て愛故だって訂正したいッ!!」
いや、これはもうどう言い訳したっていい話にできる気がしない。むしろこんな小説、他の人が見たら女の子がクズ専見たく移るのではなかろうか?それだけは断固阻止。
「再会したあと、徐々に私も徐々に全てを見せれるようになりかけてた頃....言われるんだ。」
気を取り直した蛍はまた語り始めた。そして程なく、クライマックスだろうと思われる言葉を口に出した。
「「萌え袖ニット絶対領域蛍来たァァァァああああ!!!!!」って」
「うぐぁぁああああああ!?!?!?!そこ?!よりにもよって切り抜くのそこ?!?!もっとマシな部分あったよ?!むしろいっぱいシリアス&イチャイチャあったじゃん?!?!」
もう殺してくれ....全部バレた....全て、包み隠さず、このふたりにバレた。終わった。
俺の元からなかった威厳がついにマイナスに....
「ふふっあははっ」
「....蛍....お前覚えてろよ....」
許すまじ。
ひいこら言うまでくすぐりまくってやる。笑い泣いても許してやるもんか。
「あはは....さて、ここで宿題です。」
笑いで出た涙を指で拭いながら蛍は人差し指を立てて見せる。
「物語ってさ、ハッピーエンドがいいよね。やっぱり。」
「あ、ああ....まぁ、そうだな。」
会話の切り返しが多くてもう何が何だか分からなかった。でもやっぱり楽しげに笑う蛍は....
「この物語の続き、考えてみて?」
「....ハッピーエンドで?」
「ハッピーエンドで。」
心底楽しそうにそう言う蛍が今まで見たどの笑顔よりも眩しくて....少しの間、そこから動くことができなかった。
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ナギが考え事をしている。顎に指を添えて真剣な顔をして私たちの後ろを着いてきていた。その顔は精悍で、普段のふざけている様子とは180°違うその様子は彼が持つ魅力の一つだ。
ただ、ひとつ....
今、彼の頭の中に流れている思考はそんな真剣な雰囲気とは真逆なものだろう。私にはわかる。どれだけ彼に惚れているか、意識しなくても彼の観察など日常的にやってしまっているし、こんな勘に似た何かを感じ取れるようになってもおかしくない。というか実際、感じ取れるようになってるし....
面白くない。
ほんとに面白くない。
何がって、もちろんこの状況だ。彼の周りには女性が多いのは知っていた。ただ、実際それを目にすると普通に嫉妬心が出てくる。
フィルタはまだいい。とっくの前にお互いそういう感情がないのは理解してる。まぁ面白くないのはそうだけど。
問題はこの人、元許嫁とか自己紹介してきた如何にも頭いいですよとでもいいたげな少女だ。
「はぁ....」
前途多難、自身の感情との戦いに疲れからのため息を吐いた。
その時、思考から戻ってきたナギが口を開く。
「あ〜フィルタ、なんか、今日....変わった?」
「はい?」
「....」
危なかった。驚きやら何やらで喉から変な音がなりそうになった。
なんでそこで私じゃないのだろうか?なんで1言目でフィルタの方に行くのだろうか。
不満。全くもって不満だ。だっておかしい。距離的に私の方が近いし、恋人は私だ。
大体、あんな真面目な顔で考え事をしていてなぜでてきた言葉がそんな何かを誤魔化す様な言葉なのだろうか。バカだと思っていたし、そこが好きなのもあったけど....今回ばかりは少し腹が立つ。
「私は変わった?」
「蛍も変わったの?!」
こいつッ.....
待て、待つんだ私。確かに私はどこも変わってない。だから彼の反応は当然。落ち着け....
いや落ち着けるわけないッ!何?!なんなんだ。ほんとにナギは....ッ....ナギはッ!!
「胸、少し大きくなうぐほッ....」
「なんにも変わってない!」
我慢の限界だった。でもこればっかりは仕方ないのではないだろうか。私だって我慢した。ナギは自分のこと、鈍感じゃないと言っているが私からしてみれば充分鈍感だと思う。察して察してはダメだと考えてたはずだ。ちゃんと伝えなきゃいけない。
....でもこのまま素直に伝えるのもなんか癪だ。悔しい。
「いーや。変わったな。トップが2センチ大きく....え?みんな何その反応....」
....
........
はい?なんでそんなことわかるの?え?もしかして見ただけでバストサイズわかる系の人なの?ナギって。
いや、茶化して誤魔化した可能性もある。きっとそうだ。ナギのことだからどこが変わったか考えても分からず、無難なものを答えたに違いない....無難とは?って話だけど....
「あ〜、ごめん。」
「え?いつもの冗談じゃない....?凪、キモいよ?それ」
「うぐっ....」
ナイフ1つ
「観察眼がすごいのはわかりましたけどそれを変なことに使わないでください、凪様」
「ぐあっ....」
....2つ
「後でお説教ね?」
「うぐはッ....!!!!」
トドメだ。
私を見るのはいいけどその後他の人の胸を確認したの、私は見逃さない。さすがにそれはないだろう。まあ無意識なのはわかってる。浮気するつもりも本心から興味は無いのだろうという事も。ただ、男の本能だと言ってしまったらそれまでだ。理解はしているつもり。
でも、理性と感情は違う。感情は今すぐ私に夢中にさせろと体を動かそうとしてきている。
というか我慢する必要あるのだろうか?
「で、でもそれがわかるのは蛍だけだからッ....」
「ナギ....説教、ここでやりたい?」
感情と理性が戦ってる横でそんな事を言われたら如何に私といえどプッツン来てしまった。怒りやらちょっとの嬉しさやら何やらをごちゃ混ぜにして....
ちょっと大胆なことをしてみた。
「たしかに少しキツく....」
そういいながら少し服の胸元....もっといえば胸の前辺りをクイッと少し引っ張って見せてみた。
「ぶはっ....!!!」
やったっ!
そんな言葉が口から出そうになった。
何に対して?いい歳して嫉妬心からこんな行動。恥ずかしいやら嬉しいやら、もう思考があっちこっちに行ってしまう。
「....惚れた....」
「はい?」
ごめん。実は聞こえてた。でももう1回言って欲しくて間髪入れずに聞き直す。
ダメだ、冷静になろう。ここは人前で、そういう時はイチャつかないと私から言ってたはずだ。
「惚れました。結婚して下さい。」
「プロポーズはもう受けとっているので2度目は受け取れません。私は1人だよ?」
ごめんもう無理。惚れ直したとかいうありふれた言葉じゃなくただの一言"惚れた"。これがダメだった。不器用さというか言葉にできない程の感情故に少しおかしくなったのがありありとわかってしまう。
かろうじて理性を総動員して冷静に返せたがやっぱり彼は可愛いというかなんというか....。私より強いのに守ってあげたくなるこの感情はなんなのだろう。
庇護欲....?いや、そうじゃない気がする。多分、私は他の女性とは違うのだろう。周りよりも少しだけ愛でたいという欲が大きい。
そう結論づけて現実に意識を戻した時には私は彼の鼻血を優しく拭いていた。
....ほら、こんなこと無意識でやっちゃうんだから....相当だよね。
思考を続ける度に今度は彼をからかいたい衝動に駆られる。
そして....私はついに我慢と言うに文字をゴミ箱に捨てた。
顔を彼の耳に近づける。その道中で彼の吐息が私の耳に当たって小さく声を上げそうになるが何とか堪えて....必殺の言葉を口にした。
「....我慢、できる所までしようね。」
わかっている。わざとだ。わざと誤解を産むような言葉を使った。でもこれくらいいいと思う。誰にも聞かれていないんだし....
こっちも恥ずかしくて顔に熱が集まるのがわかる。頬に添えた私の手を彼が大事そうに触れてきたのがもう....もうっ////
我慢なんて出来るはずがない。こんなの、生殺しだ。
もっとナギが欲しい。近くに居たい。私を彼に刻み込んで、心の中を私で埋めつくしたい。私しか考えられないようにして....そして、そして....
ここから先の思考は私の名誉のために伏せたいと思う。まぁ、端的に言えばあとから思い返して私がひとりで悶えるような類のものだ。
でも、私も女で、やっぱりリードされたいという気持ちもある。だから言ってみた。
「この物語の続き、考えてみて?」
「....ハッピーエンドで?」
「ハッピーエンドで。」
なんか柄にもなく少しロマンチックなことを言ったと思う。だけれども偽りない私の本心だ。
終始、私に手のひらでコロコロされたナギはその場で固まっている。
私は「ほら行くよ?」と声を立て立ち上がり....
彼の見えないところで少し舌を出してこう言う。
「ふふっ、可愛い....」
ご閲覧あざます。
小悪魔な蛍、健気な蛍。お姉さんな蛍、甘えん坊な蛍。いくつの顔を持ってんだ?!って話ですよね。いやぁ....天使。
じゃあ早いですが毎度恒例の感想に感謝の回、行きますか。
サンさん、猪狩の兄貴さん。感想あざます!!!1ヶ月ぶりに時間取れて実は今日の朝やっと確認できました。いやぁ....お気に入りもちょっとづつ伸びてるし....嬉しい....
ではまた次回
追記:全然稲妻の話が進まないんだけどどうしよう....
稲妻編の先、見たい?
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見たい!
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最近飽きてきたからいい
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とりあえず空救済まではやれ