近所のクールお姉さんポジの英雄が俺の前だけ甘えてくるんだが?   作:だけたけ

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はい。だけたけでごぜぇます。昨日ぶりの投稿になりまするです。

まず最初に注意喚起でごぜぇます。今回軽い下ネタが1度だけ入りますことをご報告させて頂きやす。

重いものではなく、ネタ程度に入れてあるので大丈夫だと思いますが、嫌であれば次話、冒頭にあらすじを入れやすので6話からご覧くだせぇ.......くれぐれも見捨てないでください。ぶっちゃけるとキャラが勝手に動きだしたんです。俺は悪くない!悪く.......いや悪いです。ごめんなさい。

それでは本編どぞ


5話 天使との災難(自業自得)

「さぁ!朝がやってきたぞぉ!!!ってな訳で今日はどこに行くんですか蛍さん!」

「ドラゴンスパインだね。素材が欲しくて。」

「なるほど....俺、要る?これ。」

 

ドラゴンスパインと言うと雪が積もっている山。氷元素の敵が多く生息しており、ぶっちゃけ、氷元素の神の目の持ち主は不利も不利。ぶっちゃけ

 

「わかってるよ。元素攻撃は効かないけど剣は使えるんだろうし大丈夫だとおもう。」

「いやいやいや、分からないじゃん。そら、確かに使えるけど.......」

 

腰にささっている剣をちらっと見てそう言う。

 

「ナギのことは守るよ。」

「それ俺のセリフじゃん....」

 

少し楽しそうに笑う蛍を見て和む。

 

「お互いの実力を把握するためにも剣技だけの模擬戦した方がいいかもしれないな。」

「そうだね。」

「そうと決まれば行こう!本部前の模擬戦場でいい?」

 

コクンとうなづいたのを確認して前を歩く。周りから奇異の視線を向けられるがそれを務めて無視して先導した。

 

構っている余裕は残念ながらなかった。なぜなら.......

 

普通を装えるようにはなったけどでも緊張はするよな、所作がいちいち可愛いって言うか、もういちいち琴線に触れる。もうなんなんだろ、どうしたらこの気持ちを表に出して発散できる?ってか蛍さんに剣向けるとか普通に無理なんだけど?怪我はしないだろうが気持ち的に納得できない。けど安全のためだ。整理しないと。

 

そう。ぶっちゃけ自分のことで手一杯だからだ。それもこれも蛍さんのせいだからな?!

 

「なんか難しい顔してるぞ....」

「そんな顔してたか?」

「ふざけてるだけで根は真面目って事じゃない?」

 

俺が?んなわけ。そんなの母親の腹の中に置いてきた。真面目ならここに居ねぇし。っと話が逸れた。

 

まぁ言いたいことはひとつ。恥ずかしいからそういうの辞めて?!

でも嬉しいからもっとやって欲しい!ふたつの感情のコンビネーション!イリュージョン!

 

「ファンタスティック!!!」

「ハイハイ、えらいな」

「うるせえパイ公!」

「ッ痛いぞ?!」

 

軽くデコピンをかます。額を押えて距離をとるパイモン。頬をふくらませてこちらを睨むその様はぶっちゃけ小動物にしか見えない。

 

「....パイモン美味しそうだよね。」

「ああ、ヨダレが出るぜ....」

「オイラは食べられないぞ?!」

「ハイハイ、美味しい」

「むきぃぃいい!!!!」

 

空中で器用に地団駄を踏む。こう見ると普通の存在のように見える。信用はまだ出来ないと思いながらも確かにそこには蛍さんとの確かな絆があった。

 

「あ、さっきの朝ごはん、口についてるよ。」

「え?ほんと?何処だ?」

「右頬の下。」

 

まさぐって見るがそれらしい感触は感じられなかった。

 

パキキッという音を立てて自身の手に氷の板が出来る。そしてそれを覗き込んだ。

 

「....」

「....固まってどうしたんだ?」

「....全く見えん。」

 

蛍とパイモンがズッコケた。確かに考えてみれば当たり前だ。氷に光が反射するのは創作の中だけ。リアルで作ってもそれは透明か白いものができるだけだ。反射なんてするはずが無い。

 

「なんなんだよ!感心返せ!」

「んなもん返せるか!俺だって恥ずかしいんだよ!ほら、顔真っ赤だろ?!」

「普段のお前の方が恥ずかしいぞ!!」

「なにをぉぉお?!?!?!」

 

睨み合いを始めた。ほんとに腹が立つやつだ。さっきまで小動物とか思ってたけど前言撤回だ。そんな可愛らしい存在じゃねぇ!

 

「ハイハイ。2人とも喧嘩はダメだよ?」

「旅人!こいつが着いてくるのは反対だぞ!どうせこいつは弱いんだ!きっと!」

 

なんちゅう言い草。だがな、頭は俺の方が強かったみたいだな?!喰らえ!正論打法!

 

「はぁ..事実かもしれないが失礼なのはどっちだろうな?」

「うぐっ....」

「この幼女め!」

「オイラの失礼を一瞬で飛び越えたぞ?!?!」

 

それを見ていた蛍さんが腰に手を当てて『はぁ』とため息をするのが見えた。しかし止めてくれるな。男には引いては行けない時がある。

 

「って、あれ?」

 

周りを見てみると立ててある木剣や的が目に入る。どうやら言い合いしているうちに着いてしまったようだ。

 

「やろう。」

「お、おう。」

 

蛍さんが木剣を持ちこちらに手渡してくる。それを受け取って前を見るともう既に構えていた。えっと、もしかして戦うの大好き族ですかね.......そんな蛍さんも大好きだけど....

 

「パイ公、合図よろ....うおっ?!ち、ちょちょちょ!!」

「....」

 

横にいるまだむくれているパイモンの方を向いて合図を頼もうとした瞬間視界の端に何かが迫っている感覚がして咄嗟に身を引いた。そしてそこに視線を戻して見たのは....

 

視線を下げたまま地面に折れた木剣を打ち込んだ蛍さんの姿。

 

「....うわぉ....」

「....」

「うぇえ?!折れたまま来る?!」

 

早い。折れた分軽くなって空気抵抗が小さくなったのもあるだろうがそれにしても動きが早かった。

 

本気(マジ)だよこの人....

 

いや、ある程度本気出して戦わないとダメなのは分かるよ?でもさ....問題はね?

 

「....」

「ッ....」

 

ずっと無言....こっわ?!え?怖っ!!顔もなんか少しむくれてる気がするし....なになになに?!?!

 

整った顔が怒ってるの怖すぎだろ?!何に起こったんだ?!えっと、パイモンと喧嘩したからか?!そうだな!1回止めてたもんな。それでも俺らが辞めなかったからか。なるほど.......

 

「しッ....!!」

「うおっ?!」

 

よけれはしたが髪の毛が数本かする音がした。そしてその後、目の前を通って髪が落ちてくる。

 

「切れてるッ?!?!」

 

うっそだろ?!これ木剣だよな?!髪が抜けるならわかるけど抜けた痛みは無かったぞ?!やばいやばいやばい!!!

 

そこからは圧倒的だった。何をする間もなく俺が避けた拍子にバランスを崩して首元に突きの寸止めで一本。

 

「ふぅ.......」

「あ、ありがとうございました。」

「あ、うん。ありがとう。うーん....ドラスパはちょっとキツイかな....?」

 

あ、あれ?怒ってない.......のか?え?いや、でも.......ん?

 

「....」

「百面相してどうしたの?」

 

こちらをいつもの眼差しで見てくる蛍さん。いつも通りだ。え?戦闘中だけの顔?きっとそうだな。取り敢えず怒らせないように気をつけなければ。

 

「えっと、け、剣技は蛍さんの方が圧倒的に上らしいな。」

「そうだね。うーん....元素ありでやったら違ったり?」

 

いつも通りだ。確実に。良かった。俺がなにかした訳ではなかったらしい。でも謝らないといけないのはそうだ。パーティの不仲はダメ絶対。原因の俺には責任しかない。やっぱり謝ろう。

 

「蛍さん、えっと、あとパイモン。」

「え?オイラ?」

「2人ともスマン。配慮が足らなかった。」

「....律儀だね?」

 

そう言って顎に手を当てる蛍さん。おもむろに口を開いて言った言葉とは.......

 

「そんなことよりなにか得意な事とかあったりする?」

「そんなこと?!割と覚悟決めたんだけど?!心臓の鼓動がもうドラムロールなんだけども?!?!」

「ど、どら.......?ご、ごめんね?」

「いや、謝るところじゃないって?!俺が全部悪くて俺が原因でその原因を作る原因になったのがジンの命令で....ん?ジンが悪くね?」

「いや、違うと思う。」

 

そんなバッサリ言わなくてもいいじゃん.......そもそも俺がジンに頼んで同行してる訳だし元々悪くないのはわかってますとも!もちろん!!

 

ん?いや、待て。今蛍さんから俺への株が下がった?

 

やっぱり悪いわ。ジン....恨むぞ!!!

 

「えっと、得意なことって.......」

「あ、逃げることです。いつもジンに追いかけられてるんで。」

「なんだろう、多分ナギが悪いんだろうってのはわかる。」

 

分からないで?!いや、確かに俺が悪いんだけど規律が厳しいのも悪いと思います!自由の国!労働条件も自由にすべきです!!!これ、ポスターにして街中に貼るからな?!?!

 

「他にはある?」

「元素の扱いは人よりは上手いと思うよ。」

「なるほど....よし。ヒルチャールを倒しに行こう。」

 

おっふ、俺のせいでドラゴンスパインは却下ですかい....ドラスパのヒルチャールくらいは倒せるんだけどなぁ....

 

「ドラスパはダメ?」

「私はいいけど、大丈夫?」

 

俺のことを心配してくれてんの?!眉を下げてこちらの顔を覗き込むのやめて?!惚れるって!いや惚れてるけどな?!?!

 

いや、そうじゃなくて.......説明した方がいいか.......?

 

「まぁ俺の元素攻撃はちょっと普通と勝手が違うのですよ。氷バリアは無理だけど。」

 

右の手のひらを無い帽子のつば辺りに添えてカッコつけて言う。

 

「なんとも言えないダサさだぞ.......」

「それ言うなよ....」

 

こうして、ドラゴンスパインに行くことが決まりました。はい!真面目モード終わり!!え?ちょくちょく片鱗あったって?

 

じゃあかしいわ

 

__________________________

 

 

 

「Glaaaaaaッ!!!」

 

いや分からんて。何語ですか?

 

「Glaさん。なんて言ったの?」

「Glaaaai....」

 

いや、グラーイって何?え?ドライの言い間違いかな?あ、お茶ありがと。ん〜美味しいね。君はいい茶室の主人になれるよ。それがどんなのか知らんけど。

 

「あ、これ、食べ物?黒いね。美味しそうだね。まっ黒焦げだけど、味だよね。これも。うん分かる分かる。」

 

ああ、空が綺麗だなぁ。どこまでも続く青い空。惜しむらくはこの気温のみだ....

 

「すぅ.......なぁGlaさん。これ、何の肉?」

「Glaa!」

「うんうんそうかぁ....美味しいわけだね。」

 

うん。分からない。普通の肉だと思いたいなぁ.......

 

さてと。そろそろ2度目の一緒に言おうコール始めるよ?

 

せーの!

 

「どうしてこうなったああああああああぁぁぁ!!!!」

 

 

 

1時間前。

 

 

 

「これ、食べてね?」

 

蛍さんに呼ばれ、宿の部屋に入った俺。ぶっちゃけ緊張しっぱなしであるが、表面上は取り繕っている。今にも気を失いそうな程に心拍数は上がっているが何とか.......。

 

手渡された小包。咄嗟に出した手の上に置かれるその袋は確かな重みと温かさがあった。

 

「こ、これは?」

「サンドイッチ。」

 

.......なんて?ちょっと今から難聴系主人公になるわ。とりあえずもう1回言って欲しいな。

 

「....聞こえなかった?サンドイッチだよ?」

「............誰の?」

「ナギの」

「誰が作った?」

「私が作った」

 

太陽に向かって無音の雄叫びをあげる。両手はガッツポーズで。サンドイッチを台無しにしてしまわないように手の力だけ抜いて全身で飛び跳ねたい衝動を押えながら。

 

やばいどうしよう。目から涙出そう。目をかっぴらきすぎて目ん玉ポロリしそう。誰も望んでねぇよそんなポロリ!ってか違ぇわ!そうじゃなくてだな?!

 

「て、てて、て手作りッ?!?!」

「う、うん。」

「.....食べずに神棚に飾りたいッ.......」

「いや、食べてよ....」

「ありがたくいただきまする!!!」

「あ、ちょっとまっ.......あぁ.......」

 

え?食べたらまずかったの?.......え?俺のために作ってきてくれたんだよね?

 

「ドラゴンスパイン着いた時に食べてほしかったんだけど.......体温まるように作ったから....」

「ぇ.......」

 

確かに体が温まって.......ってか暑く.......いや、熱いッ?!ってか痛いッ!!!!

 

「辛ぃぃぃぃイイ!!!!」

「ほら.......こうなっちゃった。」

「ぎゃああああッ!ひぃっひぃっひぃっ!!」

 

やばいやばいっ!なんも考えられないくらい辛いッ!熱いッ!痛いッ!!!た、たすげ.......

 

あ、やばい目の前が真っ白に.......

 

「ナギ?えっ?!ナギ!どうしたの?!だいじょ....う、な.......しっか.......て」

 

あ、これ、気絶するやつだ。せめて蛍さんの方に倒れないようにしなきゃいけないのにもう体が言うこと効かない.......何入れたんだこれ......

 

ああ、蛍さんが遠くに.......

 

待って、待ってくれ.......ちょっとほっとけば良くなるか.......

 

むにっ.......

 

....

 

........

 

............

 

んっ?なんだこれ、痛みと辛さと熱さの中に柔らかいものが.......

 

むにっむにっ........

 

サンドイッチじゃねぇもっとぷにっとした何か....ダメだ分からないよこれ.......

 

俺がいるところで柔らかいものといえば.......

 

血の気が引いた。その存在に覚えがあったから。走馬灯のようにいろいろな可能性が言い訳のように頭をよぎるが全て却下され、残された結論はひとつ。

 

....むにっ.......

 

「ナ....ギ....ひゃぅっ///」

「ッ?!?!?!こ、こここここれは事故だッ!!!!!!」

 

 

そう。皆さんもご想像の通り。その正体は

 

ほっぺこと、頬様でした。

 

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 

頭回んないッ!ってか一瞬で辛さ吹き飛んだしッ!はぁ?!俺なんでそっちに手を伸ばしてんの?!なんで俺ッ.......はぁ?!ふざけんな!!!

 

そう考えた瞬間、感触が残る方の手を前に出して残った手で自身の腰の剣を抜いた。そのまま手首に押付けて一思いに.......

 

「やめてッ!ダメだよ、そんなことしちゃっ!」

「でもッ!(みそぎ)が....償いがッ!」

「いらないから!!って力強い?!」

「やらせてくれッ!!せめて蛍さんの憂さ晴らしとしてッ!!!」

「だからいらないから!!!パ、パイモン!!ナギを止めてッ!!!」

「お、おうっ!!」

 

2人して腕を掴んで刀を動かすのを阻止してくる。だがやらせて欲しい。俺はもう君を好きと言う資格も希望も何もかも失った。付き合っていない、出会ってから三日目。そんな男が女の家に転がり込んで同意なしに頬を揉む。

 

「どう考えても犯罪だろぉぉ?!?!!」

「ちょ、力強くしないでッ!!!」

「模擬戦で勝った旅人が勝てない力とかどこから来てるんだこいつ!!!!」

「せめて自首させてくれえええッ!!!!死刑だ!きっと死刑だ!!!自首させろぉぉお!!!」

「落ち着いて!落ち着いてってば!!!」

 

もう収集がつかないカオスっぷりたと思う。でも仕方がない。助けてくれと言いたい。俺も。でもさ、俺の助かる方法が、誠意の伝わる方法は何買って考えたら.......

 

「私のことが好きならやめてッ!!!」

「みぃそぉぎいいいいいぃぃ....はい?」

「え?」

 

.......ぇ?なんで知ってんの?

 

 

あ、これ、さっきの話と関係なかったわ。いっけね.......

 

 

 

 

 

 




あとがきでごぜぇます。やっちゃいましたね。ナギパイセン。これは責任とらないといけないやつっすよ。空兄さんに殴られるやつっすよ。

はい。下ネタとは蛍の反応のみとなります。期待値上がってた方々すいません。普通にチキりました。

おふざけはここまでにしといて、アンケートが思いのほか大量に集まりまして、とりあえず暫定で日常回多めでお送りしたいと思います。締切は次話の投稿までということでそれまでは暫定とさせてください。

ダクマ様、感想ありがとうございます!!毎回更新時に新着感想がある幸せと言ったらないですね....笑

『オーミーク』様『N+』様『名無しのライナー』様『イノウェイ』様『むんきゃっと』様『ゆうばり』様『無限と永遠』様『Phyllius』様『m r 4』様『刹菜』様『ゆう』様、お気に入り登録ありがとうございます!

まだまだ増えますねぇ!内心飛び跳ねてます。というか今現在飛び跳ねながら打ってます笑笑まじで嬉しいです!何回もあとがきで言わせてもらっていますがまじでありがとうございます!ではまた次話で!

どうする?

  • ストーリー重視
  • 日常回多め
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