近所のクールお姉さんポジの英雄が俺の前だけ甘えてくるんだが?   作:だけたけ

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はい。皆さんこんにちわこんばんわ。7話目になります。今回はイチャイチャは最後ら辺だけになります。マジでごめんなさい。
ナギと蛍が付き合うきっかけ作りの為、このようなことになりましたが、ぶっちゃけ、この話は重要なものになると自負しております。つきましてはこそをご理解頂きたいでございまする。今回、前話の蛍視点です!皆様どうぞご覧下さい!!!

投稿後30分後の俺です。文法、ところどころおかしかったので修正しました。普通なら後回しなんですが今回は酷すぎた.......


7話 天使でも悩むんだよ『蛍視点』

ねぇ知ってる?

 

自分がやりたいことをする度に自分が無くなる感覚。

 

ねぇ分かる?

 

自分が暗闇に覆われて自分じゃない何かが体を動かす感覚を。

 

ねぇ感じたことは無い?

 

何度も死んで、目の前で何度も仲間が死んでッ....そして最後には自分の存在をも消えるような感覚を。だからといって自分は手を出せなくて、体が動かなくて。何度も叫んでるつもりなのに声も出ない。

 

そんなどうしようもない状況に置かれたことは?

 

英雄と言われ、その実は皆が頑張った結果で。

 

じゃあ、私は何?

 

何も行動出来ないで、何もかも自分の功績じゃないのに。そんな私に兄は探せるのか?誰かを救ったという感謝の言葉をどう受け取ればいいのか。

 

非現実的な現実を説明できる相手もいない。相談もできない。もうどうすればいいか分からない。

 

きっと、この記憶も消える。

 

 

ねぇ.......誰か。

 

 

助けて

 

 

 

 

__________________________

 

 

 

ナギは私のことを好きなのだと思う。人として、ではなく一人の女の子として。

 

いや、思うでは無い。ほぼ確実にだ。それほどまでに彼は分かりやすい。隠し事をしているのかただふざけているだけなのか。それは分からないけど会話を重ねれば重ねるほどそれは本心からだと伝わってくる。

 

第一印象は変な人を超えてもはや狂ってる人。今の印象もそうは変わらない。でも....

 

「サンドイッチとか色々含めもうこれはデートでは?!」

 

ほらね?唯一違うのはこれがオープンになったこと。好き好きオーラがダラダラと溢れてる。デートとか声に出している時点で意識していると言ってるようなものだと気づいていないのだろうか?いや、気づいている時点で恥ずかしがるはずだよね。

 

「デートとか言っちゃってるぞ.......下心しかないのが丸わかりだ!」

 

パイモンの声で思考の海からやっと意識が浮上した。すぐに周りを観察して状況を把握。すぐさま何故か湧いてきた焦りからパイモンをしたためる。

 

「パイモン!シー!聞こえちゃうよ!」

「え?ダメなのか?」

「ダメというか、....」

 

私にナギが好意を持っているというのはナギの口から聞いた。ナギもバレているのは承知の上だと思う。

 

なんで私はバレたら嫌だと思ったんだろう。

 

「あんなにふざけてるならあれも冗談じゃないのか?」

「いや、あれは....本心だと思う。」

「でも、あんなやつだぞ?」

 

パイモンが私の背後に視線を向けた。それを追ってみるとそこには全体的に黒くて毛先が水色の男が手を頭の後ろで組んで怪訝そうに見ている姿が目に入る。

 

「....」

「な?あんな能天気そうな奴、逆に珍しいくらいだぞ....」

 

随分な言いようだと思う。そんなパイモンに苦笑して相槌を打ちつつ「じゃあ、試してみる?」と一言。からかいの意味も含めて俯いて何かを考え始めた彼にゆっくりと歩み寄って肩を叩きながら一言言った。

 

「ねぇねぇ」

「ひ、ひゃい!」

「....ふふっ........ね?」

 

あまりにもゆるゆるな声が帰ってきたため自然に笑みが浮かんだ。それをパイモンは誤魔化すように口を開く。

 

「わかってたぞ!!お、オイラはわかってた!」

 

私とパイモン。2人旅だったものが3人になったことでぎこちないものになるという不安は杞憂だったようだ。それがわかっただけでもこの3人での初めての行動は成功と言えるだろう。

 

「な、なに?」

 

いつの間にか私はナギを見つめていたようだ。別に他意は無いのだが彼はなにかしてしまったとでも考えているのだろうか?オロオロと視線が泳いでいた。

 

ふーん....なるほどね。

 

 

 

「いや?なんでも」

 

意識せずにそうつぶやく。えぇ?という声が聞こえてくるがそれには反応せずに他の話題へと変える。口調的にからかいのような感じになってしまった。そんな気はひとつも無かったのに。

 

何処までがいいのだろう。何をするにしてもラインの把握は必要だ。何処までが許容できるのか。どこからは不快に感じるのか。それを把握しなくては旅をする上で不便だと思う。

 

「ナギってあんまり自分のこと話さないよね。」

「あ、ああー....自分自身が好きじゃないからな。」

「へぇ?例えばどんなところが嫌いなんだ?」

 

あっ、と声をあげようとしたが時は既に遅し。パイモンがその奥へ踏み込んでしまった。前言撤回などというのはもう無理だろう。

 

そう考えていると意外とあっさり普通の顔で話し始めた。

 

「俺はある事をしたくてある組織に入ってたんだけどさ、どうにも俺のめざしてるものと違って逃げた事とか....」

「ふむふむ....」

 

驚いた。彼にも何かをする目標があったとは思わなかったとは言わないけど、それに近い認識は持っていたからだ。

 

そう考えると途端に興味が湧いてきた。奥に踏み込むことが必ずしも良いこととは思わないけど、彼でも考えていることはあるんだ。そう思うとやはり聞きたくなってくる。

 

もしかしたら私の兄の話もそこに起因するものもあるかもしれない。どうにかしてこのいい雰囲気を絶やさないようにしなければ。今、手がかりは彼だけなのだから。

 

「見えてきたぞ?ドラゴンスパイス!」

「美味しそうだなぁ.......」

「パイモン、ヨダレ....スパイスじゃなくてスパインね?」

 

きっと彼はまだ情報を持っているだろう。何も根拠は無いが、勘がそう言っている。たとえ持っていなかったとしても今後手に入るかもしれない。だから一緒に行動する。彼が私のことを好きというのは都合が良かった。こんなことをするのは嫌だけど手段を選んではいられないのだ。どうしても優先順位は兄が上になってしまう。

 

だから失敗した。言わなければよかったこと、余計なことをひとつ言ってしまった。

 

「....さっきの話、後で聞かせてね?」

「新参者にそこまで深入りしてくるものじゃありませんよっと....お、これ、なにかに使えるかも....」

「....」

 

本当にやらかしてしまった。

 

罪悪感で胸がズキズキと痛む。今の彼の口調は間違いなく、これ以上の踏み込んでくるなという合図だった。なにかしなければ....なにか挽回を....

 

そう考えていると....

 

「ちょっと、先の方偵察してくる!」

「えっ?!あっちょッ.......!」

 

さっさと彼は道を走っていき、そして見えなくなった。

 

またやらかした。本当に何やっているんだ私は。こんなんじゃダメじゃん.......

 

「なんなんだよあいつ!」

「....」

 

パイモンが憤慨しているがそれは私のためだろう。普段、考え無しの行動で頭を悩ませることはあるけど常識は人一倍持っている。本当に深刻なことはちゃんと考えて行動できる子なのだ。

 

今回は私が悪い。そんなのはわかっている。こんな打算まみれで接していた私が間違ってるのだ。

 

「ッ....!」

「お、おい!旅人!!」

 

謝ろう。探して、私の考えてたことを話そう。話した上で一緒に旅をしたいということを伝えるんだ。すぐに考えを改められた理由は分からないがそれでも彼が居なくなるのだけはダメだ。ダメなんだ。

 

そう考えて私は彼が走った方向に足を向けて走り出した。

 

 

 

__________________________

 

 

 

森を駆け、平原を駆け。草むらの中もかき分けて探した。それでも彼の姿は見当たらない。

 

「あいつ、どこに行ったんだ?」

「....もう1回最初のところに戻ってみる。」

 

体は戦闘もあり、汚れて白い服は砂埃でくすんでしまっていた。

 

手合わせをした時、わかった。彼は西風騎士団の幹部にもかかわらず一般兵と同じぐらいの技量しか持っていなかった。言い方は悪いが放っておくとどこかで死んでいそうという考えもあったのだろう。だからこそ必死で探しているのだが....

 

「旅人!1回休んだ方がいいぞ.......もう長い間走ってるじゃないか。オイラはもうヘトヘトだぞ....」

 

確かに空飛んでるだけじゃんとツッコむ体力もない。パイモンのいうことも最もだけれどそういう問題では無い。これはいわば意地だ。

 

「私は謝らな....いや、そうだね。」

「あ、あそこに湖があるぞ?あそこで休もう!」

 

だが意地も疲れには勝てない。気を使ってくれたパイモンのこともあるし少し休むだけなら良いだろう。

 

そう考えて先行するパイモンについていく。気づけばてっぺんにあった太陽はもう沈みかけていて、足は鉛のように重い。

 

元素視覚にも反応は無かった。彼は神の目を使っていないのだろう。戦闘など起きていないと考えたいが、きっとどこか、見落としている場所で起きている。起きていないと考えるにはあまりにも希望的観測すぎた。

 

「無事、かな....?」

「旅人〜!」

 

楽しそうにするパイモンの声を聞いて文句をひとつ言いたくなる。こっちの気持ちも考えてよ!と。実際、そう口を開こうと顔を上げた。だがその瞬間冷たい感覚がにかかり、それが下へと滴ってくる。

 

「うわっぷっ!」

「あはは!ムスッとしてる旅人よりにこにこしてる方がオイラは好きだぞ!」

「....」

 

その行動は確かに私の動きを止めさせるには十分すぎるものだった。これはやらないといけないことなんだと。そう反論したかった。心身が疲弊したとは言わない。

今まではもっと辛いことだってあった。体は疲れきっていても心はまだ大丈夫。まだ探せる。そう思っていたけどパイモンが休憩をすると言い出して、こちらを心配してるがための言葉だったが為に自分を無理やり納得させてパイモンについて来てこれだ。

 

「パイモンッ!!」

「ッ....」

 

あー、ほら。やっちゃった。もうダメだ。彼に出会ってから感情のコントロールが下手になったように思う。いつもは当たり前にできていたものが出来ない。それにイラついている。それを八つ当たりで仲間にあたって。

 

「何やってるんだろう、私。」

「....旅人、今の方がいいぞ....」

 

思考が停止した。何を言っているんだろう。良いわけが無い。こんなに失敗して、こんなに周りに迷惑をかけて。感情的になって自分をコントロール出来ない今の私のどこがいいのか。

 

「....なんで?」

「ん〜、わからないけど、今の方がずっといいぞ!」

 

それを言ったっきりまた水遊びに戻るパイモン。話が見えない。本当に分からない。

 

「オイラ、旅人のこと、すごいヤツだと思ってるんだ。1人でなんでも出来て、人に寄り添ってる万能人間だ!って」

 

そんな大層なものでは無い。思い通りにいかないこともできないこともあった。でも違うとは何故か言えなかった。代わりに口から出た言葉は....

 

「そう....」

 

なんなんだそれはと思う程の簡素な答え。褒められてるはずなのに嬉しくはない。心に響いていない事実が一瞬表に出た結果の言葉。またもや失敗。今日は厄日なのだろうか?

 

「だから大丈夫だ!旅人ならうまくやれるだろ?」

 

そんな言葉。励ましの言葉が今は重たい。

 

でも体は勝手に動いて、自然な笑みを浮かべて水の中に進んだ。

 

「そう、だね。というか、どさくさに紛れて私に水かけたでしょ?」

「うげっ....」

「ほらぁ!まてぇ!」

 

明日になったら、彼を見つければこの憂いは消えるだろう。

 

時間が経てば、きっと.......

 

 

そうして少しの間疲れた体で遊んだ結果、もうまともに力が入らないという今日この頃。本当に何やってるんだと過去の自分を叱りたい気分だった。

 

「やらかした....今日は野営だね....」

「お、お腹すいたぞ....」

 

ぐったりとしているパイモンを尻目にまだ端が色づき始めた空を見上げる。

まだモヤモヤは晴れない。けれどさっきよりはだいぶマシだ。それもこれもパイモンのおかげなのだろう。

 

「パイモン、汗かいたし結構汚れてるからちょっと水浴びしてくるね。」

「えー!オイラのご飯....」

 

あとであとでと後ろに声をかけながらその場所を後にする。

 

周りは岩手囲まれているし、警戒しておけば覗かれる心配も少ないだろう。と疲れているがゆえのゆるゆるの思考で軽く考えていた。

 

それがいけなかった。

 

服を脱いで、それを洗って木の枝に干す。そして体を洗うために水に入って少しした時....

 

うしろからガサッという音が聞こえ数秒後に聞き覚えのある声が聞こえたのだ。

 

「黙らっしゃあああい!!!!」

「....は?」

 

慌てて胸と又を手と腕で隠す。自身の体を見てみると見事に丸裸で水で濡れた肌は微かにピンクに色づき、光を反射していた。

 

まずいまずいまずいッ!!!

 

見られた?!いや、黙らっしゃいって....見た反応では無いはずッ....どうする?!岸まで距離がある。水の中なのもあって動きずらいから辿り着くのは少し時間が....いや、行くしかないッ!

 

恥ずかしさでクラクラしそうになりながら一生懸命に足を動かして岸まで辿り着いた。

 

「よく考えたら聞き間違いかも....ヒルチャール?パイモンッ!」

 

そう思考が進んだ瞬間近くにあったタオルをひったくって身体に巻き付けた。

 

「これでとりあえずはッ......」

 

そうしてパイモンの元へ向かおうとして岩の横を通り過ぎようとした瞬間、元素視覚で氷元素を捉えた。

 

ここは岩場。氷元素を操るものがいるとしたらトリックフラワーか、スライム、人のみ。

 

「まさか........」

 

恐る恐る岩の裏を覗いてみる。

 

そこには目を固くつぶって体の前で両手を合わせて祈りを捧げる黒い髪に青いグラデーションがかかった男が居た。

 

「....ナギ、偵察は?」

 

きっと今、私はすごい顔をしているのだろう。でも、ここまで焦って出てきて、結果、これというのは流石に我慢できないものがある。

 

そして、目を開けようとした彼を

 

ゴンッ....

 

気絶させた。

 




はい。イチャイチャさせれず、悶々としているこの心と、それでも割と暗い雰囲気、シリアスは描きなれている事からの筆の進みやすさ....合わせてプラマイゼロの今日この頃です。

いかがだったでしょうか?そうですよね。皆様、不満ですよね。

だがご安心ください!!!次話は痴話喧嘩&親密度up&ちょいデレ蛍をお送りする予定です!マジで!俺も色々限界なんでそろそろデレ欲しいよね?今までからかってばかりだった蛍のデレが欲しいよね?!(クソデカボイス)

ってな訳でマジで楽しみにしていてください。(ハードル上げすぎたかも....)

31名....で合ってるかな?のお気に入り登録ありがとうございます!!!良ければチャンネル登録....は無いか、えっとTwitter....も無い、え、えっと、これからも応援よろしくお願いします!

それではまた次回!

どうする?

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  • 日常回多め
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