キヴォトス召喚〜捻れて歪んだ先の分岐点〜 作:熱核戦争先生
新世界の大国達
キヴォトスと接触した事実は、日本帝国に留まらず各国にもも情報が共有された。
ミリシアルの世界ニュース、大東洋放送網、征統府放送によって、あるところではオフィスビルでつけていたテレビから、あるところでは農村でくつろいでるところでラジオから、百貨店の街頭にある電光掲示板から、世界中の人々が知ることとなった。
始まりの、青白い発光色から世界を包み、不安と好奇心の中で見守っていた各国。
古の魔法帝国ではない事に安堵し、今後の対キヴォトス外交政策の方針を決めていた。
純地球人国家であるアーク合衆国と半地球人国家のデュロ国は、日本に続き外交団を派遣することを決定。
早期の関係構築に注力するため、発表から3日後に両国の使節団を乗せた合衆国海軍の戦艦“ミズーリ”を旗艦とする第1水上打撃艦隊と、デュロ国海上護衛軍の駆逐艦“すずや”がキヴォトスへ派遣され、
ムー、ロデニウス大陸連合、大東洋経済共栄圏加盟国も早期の国交締結と関係構築を望み、ムーは空路で日本本土に降り立ち海路でキヴォトスへ向かうため使節団と政府専用機と帝国海軍への協力要請を、ロデニウス大陸連合はクワ・トイネ王国外務局を中心とした3カ国合同使節団を、大東洋経済共栄圏加盟国は連合使節団を結成するなどし、キヴォトスとの会談に向け準備をしていた。
神聖ミリシアル帝国とグラ・バルカス帝国など第一・第三文明圏とラニアケア共栄圏加盟国は、動向を注視しキヴォトスとの接触には慎重を要するとし今は見送っていた。
特に、神聖ミリシアル帝国は、意図的に供与を見送っていた純正浮遊魔法の代替案である、キヴォトスの反重力技術の存在に動揺していた。
日本が転移するまでの間、この世界では世界最強を自認し他の追従を許してなかった。
しかし、日本が転移したことにより、そのパワーバランスは崩壊。
天の浮舟よりも速いジェット機、誘導魔光弾より高性能で歩兵1人でも携行可能なミサイルから宇宙空間から投射する巨大な弾道ミサイル、手の平サイズで電話から遊戯が完結できるススマートフォン、道路を埋め尽くす自動車とそれを可能にする経済力は、ミリシアルに衝撃を与え、世界最強の地位を揺るがした。
唯一、魔法技術と言う点では日本には無いもので優位性に見出し、アニュンリールとの南方世界大戦では誰よりも早く、魔法帝国と近い性能を持つアニュンリール製兵器を大量鹵獲しそれらを解析。
純正魔法と称されたそれらはミリシアルの魔法技術を底上げし、外交の道具としても機能させた。
その際たる例が、日本に対する純正浮遊魔法などの高度な魔法技術の供与を見送るという遅滞的な外交方針を打ち出し、短い間ではあったが日本と対等に渡り合い世界最強の座を維持した。
しかし、先述したとおり学園都市キヴォトスがこの世界に転移したことより、ミリシアルの対日外交政策は終わりを迎え、それに関しミリシアル政府内では対日外交政策の大幅な転換を余儀なくされ、国交締結どころではなかった。
エモール王国は、キヴォトスとの国交締結に関しては、キヴォトス側がこちらに来るようにと、自分達から向かわないエモールの基本的な外交政策を継続。
アニュンリール共和国はそもそも興味が無いとし、良好な関係構築は基本的にしないと言う外交方針を打ち立てた。
学園都市キヴォトスにも新世界に転移したことより世界は大変革がもたらされた。
これまでのキヴォトスは外界への進出が困難であった。
古くから発生している気象現象に阻まれ、外交は学園間内のみの内向きで、経済は学園都市内で完結する循環型経済で回っていた。
しかし、新世界へ転移し、外界との接触ができるようになったことにより、キヴォトスの外交体制と経済体制が大きく転換する事となった。
まずはじめに、外交に関しては対外界外交向けの政府機関が連邦生徒会になかったため、新たに外交室を設置した。
外交室は日本の外務省と同じ機能を持つ行政委員会で、初代室長に次席行政官の浅滝トウコが就任。
外交交渉や外交業務等を日本帝国外務省の指導のもと、着実に新世界へ進出する準備を進めていた。
経済体制も、産業分野では新世界での規格や規制に対応したモデルチェンジの設計と生産、海外需要に関するマーケティングと現地調査の研究、新世界側の通貨や金融システムに対応するための外国為替レートの整備も進めていた。
三大学園をはじめとする各学園も同様に、この世界に対応していくため変革が迫られる事になるのはまだ先の話である。
各学園の対応はもうちょっと先になります
ある程度話はできてます
最初に出てくるのはトリニティ総合学園とだけ言っておきます