キヴォトス召喚〜捻れて歪んだ先の分岐点〜 作:熱核戦争先生
レッドウィンターは学園領土が広大である事を理由に分校がある設定となっています。
レッドウィンター連邦学園を本校にその下には複数の分校がありカチューシャ弾幕分校、カレリア分校、バルチック分校、東ウォール分校、ヒュドラ要塞分校etc...
おっと最後の分校は地下要塞から大審判起こして来そうな名前してるのでここでヘイロー破壊爆弾をひとつまみ
本作は大エイギル学園やラーズグリーズ航戦高等学校などのオリジナル学園が結構出て来ますが極力トリニティ、ゲヘナ、ミレニアム、アビドス、ハイランダーなどの学園を出したいです(オリジナル学校を出し過ぎるとブルアカではなくなるので)
ワタツミ
生徒が連絡、戦闘、取り締まりなどで利用する複合ボートを格納・整備する区画で艦尾に設置されている。
内部は複合ボートを発進させるウェルドック、天井クレーン、複合ボート4隻が上下二段の左右側面にそれぞれ格納されていた。
そんな中、日本帝国海軍の軍人達と会談をするために学級委員長のテツヨと護衛の生徒6人が集まっていた。
護衛の生徒は散弾銃と丸型のライオットシールドを持った生徒が3人、自動小銃を持った生徒が2人、狙撃銃を持った生徒が1人の構成。
携行している武器もテツヨの第17号ヴァルキューレ制式拳銃、第4号ヴァルキューレ制式ショットガン、第9号ヴァルキューレ制式小銃、第1号ヴァルキューレ制式ライフルとなっている。
「もしもし、私だけど。行けそう?」
テツヨは同行するユウナギとシュガーの学級委員長と無線でやり取りをする。
『テッちゃん?私の所は準備終わってるよ!オオカちゃんの方はなんか手こずってるぽいけど』
ユウナギ学級委員長の鋸代メイサはテツヨに準備が終わったこと報告する。
『かたじけない。こっちはボートに載せる重火器で争ってるからしばらく無理そうだ!』
対してシュガー学級委員長の洲オオカは護衛でついてくる生徒が複合ボートに載せる重火器で言い争っていた。
(ここは連射できて高威力な12.7mm重機関銃だろ?)
(いやいや、毎分6000発の鉛の弾を高レートで叩き込めるミニガンで)
(分かってませんねぇ。そこは爆発力が強いグレネードランチャーですよ?豆鉄砲共は引っ込んでな!)
(い、委員長ぉ〜)
無線越しからでも分かるほどの言い争いとオオカに助けを求める声が聞こえて来た。
『ああああああァァ!!』
「あははは...準備終わったらまた連絡してね」
テツヨはオオカに頑張れと心の中で思いながら無線を切った。
しばらく待っているとオオカから無線が入り載せる重火器が決まり準備完了と言う報告が来た。
「さてと、行くとしますか」
テツヨと護衛の生徒達はウェルドッグのスロープに載った複合ボートに乗り込む。
複合ボートには既に操縦と機関銃手の生徒が2人乗り込んでおり発進するのを待っていた。
複合ボートに搭載している機関銃は防楯付き12.7mm重機関銃KS2だ。
12.7mm重機関銃KS2はカイザースチールが開発した12.7×99mm弾を使用した重機関銃で威力や射程の他に給弾や保守が最も優れている機関銃だ。
レッドウィンター連邦学園を除く各学園の風紀委員会が保有する戦車や戦闘車両などの車載機関銃や機関銃部隊で使われており派生型を含め累計4000万挺が生産・販売され初号機の生産から300年以上経ち今もなお生産が続いている。
ミニガンに比べれば大柄で重量があるが故に取り回しが難しいがメインウェポンで愛用している生徒も少なからず存在する。
その最たる例が七囚人に1人いる。
閑話休題。
乗り込んだことを確認したテツヨは航海艦橋に居るコウキに発進する事を無線で告げる。
「出して!」
テツヨからの指示で整備担当の生徒が操作を始めた。
門扉が開き陽の光が差し込み、複合ボートが載ったスロープが海面にまで伸び着水した。
操縦手は複合ボートの電気推進エンジンを始動させた。
複合ボートのスクリューシャフトがゆっくりと回り始めていきワタツミから離れて行く。
途中、ユウナギとシュガーから発進した複合ボート2隻が合流し中央にワタツミ組、右側にユウナギ組、左側にシュガー組の並びで日本帝国海軍の戦艦信濃を目指し30ノットで波を掻き分けながら爆走していた。
「なんて大きさなんだ」
テツヨは信濃の大きさに呆然としていた。
恐らくキヴォトス最大と言われているアルデバラン型戦艦やキヴォトス唯一の300m級コンテナ船“シー・カイザー”より大きいように見えた。
護衛の生徒もテツヨと同様に呆然としているかスマホを取り出し信濃を撮影し始めていた。
「あの対空砲塔群、シューティングゲームの海上要塞攻略ミッションを思い出すなぁ。確か弾幕を交わしながら要塞に乗り込むミッションだったかな。それよりマシだけど」
テツヨは信濃の51cm3連装砲や側面中央部に等間隔に配置されている速射砲、機関砲、CIWSの大群を見て地上の寮でプレイしていたシューティングゲーム“
敵だったら無事では済まないだろうし、ここにいる11隻の警備艦は信濃の51cm砲を前に一方的に海底へ叩き込まれるはずだ。
対空砲塔群だけでもワタツミを容易く撃破できるだろうし、空母にはジェット戦闘機もあり空対艦ミサイルを搭載してワタツミの防空システムを翻弄させ空対艦ミサイルを叩き込んでくるだろう。
一部護衛艦にも、艦対艦ミサイルを装填してるであろう6連装発射筒が確認できた。
6連装発射筒の見た目が百鬼夜行連合学院が保有する地対艦ミサイル発射機と似ていたため判別できたからだ。
各艦に4基づつ搭載しているので護衛艦1隻だけでも脅威だ。
「正規軍だから規模も装備も一線級だけど、日本帝国は誰と戦うつもりなんだ?あそこまで重武装化するってことは外界はキヴォトス以上に危険な世界が広がってるってこと?」
テツヨは日本帝国海軍の艦艇が異様に重武装な事に困惑していた。
キヴォトスを知る外野の先生からしたら「お前らが言うな!」とツッコミが来そうだが...
信濃
作業艇格納区画
信濃にもワタツミ同様複合ボートや無人艇などを格納する格納区画が設置されている。
ワタツミに比べれば信濃の格納区画は一回り大きくウェルドッグも機動揚陸艇1隻が収まるほど広かった。
信濃の艦級である大和級は徹底した省人化により前級の長門級より少ない人数で運用できるようになっている。
乗員の数が減るのでその分スペースが確保できるため、弾薬庫や艦内工廠などの艦内設備を長門級より拡張させ温泉や売店などの設備も充実している。
とは言え大和級は全長350mで全幅56mと巨大艦の分類で、各種設備を充実させてもスペースが余ってしまうため、海軍省は余ったスペースを有効活用する大和級の多機能化構想を考案。
上記の設備以外にも司令部機能の追加、作業艇格納区画、艦載機格納区画、医療区画を当初の計画時より大幅に拡張させた。
作業艇格納区画も機動揚陸艇1隻を搭載可能なため陸戦部隊や軽車両を揚陸・収容ができ、艦載機格納庫はCH−47JC輸送ヘリコプターを2機搭載でき、医療区画も補給艦の医療システムをベースに40床の入院設備や集中治療から歯科治療にも対応している。
閑話休題。
作業艇格納区画の一角に作業要員と加藤に加え立検隊装備の海軍兵がヴァルキューレ生を迎え入れるため待機していた。
立検隊は18式鉄帽を被り迷彩服の上に防弾チョッキとプロテクターを装着していた。
携行している銃は愛和工業の20式5.56mm自動小銃とミネベアネル社の19式9mm短機関銃に加え、
ボートの乗って来るので門扉は開放され陽の光が差し込んでおりウェルドッグには既に海水で満たされていた。
そのため信濃はバラストタンクに海水を注水しているため艦尾が沈下している状態となっている。
備え付けられている艦内通信機が鳴り加藤が手に取る。
「はいはい、加藤です。どうぞ」
『CICの西条です。加藤副長、まもなくヴァルキューレ警察学校の使者がボートで信濃へ向かって来ているとの事です。蕪木艦長には既に伝えています』
「了解。ところで指定した時間より少し遅れそうになるけど、向こうさんとはなにかあったの?」
『ヴァルキューレ側からは機材トラブルでの遅れと説明されています』
遅れた原因の機材トラブルがボートに載せる重火器で争っていた事を彼らは知る由もない。
「なるほどね。了解、こっちも受け入れ準備しとくね」
やり取りが終わり加藤は受け入れ準備の指示をし体制を整えて行く。
ヴァルキューレ生が乗ったボート3隻が現れウェルドッグへ進入しようとしていた。
ボートはウェルドッグへ無事に進入し減速しながら着岸体勢に入っていた。
作業要員が係留ロープを手にそれぞれのボートに投げ入れていき、係留ロープを受け取ったヴァルキューレ生がボートに括り付けていく。
諸々の作業が終わり、ヴァルキューレ生が遂に信濃へ乗艦した。
「おい、あれって」
「あぁ、女の子だよな」
海軍兵が耳打ちをする。
目の前には自分より10歳以上歳が離れた、それも日本帝国だと義務教育や高等教育を受けている歳の女の子が、防弾チョッキを着込み銃や盾を持っていた。
「頭に浮かんでるのはなんだ?天使の輪?」
「まるで天使みたいね」
彼女らの頭上に浮かぶヘイローを見た海軍兵はどこか神聖さを感じていた。
「ようこそ、信濃へ。僕は日本帝国海軍所属戦艦信濃の加藤修二です。階級は大佐、信濃では副艦長を務めています。君達が代表者っ事で良いかな?」
加藤は代表者らしきヴァルキューレ生3人に歓迎の意を表する。
「えっ、あっ、はい。私はヴァルキューレ警察学校海警局所属警備艦ワタツミの尾崎テツヨです」
「右に同じく、警備艦ユウナギの鋸代メイサです」
「オレは警備艦シュガーの洲オオカだ。よろしくな」
テツヨ達3人は加藤に自分の官姓名を伝え、ヴァルキューレ式敬礼で返す。
「ちなみにオレ達3人は学級委員長で他の艦船で言う艦長や船長みたいな立場だ」
「なるほど、君達は艦長と言うことか。こんなところで立ち話もなんですし移動しましょうか。本艦の艦長と担当の者が士官室で待っています」
「分かりました。それではお願いします」
テツヨ達は移動を始めようとしていた。
「すみません。動向する護衛は4人まででお願いします。大所帯で来ると士官室に全員入らないので」
加藤の言葉に3人は顔を見合わせ少し考え込む。
(どうする?敵意がないとは言え完全には信用できないし襲ってこないって言う保証もないし)
(こんな大人数だとそんなに必要ないですし、無理に押し通せば私達への心象は悪くなります。ここは彼らの言う事に従う方が得策かと)
(見たところ、武装している兵士もそれほど脅威じゃない。オレ達と護衛3人だけなら緊急時に対処が可能だ)
(確かに。お世辞に銃を頻繁に使ってる感じはしないね)
テツヨ達は武装している海軍兵をチラ見する。
テツヨらは体が頑丈なキヴォトス人の中でも銃撃・爆破に晒されても動ける程頑丈な身体を持つ生粋のキヴォトスの生徒だ。
日々海賊との銃撃戦を繰り広げ経験を積んでているため艦内での戦闘が起きても対処可能である。
海軍兵の動きも見抜いており、訓練以外で銃を扱う機会がないように見えていた。
彼女達からしたら目の前の海軍兵は赤子の手を捻るような存在だった。
「分かりました。護衛は3人つけて行きます」
「ありがとうございます。それでは僕に付いて来てください」
テツヨ達は護衛は各艦からの混成では緊急時に指揮系統が混乱すると言う理由でワタツミ組から護衛を3人を選ぶことにし、残りはここで待機するように伝え加藤に着いて行く。
加藤も武装した海軍兵と共に引き連れ士官まで案内した。
キヴォトス「キヴォトス(生徒)に日本帝国(大人)が勝てるはずがない」
日本帝国「(技術)力強っ!?」