ガンダムSEED 架空国家の憂鬱   作:zero3 ガイル

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第十話 北アフリカ4

 

練度が高く、ザフトでは珍しい連携を駆使して戦い多大な戦果を上げた事で有名なザフト地上軍の精鋭部隊であるバルトフェルド部隊であったが、地球連合のMSを筆頭とした圧倒的な物量に対して遂に抗えなくなり次々と撃破されていき、アフリカ共同体の部隊に至っては連合の圧倒的な武力に士気が大幅に低下してついには統制が取れなくなって各個撃破されてしまい、戦線が崩壊してしまった事もあって壊滅は時間の問題となっていた。

 

この状況が続けば地球連合が勝利する事は明白であり、ザフト地上軍・アフリカ共同体の圧倒的な不利なこの状況を覆す為に砂漠の虎はプラント本国より託された秘密兵器を使用する事を決定した。

 

その秘密兵器は、アフリカ大陸のビクトリア基地に集結している地球連合の圧倒的な兵力に対して砂漠の虎であるバルトフェルドは現状の戦力では防衛が難しいと判断して、プラント本国より他の北アフリカ戦線の指揮官達同様に大規模な増援を要求したが、これ以上の増援は不可能と拒否された。しかしザフトの英雄の要請を全て拒否してはザフト将兵やプラント国民の印象が悪くなる事は避けたい評議会は、大規模な増援は無理でも少数なら可能であり、圧倒的な物量も例の新型を派遣すれば地球連合の物量に対処は可能と判断し、プラント本国は絶対の自信を自負するプラントの技術力の結晶である新型のMS二機と、クルーゼ隊に所属していた評議会の息子の赤服二人を北アフリカ戦線に派遣した。

 

秘密兵器とは新型のMS二機の事であった。

 

バルトフェルドは本国の連中は何を考えてるんだと頭が痛い思いだった。バルトフェルドも例の二機のスペックは確認してる為にプラントのお偉方が自信をもってアフリカ戦線に派遣した事も理解は出来た。

 

確かに例の二機なら既存の連合・ザフトで正式採用してるMSを圧倒してる為に連合のMS部隊に勝利する事は認めるが、戦争は少数の新型を使用して勝てるほと甘いものではない事はバルトフェルドはこの戦争を通じて深く痛感していた。戦争は一対一で戦う格闘技や、決められた人数で競い合う団体スポーツとも違う為にいくら一騎当千の勇者が数人いても映画と違って勇者は圧倒的な規模の軍団に最終的には倒されてしまう。

 

圧倒的な兵力差を覆して勝利した戦争の事例は古今東西数える程しか実例がない奇跡の様なものであり、今のバルトフェルドを含めた北アフリカの司令官達が欲しているのは勇者ではなく軍団である。戦争の常識は古代でも現代でもいかにして相手より多くの兵力を用意する事であり、多少の技術力の差など物量の前に倒されてしまうのが歴史が証明しており、例えば第二次世界大戦で最強の戦車と称されたナチスドイツのティーガーはアメリカのシャーマン戦車を圧倒していたが最終的な勝利者はシャーマンを使用していたアメリカである。

 

それは何故か?確かにティーガーは連合軍の戦車を圧倒していたが、それに対してアメリカがティーガーを倒す為に選択した事はティーガーを上回る戦車を開発するのではなく、一台のティーガーに対して圧倒的な数のシャーマンを大量に投入してティーガーを圧倒するというものであった。

 

この状況を極東連邦宇宙軍で正式採用されてるペガサス級の設計責任者の前世の世界で有名な猛将の言葉でバルトフェルドの気持ちを代弁するなら「戦いは数だよ兄貴!」である。

 

まあ、そんな感じでプラント本国の決定に呆れて文句の一つも言いたい心情であるバルトフェルドだが、それでも無駄な事はしない主義であるため新型MS二機を実戦投入すれば、まだ勝つ見込みはあると判断をしてる為に、この状況で新型を戦線に投入する事を決定した。

 

ザフトの新型二機のMSの登場で連合有利だった戦場の戦局は変わり、二機の圧倒的な性能を披露した事により、両軍共に混乱状態となった。

 

「うわぁぁああ!」

 

「な、なんだあぁぁあ!」

 

押せ押せ状態で勝ちは確定したと感じていた極東・ユーラシア連邦のMS部隊にビームとレールガンが雨の様に降り注ぎ多くのMS部隊を撃破や行動不能に追い込まれた事もあって混乱し、制空権を完璧に掌握していたリオンの中隊が謎のMS一機に突然切り刻まれて行動不能となった。

 

ザフトの新型MS二機が登場して僅か三分で10機の連合のMSと、12機のリオンが撃破された事もあって戦場は混乱していた。

 

「行くぞニコル」

 

「はい、アスラン」

 

ザフトの新型MS二機は太平洋連邦のG計画のMSに顔が似てるが『コーディネイターの正義の鉄槌をナチュラルに!』という意味を込めて正義という名を付けられた高い機動性による近接戦闘が得意のジャスティスと『ナチュラルに自由の鉄槌を!』という意味で自由の名を与えられて機動性ではジャスティスに劣るが、それでも高い火力と機動力により一対多数の戦闘を得意とするフリーダム。

 

そんな正義と自由の名を与えられたMSに搭乗しているのはプラント最高評議会議員の息子であるアスラン・ザラとニコル・アマルフィの二人である。

 

ニコルはフリーダムの特徴であるマルチロックオンシステムを起動させ、専用のモニターが現れて次々と連合MSをロックオンしていき背中ウィングに内臓されてる二門の大型ビーム砲のバラエーナ、腰部にマウントされてる折りたたみ式レールガンのクスィーフィアス二門とビームライフルによる五門が一斉に放たれて、地上にいる地球連合のMS部隊に一斉に降り注ぐ。

 

これが地球連合のMS部隊を襲ったビームとレールガンの雨の正体であった。フリーダムのマルチロックオンシステムを利用したフルバースト射撃の次にジャスティスが得意の近接戦闘によって地球連合のMS部隊に切り込むという事を基本戦術にしていた。

 

至って単純な戦法たが、ジャスティスとフリーダムの性能と、それを操るアスランとニコルの二人の操縦技術の高さもあって強力な戦法が誕生して、先ほどまで地球連合のMS部隊に追い込まれていたザフト・アフリカ共同体のMS部隊は驚愕していた。

 

「あれが新型の性能なのかよ」

 

「マジであの噂は本当だったのかよ」

 

「てっきり俺は過激派の誇張表現だと思ってた」

 

「俺もだ」

 

ザフトが開発している新型MSがあれば下等なナチュラルなど鎧袖一触だと噂で聞いていたが、それはプラント評議会でも地球連合の徹底抗戦を叫んでナチュラル撲滅を叫んでいるプラントの中でも一番の過激派であるパトリック・ザラの支持者によるザラ派の嘘の宣伝と思っていた為に北アフリカで戦い続けていたザフト兵達はあまり信用してなかったが、先ほどまで自分達を苦しめていた地球連合のMS部隊を一方的に倒している光景を見せられてしまうと、その噂は嘘ではないと信じてしまう光景であった。

 

「各機に告ぐ。連合はフリーダムとジャスティスの攻撃で混乱して陣形を崩している。この隙に此方は陣形を立て直して連中に陣形を立て直す隙を与えるな」

 

「りょ、了解!」

 

ジャスティスとフリーダムの活躍に呆気に囚われていたザフト地上軍の部隊はバルトフェルドの命令を聞いて現実に戻り、ジャスティスとフリーダムの登場前は地球連合の圧倒的な武力や物量に押されて拮抗が崩れた時に陣形を崩して戦線が崩壊していた。

 

その崩壊していた陣形を立て直し、ジャスティスとフリーダムの登場によって地球連合の部隊は混乱して陣形を崩しているので、陣形を立て直す隙を与えない様にしてザフト地上軍は士気が復活したザフト地上軍は地球連合の部隊に反撃を開始して、ザフト地上軍以上に混乱していたアフリカ共同体の部隊もジャスティス、フリーダムのお陰で冷静になり時間を取る事に成功して部隊を再編する事に成功して、ザフトと同様に反撃に転じた。

 

この状況をペガサス級一番艦『ペガサス』の艦長である西郷大佐はジャスティスとフリーダムの戦闘力をモニターで見て、内心で驚きながらも驚愕した表情をすれば士気に悪影響を与える為に表情を崩さないで見ていた。

 

(あれが情報局が警戒していたザフトの新型か、このまま戦えば我々の出番もなく連合の勝利と思っていたが、なるほど流石は砂漠の虎だな。我々が勝利すると誰もが油断している状況を察してこの状況で新型を投入したな)

 

今の状況はボクシングの試合に例えれば、コーナーポストに相手を追い詰めていつでもKOできる状況で気持ちよく殴っている状況に第三者が乱入して横合いから急に殴りつけられた様なものだなと西郷は思った。

 

どんな一流のプロも意識をしてない所に強力な攻撃を食らえば混乱して状況把握は困難になるからだ。

 

「この状況が続けば被害が増すばかりだ。我々の出番が来たようだ。パイロット連中に出撃の準備をさせろ」

 

「よろしいのですか?ザフト地上軍にとどめを刺す為に近くの前線基地より出撃したMS・MA部隊がもう少しで到着しますが」

 

「連中を待っていては地上部隊や航空隊の被害が増すばかりだし、例え増援部隊が到着しても例の新型二機に返り討ちに合うだけだ。そもそも我々の任務は予想外の敵に対する備えだ。我々と同じ様に待機してるグレイファントムにも伝えるんだ」

 

西郷大佐がそう伝えると、ペガサスの待機ルームで出撃要請を待っていたパイロット達の何名かは笑みを浮かべて格納庫に向かった。

 

「ようやく出現か、このまま出番がなくて終わりかと思ったぜ」

 

「それは同感だけどよ、少しは落ち着けタケル」

 

「そう言いながらお前も笑ってるじゃないかユウヤ」

 

「お前らは全く……」

 

ようやく自分達の出番という事もあって笑みを浮かべる二人の新米少尉。極東連邦宇宙軍のエース部隊である『オルトロス』に所属する白銀少尉とブリッジス少尉に対して実力があるが生意気な新米少尉に手を焼く高松大尉は苦笑いを浮かべる。

 

エース部隊に与えられるMSは通常の部隊と違ってエースパイロットの好みに合わせた特注品である。例えば現用機を極限までカスタムした機体や、ワンオフに近い試作型といった具合に千差万別である。出撃要請の5分後に宇宙戦艦ペガサス級二隻から次々とMSが出撃する。そのうちの一機はMSと言うよりはデカい戦闘機と表現する機体で、指定された戦域に向かって出撃した。

 

一方地球連合も何とかジャスティスとフリーダムを落とそうと必死に迎撃を開始した。しかし、地球連合のMSやMAの大半が実弾兵器という事もあって実弾兵器を無効にするPS装甲が展開されている事もあって機体に当たっても弾かれてしまい、ビーム兵器で攻撃しても二機の圧倒的な機動性とパイロットの腕もあって回避されてしまい、ビーム兵器を装備しているMSは真っ先に狙われてジャスティスやフリーダムに撃破されていった。

 

「まだこんなにいる。地球軍はいったいどれだけのMSや兵器を投入してきてるんだ……!」

 

「アスラン落ち着いて下さい。PS装甲といっても実弾を完全に無効化できる訳ではありませんから」

 

いくら圧倒的な性能を有しているMSと言っても操縦しているのは機械ではなく人間の為にアスランとニコルの疲労はかなり溜まっていた。そして高性能MSであるジャスティスとフリーダムは高性能が故に操縦性を犠牲にしてる為にMSの操縦に対する疲労度は並のMSの比ではないため、余計にアスランとニコルの疲労度は高まっていた。

 

「分かっているニコル、しかし……!」

 

アスランが言いかけた時にコックピットから警戒音が鳴り響き、その瞬間に目の前に巨大なビームが迫ってきた。アスランは最初はビーム兵器に対して耐性が強いジャスティスのシールドで防御しようと思った瞬間に本能がコレは絶対に回避しないとまずいと告げ、ワンテンポ遅れたがビームを回避する事にアスランは成功した。

 

「アスラン大丈夫ですか!」

 

「あ、ああ。大丈夫だニコル」

 

だが、回避か遅れたせいで左腕に装備しているシールドがビームを掠めてしまったが大した被害ではないだろうと確認したが、アスランはシールドの状態を確認して絶句した。

 

何しろジャスティスが使用してるシールドにはアークエンジェルの様な新型艦でも採用されてるビーム兵器に対して高い防御力を誇るラミネート装甲を採用しており、しかもジャスティスに採用されてるラミネート装甲製のシールドは厳選された素材で作られた高品質なシールドであり、MSのビームライフルだけでなく、地球連合が採用してる宇宙戦艦のビームの主砲にも耐えられる設計なだけに、そんな強固なシールドがビームを掠めただけで融解してるのだからアスランが絶句するのも無理はなかった。

 

もしあのビームをシールドで防ごうとしたら、ジャスティスはシールドと一緒にあのビームに飲み込まれて跡形もなく溶けて消えていた事をアスランは理解してしまった。

 

「あの攻撃はいったい」

 

「アスラン、アレを!」

 

ニコルの言葉に反応して、そこには50メートル近い巨大なMSと、G兵器にそっくりなフェイスをしたMSとゲシュペンストのカスタム機といった様に多種多様なMSがジャスティスとフリーダムの目の前に現れた。

 

「ザフトの新型。グルンガストの初陣に絶好の相手だ」

 

ジャスティスとフリーダムに、極東連邦のエース部隊の一つオルトロスが襲いかかるのであった。





人物紹介

白銀武

性別 男性
年齢 18
種族 ナチュラル

極東連邦宇宙軍所属のパイロットであり極東連邦軍のエース部隊の一つオルトロスに所属している。新米パイロットながら訓練兵時代から高い操縦技術を保有していた為にその操縦技術を見込まれてオルトロスにスカウトされた経歴がある。実は並行世界の出身で人類がBETAと呼ばれる地球外生命体に人類滅亡の危機に扮した世界の出身で、その事を思い出したのは高校二年生の時であり、人類滅亡を阻止する為に協力した恩師も同じような記憶を保持していた経験もあった為に恩師が所属してる大和会に所属する事になり、前世の経緯を活かしてもらう為に軍に入隊した経緯がある。なお、本人はかなりのモテ体質の為に知り合いからリアルハーレム主人公扱いされて、特に学生時代に強く好意を持たれた異性全員と結婚を前提としたお付き合いをするという事態なり、最近は恋人の双子姉妹が一夫多妻制度を認めさせる為に色々と動いてる為に、地元横浜では良くも悪くも有名人となっている。恩師曰く、ハーレム体質は恋愛原子核を保有しているかららしい。

ユウヤ・ブリッジス

性別 男性
年齢 22
種族 ナチュラル

極東連邦宇宙軍に所属するMSパイロット。武と同様にエース部隊のオルトロスに所属しているが、オルトロスに所属する前は試作機のテストパイロットを勤めていた。元々機体の欠点を見つけるのが上手い為に色々な試作機のテストパイロットを勤めていた経験がある。幼少期は母の故郷である大西洋連邦のアメリカ南部に住んでいたが、母親が母の親戚との折り合いの悪さから母と一緒に実家を飛び出し、色々あって父の生まれ故郷である極東連邦に移住した。幼少期に実は腹違いの妹がいる事が発覚して、極東連邦に移住して直ぐに腹違いの妹の母と自分の母による修羅場を経験した事もあって腹違いの妹とは関係は悪くないが、父親にも理由がある事は理解してるが、母や腹違いの母に大変な苦労をさせた張本人の為に色々と許せない部分もあるため父親の性は名乗らず母親の姓を名乗ってるのはそのため。だが、ユウヤ本人も武の恩師がユーラシア連邦から引き取った三姉妹のうちの二人から凄まじい好意を寄せられて武程ではないがかなりモテる。そのため自分もあの父親と同じプレイボーイと同じ事をするのか、でも姉妹二人の好意を無下に出来ないと最近は色々と悩んでるらしい。武の恩師からは武に劣るが恋愛原子核(仮)を持ってるらしい。
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