ガンダムSEED 架空国家の憂鬱   作:zero3 ガイル

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スパロボファンとして色々暴走してしまいました。申し訳ありません。


第十一話 北アフリカ5

 

「行くぞ、ブーストナックル!行けぇぇええ!!」

 

「な!?」

 

「えぇ!?」

 

グルンガストのパイロットである高松大尉はグルンガストの右腕を勢いよく飛ばして右腕に装着してるスラスターをフル加速させて飛ばしてジャスティスとフリーダムに向かって放った。グルンガストの予想外な攻撃にアスランとニコルは驚愕するが、先ずは回避か防御何方を選択するか一瞬のうちに二択の選択肢が浮かび、物理攻撃はPS装甲を稼働させてるジャスティスとフリーダムには本来なら問題ないが、二人の脳裏に刻まれたのはラミネート装甲製のシールドを簡単に融解させた先程の高出力ビームの事もあってアスランとニコルは万が一を考えて回避行動を選択した。

 

グルンガストのブーストナックルの勢いは凄まじい為にアスランとニコルの操縦技術を持ってしても回避もギリギリだったが、僅かに機体を掠めただけでジャスティスとフリーダムは勢いよく弾き飛ばされて、ジャスティスとフリーダムは分断されてフリーダムはGに似たMSとゲシュペンストのカスタム機に囲まれた。

 

先ほどのブーストナックルという技はグルンガストを代表する技の一つであり、大出力スラスターを装着している腕を飛ばして敵を粉砕する攻撃で、旧西暦時代に流行った日本のロボットアニメで言うならロケットパンチと称される攻撃だ。

 

だが、アスランはグルンガストの攻撃はMSの腕にスラスターを装着させて飛ばして攻撃するというMSの常識を吹き飛ばす様な攻撃に唖然とした。

 

威力はPS装甲を保持してるMSであるジャスティスでもマトモに受けたらヤバいというのは理解している。実際にブーストナックルを掠めた箇所はモニターからこれ以上の攻撃を受けたら危険と表示されてる為に威力が凄まじい事は理解した。しかし、もし飛ばした腕を戻す事が出来なかったらいったいどうするつもりなんだと、MSの長所はどんな武器でも保持できる汎用性の高さにあり、その長所をなくしてどうするつもりなんだとアスランは心の中で疑問に思ってしまった。

 

だが、呆気に囚われてばかりではダメと気持ちを切り替えて巨大なMSにビームライフルで狙いを定めて発射したが、巨大なMSに直撃した直後にビームライフルのビームが弾かれてしまった。

 

「ビームが効かない……!」

 

「舐めるなよ、グルンガストの装甲は並のMSの武器が通用するほど柔じゃねえんだよ」

 

グルンガストはMSで採用されてる通常装甲より遥かに強硬なVG合金という特殊な金属が採用されており、更に動力源もゲシュペンストを始めとする極東連邦のMSで正式採用されてる核融合炉に独自の制御理論を採用することで強力な出力と発電効率を実現したプラズマ・ジェネレターをより発展させたプラズマ・リアクターを採用してる為にグルンガストは高火力・重装甲の実現に成功している。

 

ただし、VG装甲もプラズマ・リアクターも製造コストが高い為にグルンガストの様な特機(スーパーロボット)クラスの様な機体にしか正式採用されてない為に現状は少数生産に止まっている。

 

射撃兵装が効かないならジャスティスが得意とする近接戦闘を仕掛けようとするが……。

 

「オメガレーザー!」

 

「ちぃ!」

 

グルンガストの目からビームが発射される。狙いが思ったより正確で、更にシールドを融解させた胸部から発射された高出力のビームであるファイナルビームよりかは威力が低いが、それでもMSが装備するアンチビームシールドやジャスティスが装備してるより堅牢なシールドすらも簡単に破壊できる威力の為にジャスティスは回避に専念しないと直ぐに撃墜される恐れもあるため中々近づく事が出来なかった。

 

「速い……!」

 

そして場所は変わってグルンガストの攻撃で分断されたフリーダムは、武が搭乗している量産型ゲシュペンストをカスタムしたゲシュペンスト・ラーゼンと、G兵器に似ている極東連邦が開発した試作機MSのヒュッケバインの二号機であるヒュッケバインmk-IIを操るユウヤの二機に翻弄されていた。

 

武のゲシュペンストは通常のゲシュペンストと違い両腕と両膝にプラズマステークが装備されて胸部にグルンガストのファイナルビームに威力は劣るが高出力なビームを放てるメガ・ブラスターキャノンを装備しており、動力には核融合炉からプラズマ・ジェネレターに変更されてる為にノーマルのゲシュペンストよりも出力が高い為に高機動戦闘を得意とする武に追従する事が可能で、武の好みに合わせてカリカリチューンされてる為に並のパイロットが操縦すればその過敏な操縦性に翻弄されて振り回されてしまう為に事実的に白銀武専用機と言うべき機体だ。

 

そしてユウヤが操縦しているヒュッケバインmk-IIは初代ヒュッケバインがMS・特機・艦艇に採用されてる核融合炉エンジンの後継エンジンであるブラックホールエンジンの実験機として試作されたのに対してヒュッケバインmk-IIは次期量産も視野に入って制作された為に基礎設計は初代と変わらないが部品構成にゲシュペンストの物を採用し、更に動力もブラックホールエンジンではないが、こちらも武のゲシュペンスト・ラーゼンで採用してるプラズマ・ジェネレーターが採用されている。

 

そんな現在の技術で限界までチューンしたゲシュペンスト・ラーゼンと、同じ様に次期主力量産試作機をチューンした二機の機体特性は全く違うが、それを操縦するパイロット二人は高機動近接戦闘を得意としている為にマルチロックオンによる即座に狙いを定めてフルバースト射撃が得意とするフリーダムでも二機をロックオンする事が難しくて武とユウヤが操縦する二機に追い付けずにいたのだ。

 

「よし、これで決めるぜ、援護頼むぜユウヤ」

 

「分かった、でもあの新型の火力はヤバいから気をつけろよ」

 

「そんな事は分かってるよ。心配すんな」

 

そう呟くとゲシュペンスト・ラーゼンを操る武はフル加速してフリーダムに接近する。ニコルは危機を感じてゲシュペンスト・ラーゼンから離れようとするが、一瞬とはいえユウヤが操縦するヒュッケバインmk-IIから視線を逸らしてしまった。その隙を見逃さないユウヤはビームライフルでフリーダムに攻撃を仕掛けてフリーダムの左肩に直撃させてフリーダムのバランスを崩した。

 

「懐に入った」

 

「しまっ!」

 

ニコルが呟いた時にゲシュペンスト・ラーゼンの両腕・両膝に装備されてるプラズマステークが起動し、両腕に装着されてるプラズマステークでフリーダムを殴り殴り殴り、殴り続けて膝のプラズマステークで膝蹴りをかまして上にかち上げた後も続けて殴り続けた後に蹴り技を叩き込み上空に上げる。この時点でPS装甲のお陰で機体は無事だが中の衝撃までは分散出来ない為に、コックピットの中を激しくシェイクされてる為にいくらGによる耐性が強いコーディネイターのニコルでも耐えきれず気絶してしまった。

 

操縦者が気絶してる為に、上空にかち上げられたフリーダムはゲシュペンスト・ラーゼンの下に自由落下していき、そんなフリーダムに武はトドメの一撃と言わんばかに……。

 

「コイツで最後だ、ジェット・ファントォォム!!」

 

左アッパーを叩き込んだ。何度も言うが、実弾攻撃を無効化するPS装甲のおかげでフリーダムは原型を留めているが内部のパーツはグチャグチャとなって機能は停止し、パイロットも気絶した事もあってフリーダムは行動不能となった。

 

「に、ニコル!」

 

「甘いな、一瞬でも動きを止めれば命取りだ」

 

「な、しまった……!」

 

「ゲシュペンストパンチ改め、グルンガストパァァンチ!ってな」

 

50m近い巨大な姿のせいでグルンガストは鈍重で鈍い機体と勘違いされやすいがMSと比べて小回りが聞かないのは確かだが、だからと言って鈍くて鈍重なんて事はないため高出力スラスターによる加速で一瞬でジャスティスはグルンガストに間合いを詰められて、グルンガストのパンチをモロに喰らってしまい、ジャスティスは勢いよく地面に叩きつけられた。此方もフリーダム同様にPS装甲のお陰で原型を留める事は出来たが衝撃までは吸収出来ないので凄まじい衝撃がジャスティスのコックピットも凄まじくシェイクされてしまい、アスランもニコルと同様に気絶してしまった。

 

こうして上空で繰り広げられた激しい戦いは極東連邦のエース部隊であるオルトロス隊の勝利に終わり、ジャスティスとフリーダムは極東連邦の部隊に鹵獲されてアスランとニコルは捕虜となった。ただ、ジャスティスとフリーダムを鹵獲して極東連邦の技術者が二機共に調べたらとんでもない技術が使用されている事が発覚して、大和会の頭を痛める事になるとはこの時点では誰も知らなかった。

 

場所は変わって地上ではグレイファントムより発進した武やユウヤが所属するエース部隊のオルトロスとは違う別のエース部隊である『クラーケン』が暴れていた。

 

ジャスティスとフリーダムが地上や上空関係なく大暴れした為に地球連合の部隊は混乱して統制が取れない状況を作ってしまった。そんな隙を砂漠の虎が見逃す筈がない為に、混乱している地球連合の部隊の隙を狙って攻撃を開始して体勢を整えさせる余裕を与えない様に攻撃を仕掛けていた。ラゴゥを操縦するバルトフェルド率いるバクゥ隊は快進撃を続けていたが、その快進撃も三機のMSの登場で終わってしまう。

 

「たった三機のMSに俺達が」

 

「バクゥをこんな簡単に……!」

 

「切り裂く!」

 

ヒュッケバイン同様にGにそっくりな見た目しているMSが左腕に装着しているビーム刃を展開している盾でバクゥを切り裂く。ヒュッケバイン同様にGに似たMSは極東連邦が開発した試作MSの名はビルトシュバイン。核融合炉の発展型のプラズマジェネレーター起動実験と、現段階での極東連邦のMS技術の限界を確かめる為に開発された試作MSであるためパイロットの事はあまり考慮されてない為に高い操縦技術を要求され、並のパイロットでは完璧に扱うに事が出来ない為に生産数は多くない為に数機ほど開発されて研究が終了した後にエース部隊に送られたのがビルドシュバインである。

 

そんな癖が強い操縦難易度が高い機体を運用しているのが極東連邦軍のエース部隊の一つであるクラーケンである。

 

「流石は砂漠の虎だな」

 

「ああ、これだけ不利な状況なのにまだ粘ってやがる」

 

「だが虎も限界が近づいている、さあ虎狩りを再開するぞお前ら」

 

クラーケン隊の隊長である中田少佐が部下達にそう告げてラゴゥに向かって攻撃を再会する。既に僚機となるバクゥは全滅しているにも関わらず巧みな操縦でクラーケン隊のビルトシュバインの攻撃を回避しながらも背中に装備しているビームキャノンで攻撃をする。

 

クラーケン隊の連携攻撃により徐々に追い詰められていくラゴゥ。そしてついに限界を迎えてこのままではジリ貧と判断して指揮官機を落とせば混乱する隙も生まれると判断して指揮官機と判断した中田少佐のビルトシュバインを目掛けてビームサーベルで突進しようとしたが、それでも中田の部下の一人がラゴゥの側面からビームライフルを撃ってラゴゥを打ち貫きラゴゥは爆散した。

 

砂漠の虎が戦死した事は直ぐに連合・ザフト関係なく周りに伝播し、連合は士気を向上させてザフトは士気を大幅に低下させてしまい、ザフトがこの状況から逆転する事は不可能となり、北アフリカ攻防戦は地球連合の勝利で終結した。

 

なお、北アフリカ攻防戦の敗退はザフトのアフリカ大陸における大規模な戦力と影響力低下を意味している。

 

北アフリカ攻防戦の為に北アフリカにおけるザフトの戦力を総動員していた事もあり、この敗戦で大幅に弱体化した現状の北アフリカ方面軍の戦力で防衛するのは不可能という事も意味し、敗戦からしばらくしてからザフトはアフリカ大陸からの全面撤退を決定した。

 

アフリカ共同体はザフトという圧倒的な戦力の後ろ盾を無くしてしまい、アフリカ共同体単体で地球連合を相手にするのはは不可能と判断されてアフリカ共同体は地球連合に降伏する事が決定した。アフリカ共同体の現政権は解体されて、地球連合よりの新たな政権が発足された。

 

なお、戦死したと思われた砂漠の虎であるアンドリュー・バルトフェルドはサブパイロットと思われる女性と一緒に辛うじてだが生き延びていた。何故助かったのかは分からないが、とにかくMSが撃破されて搭乗しているMSが爆発した事は事実で、そんな状況で生き延びる事は奇跡としか言い様がなかった。しかし、奇跡的に助かっても重症である事には変わりない為に極東連邦の医療チームによる緊急手術が行われて何とか一命を取り留める事に成功した。

 

奇跡的に生き残った事もあってバルトフェルドと、その恋人であるアイシャの二人は『不死身の虎』または『奇跡の婦人』という異名を後々つけられる事になるが、この時点で本人達は知る由もなかった。

 

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