倫理観を無視した所もありますからご了承下さい。それとリスペクト先の話も参考にしてます。
これは極東連邦の前進である日本帝国時代の話であり、大和会に反逆、または日本帝国に不利益を齎した転生者達の話である。
「俺はハーレム主人公だぞ、何でハーレム主人公の俺がこんな目に会わないといけないんだ!出せ、出せよモブども!」
「お前らは日本人として恥ずかしくないのか!日本が帝国主義に走るなど間違っているんだぞ!日本は直ぐに世界に謝れ!世界に迷惑をかけるな!憲法9条を、平和憲法を守れ!」
この世界に転生者は大和会が認識してるだけでもそれなりの数が存在する。この世界の住人が過去から未来に、並行世界の未来人であったり、地球とは全く違う異世界の人間であったりと多岐にわたる。更に転生者の特徴として前世の知識を保有しており、中には前世にはなかった特別な能力を獲得して転生したりする転生者も存在する。
世界中に存在する転生者達だが、その転生者達は昔から日本各地に多く存在し、その転生者達を管理し有効活用して国を発展させてロゴスや一族といった秘密結社に匹敵する勢力にまで成長したのが大和会である。
大和会は日本大陸の転生者達が好き勝手に行動して国家に害をなさない様に監視し、転生者が外国に渡って外国の勢力に取り込まれない様に管理はするが、それ以上に転生者の才能と能力を最大限に生かす環境を提供して他国より最先端の革新的な技術を開発させる事も忘れない。大和会は転生者の才能と知識を有効活用して他国よりも一歩も二歩も先に進んで技術・経済大国として君臨して今の大国極東連邦の基礎を作ったのである。
しかし、転生者の全員が大和会に協力的な転生者ばかりではない。中には野心が強すぎて大和会に所属しないで、周りの迷惑を考えないで好き勝手に生きる転生者や、前世に学生運動に参加したバリバリの左翼主義の活動家が日本大陸の日本が前世の日本以上に納得がいかないで、日本各地に存在する過激な左翼団体に合流したり、自分から左翼団体を立ち上げて国家転覆を目論む転生者達も存在していた。
大和会の方針は大和会に所属しない転生者は国家の不利益にならない範囲なら自由にしていいという方針だが、転生者を含めて国家に不利益になる行為をする人間は絶対に許さない方針でもあった。
実際に良識的な人間や転生者が在籍する事が多い大和会ではあるが、時には鬼や外道となって国家に害をなす転生者達を闇に葬ってきており、そんな大和会や日本に真っ向から敵対した転生者を隔離する目的で作られたのが特別隔離精神病棟という名の日本本土より数百キロ離れた孤島に作られた刑務所である。
この刑務所はCE時代でも存続しており、人権団体から極東連邦の最大の汚点として認識されている為に人権団体から施設の廃止を訴えられているが、特別隔離精神病棟が作られた真の目的が転生者の隔離の為に世間から反対されても大和会は存続させていた。
実際に収監されてる人間たちは繰り返し殺人や傷害事件を何度も起こした殺人鬼、異常な性癖を持っている変質者、自分の欲求を満たす為に危険な実験を繰り返すマッドサイエンティストに加えて、国家転覆を企む『前世』の記憶を持っているという妄想癖の狂人といった明らかに社会に出したらまずい人間の為に入ったら最後、死ぬまで出てくる事が許されないという大和会が深く関わっているとは思えない前時代的な施設であった。
特別精神隔離病棟は病棟とは名ばかりの刑務所で、国が社会に出してはいけない類の人間を二度と社会に出さない為の隔離の施設と一般人から認識されているため、人権団体から非難はされてはいるが、日本本国の住民達は反対している人間は少ない。理由としては世間を震撼させた重犯罪者を社会に出さないで国が徹底的に隔離してくれて自分達の安全を守ってくれてると認識してるからであり、人権団体の言うことも理解できるが、身の安全を考えた場合は特別精神隔離病棟は存続した方が良いと大多数の人間は思っているからだ。
「また45号と48号が騒いでますね」
「気にするな。勘違い妄想イケメンと過激思想の狂人の戯言だ、無視しろ」
病棟で働く職員達は呆れた様子で「またかよ」と、言った感じに呟き廊下の掃除を再会した。
「アイツら昨日も同じ事を言ってましたよね。ハーレム主人公とか、平和憲法がどうのこうの」
「あんな奴らが同じ日本人と思うと、日本人として恥ずかしくなるよな」
「分かります。確か45号は自分がイケメンである事を理由に誰にでもモテると勘違いして芸能人や政府高官の娘にナンパするだけじゃなくて、無理矢理肉体関係を迫って彼女達の関係者から怒りを買ってココに収監されたんですよね」
「48号は裏で自分が所属する国家転覆を目論む左翼団体に会社の金を使って武器を提供した罪でココに収監されたな」
45号は美声で見た目も良いし女にモテる要素を詰め込んだイケメンで、48号は東大を卒業して大企業に勤めていたエリートだ。見た目も普通で高卒ギリギリで大した学歴もないため女性にモテない自分より遥かにハイスペックな人間が収監されてる事に不思議に感じていた。
他にも別の病棟では45号の様に「異世界転生した主人公なのに!」とか、48号の様に「世界に迷惑をかける事を反省して日本は軍を解体しろ!」とか、叫んでいる連中もかなり多いらしい。この病棟という名の刑務所は妄想と現実の区別がついていない連中が多すぎると思うが、しかしココに強制収監されただけあって収監された人間は普通の犯罪者以上にヤバい奴が多く、無期懲役や死刑判決を貰ってもおかしくない危険な人間ばかりであるからだ。
「しっかしココに勤めていると、人権団体の連中が施設廃止を訴える事が意味不明な事を言っている様に思いますね」
「まあな。ここに収監されてる連中が一人でも街にいれば、その街の一般市民の危険度はかなり跳ね上がるからな」
「ですよね。明らかに社会に出しちゃいけない類いの人間しか収監されていませんからね。それを人権侵害だ、犯人にも人権を与えろとか、マスコミや人権団体は現場の苦労も知らないで」
「あんまり危険な事を言うなよ。人権問題に関しては今の時代はかなりデリケートな話なんだからな」
「それは分かってますよ」
「まあ、それでもこの施設も昔と比べたらだいぶマシになったけどな。昔の様な事を続けてたら流石に人権団体の非難だけじゃあすまなかっただろうからな」
「そうなんですか?」
「お前は知らないのか。この施設は今は隔離で済んでいるが、人権団体も存在しない、人権の二文字ない時代はかなりヤバい事をやってたんだぜ」
実際に特別隔離精神病棟が出来たばかりの1920年代から40年代まではかなりヤバい事をやっていた。ここに収監された患者の多くは人体実験の材料として提供されていたのだ。歴史には収監された思想犯や死刑囚を利用して人体実験を繰り返して実戦で生物兵器の研究材料にされたと記されている。
しかし真の目的は収監された並行世界の未来知識を持つ転生者の口封じ、または転生者がどの様にして前世の記憶を保持して転生するのか、前世にはない特殊能力をどの様にして保有しているのか?転生者の特殊能力を他の人間に移せるのか、それともコピー出来るのか?という転生者の秘密を知り尽くす為の人体実験が本当の理由であった。
そして特別隔離精神病棟に隔離される対象は大和会の転生者にも適応される。理由は組織が出来上り、巨大な組織となって成熟してくると組織に反発して組織を裏切る人間は必ず現れる。
それは大和会も例外ではなく、大和会に権力が集中する様になると組織を裏切る人間も続出し、並行世界の未来知識と大和会の力を利用して富を独占しようとしたり、海外勢力に大和会を売ろうとする人間が現れる事が多くなると、大和会は特別隔離精神病棟を利用して、大和会の膿を出しきる為に裏切り者を一掃した時に特別隔離精神病棟を使用して、軍の生物兵器の人体実験の材料として提供した。
無論、特別隔離精神病棟で働いている一般職員は大和会に所属してないため裏の理由は知らない。
そんな真の目的を知らない先輩職員が表向きの歴史を後輩の新米職員に教えたら、新米職員はかなりビビっていた。
「それはゾッとしますね」
「あの時代だと珍しくなかったけどな。ナチスやソ連、アメリカだって人体実験を当たり前の様にやっていた時代だからな」
「そう考えるとココに収監されてる奴らはまだ恵まれてるんですね。名前は同じですが、一応は刑務所として機能はしてますから」
「まあな、アイツらも1940年代に収監されたら陸軍の生物兵器の人体実験の材料にされてただろうぜ」
人権問題が出る様になってから方針を変えた事は事実だが、本当は特別隔離精神病棟に収監されてる転生者の脅威度が低い為に隔離で済まされている事に、本当に国家にとって脅威と認定された転生者は大和会が秘密裏に処分している事を現代でも続けられて、人体実験を繰り返している事を彼等は知らないのであった。
そして時は西暦時代から現代のCEに戻る。
連合・プラント大戦が始まるキッカケとなった血のバレンタインより二年前のCE68年の大和会の会議にて。
「これでは有事の際に間に合わない。開発中の戦略兵器の起動手順をもう少し簡単に出来ないのかね?」
「私は反対です。一歩間違えれば国だけでなく、世界を滅亡させる戦略兵器の発動は慎重に考えるべきです」
「貴方の危惧は分かります。しかし兵器は迅速に扱えて使用するからこそ意味がある事を忘れずに、やはり例の『X計画』の兵器のセフティはもう少し簡単にするべきですよ」
大和会は時代によってその姿を変えてきた。そしてCE68の時代に所属している転生者達のグループは外宇宙に侵略されそうになったグループや、規格外の生命体に人類が全滅しそうになったグループといった様に現時点のCE以上に過酷で、科学技術が発達した並行世界を出身の科学者が多い。
「貴方達は過激すぎます。我々は人類の盾という事を忘れないでいただきたい!」
そんな中で大和会の良識と呼ばれるゴジラ会と呼ばれる勢力は技術力や国防に対する意識はどの勢力も圧倒的に強い、理由は前世の出身世界が人類がどんな強力な兵器を開発しても敵わない怪獣映画の様な世界出身で、そんな規格外の怪物と戦い続けて来たからである。
しかし欠点として人類の戦いというものに激しく嫌悪感を抱いている事であった。
前世の世界で彼等が相手にしたのは人類ではなく怪獣をメインで人類を守護する為に戦う事を当たり前と考えているからだ。大和会で開発した兵器を人類に扱う事に対して一番難色を示している勢力でもあり、他の勢力が暴走しない様に監視したり、兵器に対する制約を押し進める事でも有名だ。
「しかし、今はプラントの緊張感は極限まで高まっていつ本格的な戦争状態となっても可笑しくない状況ですよ。連中が本格的に地球に対して行動を起こす前に迅速に行動する様にするのは間違ってはいないと思いますがね」
そしてもう一つの派閥はゴジラ会の様に怪獣も含めて、地底人、未来人、宇宙人という存在が架空の存在だが、宇宙開発がCE以上に盛んである宇宙世紀と呼ばれる並行世界の出身者を中心とする勢力である。
彼らは人類が絶滅してもおかしくない人類同士の戦争を何度も経験した事もあってゴジラ会ほど人類の善性を信じておらず、最近のプラントの行動が地球連邦と敵対し、同族であるコロニーの住人ですら皆殺しにして、そのコロニーを弾頭にして地球に落とす蛮行を実行したジオン公国と似ている事もあってプラントに対してはかなり過激な発言が目立ち、中には奴等が蛮行を起こす前に核ミサイルで全て抹殺するべきという過激な発言をする転生者もいるため、大和会の過激派として知られている。
「落ち着いて下さい。慎重になり過ぎるのもいけませんが、あまり過激な行動に走れば我々はブルーコスモスと変わらなくなりますよ」
そして大和会の穏健派、過激派の二つの勢力に対して仲裁に入る事が多いのは、宇宙世紀と同様に宇宙開発が活発で、ゴジラ会が前世で敵対していた宇宙人の脅威に晒された経験もあれば、地球人同士の争いも同時に経験もしてる並行世界出身(ザフトのレオンに言わせるとスパロボ時空)が多く在籍しており、大和会の軍事関連では一番強い勢力を誇るグループは中道派であった。
(今回もなかなか癖がありそうな転生者が大和会に所属する様になったな)
大和会会長の赤星首相は、会議の様子に心の中でため息を吐く。
組織の勢力が一極に集中すると、イザという時にその暴走を止められないケースは多く存在し、二大派閥となってもお互いに潰しあってしまう事に集中してしまうケースもあるため、大和会はどの時代でも三極構造にする様にして組織内のパワーバランスを保つようにしていた。
そして大和会の会長に選ばれる人材は一極に権力が集中しない様に大和会の所属する転生者の派閥を監視し、イザという時には大和会の調和を乱す転生者に鉄槌を下して転生者に対する抑止力となってバランスを保つ存在が大和会の会長に求められる能力である。
創立時より組織内で転生者に対して飴と鞭を上手く扱い、どの転生者の派閥も特別に優遇する事は大和会の会長にはなく、CE時代もそれは変わらない為に大和会はロゴスや一族と対等に渡り合える組織に成長したのであった。