ガンダムSEED 架空国家の憂鬱   作:zero3 ガイル

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IF3 もし原作世界と繋がったら3

 

『原作側』の世界で連合がプラントに対して宣戦布告した事により戦争が再開された。

 

宣戦布告の理由は「一方的に平和を望んだ並行世界に対して侵略を開始したプラントを許してはならない」と、言った感じであった。

 

これに関してはプラント側に完全に非があるため地球各国や比較的冷静なプラントのコーディネイターも一理あると地球連合の宣戦布告理由に納得はしていたが、それでもデュランダル政権のプラントがいくら穏健派と言われようとも、馬鹿正直に『原作側』の地球連合の侵攻を黙っているほどお人好しという訳もなく、自分達の身の安全を守る為に地球連合との戦いに望むのであった。

 

なお、本来の歴史ならザフトのセカンドシリーズのカオス、アビス、ガイアの強奪事件や、ユニウス条約に不満なザラ派が起こしたブレイク・ザ・ワールドにより、地球に甚大な被害を与えた事により地球連合と再び戦端が開かれるのであるが、この世界では『原作側』とは違う歴史を歩んだ並行世界に繋がるクロスゲートの出現と、プラントが並行世界に介入した事による混乱により、重大な二つの事件が起こらなかった。

 

そのおかげでザフトの戦力は低下したが、ミネルバ隊の戦力は本来の歴史と比べて大幅に増強する事に成功した。

 

何よりデュランダル政権に不満があるザラ派の人間が第一次クロスゲート戦役で多くが戦死した事もあってザラ派の影響力が大幅に低下した為に、デュランダルは本来の歴史以上にザフトを動かし易くなった事もあって、デュランダルの意思決定が迅速に反映されてザフトは迅速に行動する事が可能となった。

 

当初は本来の歴史と違う展開となった『原作側』の世界であったが、歴史の修正力と言えるのか、開戦前に大幅に戦力を失い地球連合に対して本来の歴史以上に不利な状況が続いたが、それでもデュランダルの虎の子と言えるミネルバ隊の活躍もあって、形勢逆転する事に成功した。

 

後にベルリン虐殺とロゴスの暴露という地球連合にとって致命的な一撃を与えた事により、地球連合の求心力は一気に低下し、最終的に地球連合の資金源と言うべきロゴスのメンバーは拘束され、ロゴスの一員でありブルーコスモスの盟主であった『原作側』の世界でプラントとの戦争を熱望していたロード・ジブリールが戦死した事もあって、デュランダルは世界を事実的に支配する事に成功した。

 

この後にデュランダルは、これ以上戦争による悲劇を無くす為の最終手段として、世界各国に向けてデスティニープラン導入を決定する。

 

デュランダルが導入を決定したデスティニープランの内容に『原作側』の世界各国は困惑した。デスティニープランは簡単に説明すれば「君はサッカーの才能はない、君は作家の才能があるから今すぐ作家になりなさい」と言われてる様なものである。

 

このデスティニープランの導入をデュランダル世界各国に求め、更には『こちら側』の地球連合にも導入する様に強く求めたのだ。

 

デスティニープランの提示に世界各国は魔女狩りの様にロゴス狩りをしていた事もあって政府は混乱していた事もあってデスティニープランに対しての対応が遅れ、そのため直ぐに反対意見を表明を出したのはオーブとスカンジナビア王国だけであった。

 

なお『こちら側』の地球連合はデスティニープランに対して「何を言っているんだ?」と言った感じであった。実際に『こちら側』の地球連合上層部は「狂人の戯言」と酷評し、地球各国の市民達もデスティニープランには冷ややかな反応であった。

 

そんな『原作側』の世界はデュランダル中心の世界になるとこの時は誰もが予想し、『こちら側』の地球連合もデュランダル率いる『原作側』のプラントに対して最大限に警戒する様に対応した。

 

しかし、予想に反して『原作側』の世界はデュランダルのデスティニープランに反対するオーブ及びラクス率いるクライン派のザフト軍による歌姫騎士団によってデュランダルは討たれてデュランダル政権は崩壊し、『原作側』のプラントはラクス率いる歌姫騎士団を中心とした政権に交代した。

 

この予想外の事態に『こちら側』の地球連合はどうしてあの様な展開になるんだと困惑した。

 

そんなイレギュラーな事態に混乱しながらも『こちら側』と『原作側』は第一次クロスゲート戦役以降は最低限の干渉しかしなかったが、本格的に交渉を再開する事となった。

 

交渉内容は大まかに。互いの世界を行き来できるクロスゲートの謎が解明されておらず、何より『原作側』の世界が戦争による傷跡から回復していない事、二つの世界が本格的に混じり合った場合の混乱が不透明な部分が多い事もあって、二つの世界との交流を最小限に留めた相互不干渉条約が締結されたのであった。

 

こうして世界は平和になったと絵本ならそう締めくくりたいだろうが、そんな簡単な話ではなかった。

 

『原作側』は二度の大戦により地球各国やプラントは大幅に疲弊していた。何より世界全体の生産力は大幅に低下し、世界経済そのものと言えたロゴスがいなくなった事もあって世界経済は混乱。その余波はプラントにも飛び火し、世界は不況の嵐に飲み込まれて失業率と貧困層の比率は増加して、貧富の格差が広がるのであった。

 

戦争による深い爪痕と世界経済の混乱が合わさった事もあって、地球連合からの脱退を目指す独立運動が活発化して世界各地で紛争が相次ぎ、それに便乗する様にブルーコスモスによるテロ活動も活発化した。

 

この事態を受けて『原作側』は大西洋・プラント・オーブによって世界平和機構コンパスを設立。各地の紛争地域に介入して紛争やテロ活動を抑えようとするのであったが、それでも『原作側』の世界が抱える問題を根本的に解決するには至らなかった。

 

逆に『こちら側』は第一次連合・プラント大戦が終結した後は大規模な紛争は起きておらず、ブルーコスモスやザフト脱走兵によるテロ活動こそあるが、それでも経済や治安が崩壊するレベルではなく、逆に第一次連合・プラント大戦終結後に宇宙開発が活発していき、一部の地域を除いて経済活動は大戦前より活発化していた。

 

この二つの世界の違いと格差に『原作側』の国々から不満が蓄積していき、『こちら側』の世界の地球連合は『原作側』の不穏な空気を感じ取り、警戒心を強めていく。

 

そんな『原作側』と『こちら側』の緊張感が増して冷戦状態が構築されていく中、この状況を利用して『原作側』の世界の全てを掌握し、『こちら側』の世界の全ても支配するという壮大な野心を抱いた『原作側』の小国の独裁者が、CE75年より本格的に動き出すのであった。

 

ーーー。

 

「ラクスのガチファンだからって、並行世界のお前、かなりぶっ飛んでるな」

 

「え、ええ……?」

 

『原作側』の自分が何故かラクスに整形して、アイドルみたいに歌っている事を教えてくれた従兄弟の言葉に困惑する『こちら側』のミーア。

 

後に『原作側』のデュランダルと一緒に政治家紛いの事をやってテレビに写り、その後に『原作側』の本物のラクス・クラインがテレビに映ったりして更に困惑するミーア。

 

「ジブリールを拘束した事は正解でしたね」

 

『それは認める』

 

『並行世界の様に暴走したら堪らんからな』

 

ベルリン虐殺を実行する『原作側』の地球連合の行動を知った『こちら側』のアズラエルとロゴスの会話。やっぱり狂人的なカルト教祖タイプの人間をTOPにしたらロクな事がないと実感する。

 

その後、『原作側』のデュランダルにロゴスの実態を暴露されて『こちら側』のロゴスも焦るが、『こちら側』は比較的平和で、宇宙産業が軌道に乗り出して経済活動が活発化している事で市民の不満が少ない事もあって、『原作側』の様な魔女狩りの様な事は起こらなかった。

 

逆に『原作側』では魔女狩りの様にロゴスメンバーを狩っていく光景に、自分達の常識が通用しない『原作側』の世界に『こちら側』のロゴスメンバー達はドン引きした。

 

「やっぱりブルーコスモスはクソ」

 

『原作側』のベルリン虐殺を知った『こちら側』世界の地球市民達の本音。

 

「いつから並行世界の地球の市民達はプラントのコーディネイターになったんだ?」

 

「どうして最近まで敵だった指導者の言葉を鵜呑みして、魔女狩りを実行しているんだ?」

 

『原作側』の世界で起こったベルリン虐殺後に、デュランダルの言葉を鵜呑みにして地球市民達が魔女狩りの様にロゴスのメンバーを殺そうとする光景にドン引きする大和会のメンバー達。

 

「いや、どうしてそうなる!」

 

『原作側』のデュランダルがジブリールやロゴスといった事実的に世界を支配していた人間を排除した事によって、事実的に世界を支配して自分に対抗する勢力がいなくなった事もあってデスティニープランを実行。

 

この『原作側』のデュランダルの動きにオーブとラクスを信奉するクライン派のザフト軍による歌姫騎士団がデュランダルを打倒して、変わりにラクス・クラインが事実的にプラントの支配者になった事に困惑する地球連合上層部の本音。

 

「お兄ちゃん、並行世界でMSパイロットになってエースになってるよ」

 

「え?」

 

『原作側』の世界ではザフトのエースパイロットになって有名人になっている事を妹のマユに教えられる『こちら側』のシン。どうして自分がザフトに入隊して、MSパイロットになっているのか困惑する。

 

「これはキラ君に知らせない方がいいわね」

 

「はい、あの世界はキラにとって……」

 

『原作側』のマリューとラクスの会話。極秘裏に『こちら側』の世界の情報を入手したら『こちら側』のキラは自分達の世界に存在してない極東連邦でラクスや家族と一緒に平和に暮らしており、キラが精神的にやられてない事を知る。

 

『こちら側』のキラは、自分達が知るキラが欲しているモノを全て保有している為に、ようやく少しはマシになった『原作側』のキラが『こちら側』のキラを知ったらメンタルがまた崩壊してしまう事を恐れたラクスとマリューは『こちら側』のキラの情報を秘匿する事を決意する。

 

 





『こちら側』の地球連合

『原作側』の意味不明な行動に困惑

『こちら側』のミーア・キャンベル

敬愛するラクスそっくり整形してアイドルの様に歌う『原作側』の自分に困惑。前大戦のエースであった従兄弟から爆笑される。

『こちら側』のムルタ・アズラエル

やっぱりジブリールを拘束したのは間違いでないと再確信する。それはそれとして『原作側』の地球市民達の動きにドン引き。

『こちら側』のロゴス

『原作側』のロゴスが魔女狩りの様な目にあって恐怖する。自分達の常識が通用しない『原作側』の世界に対して不干渉を決める。

大和会

『こちら側』のロゴス同様に『原作側』の魔女狩りにドン引き。

『こちら側』の地球市民達

『原作側』の市民達の行動が意味不明すぎて困惑し、ドン引きする。

『原作側』のロリババア

自分の世界だけでなく、『こちら側』の世界も掌握する事は簡単だと思い込む。
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