もしも轟家に天使がいて平和時空ならヒロアカ世界どうなってるだろう   作:黄昏の跡地

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さぁーて、すっごいガサツで短いシリアスパートはーじまーるよー


ここいらで吹雪が転生者としての記憶思い出しとけばそれ燃料にして強くなるんじゃね?ってなってクソ強化入ります


エピソード16:轟吹雪・オリジン

 

「ハァ……ハァ……ウッ!?」

 

トイレへと駆け込み蛇口を捻り吐き出す物を流す……とは言え胃液しか出てこないけどね。酷く痛む頭、胸の内がギリギリと揺らぎ痛み胃がムカムカして吐き気が収まらない……そしてなりよりも

 

「(焦凍に酷いこと言っちゃった……後でちゃんと謝らないと……)」

 

自責の念が重くのしかかりどうしてもこの吐き気が収まる気が起きなかった

 

「(私……結局また一人になるのかな?ヤダな……)」

 

 

 

そう思った瞬間ーーー頭が真っ白になった

 

 

 

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私は25歳のしがないOL、特に目標も昇給の予定も組むことなく静かに生きていくだけの社会の歯車だ

 

周りの子たちは結婚して子供を生んでいっている中一人だけ仲間外れな感じがしたけれど対して困ることも無い……一人は過ごしやすいのだから

 

私の通帳には異様に0が多かった……それもそうだ、使う手立てもなく物欲も対して無くただただ貯まって行く一方で一人暮らししているから諸々の賃金で減りはするが残金はある程度残った影響だ、【塵も積もれば山となる】とはこの事なんだなって

 

それでも使えたものはひと握り程度でこれと言った興味は持つことは無かった……ただ唯一の楽しみといえば【僕のヒーローアカデミア】の最新話を読むことだけだ、もし自分がこの世界の住民だったらなんて考えたことはあったけれどそれは唯の夢物語で幻想に過ぎなかったけれど読んでて面白いと思えた

 

 

ある日、上司から大量の書類を渡された。自分たちは飲み会行ってくるから明日までに終わらせとけと……要はパワハラによる押し付けだった

 

時間外手当なんかも無く所謂サビ残とも言えるものだ。他にも増えた……セクハラ、ありもしない責任追及、ミスしていないはずなのに怒られたり新人のミスをおっ被せられたりとろくでもないことばかり起きた

 

それでも頑張れたのは【1枚のカード】のお陰だ……この1枚があるからこそ私は頑張れるんだって思える

 

 

【氷結界の龍 トリシューラ】……見た目もカッコよくて初めて親に強請って買って貰ったやつだ。実際に使った試しは無いが私は御守りとして持っておくことにしたのだ

 

そんな上司のありもしないあれこれのせいで私は暗闇の中エナジードリンクの缶をただひたすらに空けてPCの前にい続けていた……気が付けば私は……倒れていた

 

 

 

 

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「……!吹雪さん!」

 

「っ!?……ハァ……ハァ……ミッドナイト先生?」

 

「入場の時間になっても来ないから探してたのよ……大丈夫?」

 

鏡を見ると顔色は悪かった……もう10分経ってたんだ気付かなかった

 

「すみません……大丈夫です……行きます」

 

思い出してしまった前世に私は……私は目を背けるしかなかった。ありもしない話、有り得るわけのない話……こんな話をしたらまた離れていっちゃう、そう思いながらステージに入る

 

《……分かった、待たせたなリスナー!ちっとばかし手洗いが長かっただけらしい!さあ見せてくれ姉弟対決!》

 

「……姉さん、大丈夫なのか?」

 

焦凍は心配そうに聞いてくる……あれだけ酷いことを言ったのに悪態も付かないなんて

 

「何?哀れみのつもり?」

(違う、私が言いたいのはそうじゃない)

「ちけえ、けど顔色がさっき見た時より悪くなってる……止めといた方がいいんじゃねぇのか?」

「私に後退の2文字は無いわよ、始めましょう」

 

『吹雪さん、こちらがマズいと判断したら止めますのでご理解を……それでは、始め!』

 

開始直後、私たちは氷による押し合いを始める……相変わらずの精度の良さ、イラついてくるわね!

 

「おらぁ!」

「ちっ!焼けろ!」

 

私の氷を押しのけて強引に突き破ってきたところに蒼炎を叩き込む……が

 

「……は?」

 

溶けはした……溶けはしたが焦凍の所にまで届いてなかったのだ。その奥で焦凍は拳を構えていた

 

「【赫灼熱拳 ジェットバーン】!」

「【氷結界 六条氷花】!」

 

溶かした氷の合間からジェットバーンが飛んできて防御するが逸らすしか無かった

 

「(なんで……なんで氷と炎の威力が下がってるの!?なんで!?)」

「……姉さん、何を悩んでるんだ?さっきから見てるけど雑念とかそう言うの混じってる気ぃするけど」

「ッ!?五月蝿い!」

 

強引に火力を上げて炎を出すが矢張り焦凍の氷に阻まれる……私じゃダメなの?折角ここまで来たのに?

 

「……ッ!なあ姉さん!そんなに俺らが頼りねぇのか!」

 

急に焦凍が叫んで身体が強ばる……頼りない?どういうこと?

 

「自分の口から皆仲間だとか言ったくせして!1番仲間として見てなかったのは姉さんの方じゃねぇか!」

 

ああそういうことか……頼りないじゃないの……頼れないの……

 

「言ったところでどうにかなるとでも思ってるの?焦凍には分かりっこないわよ!私だって個性を見て欲しかった!私も胸を張ってパパの子だよって!そう言いたかった!」

 

胸がどんどん締め付けられていく感じがした……吐き出せば吐き出すほど苦しくなっていく

 

「私はずっと……独りだった、個性を見て貰えるようになったのも凄く遅くて……ホントは嬉しかった、でももっと早くに見て欲しかった!」

「だったらそう言や良かったじゃねぇか!」

「言ったわよ!でもずっと後回しにされたんだよ!その理由の大半が焦凍と燈矢兄を見ないといけないだよ?だったら独学でどうにかするしかないじゃない!」

 

瞳から涙がボロボロと落ちていく……溢れて止まらなかった、心がぐちゃぐちゃに混ざって考えがまとまらなかった

 

「泣いても……何にもならないのに……ヒグッ……頼りたくても……グスッ……また何かに理由を付けて……断られるんじゃないかって……怖くて……」

 

ズルズルと身体は落ちていって膝が地面に着く……私は結局何も出来ないの?

 

「吹雪!」

 

「ッ!?……パパ?」

 

振り返るとパパとママが最前列の通路に居た……なんで?

 

「吹雪、お前をちゃんと見てやれなかったのは俺の落ち度だ!お前なら一人でも必ず出来ると自惚れていた!すまない……謝ったとこで許してもらえる訳じゃないのはわかっている!けど今は!立つんだ……前を向いて!真っ直ぐ立つんだ!」

 

「吹雪、あなたは昔からなんでも出来た……でもそれはあなたが努力したからこそよ!だからこそ周りの人にもっと頼りなさい、たまには立ち止まって周りを見渡すのも悪くはないことよ?」

 

「吹雪!」『吹雪ちゃん!』

 

パパが、ママが、皆が私に呼びかけてくる……ああそっか、私にはこんなにも沢山の人が居たんだね

 

「なあ姉さん、こんだけ言われてまだ自分には頼れる人がいないなんて言うつもりか!ちゃんと立てよ!なりてぇもんちゃんと見ろや!」

 

まるで迷ってた自分が馬鹿みたいだった……

 

「吹雪!てめぇそれでも俺の惚れた女か!泣いて蹲ってる暇あんならしゃんと立てや!」

 

かつくんからも言葉が飛んでくる……口は悪くともそれとなく伝えてくれた……ああもう!

 

「……ッ!」ガン!

 

「っ!?姉さん!」

 

「……ふー、皆揃って馬鹿ばっか!私も!考えるのも馬鹿らしくなったわ!」

 

頭を地面に打ち付けて無理やり冷やす。迷ったっていい、悩んだっていい、立ち止まったっていい……私の私なりのヒーロー像を目指して歩ければいい!だから私は!改めてヒーローを目指す!だって私は【轟 吹雪】だもん!

 

『……吹雪ちゃん、進んで。過去を受け入れて、未来を見てね?』

 

……ありがとう過去の私、あなたのお陰で進めれる

 

「……氷結界【 二天鶴翼(にてんかくよく)】!【三花雪月(さんかせつげつ)】!【五月雨ノ天(さみだれのそら)】!」

 

剛翼が生えるが直ぐに割れていきトリシューラを模した翼に変化した、両腕両足には冰の時よりも流麗な形状になりバツ字に炎の輪が浮き囲んだ

 

「……ごめん焦凍、酷いことばっか言って。そしてありがとうお陰で吹っ切れたわ!」

「気にしてねぇよ、それにそれでこそ雪姉だ!なら俺も本気出させてもらう!【赫灼熱拳 燐】!」

 

焦凍の胸元を中心に朧の様な炎が灯り半分赤、もう半分が青になったオリジナル技であろうものが見えた……

 

「……綺麗」

「ただ綺麗なだけじゃねぇ、この燐は双方の欠点を無くした強化状態だ……ただ初めて使ったし燃費悪ぃから持続短ぇけどな」

「ならこれから磨いていこ?お互いにね」

 

「ああ!行くぞ姉さん!【赫灼熱拳】!」

 

焦凍が半身を後ろに下げて赫灼熱拳の構えをとる……プロミネンスっぽいね!なら私だって!

 

「【プロミネンス】!」

「【エクリプス】!」

 

右手に炎を集約する、ただ集約するだけじゃない……【収束】させるのだ。すると不思議なことに4条の炎が空中に浮いて拳に集まってきたのだ……後は放つのみ

 

「「【バーン】!」」

 

お互い同時に放ったプロミネンスとエクリプスは正面から衝突した……が

 

「ッ!?やべっ!」

 

エクリプスがプロミネンスを飲み込み貫いたのが見えたのか横っ飛びに回避する、蒼炎は壁に当たり霧散していったがその威力は見てわかる程だった

 

「……お父さん、お母さん、今度こそちゃんと見ててね!」

 

「ああ!お前が独自に磨き続けたその力!存分に見せてくれ!」

 

「ええ、気を付けてね」

 

その言葉に私は笑って返す……さあ、こっからが本番よ!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

言い合いからの説得されるまで含めて5分……5分か?10分な気もしてるけどそんなの関係ない!吹っ切れた私はとんでもなく強いわよ!

 

「おら!」「ちっ!」

 

炎を撒き氷で押し合う、どうしよ凄く楽しい!

 

「火力と出力だけはホント一丁前だよな姉さんは!【赫灼熱拳 ヘルスパイダー】!」

「それぐらいが私の取り柄だもん!【氷結界 九条六花ノ矢】!」

 

完全強化状態に入ったこの状態での六花ノ矢はヘルスパイダーに突き刺さると一瞬にして凍らせた……もしかして威力上がってる?

 

「おいおいマジかよさっきまでの不調なんだったんだよ」

「……まさかとは思うけど私の個性迷いに呼応して威力の上下激しい説?」

「んなんあってたまるか!」

「デスヨネー……て訳でも一個新技行ってみよー!【氷結界 十種神鏡陣(とくさのしんきょうじん)】!」

 

超高圧縮した炎の玉を10個、鏡のように下に円盤と球体の氷を配置したものを展開し……

 

「頑張って逃げてね♪」

「は?……あっぶねぇ!?」

 

レーザーが飛んで行った……これヤバ

 

《……はぁぁぁぁぁぁぁ!!!???色々と話してぇこといっぱいあるし色々と大丈夫なのか聞きてぇけどんなのすっ飛ばしてえっぐいもん通らなかったか!?レーザー!?》

《……本当に規格外だな、つか実況どうした》

《わりぃ黙って聞いてたわ、なんか黙らないといけない雰囲気がして……いやもう話しちまったのなら仕方ねぇこっからは通常運転だ!吹っ切れた轟姉が繰り出したのはまさかまさかの高圧縮レーザー!あれどうなってんだ!?》

 

「うーん、流石に戦闘には不向き……かな?」

 

足元を見ると焼け焦げたであろう跡が付いており時折氷を出して防御を試みるが溶断されてる辺りヤバくない?直撃したら蒸発案件では?

 

「……流石に辞めときますかこれ、焦凍!ごめんだけど次で終わらせる!」

 

「……わかった、なら全力で行かせてもらう!【赫灼熱拳 プロミネンスバーン】!」

 

焦凍がプロミネンスの最大出力をフライング気味に放ってくる……私は呑気にそれを見ながら両腕を交差させ前に構えてしれっと作ってたガントレットのスリットから柔の炎を放ち正面に構える

 

「これが今の、私の全力全霊!【氷結界 Wイクスバーナー】!」

 

暴力的なまでの炎圧を龍の形を模した炎をプロミネンスにぶつける……途中押し込まれそうになるけど押し返しを繰り替えす

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

「うっ……ぐぅっ……ッ!負けてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

無理やり限界点を突破させ炎圧を上げるとプロミネンスに風穴を空ける……そして焦凍に直撃し場外の壁に激突した

 

「ハァ……ハァ……あっぐっ!?」

 

地面に降りるまでは持ってくれていた氷結界シリーズも砕け散り腕を見ると赤くなってた……熱いし焼けたように痛い

 

『轟くん場外を確認!勝者は轟吹雪さん!』

 

『ワアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』

 

「吹雪!」「吹雪!」

 

勝敗の宣言後直ぐに観客席の方から声が上がりそっちを見るとママが真っ先に降りてきて駆け寄ってきた……後ろの方からパパ達もこっちに走りよってきたのが見えた。皆降りてきちゃったんだ

 

「吹雪!」

「うにゅ……ママ痛いよ」

「……手が赤くなっちゃってるわね、冷やしたげる」

 

ママの両掌に触れるとひんやりとした冷気が腕に纏わりつく……気持ちいい

 

「吹雪……済まなかった」

「パパ……ううん、私が勝手に悩んで自爆してただけだから気にしないで。それよりも見てくれた?私の勇姿」

「ああ……とてもかっこよかったぞ」

 

焦凍の方を見ると燈矢兄たちが立たせていた、割と丈夫だからあの程度大丈夫でしょさすがに(ド畜生)なんて考えてると焦凍がこっちに歩いてきた

 

「姉さん……最初の時よりもだいぶ気分良さそうだな、ちっとはスッキリしたか?」

「焦凍……うん、ありがと……それとごめんね。酷いこと言っちゃって」

「気にしてねぇよ……家族だろ?」

「……そっか、そうだよね。ねえパパ、ママ……これからもこのワガママ娘を愛想つかさず見てくれる?」

「勿論だとも」「ええ、応援するわ」

 

私は恵まれてるんだ……この環境に

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ありがとうございました」

「良いのよ、両腕の炎症も母親の個性のお陰でだいぶマシになってたからね……決勝頑張りなよ」

「はい!」

 

あの後退場した後念の為リカバリーガールの所に行って両腕を見てもらった……Wイクスバーナーの炎の熱によって発生した一時的な赤熱化と炎症だったらしく特に後遺症とかは残らないのは良かった。やっぱりガントレット無しじゃこんなものなんだなって

 

「じゃあ失礼しますね」

「はいよ」

 

断りを入れて医務室から出るとA組メンバーが待機してた……あっこれは(察し)

 

『吹雪いぃぃぃぃ!!!』

「ふにゃああぁぁぁぁぁ!!??」

 

うん知ってた!あれだけ心配させたんだからそりゃ来るよね!?この子ら義理堅いの忘れてました!百が抱き着いてるせいで発育の暴力が顔に埋まってる!

 

「吹雪さん!これからは遠慮なく私達に言ってくださいまし!」

「弱っちいけど話し相手にはなるからぁ!」

「わかった!わかったから一旦離れて潰れる!特に百の発育の暴力で!」

 

 

 

ちょっと落ち着いて……

 

 

「ええーはい、まず皆に迷惑かけちゃったことに謝罪申し上げさせて頂きます……ごめんなさい。そして改めて皆に色々と迷惑かけるかもだけど遠慮なく頼るんでよろしく!」

 

通路で正座しながら頭を下げてる姿はまあシュールようん……でもこういうのはきっちりやっとかないと後腐れするからね仕方ないよ

 

『よろしくぅ!』

 

清々しい程に明るい!好き!

 

「吹雪さん!こんな状況で聞くのあれだけど最後のあれなんだったの!」

 

「あああれ?Wイクスバーナーって言って常闇くんとの戦闘で使ったイクスバーナーの上位互換」

 

「事実上の二乗ということか……しかし終わった後のあれを見るに」

 

「うん、専用のガントレット作って貰ってるんだけどなかったら腕とんでもないくらい痛くてさ……氷である程度は軽減出来るけどほぼ意味がないって言うか雀の涙程度っていうか」

 

早く完成してくれ……じゃなかったらずっと後ろでちまちま撃つだけになっちゃうぞ?

 

「なあ」

「ん?」

 

「話し込んでるとこ悪ぃけど……そろそろ時間になる」

 

 

 

 

 

 

 

 

『……あ』

 

 

 

 

 

 

うん……締まらないけど結束が強くなっただけよし!気張ってこ!





珍しく6000字行きました。書きたい内容入れるとやっぱ長くなるね不思議、次回は恋人同士の対話(物理)です

今現状の設定でも

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