もしも轟家に天使がいて平和時空ならヒロアカ世界どうなってるだろう 作:黄昏の跡地
とあるBARの前……俺はとある人を待っていた
「……む?来たか」
「済まないね、少しやることがあったから」
「いや気にしていない、店の貸切は俺だが先輩の奢りのつもりでいる」
「HAHAHAHA!面白いことを言うね!昔はあれだけ敵意剥き出しだったのが今ではこんなにまん丸になっているんだから!」
「腹のことを言っているのか?」
「いやいや、性格のことさ……立ち話もあれだし中に入ろうか」
「そうだな」
この日は珍しくエンデヴァーとオールマイトでは無く轟炎司と八木俊典としてのプライベートな話も兼ねた飲み会を開くことにした、林間合宿も間近ではあるが少なくとも今話せれるうちに話しておくのも悪くは無いと思えたからな
「にしても随分と洒落たお店だね」
「圭悟と燈矢の2人がオススメしてきたお店でな……かなり重要な話をすると聞いて店の人に頼んで貸切にして貰った」
「相当お金かかったでしょ?」
「いや、今日は本来は定休日だそうだ」
「成程そういう……」
中に入るとモダンチックでありながらも落ち着きのあるバーになっていて開放感もあった……席数はそこまでではあるものの燈矢から聞くところによるとかなり人気のあるバーだそうだ。今回貸切に出来たのには定休日だからという理由だけではなかった
「いらっしゃい、久しぶりだねエンデヴァー」
「久しいな……雄英卒業以来か?」
「そういや炎司は同窓会もヒーロー活動で来れなかったもんな、それを踏まえたら卒業式以来になる」
「……すまない、せっかくの同窓会を投げ出すような真似をしてしまって」
「いやいや怒ってる訳じゃないからさ!気にせずパァーっとやろ!なっ!でオールマイトさんもいらっしゃい」
「HAHAHA!私が来店したってね……ところで炎司くん、彼とはどう言った?」
「こいつとは雄英での同期でな……とは言え経営とヒーロー科だから話す機会は少なかったが」
「1年の時点でヒーロー事務所立ち上げたいって言い出したから色々と経営のイロハ教えてやったんですよ俺が」
「あの時は本当に助かった……爺さんは?」
「……逝っちまったよ、去年」
「……そうか」
久々に顔を合わせた同期はガタイは良いが優しい目つきは変わらなかった……聞けばこのバーも元々は親子3代で継いできた老舗らしく卒業後は父親の跡を継いで切り盛りしているそうな
「湿っぽい話は無しにしようか、ささお二人共お席へどうぞ」
「そうだな、失礼する」
「それじゃ遠慮なく」
「最初何にします?」
「ふむ……黒ビールあるのか、ならそれのジョッキ大で」
「私も同じのを頼もう」
「はいよ!……迎えは?」
「珍しく夏雄が迎えに来てくれるとのことでな……甘えさせてもらった」
「うちは女房が」
「「何!?」」
ば……馬鹿な……1にヒーロー2にヒーロー、34にヒーロー5を飛ばして6にヒーローなオールマイトが!?女房……だと?
「……いつ頃だ?」
「最終決戦……まあアビス君がAFOを潰しちゃったけどその日の翌日にね、全てを隠して入籍したんだ」
「つまり隠し妻ってことっすね、はい黒ビールとオマケのつまみ」
「ありがとう、ちなみに子供も居るよ……今年で7歳になる」
「随分と遅生まれではあるが隠し子までいるとはな……世間がそれを知ったらどう思うか」
「無論公表をするつもりだよ、平和になった今なら後世に後を託せるからね」
「タイミングはいつ頃っすか?これお品書き」
「助かる」
「本当は下半期のヒーロービルボードチャートの発表の場でやろうかなって思ってたんだけど8月中旬に丁度AFO撃破記念のパーティがあるからその場でやろうかなって、これとこれ頼むよ」
「なるほどな……他には?」
「連れてくるとするなら轟少年と少女の2人を連れてくるといい、後爆豪少年の家族にも招待状は出すつもりだからエスコート役にするといいさ。丁度ルーキーヒーローらにスポットライトを当てたニューエイジビルボードチャートも作られてるとの事だしさ」
ニューエイジビルボードチャートか……1番人気は何となくではあるが吹雪なのは間違いないだろう、愛嬌がありつつもヒーローとしての素質は高いしファンサも欠かしていないから仮に1番でなくとも上位にはくい込んでくるだろうな
「でだ……本題はここからだ」
そう言ってやつは懐に持っていた封筒をこちらに渡してきた……表紙には公安委員会の紋章がありなにやら不気味な気配を感じた
「それは本来であれば9月に見ることになるやつなんだけど交渉して持ってきたんだ」
「中身はなんだ?」
「……下半期のビルボードチャートのランキング表さ」
「下半期のか?まあどうせ貴様が今回も1位なんだろうな」
そう素っ気なく言いつつビールとつまみを避けて当たらないように慎重に封筒の紐を開け中の書類をみる……そこには
「っ!?そんな馬鹿な!?」
「えっなになに?」
「……おめでとうエンデヴァー、君がNo.1だ」
そのランキングには1位の所に俺の名がありその1つ下にオールマイトの名が書かれていた……
「どうなっている?」
「活動時間の収縮による活動自粛の影響さ……やっぱりよる年波には勝てないさ、1発で十分だったのが10発に増え1秒で着く場所が15秒もかかるようになった。それに現役なら10時間以上持った筈なのに今じゃせいぜい3時間が限界だ」
「……引退するのか?」
「まあね、発表は撃破記念パーティの場で行って正式な引退は下半期の発表と同時だね……だけどライセンスの返納はまだしないよ?70になるまでは続けたいからね、それにデイヴが鼻息を荒くして私のパワードスーツ制作に取り掛かってるみたいだからね!」
「ふっ愛されてるな」
「そりゃあ皆の憧れオールマイトだからね!」
「そういやグッズ売り場見てたけど炎司のグッズそんな売れてなかったよな」
「……言うな、その分ヴィラン退治に精を出してるんだ」
「コアなファンは結構いるっぽいけどねエンデヴァーのは」
そういう……ものなのか?
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酒もそこそこ入りつつ話も盛り上がり次の世代を担っていくのは誰なのか議論になった
「断然吹雪だろ、容姿端麗文武両道ファンサもしっかりするし何より強い!うちの娘が次のNo.1なるのは間違いない!」
「いやいや緑谷少年だろ!私直々に師事しているんだ!彼は次代のトップに君臨出来る!」
「ベビフェイスな少年に何ができるってんだ!爆心地だろ!」
「「あの態度と凶悪顔さえ何とかなればね(な)」」
「それは炎司にも言えるだろうが!万年ヴィランっぽいやつ選手権で上位取り続けてるやつが何言ってやがる!」
ちなみに1位はギャングオルカである……俺結構好きなんだけどなあの渋さといい顔の割に水族館の館長補佐やってるし
「ふっやはり吹雪に勝てるやつはいないな、あの愛嬌あってちょっと悪戯好きな感じが「パパ帰るよ」ぐえっ!?」
「あなた、そろそろお暇しましょ?すみません家内の人が」
「親バカを発揮するのも大概にして欲しいんだけどなぁ……あっ領収書はエンデヴァー事務所宛にお願いしますね」
夜8時……盛り上がりを見せつつも娘自慢をしていた炎司の娘さんの吹雪ちゃんが炎司を引き摺って店を出てオールマイトは彼女に似た女性に肩を担がれて帰って行った……なんか
「……おもろ」
「あなた?」「ヒェッ!?」
その日俺も嫁に叱られた……ごめんなさい
今回は短めです
しれっと出てきたオールマイトの嫁さん……お相手は一体誰なのだろうか?
次回は……先に覚醒フラグ1つ手前の回収に行きます
今現状の設定でも
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もっと増やせ
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十分
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減らせアホ