もしも轟家に天使がいて平和時空ならヒロアカ世界どうなってるだろう   作:黄昏の跡地

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はい、引き摺りに引き摺った轟家ネタです……ていうか天使要素無くなってきてると思ってるんでクロスオーバー抜きの方書いてますのでそちらもどうぞ

向こうの時空もちょっと平和時空になってるんで


エピソード39:赤い霧の再来

 

「……久々に来た」

「そうだったな、お前がここに最後に来たのは中学一年の正月以来だものな。行くぞ」

 

翌日私はパパの車に乗って轟家本家に来ていた……今住んでいる家と比べても比較にならないくらい大きく立派な日本家屋はまさに圧巻の一言だった、玄関のチャイムを鳴らすと見慣れた人が出てきた……私のおばあちゃんでもありながらパパのお母さんでもある人だ

 

「炎司、お帰りなさい」

「母さん、帰った……用意の方は?」

「既に出来てるわ……吹雪も久しぶりねぇこんなにおっきくなって」

「……久しぶりおばあちゃん」

「今回ばかりは手短に済ませよう、行くぞ」

 

そう言ってパパはズカズカと家の中に入っていく、その後を私は付いていきその後ろにおばあちゃんが居ると言った具合だ……ある程度進むとパパは足を止めたから覗いてみるとそこはご先祖さま達の遺骨を奉納されている仏間だった

 

「……仏間?」

「さて……入る前に吹雪、夏合宿の合間にねじれになったと聞いたが確かか?」

「はい、氷叢のお祖母様から継承しました」

「そうか、ここから先は正しく茨……いや地獄の道だ、それでも進み続ける覚悟はあるか?」

「あります、弱いままでは居られませんから」

 

ねじれの因子があると言うのならE.G.O.の因子もあると言われた……だからこそこの呼び出しにはなにか意味があるんだと思った

 

「……良かろう、行くぞ」

 

パパが確認を取れたと思い仏間の扉を開き中を進む……更にある程度進んだ先で止まり道を譲るように横に避けた為私は前に進んで行く、するとそこには赤髪の女性の遺影が飾られておりその下には大型の赤い剣と衣類が用意されていた

 

「……これ」

「お前の御先祖様だ、名前は轟狩亜……当時黎明期において最強の名を背負い続けた女傑だ」

「……赤い霧」

「昔から好きだったろ?狩亜さんの武勇伝を聞くのは」

「……うん、大好き。私がヒーローを目指すきっかけになったのも狩亜様の武勇伝だったから」

「よし……なら始めよう母さん」

「それでは……只今より継承式を始めます」

 

ああなるほど、態々和装コスチューム着てくるよう言ったのはこういう事ね……確か何万人もの人がこの剣を取って赤い霧の栄光を掴もうとしたが当人の意志を宿したからなのか拒絶させられ続けていたらしい

 

「吹雪、剣を取りなさい」

 

パパに促されるように私は赤い剣に触る……見た目シンプルながら無骨なデザインで如何にも人を斬ったかのような威圧感があるが皆を守り抜いてきた誇りでもある……だからこそ

 

 

「ッ!?」

「……吹雪、おめでとう」

 

私は継いでみせる……狩亜様の栄光と共に真の意味での《守り抜く勇気》を

 

 

 

 

「……吹雪どうしたのその服」

 

1週間後、使い方をある程度覚え寮に帰宅した私はいつも通り朝練をこなしてTDLに来たが相違点があった……それは服装が狩亜様の格好になって背中に赤い大剣を背負っている、まあはたから見たらコスプレに見えるだろうけど継いだからこそ着るのが礼儀だ

 

「御先祖様の着ていた服と使っていた剣、継承したから持ってきたの」

「……っ!?まさか赤い霧のか!?」

「踏陰ちゃん知っているの?」

「知っているも何もオールマイト以上に有名な話だ!かつて黎明期において単騎でAFOの幹部を一人残らず叩き潰した伝説の人だぞ!」

『……はぁ!?』

「他にも沢山の武勇伝があるわよ?当時ねじれの発生が多発してたらしくてその全てのねじれを潰し回ってたって言う」

『何その怪物』

「ちなみにだけど当時の赤い霧と最全盛期のオールマイトどっちが強いか検証したら赤い霧の圧勝だってさ」

 

職場体験終了後から切りそろえた髪はあっという間に伸び腰にまで届くようになった髪を後ろに束ねながらそう言うと緑谷くんが信じられない顔をしていた……そりゃ現代において最強と名高いオールマイトがボロ負けするとか信じれないもんね

 

「よし、準備完了……啓悟義兄今日もよろしくね」

「あいよ、にしても似合うとーなそん衣装……馬子にも衣装ってやつ?」

「あまり巫山戯たことを言うとその翼へし折るよ?」

「怖」

 

さてと……どこまで食らいついてけますかね?ていうか割と思うんだけど実は暇人?

 

「何言いよーと暇やなかばい」

 

……なんで言いたいことわかったの?

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ぐおっ!?」

「ふっ!」

 

開始から約1時間、遂にホークスをノックバックさせることに成功した。というか見た目大剣の癖して軽い……しかもE.G.O.覚醒者でもあった狩亜様のものだから武器の形状変化が出来るのはデカイしラグが殆どない

 

「昨日と比べて学習してる……これでヴィラン落ちしてたら厄介この上ないな!」

「落ちるわけが無いわよ外的要因さえ無ければね!」

 

弓に切り替え赤い炎の様なものを纏った矢を5連続で放ちすぐさま双剣に切り替え、突撃し切り結びつつ上に避けて矢を当てる

 

「イデデデデデデ!!??こん矢ばり痛か!?」

「余所見禁物!」

 

矢に気を取られた啓悟義兄に蹴りを叩き込む、前回と違い蹴りと剣戟を混合させてインファイトを繰り出すから後はこっちの反応速度次第でもある

 

「かぁー容赦なか……これで個性抜きってほんなこつ言いよー」

「じゃこっから個性有ね」

「あっこれ余計なの踏んじゃったな」

 

両手に持っている剣に冰を纏わせ蒼炎を灯し右手のを逆手に持ち直して構える……なんかしっくり来るのはこの際気にしない

 

「(嘘みたいに軽い……人の命を背負い振るう刃だからこそ重く感じる筈なのに)……行きます」

「っ!?速!?」

 

ドッ!という音と共に接近し振るう、受け止められるがお構いなしに連撃を叩き込みつつ蹴りも混じらせると啓悟義兄の表情はかなり変わった

 

「ん……のぉ!」

「(まだ……行ける!)」

『おいおいマジで言ってんのか?あんだけ苦戦してたのが嘘みてぇに押し込んでるし』

『その調子よ!吹雪ちゃん気張りなさい!』

 

更に踏み込み押し込んでいく……堪らず啓悟義兄は上へ逃げようとするけど前回みたいに逃がさない!

 

「落ちろ!」

 

剣を槍に変形させ片翼に向けて投擲すると見事に貫き片足に力を込めアヴァランチダッシュを使い追いつきそのままオーバーヘッドキックの要領で啓悟義兄を叩き落としながらブルーローズで槍を回収し啓悟義兄の首元に刃を宛てがう

 

「がっ!?」

「……チェックメイトよ」

 

 

 

スランプ突破……かな?

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「んじゃあ今日は終了だ、明日は演習場γでの演習だから今夜はゆっくり休むように……そんじゃ解散な」

『お疲れ様でした!』

 

……疲れた、そう言おうとしたら皆がわっ!と来た……何?

 

「吹雪ぃー!お疲れぇ!いや見てたけど強すぎない!?」

「まさに赤い霧と同じ戦い方だった……それに師をあそこまで追い詰めた所を見るのは初めてだ」

「幼少の頃はよくパパから狩亜様の武勇伝をよく聞いてたからさ……憧れだったの、最強の名をこの世に轟かせた伝説の赤い霧に」

「もしかしてそれが何時ぞや言っていたなりたいヒーロー像のオリジンだったりするの?」

「うん……私や焦凍も赤い霧の血を引いてるから伸びる所は伸びるだろうけど何れは限界を迎えて伸びなくなる、けど私はその先を行くつもりでいるの……赤い霧の再来と言われるようにもっと強くなりたい、皆を守れる力が欲しいの」

 

強欲だろうがなんだろうが関係ない……私は私のやりたいようにやるだけだからね

 

「だから私は願い続けるの……この修羅の道の先にある強さの果てを」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

個性訓練開始から数日が経過した……8月に入り皆の身体(梅雨ちゃんとかつくん以外)をひたすら冷やしているとオールマイトから呼び出された……かつくんと焦凍と百も一緒に

 

「急に呼び出してすまないね4人とも、実は君たちにこれを渡しておきたくてね」

 

そう言って渡してきたのは1つの手紙だった……飾り気のない黄色の封筒に赤い蝋で固定されている昔ながらな感じのするタイプだった

 

「中を確認しても?」

「勿論」

 

取り敢えず断りを入れて手紙を開き中を確認してみると【AFO撃破記念パーティ招待状】の記載があった

 

「……?」

「どした雪」

「いや、AFO撃破記念パーティって書かれてるからなんでかなって思って」

「まず第一に撃破した功労者は間違いなく深月くんだが元々は私達が計画していた作戦前に起きたことでもあるから本来はもう少し後なんだ……だけど撃破したその日が記念になってしまってね」

「そこはいいんですよ別に、私たちを招待する理由をお答えして欲しいんですよ」

「……そうだったね、轟少年と轟少女はエンデヴァーの娘息子で八百万少女は轟少年の婚約者、そして爆豪少年も同じく轟少女の婚約者故パートナーとして共に出席して欲しいからなんだ」

「……成程、俺らの手紙の中も同じもんが入ってるって訳か」

「ちなみにだけど爆豪少年と八百万少女の親御さん達にも同様に招待状を送ってあるからドレスとスーツの用意は忘れない様にね」

 

……マジ?いやまあそうでしょうけど急すぎでは?日付は?……1週間後か詩織さんに頼んで仕立てて貰ったら早いな百の分も頼んでみよ

 

「……それでなんだけどね?ひとつオフレコを言わせて欲しいんだ」

「急になんですか?」

「……実は私……その日に2つほど発表したいことがあってね、1つは引退宣言……私ももう歳だからそろそろ引退を考えていてね……とは言えヒーローライセンスの返納はまだ先だけど」

「引退……そうですよね、オールマイトも人間ですから歳には勝てませんもんね」

「ニューエイジの諸君には期待しているよ……そしてもうひとつ何だかこっちが何分厄介事でね」

「……なんすか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は私……妻と娘がいるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「……はぁ!?」」」」




髪が赤くて炎使ってそうな印象が何故か強く黎明期でねじれ叩き潰し回ってAFOの幹部全滅させたとかいう謎の伝説を組み上げてしまった狩亜さん……元ネタは言わずもがなプロムン最強の女傑のカーリーネキことゲブラーネキである



次回、AFO撃破記念パーティ

今現状の設定でも

  • もっと増やせ
  • 十分
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