銀河の歌姫を拾った   作:Yck

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遅くなって申し訳ありません。
体調を崩したり、部活の大会があったり、試験があったりと、様々な事情により投稿が遅れてしまいました。これからはいつも通り活動していきたいと思っております。


少女は何を思うか

 

 

月明かりが窓から微かに注ぐ部屋で、私は今日の出来事を思い出していた。

 

「本当にここは私のいたものとは違う世界なのね…」

 

私はピノコニーで開かれる調和セレモニーに出演するため、故郷に戻り兄様と再会し、これからの予定について話し合ってその日はそのまま眠りについた…はずだったのに。気がついたら見知らぬ場所にいた。夢かと疑ったけれど、さっきつねった頬の痛みが現実であることを証明している。私を拾ってくれた男性ーハヤトさんによると、私はもう元の世界に帰れないかもしれないそうだ。

 

「兄様…」

 

もう会えないかもしれないただ1人の肉親のことを考える。今頃あっちは大騒ぎだろう。兄様もきっと心配している。だから私も早く帰る方法を見つけなくちゃ。立ち止まってる暇なんてない、そう、ないのに………ない……のに……

 

「うっ…っぅう…」

 

人前では泣かないようにしてきたけれど、一人になると不安で押しつぶされそうになる。二度と帰れないかもしれない、会うことすら出来ない、見知らぬ世界で生きて行く覚悟なんて、そう簡単にできっこない。これが夢だったらどれほど良かったか。目を閉じて開ければ家のベッドの上で、兄様や友人と一緒に笑って過ごせたならどれほど……そんなことを思ってもこの心の痛みがいやでも私に現実を突きつける。お前は一人で生きて行くしかないんだと。

もう無理だ、諦めろと。そう誰かが言っているように思える。でも、

 

「……………でも…一人じゃないわ」

 

まったくの初対面なのに私に手を差し伸べ、親身に話を聞き、これからについて一緒に考えてくれたあの人。あの人とならもしかしたら何か解決方法が見つかるかもしれない。ちっぽけな可能性だけど、今の私にはそれに縋ることしかできない。きっと大丈夫。そう自分に信じ込ませるように、私は目を閉じた。

 

___________________________________

 

 

 

「……うぅん………ふぁあ…………」

次の日、私は部屋の外から聞こえてくる何かを焼く音と鼻腔をくすぐる匂いで目が覚めた。

「…ごきげんよう、ハヤトさん。いい朝ね」

 

「おう、おはよう。朝飯作っといたから、とりあえず食おうぜ」

 

テーブルの上には、和洋折衷な朝食がバランスよく並べられていた。

 

「ありがとう、いただくわ」

 

しばらくして…

 

「ごちそうさま、とても美味しかったわ。ハヤトさんって料理もできるのね」

 

「なんだ、意外か?」

 

「いいえ。素敵だと思ったのよ」

 

「そりゃどうも。…ロビン、今日の予定について、少し話があるんだ」

 

「!…わかったわ」

 

「よし、今日何をするかだが……」

 

何をするのだろう。星神についての調査?変える方法の模索?いや、どんなものであろうと、受け入れるだけよ。

 

「…ショッピングモールに行くぞ!」

 

「……え?」

 

 




次回、日常回!
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