宇宙の壁を破り、世界を飛び越える
こちらへと口を開く巨大な蛇が見え、それを蹴り飛ばす
カバンの中身が落ちる感覚を覚える
あなたのアイテムボックスのアイテムが捻れ、いくつものアイテムが飛び出す
中にはエネルギーに変えられ消失する物もあった
通過料扱いだと思えばいいのか
あなたは二度と強引に壁を破らない事を誓う
幸い飛び出た《小さな黄色い花》の存在は感じられる
近くの星を駆け抜け落ちたアイテムを回収する
水に満ちた星、炎溢れる星、水晶の星、吸引力がすごい星
消失していないアイテムを回収する
生命の無い星が多い、まるでどこかにリソースが集中しているかのようだ
知覚を広げる、知覚を広げる、知覚を広げる
あなたは羽を広げ、一直線に生命溢れる環境の星に飛ぶ
竜の残骸が見える、数百年経っているように見える
あれは星の調停者だと思うが何故宇宙空間で力尽きているのだろうか
何かにエネルギーを全部使い果たしたような
星の周りから蛇の気配がする、再生とはまた違うようだ、むしろ星からエネルギーを吸い取っている
2万年も持たないだろう
星の表面に着地し周囲を確認する
木がいっぱいだ、自然の豊かさが感じ取れる
遠くの村を見るにまだ文明は発展して間もないだろうか
あの村から《小さな黄色い花》の気配がする
村に近ずくにつれ、何かに恐怖する人たちが見て取れる
しばし観察すると、知性がある小さめなトロールの群れが村に押し寄せる
初めてみる現物の知性あるトロールにあなたは興奮を抑えきれない
あなたの世界は神々に知性を剥奪されたトロールしかいなかったからだ
人の群れから少年が飛び出し、マナーで構築された矢を放つ
初めて見る式だ、あなたは解析を始めた
トロールにはさほどダメージが入っていない、侮りが感じられる
少年は僅かな絶望も抱いておらず、何度も何度も矢を放ち、回避しながら棒で距離を取る、あなたは勇気を見た
200程の矢を放つまで避け続ける少年に違和感を感じる
彼からそれなりのマナーを感じ取れるが、30本あたりで尽きるはずだ
なのに何故、マナーの回復が上回っている?この世界特有の体質か?
周囲の人群を見て違うと否定する
あなたは疑問に思い、少年を鑑定した、
アベル
Lv11
タレント 《悪食》(毎秒mp)
ファイターLv2
農民Lv4
メイジLv4
氷魔導士Lv1
この世界特有のステータス表示に困惑するがあなたはタレントの悪食に注目した
《悪食》
鉱物、植物、あらゆるもの食し、腹を下さない
食したものの僅かな能力を得る
少年からはほんのわずかな花の気配がする
見慣れた職業がある、少年の皮膚に攻撃が届く寸前僅かに滑るあれは氷魔導士の特性だろう、あれで避ける能力が高いのは理解した
長年使い込んだ指輪にあなたのマナーが染み付いている可能性
あなたは思わず冷や汗が流れる
《小さな黄色い花》は喰われたのか?
あれは指輪だぞ、食べる人なんている訳がと、脳内で判断しょうとするが
あなたの信者たちがたまに指輪をナマモノに変化させ食べている場面が記憶から引っ張り出される
あなたが考え込んでいると、少年の雄叫びが聞こえた
少年がトロールを追い払ったようだ
恐らく家に戻るであろう少年に着いていく、道中何度も村娘からの誘いにのり、時間を潰している少年は楽しそうだ
少年の家を見る、この時代から見れば普通なのだろうか?
こじんまりしてて可愛げがある
熊の毛皮が貼り付けられているベットを見るにいい部類だと判断する
さっきまでいた村娘の家にはなかった
少年はベットの横の魔法書を開き読み込んでいる
残念ながらその本からは何も込められていないように見える
あなたは少年に話しかける
【やぁ、初めまして!】
「うわぁ!?なんだお前!」
【花の妖精だよ、黄色い花が付いた指輪を探しに来たんだ】
【もし、知っていることがあれば教えてほしいな】
「あぁん?
あぁ母さんが持ってたあの指輪か、ちいせぇころ齧ってたらしばらく病気になってたから箱に仕舞われてたな
渡すてのもまぁいいか.....」
「でもよ?探し物てことは大事なもんだろう?
妖精て名乗ったんだ、なんか物語に描かれてる祝福とかくれない?
吟遊詩人が英雄の歌を広めててさ!
聞いてよ!!
すごいんだって!山を1つ切ったとか!100mを超える魔物を封印したとか!魔神を滅ぼしたとか!」
少年の長い話が始まった
あなたは13人の英雄の話を長々と聞かされた
所々感想を聞かれ、それに応じる
「いやぁ、ここまで話せるやつ初めてだぜ!
あ、俺、アベル
見ての通り姓はまだねぇ
歳は12だ
お前は?」
あなたは名前を名乗った
「そうか!よろしくな○○○○!ちっと待っててくれ、箱探してくるからよ」
しばらくして、アベルは箱を持って帰ってきた
箱から指輪を取り出し、投渡してくる
「そら、これが欲しかったんだろう?」
それは小さな黄色い花がつけられた指輪だ
ほんの少しだけ齧りあとがある
【あぁ、これだ、間違いないありがとう!】
アベルがソワソワしている、英雄の歌をあれだけ語れるんだ
特別なものに期待していると感じる
あなたは気合いを入れ、神域を開く準備をし、問答する
【君は何が欲しい?力、知恵、武具、才能、それとも特殊な能力?】
【この世界からすると、君の才覚はかなり高い部類だ、才能が欲しければ成長限界を取り除こう】
【力が欲しければ今から半年で君を世界最強に育てよう】
【知恵が欲しけば必要な時に必要なものが知れるアイテムを渡そう】
【武具が欲しければ、きみのために鍛えようたとえ星が崩壊しようとも耐えうる武具を鍛えよう】
【能力が欲しければ欲しいものを作ろう】
【何が欲しい?】
「お前が欲しい!俺の友達になってくれ!」
【それはとんでもない欲張りさんだね!いいよ、これからよろしくね僕のお友達!】
【あ、そうだ、体のマナーの回り方がおかしいから整えてあげるね!】
うぇ!?まじかよ!ちょっいた..いたいたい!?
アベルは旅の準備を進める、あなたはその後ろを飛んでいく
行くぜ?相棒!着いてこい!
【いこう!僕らの冒険はここから始まる!】
王国から分離した貴族が都市起こしを始めた事を吟遊詩人から聞きつけそこを目指す
妖精は英雄の限界を取り除き、その旅路は始まる
アベルのLv上限は無くなった