外宇宙の妖精   作:裏ラ

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愚者は語り、賢者は黙す

口だけから本物の賢者になる


番外編!転生リザードマンと星の覚醒

 

 

 

 

冥界が作成途中の頃

とある賢者のお話

 

 

寒い、寒い、寒い、何年経った?

先が見えない、いつまでこの極寒を歩けばいい

 

 

寿命で死んだかと思えばここにいた

魔法は使えず、防具もない、アイテムボックスも使えない

徐々に分解される感覚はとても耐えられない

発狂してしまいたい

なのに意識は残り続ける、人を食べたから?欲望に身を任せたから?手術がいいことだと広めたから?後悔、後悔、後悔、後悔。

 

 

 

もういやだ

 

 

 

どれぐらい経ったのかわからない頃

 

光が見えた

走る、走る、よくわからないが走る

ちびっ子が見える、魂の状態だからかあれは救いだと

もうなくなったはずの本能が囁く

 

 

ま、待ってくれ!待ってくれ!

必死に叫ぶ、何度も叫ぶ

こちらの姿が見えたのだろうか?視線を寄越してくる、必死に走る

 

 

近づけば近づくほど思想が鮮明になる、擦り減っていた過去の記憶を思い出した

俺は人間だ、俺はミノタウロスだ

俺は.....

 

跪き懺悔する

 

 

 

懺悔し終わり、彼の方から話しを聞いてくる

嬉しい、いつぶりだろうか?話せることはこんなに楽しかったのか

 

人間とミノタウロスの魂が混ざっていることを指摘され、その質問に答える

 

 

ふと疑問が過ぎる、俺が今までいた場所はなんだ?地獄か?

思わず質問してしまう、もう二度とあそこには戻りたくない

 

 

「俺は地獄に堕ちるのか?」

 

返ってきた答えに安心した、地獄はなかった

大きな輪が頭上を回っている

あれはどうやら冥界のシステムらしい、つい最近まで壊れていたと

 

自分が次何になるのかが気になり聞いてみる

返ってきた答えは分からないだった

知らないではなく、分からないか、ミノタウロスの王様をやっていた記憶が蘇る

 

記憶を保ちながら転生できるのか聞いてみる、次死んだ時は二度とあそこを彷徨いたくない

 

できるみたいだ

少し躊躇っているように見える、デメリットを説明される

なんだ、そんな事か

 

 

頼む、俺に記憶を引き継がせてくれ

拒否されるだろうか?

 

 

願いは受け入れられた

 

名前を聞いてみた、再誕の○○○○らしい

花神と呼ばれるのも好きみたいだ

信仰してくれるのかという視線だ、興奮しているようだ

 

跪き、言葉に誓う

『我が次の生、花神を信仰することを生涯の目標とします』

ここまでわかりやすい、はしゃぎ具合は久しぶりに見た

よろしく頼むぞ、我が神

 

 

神に別れを告げる

輪廻の輪に足を踏み入れる、心地いい、風呂にでも入っているようだ

暖かい

 

我が神が次の生の詳細を伝えてくれた

【君の次の生はリザードマンだよ!】

また異型種らしい、悪くない

 

 

部下にアイデアをダメだしされる場面が思い浮かぶ

『また異型種か!いいぜ、今度は好き勝手に生きてやるよ、ちくしょう何が口だけの賢者だ、今度は本物の賢者になってやるよ!』

 

輪廻の流れに身を任せる

 

硬い何かを啄く、上手く破れない、何度も同じ場所を啄く、ヒビが入る

光が見え、殻を破る

 

藁の屋根を突き破りほんのわずかに入ってくる光が眩しく感じる

近くにいる大きなリザードマンが親だと本能でわかる

赤い瞳が綺麗だ

 

魚の欠片を口に入れられる、美味しい、美味しい、こんなに美味い飯は初めてだ

 

名前を言われる、俺の名前は

ザーンジョ・ルールー

 

 

2年が経つ、体も大きくなり、魚を自分で取れるようになった

ここは食料が足りない、族長の家に産まれたからいいもののそれでも...足りない

謎の肉は食べなかった

池を作り小物を作る、稀にやってくるメガネをかけた人間と雑談し食い物の相談をする

 

3歳

食料改善を提案し、族長がやってみるといいと諦めた顔をしている

何とかしなくては

 

熱い、頭が熱い

体が痙攣し倒れる

 

気がついた時には家で横たわっていた

 

力が溢れる、強者としての感覚を久しぶりに体験した

ステータスを3年振りに覗く

 

 

ザーンジョ・ルールー

Lv93

リザードマンLv1

鑑定士Lv1

小物職人Lv1

花神信仰Lv5

......

......

......

《再誕の祝福》

種族Lvが上がらない?いやそもそも上がるのがおかしいのか!尻尾を床に叩きつけながら笑ってしまう

床が壊れた、直さなくては

 

獲物を森から取り、部落の飢えを一時的に解決した

祖龍の再来と言われたが、そんなんじゃないことは分かっているが、利用させて貰うぞ祖龍の名前

 

5年後

食料問題が少し改善してきた、幾つもの池の魚はだいぶ大きくなり

食い応えがありそうだ

 

 

6年後

妹が産まれた、アルビノだった、周りからは気味悪がられたが

兄としてはどうでも良く、家族が増えるのはとても嬉しいことだ

 

名前はクルシュ・ルールー

 

 

??年後

妙なアンデットが上空で宣戦布告してきた、至高なるお方がなんなのかは知らねぇが.....随分と舐めてくれるな

 

鍛えた斧を持ち、戦意を高める

誰かか訪ねてくるようだ、求愛の声がする

 

 

誰だお前!人の妹一目見て何発情しとんじゃ!?

 

 

 

 

 




妖精が冥界をコネコネし完成させ
100年ほどたったある日
星にほんの僅かな意識が生まれる
内側で海が作られる、全生命の本能の溜まり場は危機を察知した
遠くない未来にて世界を喰らうものの出現を感知した

本能に頼り己の産みの親に位置する妖精に助けを求めようとしたが全く気が付いてくれない


最も才があり、最も可能性がある生命体に対抗手段を授ける

武器がない、鍛えようにも意思はまだ弱くままならない
救世主よ、どうか世界の敵を......

生まれたての意思は怯えながら変わらずに今日も回り続ける
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