Lv35
農民Lv4
ファイターLv5
メイジLv5
氷魔導士Lv11
雷の理解者Lv10
貨物車に乗りそろそろ帝都アーウェンタールに着きそうだ
遠くから声が聞こえ、ドラゴンが見える、うたた寝しているアベルを起こす
『き、きさまら、とまれい!
この、止まれい!』
ドラゴンが人の言語を話すとは、あのドラゴンはとても賢いようだ
アベルは笑みを浮かべている、久しく同格の相手にであったからだろうか
ドラゴンのステータスを覗く
フロストドラゴン
青年期
オラサーダルグ=ヘイリリアル
Lv41
名前がある個体は特別感を感じる
ドラゴンが叫ぶ
『俺をなんだと思っている!この馬ごときが、俺より速く走りやがって!』
貨物車からアベルが出る寸前
「補助魔法はいらねぇ、これは俺がやる
観てろ相棒」
不安はない、少し手強いが大丈夫だろう
これはあなたの相棒の冒険だ
俺は昂っている
竜と対面する、英雄譚に欠かせない竜退治
ここで出会えるとは
そのしなやかで頑丈な鱗を見るに木の槍は貫けそうにないな
貨物車から鉄の剣を持ち出しマナーを纏わせる
妖精の相棒からの補助を受けない、どれだけ愚かなことがわかっているつもりだ
[能力超向上]【雷】
[筋力強化大]【雷】
[雷光の速さを]
じわじわと体力が削られるこの感覚、堪らない
俺がお前を削るのが速いのか、それともお前の耐久が勝るのか
警戒の欠片もないドラゴンを見る、ワイバーンとは比べ物にならない大きさ
首に逆さまの鱗がある
狙いは首近く、足の筋肉を増強し
全力で踏み込む
竜が逆鱗を破壊される事を感じたのは2秒後だった
己の首が切られていることに気がつき ブレスを真下に吐く
羽で空中に飛び、己を傷つけた人間を睨む
油断を捨てる、こやつは己を殺しうる存在だ
ブレスをばら撒き、氷の像を操りで視界を塞ぎ、地面を霜に覆わせる
雷のような速さを見失いそうになるが、ブレス出できた霜の足跡を確認し、尻尾への攻撃、薙ぎ払う
どうやってか行動を把握された、ハハ、俺は今雷の速さで動いてんぞ
尻尾に薙ぎ払らわれる、鉄の剣で受け流し、踏み台にし羽を切りつける
空からドラゴンが堕ちる
羽は柔らかい、飛行を潰した
あとはやりやすい、全力で切りつけるだけだ
鉄の剣が氷に覆われている、これはドラゴンのブレスじゃない
俺の力だ、鱗に傷がつく、血がみえる
信じられん、人間が己の尻尾を踏み空を飛んだ
羽を傷つけられ怒りでどうにかなりそうだ
見えん、速い、速すぎる空では足跡を確認できたが後ろが見えん
横腹を切られる、同じ場所を何度も切られる
痛い、痛い、痛い、痛い
俺は長を超えたはずだ、山脈じゃ誰も俺には叶わない
なんだ、この人間
痛い、痛い、痛い、痛い
ブレスを真下に吐く、周囲を凍らせる
何かが横腹にぶつかる
避ける、人間の氷像が出来上がっていた
あぁ勝てた、今までの俺は狩人だった、今回で初めて獲物の気持ちを味合わされた
人間の氷像を見る、こやつを脳内に切り刻む、絶対に忘れんぞこの屈辱、絶対に忘れんぞこの敗北感
羽は使えそうにない、獣のように山脈に走り、巣穴に潜り傷を癒す
他の兄弟がうるさい、黙らせた
あなたは馬車から行商人と一緒にアベルとフロストドラゴンの戦いを見る
輝いてるよ、命は1度しかないのになんて勇敢なんだ、凄いよ相棒
「この戦いアベルさん勝てますかね?」
あなたは行商人の質問に答える
【んー短期戦ならアベルかな】
【長引いてしまえば、あのドラゴンに分があるね】
おや、これはこれはてっきりあなた様の相棒を信じていると思っていましたが
【もちろん、信じているさ】
【君が聞くから、事実を答えたまでだよ】
相棒がフロストドラゴンの尻尾を踏みつけ空で羽を切りつける
「おーー、これは凄い、さすがアベルさん」
【なんだか君、緊張感ないね】
「ハハハ、何を言いますかあなた様の近くが最も安全なところでしょう?
アベルさんの補助はいらない事を見るに、あなたはとんでもなく多芸のようだ」
【商人てなんでそんなに鑑定の目に優れているのかな、やっぱり苦手だよ】
ぼったくりの商品を売り付けて来る商人を思い出すからやめて欲しい
フロストドラゴンを空から堕とし、心臓に近い箇所を切りつけるアベル
【アベルの体力が持たそうにないね】
「おや?それはまたどうして?ワタクシにはアベルさんが優勢に見えるのですが、ほらあの速さにドラゴンが見失っておりますぞ
このまま勝てそうに見えますが」
【アベルのあの速度は体を雷で激化させてるんだ】
【ジリジリと体力が目減りしていくの、それにドラゴンのブレスに2回当てられちゃってる】
アベルの速度が落ちていく、意識を維持するのが難しくなっているようだ
皮膚に覆われる氷魔導士の氷の薄い膜が消失する
アベルの防御が下がる、ドラゴンがブレスを吐くこれを避ければまだチャンスはあるがもう意識はないようだ
アベルは氷像になった
氷像を睨みつけるドラゴン
心配そうに見守る行商人
己の相棒の勇姿を見届けた妖精
ドラゴンが走り去る
あなたは氷像を回収し、貨物車に横たわらせる
行商人が疑問を寄越してくる
「これ、アベルさん生きていらしゃいますかね?」
【んー心臓はもう止まっちゃってるね、体の中身も全部砕けてる】
「あーその、ご葬儀はお任せ下さい」
【何言ってるのさ、蘇らすよ】
「へぇ?」
神域を開く、離れた魂を引き寄せる
少しドラゴンに吸われている、それを回収し補填を行う、うん、これで大丈夫だろう
彼らの戦いに賞賛を
人を甦らせるのは初めてだ
前の世界では這い上がりがあるから使い道がなかったんだ
神座の能力を最大限に発揮する
【僕の初めてのお友達に再誕の祝福を】
星全体に光の粒が舞い降りる
億を超えるアンデットの魂があなたに集い始める
ここの世界の冥界もうだめじゃないかな
あなたはそれを星に返した、星の寿命が5000年伸びた
行商人があなたを凄まじい目で見つめる
見つめ続ける
居心地が悪い
【えっと、信者になる?一応生命力と魔力の伸びが良くなるよ?】
「あなた様をなんと呼べば?」
【再誕の○○○○とでも呼べばいいよ、長いなら花神でいい】
アベルが目を覚ます
「あー、負けた、すげぇ悔しいあと9回斬れば勝ててたぁああああ」
【目覚めて最初の一言がそれ?凄い戦いだったよ、輝いてたよ相棒】
お?喧嘩した以来に相棒呼びしてくれたな、そのまま続けてくれていいぞ
あぁ、そうだ、蘇らせて貰ってありがとうな
【んーん、いいよ、もう帝都アーウェンタールはすぐそこだ行こうよ】
【記憶は欠けてないよね?】
「おう、バッチリだ、今思い返しても俺最高に英雄だったじゃん
負けちゃったけど
やっぱ防具なしでドラゴンはキツかったか
この鉄の剣もなまくらだしな」
「おや、それは聞き捨てなりませんな、この鉄の剣は腕のいい職人に作られたものですよ、後で職人を紹介しましょう、鉱物があればきっといいものを作ってくださいます」
うたた寝するアベル
その横で目を閉じる妖精
興奮気味の行商人らは帝都アーウェンタールの検問に並んだ
雷の英雄は光に祝福され、死から逃れる
フロストドラゴンに与えられた補填は成長した能力のステータスに1.5倍のボーナス
例
筋力が10成長したよ、+5しとくね
やったね、これで80Lvぐらいになれば実質能力値100Lvのドラゴンだよ
目指せツアー頑張れ未来の竜王
キーノちゃんは無事です
浄化されたのは
アンデットと言っても意志のない、ロボットのように動くアンデットのみです