バカ共が行くブルーアーカイブ   作:マテリアル

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学校襲撃…ってコト!?

モンタの家から10分弱ほど、中学校前に到着した一同。その雰囲気は硬いような、そうでもないような感じだった。

「…ホンマにやるんやな?」

「おう」

「俺は危なくなったら逃げるで?」

「逃げれるなら逃げてもええぞ」

「…多分無理やわ」

「諦めが良くて宜しい。...とりあえず行くぞ」

茶番を交えつつ、固く閉ざされた校門を乗り越えてゆく。もちろん元日なので学校は休み。学校の敷地内には人っ子一人も見当たらない。

「...なんか誰もおらん中学校って不気味じゃね?」

「普段人だらけやからなあ」

「その不気味に感じる現象って名前あるらしいで、忘れたけど」

「そうなんか」

「何か聞いたことある気がするわ。あれやろ?学校とか病院とかに人がおらんかったら不気味に感じるやつ」

「そうそう。まー、ありがたい限りやけどな、今は」

「確かに」

それにも感謝して目的の場所へと進んでいく。

 

「…着いたな」

目的の建物を見つめる。それは、生徒会直属の治安組織である"治安維持隊"の車両庫。

「まさかここに訪れる機会があるとは思わんかったわ」

「人生何があるか分からんな」

「おっ?ソウゴお前人の自覚あったん?」

「いや酷」

「ぅう〜↑う↓う↑う↑う↓う↑う↓う↑う↑」

車両庫は治安維持隊以外立ち入りは禁止となっているのだが、そんなのは関係ない。俺たちは裏口の方へ行く。

「この扉か?」

「鍵かかってるで」

「それがどうした?ぶち破るんだよなぁ」

俺は、持ってきた荷物からあるものを取り出し、扉の鍵がある所へ貼り付ける。

「ん?それなに?」

「タイマー付き小型爆弾。これで鍵を吹っ飛ばす」

「ゑ?爆破するん?」

「そうやぞ、すぐに起爆するから離れとけよ」

「ちょちょちょ!それは先に言えって!」

ダァン!!

「…よし、爆破成功だZE☆」

「後でなんて言われるんやろな」

「謹慎は確定やと思うで」

「おしまい…ってコト!?」

こうして車両庫への侵入に成功した一同。しかし、想定外の脅威が迫っていることに気付いてはいなかった。

 

 

 

爆破するほんのちょっと前。1人の人物によって、校門脇の扉が開かれる。

「あー、まさか忘れ物をするとはなぁ…」

面倒くさそうにそう言ったのは、生徒会会長のトウだった。

「今だけは生徒会会長で助かったかも…」

手に持っている鍵の束が、ジャラジャラと音を立てる。それは生徒会長になったら貰える、中学校内のありとあらゆる鍵のスペア達であり、それさえあれば、学校内何処でも闊歩出来る代物だ。

「さっさと取りに行って帰りますか」

トウが目的を果たしに行こうとした矢先。

ダァン!!

爆発音が響いてくる。遠くもない、近くもない、でも爆発音の所在が学校の敷地内であることは分かった。

「…はぁ」

トウはため息を漏らす。己の勘で面倒ごとだと察したからだ。

でも行かなくてはならない。生徒会長と言う立場に就いてしまっている以上は。

 

 

 

「どこだどこだ?」

「これか?」カチッ

「うーん、暗くてよく見えない☆」(。 _°)

車庫の照明を点けるためのスイッチを、探して回る俺たち。

「ぐっ!?痛っ!?なんかの角に足ぶつけた…」

「あ?なんやこれ?何のスイッチやねん。押しても何もならんやん」

「うーん、暗くてよく見えない☆」(。 _°)

だが一向に見つからずグダグダだ。

「全く…ドジ担当はモンタのはずなのによ…」

「こんなん見つけるのは無理やで」

「うーん、暗くてよく見えない☆」(。 _°)

「おい、あとさっきから「うーん、暗くてよく見えない☆」ボットがおるぞ。働け」

「だって暗くて見えるもんも見えんのやで」

「それでも探すんだよぉ!!」

俺はソウゴに喝を入れる。…そんな調子で探して数分。

「…これかな?」カチッ

ソウゴが押したスイッチが当たりだったようで、暗闇の車庫に光が灯る。

「うわっ!?眩しっ!」

「目がー!!目がー!!」

「ぐわあああぁ!!」

突然目に入ってくる光に、俺たちは悲鳴を上げる。でも、数十秒も経てば一応目が慣れてきた。

「あー…とりあえず電気点いたからよ、目的の物だけぶんどってさっさと行くってばよ」

「そうやな」

「うう…まだ目が…」

「弱音を吐くんじゃないソウゴ。作戦で運転係はお前って言ったろ?」

「そうやけどさ…ちょっとだけ待ってくれ…」

「はぁ、しゃーなしやぞ?」

「感謝」

ソウゴの目の回復をしばし待つ。

「…あのさ、作戦って何?」

「はぁ?ここに来る前にちゃんと作戦は話したやろ?治安維持隊の車両庫から適当な車ぶんどって、モンタのところに突撃して、そっからラーメン食うって。今更そんなこと聞いてくるバカはどいつや?」

「俺はちゃうぞ」

「俺も違うぞ」

「…」

「…」

「…」

「…」

訪れる沈黙。

「…ちょっと待って。ホンマに誰?」

「…」

「…」

「…」

「おいさっきから「…」が一個多いぞ」

「メタいわ」

「え、でもホンマに誰?」

「…俺だ」

「「「!?」」」

声のした方を皆が見る。そこに居たのはトッサンだった。

「「「…」」」

「…お前らさぁ、事情があるかは知らんけどな?」

明らかに怒っている。俺には分かる。笑顔だけど怒ってる。

「扉をぶっ壊すのはどうかと思うねん?」

「…車をぶんどっていくのは?」

「俺に申請通してくれればええやん?勝手に盗っていくのはどうかと思うねん?」

「…確かに、申請通すってのはそうかも」

「確かにそうやな」

「頭に無かったね☆」

「お前らさぁ…」

呆れた顔になるトッサン。よし、今がチャンスかもしれない。

「…なあトウ」

「ん?」

「確かに今回扉を壊したりしたのは罪やったと思う」

「おう」

「車両を盗もうとしたのも事実や、これも罪やと思う」

「おう」

「でもな?俺が今まで積み重ねてきたことに比べたら些細な事やと思うねん?」

「…おう?」

「つまり俺はやりきるぞって話だ」

「いや、話の接点どこ行った」

ツッコミを入れるトッサン。…しかし、この話を真剣に聞いていたからか、後ろでコソコソと動く二人には気付いていなかったみたいだ。

「はっはー!!そんなのは気にするな!それより…ソウゴ!ケイタ!車の準備は出来たかぁ!?」

俺が大声でそう叫ぶと、エンジン音が車庫内に響き渡る。

「あいよ!」

「いつでも行けるぜ!」

「!?いつの間に!」

「ソウゴ!そのまま前に走らせてくれ!絶対止まるんじゃねえぞ!」

「了解!!」

車が徐々に加速を始め、トッサンと俺がいるところの横ギリギリを通る。

「よっと!」

俺は車に飛び乗った。

「あっ、おいリントちょっと待て!」

「すまないねートッサン!」

車に片手で捕まりながら、ポケットの中に入れていた☆ BA ☆ KU ☆ DA ☆ N ☆(正面シャッターぶっ壊す用の)を取り出し…

「新年から被害報告書の作成をさせちまうことになってよ!」

思いっきりぶん投げた。

ドガーーーン!!

最初らへんに使った、タイマー付き小型爆弾の比にならないほどの爆発が起こり、辺りは煙に包まれた。

 

 

 

「ケホッケホッ…」

煙がようやくマシになってきた。でも、あの馬鹿ども×3はもういなかった。

「…」

目の前にあるのは、大穴が開いたシャッター。多分、シャッター丸々交換になるから、相当な金額が必要だろう。

「…」

現状に、呆然と立ち尽くすことしか出来ない。

「…今年は厄年か…」

ちなみに、後で確認したけど校門まで破壊されていた。あいつら(主にリント)絶対に許さん。




公開可能な情報
この時の中学の生徒会の構成としては、会長にトウ、副会長にリント、その他諸々だが、副会長であるリントは勝手に外交などを行ったせいで権限が殆ど無いのである。それでも外交は行われている。

33話以降の戦闘描写について

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