バカ共が行くブルーアーカイブ 作:マテリアル
トウがものすごく早い判断で相手の不意打ちを阻止し、すこし間が空いて、
「B班!C班!」
相手が何かをしようとしてくる。
『正面と東西から敵が進行してきています!』
『ホシノセリカで正面。リントシロコで側面。ノノミは撃ち漏らしが多い方面の援護。細かい指示は先生とアヤネに願ってくれ。ユリナはいつでも弾薬を飛ばせるように待機で。俺は便利屋にちょっかいをかけながらそっちの援護をする』
テキパキと指示を出していくトウ。それぞれは了解の意思を示し、行動する。
その最中、相手が動く。正面と両側面の3方向からの一斉射撃が飛んでくる。
「えぇい!先手必勝!!俺は負けぇ!!!」
そう言いつつリントが推定150km/hの弾丸スローで球体を投げる。
「ん?何か飛んできてr」
ドーン!ドガシャーン!!!!
2度爆発音が鳴り、射撃が止む。
『なんか一部隊吹き飛んでんですけど…?リントサァン?』
「汚ねぇ花火だ。俺は知らん」
一方そのころ便利屋68。
「あれ、私たちが仕掛けた爆弾じゃない?アルちゃん?」
「ええそうよ。仮に1つ目の起爆装置がダメになっても、2つ目の起爆装置があるもの」
「す、すみませんアル様。2つ目の起爆装置が爆弾に繋がっていませんでした…」
「…そ、それじゃあ、今の爆発って…」
「十中八九敵の攻撃でだろうねー」
「……い、いいえ。さっきの爆発で相手にも相当な被害が出たはずだわ。だからこのまま押し切るわよ!」
視点を戻し、アビドス側
「側面割ったんでリスキル行ってきま」
『りょーかい。リントが裏取り行ってくれるんで、シロコとホシノでもう一方の側面の制圧。ノノミ、セリカで正面に若干の弾幕張っといて』
先生やアヤネが入り込む
「うへぇ。りょうかーい」
「ん、わかった」
ホシノとシロコが了承を言ったと同時に二人とも走り出す。
相手は攻撃をしてきてはいるのだが、そんなものは当たらないと言っているかのように二人とも全弾回避または防御してくる。
「うぎゃ!?」
ダダダダダ
「1人目」
「うへー。しょうがないなーシロコちゃん」
何故が気絶させた人数での勝負が始まった。
ダァン!
「キャン!」
「おじさんも。これで1人目だねぇ」
「隙あり!」
ダダダダダ
後ろからの射撃、周りから見たら完全に不意を突かれているのだが、
「おっとぉ!お返しだよ~」
ダァン!
「ふぎゃ!?」
まるで、誘っていたかのように回避をし、お返しに一発当てている。
ダダダダダ!
ダァン!
結果として、
ホシノ:5人
シロコ:5人
の引き分けとなった。なお集計は自己申告だったが敵数と同じだったので不正はないのだろう。
「あと1人だったのに」
「いやぁ。おじさんも歳かねー」
時は少し遡り、正面の戦闘。
相手の内訳としては、シールダー2、ショットガンナー4、アサルト6、マシンガンナー4、スナイパー4の計20人。
対してこちらは中距離スナイパー1、マシンガンナー1の二人
ダダダダダ!
ダンッ!ダンッ!
ダダダダダ!
弾幕量と人数で負けているアビドスはこのまま正面から押される。という予測が素人でも立てられるほど絶望的だった。
「どうしましょうか…」
「こんな戦力差を勝てると思ったの!?トウ先輩は!?」
『あくまでこれは時間稼ぎ。シロコとホシノが側面を食いつぶすまでのなんやから。痛い思いしたくなかったら手を動かしな』
セリカが悪態を吐いたがトウは時間稼ぎと説明した。
「わかってるわよ!そんなこと!」
ダンッ!ダンッ!
ダダダダダ!
セリカとノノミは弾幕を張りながら相手の進行を防ぐ。しかし、2人の懸念点は敵スナイパーだった。が、そのうちの1人が倒れ、
ダァン!
と、少ししてから音が聞こえた。
『後衛は潰しとくからあとはガンバレー』
と、他人事のように呟くトウなのであった。
時間を戻し、便利屋の社長。陸八魔アルは頭を悩ませていた。
前情報はあった。相手の人数は8人。そして今、前にいるのは5人。
用心を重ね、少し質の高い傭兵を4部隊雇った。10人を1部隊としていたので40人。それに加え便利屋の面々がいるのでこの依頼はもう終わったものだと考えていた。
しかし、今見えている現実は全くの真逆。2部隊は壊滅させられ、残る2部隊も8人は脱落させられている。それに加え、残った12人ももうすぐ脱落させられるだろう。
「どうしましょうか…」
アルの中には逃げる。と言う選択肢しか残っていなかった。しかも、被害は少なく無く、安全に逃げられる方法を。
「…?」
アルはふと違和感を抱いた。そしてあたりを見渡し、気づく。
「カヨコ!?ハルカ!?」
カヨコとハルカが居ないことに。
「その2人ならさっきそこに…あれ?」
ムツキも気づいていなかったようだ。つまり、相手に捕虜にされている。と言う可能性も出てきた。
2人が居ないので、アルの思考には逃げる。と言う、3文字は無くなったのだが、それはそうとどうしようか…と言うのに行き着く。
そうこうしていると、前線の部隊が壊滅し、標的をこちらに変えてこようとしている時に、それは突然来た。
プァアー!!
とクラクションを鳴らしながら車が一台突っ込んでくる。
それは、私たちにぶつかる前に方向を変え、盾になるように直前で止まる。
思考が止まっていると、扉が開き、
「社長!乗って!」
と、中からカヨコが出てきて催促してくる。
「えっ?え、ええ!」
促されるまま、車両に乗り込み、ムツキも続く。
扉を閉めると、車両は急発進する。
「えーっと、だれが運転しているの?」
「俺だよ」
と、言い運転手は振り返る。その運転手の顔を見たアルの内心は、
(ななな、なんですってぇぇぇぇ!!!???)
だった。が、表面上は、
「そうだったのね。手間をかけさせたかしら」
「見栄張んなよ。危なかったろ」
「うぐっ」
「まあ、迎えに来てくれたことはありがたいんだけど、大丈夫なの?あのスナイパー。相当腕が立つでしょ?」
「任せロッテ。車酔いしやすい奴はいるか?特にアルちゃんとか」
「だ、大丈夫よ!」
「ホントかなぁ~?」(某工作番組マスコット風)
まあいいか。飛ばすぞ。と運転手は言い、さらに速度を上げ、蛇行運転も混ぜる。が、
カイィン
と、右後輪あたりから音が響く。
「ヒエッ」
と運転手は小さく悲鳴を上げていた。
戦闘パートこれにて(便利屋戦)終わりです。いやー