ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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あれ……?
キファ・アーテルって大きさ変わったりしてたっけ? 変わらないよね?


ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話X

 翌日。

 

「おはようございます! 役立たず三輪です!」

 

 刀を失った三輪先輩の感情を無くした声が運動場に響く。そして誰もその言葉に返事を返してあげることができない。交流会が間近に迫っている時に刀を失い、まだ購入の目途が立っていないのは本当に手痛いことだからだ。

 唯一事情を知らない東堂先輩だけが不思議な顔をしている。

 

「ほら、三輪もそんなこと言わないの。交流会までに刀を用意できなかったら高専の呪具を貸し出すから」

「本当ですか!? ありがとうございます!」

 

 これには三輪先輩もにっこり。刀失って呪具を得る。まさにそういうことだ。最悪三輪先輩に代わって俺が交流会に出るのかとも思ったが、そういう事態にはならないらしい。このまま俺は歌姫先生引率のもと交流会を眺めることになりそうだ。そんな交流会ももう少しで始まるため、明日東京に移動すると言われて用意をしている。

 

 そして今日が交流会前の最後の実技の時間だ。三輪先輩は刀の呪具を歌姫先生と一緒に見に行くので、今日は東堂先輩と体術の訓練をする。もちろん術式ありでだ。その方が打撃が重くていいらしい。キファ・アーテルの重力制御で打撃の当たる瞬間だけ重力を増大しているからかなり重いはずなんだけど、それでもピンピンしてるとかやっぱり東堂先輩は化け物だわ。

 

 そして午後、今日は座学ではなく任務だ。午後に任務が入るのは初めてだが近場の2級呪霊だそうだからすぐに祓って帰ろうと思っていた。

 帳を降ろしてもらってからいざ呪霊と会敵すると、どっからどうみてもカエルのような見た目の特級呪霊だった。しかも術式持ち。なにこれ? 強酸吐いてくるんだけど? 

 

「疾くあれ、レグルス・アウルム!」

 

 気持ち悪いし術式持ってるしで即座にレグルス・アウルムで焼き払った。もちろんカエルは即消滅だ。特級呪霊の消滅を確認してから帳を出て討伐の報告をする。そしてそのまま京都校に帰ることにした。しかしカエルの呪霊は気持ち悪くてちょっと萎えた。

 

 そして京都校に帰ると歌姫先生とばったりでくわした。

 

「あら暁君、任務はもう終わったの?」

「はい、2級呪霊とか言いながら特級呪霊の討伐でしたけどね」

「2級と特級を間違えるのはかなり酷いわね……」

「本当にどうやって等級を決めてるのか不思議ですよね……しかも強酸を吐くカエルですごい気持ち悪かったです」

「うわ、それは私でも嫌だわ」

 

 なんてやりとりをしてから昼食を食べるのだった。しかしカエルのせいで昼食もあまり食べれなかった。カエル、百害あって一利なし。というかカエルの呪霊とか虫型の呪霊とか本当に気持ち悪いんだよなぁ、それなら人型の方がよほどマシだ。

 

 そんなことを考えている間に夜になってしまったので眠ることにした。明日は東京に行く日だから少し早起きしなければ。

 

 そして翌日。

 朝から京都校の生徒全員と歌姫先生、楽厳寺学長で新幹線に乗って東京校に向かう。東京校に行くのも久しぶりだな……。というかもう行くことはないと思ってたけどまさかまた行くことになるなんて。できれば伏黒と釘崎には会いたくない。今でも良い印象は無いしいきなり攻撃してくるやばい奴って認識だからな。

 

 そんなことを考えながら変わりゆく景色を窓から眺める。丁度今名古屋駅を出たところだからあと1時間半くらいで東京に到着するのか。ああ、交流会は楽しみだけどそれ以外が嫌だ。なんて言ってもどうにもならないけれど愚痴というものはどうしてもでてくるもので、つい溜息を吐いてしまう。

 その溜息を隣に座る歌姫先生に聞かれてしまったらしい。

 

「暁君、どうかしたの?」

「いえ、東京校に行くってことは学級崩壊した時のクラスメイトと顔を合わせる可能性もあるんだなと思ってつい」

 

 学級崩壊。今となっては懐かしいとも言えるが、確かに俺は東京校で学級崩壊したから京都校に転校したのだ。そんな俺にとって東京校とはあまりいい想い出のある場所ではない。というか想い出がない。

 

「そういえばそうだったわね……京都校はどう? 上手くやっていけそう?」

「はい。三輪先輩がいますし、加茂先輩や西宮先輩も優しいです。東堂先輩は良く分かりませんけど。メカ丸先輩と真依先輩とは関わりがあまりありませんね」

「あら、じゃあ今度メカ丸と合同任務でもしてみましょうか」

「呪霊が特級じゃないならそれもいいかもしれませんね」

 

 なんて話をしながら新幹線は東京へ向けて進んでいくのだった。

 そして東京駅に到着し、そこから東京校へ移動する。長い石段を登ってようやく到着したら、その先に東京校の生徒が勢ぞろいしていた。うわ、伏黒と釘崎もいる……。目を合わせないようにしよ。

 しかも早速東京校と京都校で言い合いを始めている。呪術師って所属している学校が違うと仲悪くなるのかね。所属が同じ学校でも仲悪くなったけど。

 

 とそんな時、空気を読まない男、五条先生が大きな箱を押しながらやってきた。なんか京都校の生徒にはとある部族のお土産をくれた。俺ももらった。

 そして東京校には。ああ、この瞬間を見れるのなら東京校にきて良かったかも。

 

「故人の虎杖悠仁君でーす!」

「はい、おっぱっぴー!」

 

 元気よく箱から立ち上がる虎杖。その瞬間を見てから貰ったとある部族のお守りに目を移す。京都校の生徒は興味を持たないからね。無視無視。しかしこのお守り、どこの部族のお守りなんだろう……。

 そして東京校の生徒は唖然としている。そりゃそうだ。死んだと思っていた生徒が実は生きていましたなんてサプライズをしてもちょっと時間が経ちすぎている。これだとむしろお前生きてたの? くらいにしかならないだろう。ああ、釘崎が箱蹴ってなんか言ってる。でもまあこれで東京校は1年が揃ったわけだ。

 そして楽厳寺学長の目が見開かれている。これも原作通りなんだけど驚きすぎでは?

 

 それからそれぞれの学校ごとに分かれてミーティングをするらしい。俺は歌姫先生に付いて行って先生たちに混ざって交流会を見学することになっている。

 

「やあ優弥、久しぶりだね」

「お久しぶりです、五条先生」

「どう? 京都校では上手くやれてる? 歌姫にいびられてない?」

「いびってないわよッ!」

「歌姫先生は優しいですよ、特級呪物持って帰ってきた時もすぐに対処してくれましたし」

 

 そう、俺としては今の京都校に思うことは特にないのだ。強いて言えば女のタイプが合わないからとそこを突いてくる東堂先輩が面倒というくらいで、逆にいうとそれだけ。今の京都校は女子生徒も多いから個人的には満足している。

 

「それに京都校は三輪先輩とか西宮先輩がいるから満足してますよ」

「そっか、でも女の子がいて満足してちゃ駄目だよ、そこはもっとアタックしていかないと。あと歌姫もその中に入れてあげて、もう31になるのに未だに彼氏すらできないんだ」

「余計なお世話よ! 五条! 先輩を少しは敬えッ!」

「五条先生と歌姫先生って仲良いですね」

「でしょー? 付き合い長いからね」

「これのどこが仲が良いのよ!」

 

 という茶番があったりもしたが、俺たちは部屋の椅子に座って交流会が始まるのを待つ。

 しばらくすると両校の生徒がスタート地点に到着し、用意が整った。そして五条先生のアナウンスが始まる。途中歌姫先生にありがたいお言葉を貰うとか言いながら途中で切り上げるという所業をやってはいたが、五条先生のスタート! という言葉で今年の呪術高専交流会が始まった。

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