ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話XI

 交流会が始まった。両校の生徒がともに森に飛び出して行くが、東堂先輩だけ単独行動をするらしい。1人で先に行ってしまった。

 

 そして虎杖の映るモニターだけよく画面がブラックアウトする。これじゃあ東堂先輩の行動が見えないじゃないか。

 そして東京校のメンバーは虎杖を東堂先輩に当てて残りは散開していった。これも原作通り。ということはここで東堂先輩と虎杖の友情が芽生えるのだろう。その瞬間を是非とも見てみたかったが、画面が映らないので仕方ない。ついでに言うと俺もちょっと虎杖と友情を育みたい。五条先生にやられた者同士として。

 

 他の生徒たちを見ていると、東京校は散開しているのに対して京都校は纏まって動いている。やっぱり楽厳寺学長から虎杖を殺せと言われたのかな? きっと言われたんだろうな、そのあたりは俺関わってないから原作に変わりはないだろうし。

 

 そして俺は部屋から画面で東京校の生徒を見ているわけだが、京都校の生徒が全く映らない。ということはもう既に虎杖包囲網が完成したのだろう。けれど東堂先輩の言葉でうやむやになって結局散開することになるんだっけ?

 

 と思っていたら西宮先輩が伏黒の鵺に撃墜された。まああんな悠長に空飛んでたら的にしかならないよな。そのまま西宮先輩を画面越しに見ていると、木の下から釘崎とパンダに煽られているみたいだった。あいつらガラ悪……。普通に不良じゃん。

 

 その直後、パンダが狙撃された。そういえば近くにメカ丸もいたんだったか? 隠れて狙撃に徹していれば良かったのにどうして姿を見せるかなぁ……。

 

 別のモニターでは真希さんと三輪先輩が戦っている。三輪先輩はなんとか刀の呪具が見つかったみたいで良かった。ちゃんと刀を持って戦っている。が、真希さん相手だと押されてるな。真希さん自体は4級術師だけど実力は1級術師くらいあるからな。三輪先輩には荷が重いぞ。刀が呪具に変わったけど結局刀盗られて真希さんに逃げられるのかな。

 

 あとは伏黒と加茂先輩の戦闘か。こっちは赤血操術と十種影法術の戦いだけどあまり面白味がないな。追随してくる矢を撃ち落とす作業を見せられているだけだ。早く肉弾戦に移って欲しい。

 

 メカ丸とパンダの戦いは今ちょうどいいところだな。パンダのゴリラモードでメカ丸が押されている。まあここは原作通りにパンダが勝つのだろう。メカ丸はもう近接戦はできなさそうだし遠距離攻撃も凌がれているから打つ手がない。結果は見えたしもう他を見ようかな。

 

 西宮先輩は釘崎とまだ戦っていた。が、ちょっと追い詰められているな。釘が刺さった木が爆発して倒れてきているのを必死に避けているようだが、着実に追い詰められている。あ、追い詰められた。そして金づちで殴られるのかと思いきや、釘崎がピコピコハンマーをとりだしてそれで西宮先輩を殴り続けている。痛みはあまりないんだろうけど、あれはあれで屈辱なんだろうなあ……。と思っていたら釘崎にゴム弾が撃ち込まれて吹っ飛んでいった。真依先輩の攻撃だろう。リボルバーでよくあんな離れたところから攻撃できるな。

 

 そして電話で西宮先輩と真依先輩が話をしている間に真希さんが三輪先輩から盗った刀の呪具を持って真依先輩のもとにやってきた。これから真希さんと真依先輩の戦いが始まる。

 他はどうだ? パンダが呪霊を1体祓ったくらいで進展は特にないか。三輪先輩はスマホで呪言を聞かされて眠っているし、釘崎は気絶している。メカ丸も動けない。今のところ離脱者は3名か。

 

 お、気付けば加茂さんが近接戦をやってる。ということは矢は撃ち尽くしたのか。伏黒と近接戦で競り合っているのは見ていて迫力があるねえ。伏黒も万象で加茂先輩を水で外に吹き飛ばしてから鵺で雷撃を仕掛けるのは見ていて見事だ。敵ながらよくそんな戦略を立てながら戦えるなと思う。そして2人が再びぶつかるその瞬間だった。

 

 いきなりぶっとい木の枝、というか幹が生えてきて、2人の動きが止まる。そして今も動き続ける木の枝の先には走る狗巻刺の姿。ということはもう花御がいるから忌庫にも侵入されているのかな? それともそっちはまだだろうか。

 

 そして部屋の呪霊に反応する札が全て赤く燃えた。さて、緊急事態の発生だ。室内が少し騒がしくなる。

「え、ゲーム終了? しかも全部赤色……」

「妙だな……烏たちは何も見ていない」

「GT五条の生徒たちが祓ったと言いたいところだけど……」

「未登録の呪力でも札は赤く燃える」

「外部の人間、侵入者ってことですか」

 

 歌姫先生、冥冥、五条先生、夜蛾学長がそれぞれに言葉を紡ぐ。

 

「天元様の結界が機能していないということ?」

「外部であろうと内部であろうと、不足の事態に変わりあるまい」

 

 冥冥の言葉に楽厳寺学長が言及する。そして、夜蛾学長が指示を出す。

 

「俺は天元様のところに。悟は楽厳寺学長と共に学生の保護を。冥はここで、エリア内の学生の位置を特定、悟たちに逐一報告してくれ」

「委細承知。賞与、期待していますよ」

 

 冥冥、ここでも原作通り金を要求するのか……

 

「ほらおじいちゃん、散歩の時間ですよ。お昼ご飯はさっき食べたでしょう」

 

 五条先生が楽厳寺学長をここぞとばかりに煽る。どうしてここで煽るんだか……。

 

「急ぎましょう」

 

 歌姫先生の言葉で全員が動き出す。さて、俺は何も言われていないけれどどうしようかな。ここで待機しているのも詰まらないし、忌庫に侵入者が入ることも原作知識で知ってる。今から伝えても手遅れかも知れないけれど、伝えてみるかなぁ……いや、そしたら俺が京都校の内通者と思われる可能性がある。多分歌姫先生には既に五条先生が内通者の話はしているだろうし、迂闊に情報の開示はできないな。とりあえず俺は歌姫先生に付いて行こう。1級術師だし特級呪霊祓えるから文句は出ないでしょ。

 

 そしてそのまま歌姫先生について外に出る。五条先生と楽厳寺学長、歌姫先生と生徒たちの方へ向かって走っていると、帳が降ろされる。ここまでは予定通り。問題は五条先生だけ入れない帳ということだ。

 

「五条! 帳が降りる前に、アンタだけでも先行け!」

「いや無理」

「はあ?」

 

 まああの帳、視覚効果より術式効果を優先して降ろしてる帳だから実質もう完成しているからな。五条先生もそれが分かっているから無理だと言ったんだろう。

 そして帳の目の前に来て、五条先生が帳に触れると、弾かれた。やっぱり対五条先生用の帳になってるみたいだな。

 

「ちょっと、なんでアンタが弾かれて、あたしが入れんのよ」

 

 五条先生が弾かれる代わりにその他はすべて通す帳だからな、歌姫先生が入れるのは当然なのだ。さて、ここで五条先生にどうやって忌庫のことを伝えるか、だ。

 

「なるほど。歌姫、おじいちゃん。先に行って。この帳、五条悟の侵入を拒む代わりに、その他すべての者が出入り可能な結界だ。よほど腕の立つ呪詛師がいる。しかも、こちらの情報をある程度把握してるね。ほら、行った行った。何が目的か知らないけど、1人でも死んだら僕らの負けだ」

 

 そう言うと歌姫先輩と楽厳寺学長は帳の中に入って行った。そして俺はどうするか未だに悩んでいて帳の外で留まっている。

 

「優弥はどうする?」

「正直、迷ってます」

「迷ってる?」

 

 ここで忌庫のことをそれとなく伝えておきたい。

 

「この帳って五条先生を中に入れないための帳だけれど、考え方によっては五条先生をこの帳の攻略にくぎ付けにするためのものとも考えられます。そしてさっき五条先生が言っていたように相手はある程度こちらの情報を把握している。そして生徒たちを無作為に狙っているのだとすれば、狙いは他にあると考えられるのでは?」

「他の狙い? ……そうか、高専にある呪物、それも厳重に封印してあるやつか」

 

 気付いてくれた! 流石GT五条悟! 話が早くて助かるよ。

 

「この帳を破壊するだけならすぐにでもできますけど、どうしますか?」

「んーそうだね、取り敢えず帳は破壊しといて。そんでもって僕はちょっと用事ができたからそっちに行ってくるよ」

「分かりました」

 

 そう言うと五条先生は来た道を戻ってどこかへ行ってしまった。そして俺は言われた通り帳の破壊をする。帳といってもただの結界。つまりその次元ごと喰ってしまえば帳は解けるわけで。

 

「疾くあれ、アル・メイサ・メルクーリ」

 

 莫大な呪力が形を成して、双頭の龍の姿になる。そして帳を片っ端から喰い千切っていく。それで帳は破壊されて帳が上がる。すると正面には楽厳寺学長と呪詛師がいた。本来ならこの呪詛師は五条先生が倒すのだが、今は五条先生はおそらく忌庫に向かってるはず。だから俺が五条先生の代わりになろうじゃないか。

 

「そのまま呪詛師の四肢を喰い千切れ!」

 

 アル・メイサ・メルクーリに指示を出して呪詛師の四肢を喰わせる。呪詛師はたいした抵抗もできずにそのまま倒れてしまった。

 そしてアル・メイサ・メルクーリを顕現状態から解いて呪力の温存をする。

 

「楽厳寺学長、そいつの傷の手当と尋問をお願いします。僕は特級呪霊を祓いに行ってきます」

「うむ、任せる」

 

 楽厳寺学長と少し話をして、キファ・アーテルの重力制御の力で空を飛び、ある程度森を見渡せるところまで飛びあがって滞空する。

 

 さて、先に呪詛師を倒してしまったけど、次は特級呪霊を祓ってしまえば渋谷事変でも五条先生の苦労も少しは減るだろう。ここで花御を確実に祓っておきたい。そう思って花御を探す。が、先に歌姫先生を見つけた。側には釘崎と真依先輩もいる。なら放置でいいだろう。そして森の一部が枯れている場所、そこに東堂先輩と虎杖、そして花御がいた。あそこだな。ここから狙うか。

 

「疾くあれ、レグルス・アウルム」

 

 莫大な呪力が形を成して、黄金の獅子が顕現する。そのまま花御を討伐してこいと指示を出して花御のもとに向かわせる。そして俺もそちらに向かう。

 

 瞬間、花御のいたところが大出力の雷撃によって爆発した。俺は東堂先輩の近くに降りて様子を見る。そして煙が晴れると、そこには満身創痍の花御がいて、さらに森から生命力を奪おうとしている。

 

「まさかここまで強力な術師がいたとは……」

「敵が回復する前に叩きつぶせ! レグルス・アウルム!」

 

 俺がレグルス・アウルムに指示を出してその通りにレグルス・アウルムは動いてくれる。そして花御が回復する前にもう一度雷撃を喰らわせ、花御の討伐は完了したのだった。

 

 その後、もう一度空を飛んで、三輪先輩を探し出し、三輪先輩を確保してから戻るのだった。

 

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