ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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気分転換が終わりそう。


ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話XIX

 それから会議後は東京校に泊まり、翌日も対策を練ることになった。

 そして最終的に班の構成を決め、10月31日当日は渋谷全域に交通規制を敷くことになった。もちろんハロウィンだから馬鹿が多いため全ての人間を止めることはできないだろう。だけどそれで助かる命が圧倒的に多くなる。馬鹿は死んでも仕方ないと割り切ることになった。

 

 そして今日は京都校に帰る。ちなみに与先輩は五条家の庇護下に入って呪術高専の情報漏洩の罪は裁かれることなく済んだ。これで晴れて京都校のみんなに顔を見せることができるわけだ。

 新幹線に乗っている間に自己紹介を考えておきなさいと歌姫先生に言われているところを見たから今日か明日にでも紹介があるのだろう。というかメカ丸本体がこうやってでてくるとこれからどうやって戦うんだ? メカ丸を常に数体操りながら戦うんだろうか。

 

 そして俺は俺で今日は領域展開について考えていた。今まで、領域展開には眷獣の能力を使ったものを、と考えていたが、よくよく考えたら俺は第四真祖の能力を持って転生しているからぶっちゃけ眷獣にこだわる必要はないと気付かされた。他にもあったじゃないか。特大の能力。ストブラの原作8巻では古城とアヴローラの2人で頑張ってたじゃん。結局古城は記憶失ったけど。

 

 問題はその領域展開は味方の術師がいるところでは使えないというところだ。俺は五条先生みたいに領域内で必中効果を当てる相手と当てない相手を選べるほど領域展開の練習はしていない。というかまだ領域展開は構想の段階で試していない。これは京都校に帰ったら試すとして、今から条件を固めておこう。

 

 そうして領域展開について考えている間に京都駅に到着した。そのまま京都校に帰り、今日は休みだから運動場は空いている。なのでせっかくだから領域展開を今から試すことにした。

 運動場に行き、誰もいないことを確認する。もし領域内に人が入ってきたら大問題だからな。人影なし、呪力を探すが全員建物の中。よし。

 構想は考えた。効果も考えた。あとはそれを領域にするだけだ。

 

「領域展開」

 

 右手を前に突き出し、左手で右手首を掴んで領域展開し、黒い膜で領域が形成されていく。

 そして領域は完全に閉じられた。領域内の風景は燃える街、鳴り続ける鐘の音。アヴローラが古城に第四真祖の能力を押しつけるシーンの光景と同じだ。ははっ、成功した。完成した。これが俺の領域展開。あとは適当な任務で呪霊相手に使って試すだけだな。

 

 それから満足して領域を解くと、気付けば歌姫先生たちが集まっていた。

 

「暁、今の何?」

「すいません、領域展開の練習をしていました」

「領域展開? アンタまだ1年でしょう? 五条だって1年の時は領域展開なんてできなかったわよ?」

「でもできるようになるに越したことはないでしょう。それにもう完成しましたし」

「暁、アンタどこまで強くなれば気が済むの……」

 

 歌姫先生はそんなことを言っているが、術師に平穏な死は訪れない。だから最後まで生き残るためにも力がいる。領域展開を覚えておいて損は無いだろう。五条先生の領域とちょっと似てるところがあるけれどまあ結構いい感じに完成した。

 

「暁、領域展開の効果はどんなものにしたんだ?」

「それは秘密ですよ、加茂先輩。ただ、巻き込まれたら廃人になるから気を付けてくださいね」

「廃人……」

「やっぱり化け物じゃない」

「真依先輩酷い」

 

 真依先輩にまた化け物扱いされた。しかしそうか、五条先生も1年の時は領域展開できなかったのか。これは次世代の最強の座は俺が貰ってもいい感じか?

 なんて思いながらみんな自室に帰って行った。

 

 そして休日明け。

 午前の実技の前に与先輩が紹介された。

 

「はい注目、この子、メカ丸の本体、与幸吉よ」

「改めて、与幸吉だ。よろしく頼む」

「……メカ丸、本体は天与呪縛でたしか体が……」

 

 三輪先輩が強烈に驚いている。が、肉体欠損の治療については言わない方がいいだろうな。

 

「色々あって肉体欠損が治った。だからこうしてみんなに素顔を晒すことができるになったんだ」

「じゃあこれからはメカ丸も一緒にご飯を食べれるんですね!」

「……ああ、そうだな」

 

 与先輩、噛みしめるように返事してらっしゃる。三輪先輩の言葉がそれほどまでに嬉しいのだろう。それからみんなでメカ丸こと与幸吉と話をしてから与先輩を鍛えることになった。傀儡操術を使えて強力ではあるが、本体である与先輩は今まで肉体欠損で動けなかったから体力作りからしなければならない。それをみんなで笑いながら与先輩をしごいてのどかな実技の時間になった。

 

 午後は任務が入ったので俺は補助監督に任務地に連れて行って貰っている。場所はまた神社らしい。何を祀っていたのかは知らんが領域展開の練習にはちょうどいい相手だろう。

 現地入りして帳を降ろしてもらい、それから神社の周囲から呪霊探索をしていく。すると、呪霊は俺と神社を挟んだ反対側にいるらしく、俺が移動すると呪霊も移動する。普通に歩いていると会敵できなさそうだから重力制御で神社の真上に飛んだ。

 

 そして下を見下ろすと、確かに呪霊がいた。しかも結構でかいな。祀られていた土地神か何かだろうからたくさん記憶も蓄えていることだろう。さっそく試すか。

 

「領域展開・焔光之宴」

 

 瞬間、神社の周囲を囲む俺の領域が完成する。赤く燃える街。鳴り続ける鐘の音。そんな街の中で呪霊と俺が対峙する。

 

「それじゃあ記憶を貰うぞ」

 

 そして俺は呪霊から記憶を根こそぎ奪い、自分の呪力に変換していく。全ての記憶を呪力に変換し終える頃には、呪霊は記憶を失い、言葉も話せず、ただその場に倒れて何か呻いている。言語すら話せないのだから完全に廃人と化している。いや、この場合は廃霊か?

 

 俺の領域展開・焔光之宴は領域内の対象の記憶を強制的に根こそぎ奪い、俺の呪力に変換する。ストブラの焔光の宴で第四真祖がやったことの再現をしたのだ。そして記憶を根こそぎ奪われた相手は言葉を話すことすらできず、廃人と化す。

 

 そんな廃霊と化した土地神の呪霊をレグルス・アウルムで祓い、帳の外に出て呪霊討伐の報告をして京都校に帰る。渋谷事変の前に良い経験ができたな。領域展開も完成した。反転術式も覚えた。ぶっちゃけあとからサダルメリク・アルバスがいるから反転術式いらないことに気付いたが、呪術師として生きるなら反転術式を覚えるのはキャリアアップの1つとでも考えておくことにした。

 

 そして京都校に帰り、既に放課後だったので自室に戻って渋谷事変でどう立ち回るかを考えることにした。

 ぶっちゃけもう五条先生が封印されることはないだろう。夏油とは邂逅を果たしたから夏油の策は通じないだろうし、花御も祓っているから漏瑚だけじゃ足止めにはならない。当日は渋谷全域に交通規制を敷くから改造人間もそこまで作れないはず。でも五条先生でも真人は祓えないからそこだけ注意か。

 

 京都校は俺と東堂先輩はおそらく単独行動になるはず。呪術師の連携なんてできない東堂先輩と、むしろ連携すると味方が邪魔で存分に戦えない俺。チームを組ませるメリットがない。

 となると俺は五条先生に付いて行って一般人がいるなら霧化させて五条先生の戦場を作るのが仕事か? いや、五条先生ならそれすらもいらないかもしれない。ぶっちゃけ今回、俺が渋谷事変に介入する必要が無いような気がするな。

 

 五条先生の封印対策をした時点でこちらの負けはないのだからやっぱり俺いらなくない?

 渋谷に行ったら何しようかな……。真人は次の死滅回遊のために殺すわけにはいかない。せめて廃人までに留めておかないと。流石に原作崩壊させるわけにはいかないだろう。そしたらもう呪術廻戦から別の何かに変わってしまう。

 

 そんなことを考えながら窓から空を見ると、今日も夜空は藍色で、星が輝いていた。

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