ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話II

 最後に東京都でクレーターを作ってから早くも5年、小学6年生になった。

 この期間は術式よりも体術の訓練に重きを置いて自分を鍛えることにした。今の時代は便利だからYouTubeで格闘技の動画を見てそれを真似たりして体術を覚えている。相変わらず治安の悪い地域に住んでいるため、ガラの悪いおっさんに絡まれることもあったが、体術を学び始めてからは喧嘩になっても負けるようなへまはしていない。

 

 そして体術を鍛えるのと同時に黒閃を習得できないかと練習をしている。黒閃はできた者とできていない者で呪力操作が全然違うというからできることに越したことは無い。そう思ってこの5年間毎日黒閃を出せるように努力しているが、未だに達成できていない。呪術の道は思いの外険しいらしい。

 

 10月、修学旅行に行くことになった。行先は京都。東京からはかなり遠いが、学校が奮発してくれたらしく、新幹線に乗って修学旅行に行くことになった。

 そういえば京都には禪院家があるんだっけ? まあ関わることはないだろうから気にする必要はないけれど将来真希さんか真依さんの後輩になるわけで、そこは楽しみだ。

 

 そして新幹線で京都までやってきた。金閣寺だの銀閣寺だの、寺を見て回って普通に修学旅行を楽しむ。そういえば前世の小学校の修学旅行も京都だったな、なんて思いながら清水寺へ進む坂を上る。

 

 前世とほぼ同じ修学旅行を体験し、世界が変わってもこういうところは変わらないんだなぁとしみじみと思ったりしていたが、京都も呪霊が多いな。そこかしこに低級の呪霊がいる。近寄ってきた呪霊のみ呪力のみで祓うことにした。

 

 夜は宿で過ごし、2日目も京都を散策して過ごしている途中、そこそこ大きな呪力を感じた。

 2日目の夜、夜中に宿を抜け出して昼に感じた呪力の方へ向かうと、山の近くに辿り着き、そこには鬼のような姿をした呪霊がいた。流石京都。鬼とかそういう古めかしい姿をした呪霊とかもいるんだな。

 

 さっそく祓うために呪力を纏って襲い掛かるが、この呪霊、動きが速くて中々攻撃が当たらない。が、懸命に打撃を繰り返していると、ようやく1撃入った。しかし、あまり効いていないようだった。そして呪霊も攻撃をしてくるのでそれを捌き、守りながら反撃をする。呪霊と俺の体術はいい勝負で中々決着がつかない。

 

 そして決着がつかないことにじれてしまった俺は術式を使うことにした。

 

「疾くあれ、レグルス・アウルム」

 

 呪力が黄金の獅子の形となって呪霊に突撃し雷を纏って体当たりをする。それだけで呪霊は消し飛び、更には山の近くにまたもやクレーターを生み出した。眷獣操術、威力はあるけど使いどころが限られて困るな……。

 

 そんなことを考えながら呪霊を祓ったので急いで宿に戻る。そして俺は就寝するのだった。

 

 そして3日目。この日は午前中にお土産を買う時間となり、昼に新幹線で東京に帰ることになった。

 

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調査報告書

作成日:10月16日

 

京都の山付近に発生したクレーターについて

捜査日:10月15日

捜査状況:

 10月14日深夜、京都の山付近で呪霊と未登録の術師が戦闘を行ったもよう。 

 戦闘場所は5年前と同じクレーターが発生しており、残穢も一致することから同一人物であることが判明。しかし依然として正体は掴めず、調査は難航している。

 

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 京都の修学旅行から更に3年が経ち、中学3年生になった。

 この頃になると、黒閃を成功させることもでき、呪力の味を占めることができるようになった。そして中学の3年間は体術だけじゃなく、眷獣に含まれている剣、キファ・アーテルを使って素振りをしたり、各眷獣の能力だけを身に纏うように能力を使う手段を編みだしたりと充実した日々を送っていた。

 

 ナトラ・シネレウスの能力で霧化したりできるようになったし、キファ・アーテルの重力の制御のおかげで宙に浮くことができるようになった。その応用で不器用ながら空を飛べるようにもなり、日々自分が成長していると感じていた。

 

 そして東京にいる呪霊を実験台にして自分の力を試したりしている内に、中学の卒業式を迎えてしまった。

 ……あれ? 呪術高専は?

 俺としてはGLG五条悟が勧誘しに来てくれるものだと思ってずっと待っていたのに勧誘が来なかったのだが?

 

 そんなことを思いながら普通に中学を卒業して高校入学までのおよそ1ヶ月間の休み期間、ちょっと術式を使って残穢を残して追跡でもしてもらおうかと思ってそれなりに強そうな呪霊を探したが、都内では精々2級呪霊が限度で祓ってもたいした残穢は残らない。

 

 そして諦めて都外の呪霊を探しに山梨やら埼玉やらに行ってみたが、これといって強い呪霊とは出会えなかった。代わりに呪詛師と出会って命を狙われた。夜中に街中を徘徊していると呪詛師って出てくるものなんだなぁ……。

 

 初めて呪詛師と会敵して戦って逃げてきたわけだが、殺してしまったら呪術師から呪詛師認定されるかもしれないのでこれでいいだろう。問題はどうやって五条悟に気付いてもらうかなんだよなぁ……。

 

 そうして呪霊を狩りながら生活しているとあっという間に1ヶ月なんて過ぎてしまうわけで。

 今日、高校の入学式に出席した。普通科の高校で呪術高専じゃない。結局この1ヶ月で五条悟からのお誘いは無かったので俺は呪術廻戦のストーリーに関わるだけの力はないということなんだろう。

 

 そう思ってこれからは趣味で呪霊狩りでもしようと決めた。

 

 そして高校に入学して早くも3ヶ月が過ぎ、初夏になった。もう少しで夏休みという時だが、呪霊は夏にわんさか湧いてくるため最近の放課後は呪霊狩りの獲物に困ることがない。都内ならどこでも呪霊は沸くし、それなりに強いのも出てくる。流石に眷獣をぶっぱはすわけにはいかないが、そこそこ楽しめる戦いをしていた。

 

 そんな時だった。

 

「ねえ君、呪術師に興味ない?」

 

 呪霊を祓った直後、後ろから声を掛けられた。

 

「誰?」

「僕は五条悟、呪術師さ。それで、呪術師って知ってる?」

「知らない」

 

 嘘をついた。俺はストーリーに干渉しないと思っていたが今になって五条悟から声がかかるとは思ってもいなかったし、何より知っていたらどこで知ったのかという質問に答えられない。

 

「今の君みたいに呪霊を祓う人たちのことを呪術師っていうんだけど、君、呪術師にならない? というかなってよ。うち万年人手不足でさ、君みたいに戦い慣れてる術師がいるとありがたいんだよね。あ、お金もでるよ」

「俺中卒で働くの嫌なんだけど」

「大丈夫大丈夫、君は呪術の専門学校に転校してもらうから。ちゃんと学生だよ」

 

 ここまでは前世の知識通りだ。だけど前と違って今は積極的にストーリーに関わりたいとは思ってない。けどせっかくだし呪術高専、行ってみるのもありかな。

 

「うちの親を説得してくれたら別に良いけど」

「オッケー、じゃあ親御さんには上手く説明するから今度書類持って家に行くね」

 

 そう言って五条悟はどこかへ行ってしまった。そして俺も家に帰ることにした。

 

 その数日後。五条悟の代理で呪術高専の人が書類を持ってやってきた。そして両親を上手く言いくるめて俺の東京呪術高専への転校が決まった。

 

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