ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話XXI

「とりあえずお前はここで殺す」

「それは困るな。私にはまだやり残したことがあってね、ここでやられるわけにはいかないんだ」

 

 そして五条先生と夏油がお互い構える。その瞬間、2人がぶつかり合った。

 周囲に衝撃波をまき散らして2人はぶつかり、そして離れる。かつては2人で最強とか言っていた2人がこうして戦ってるのは不思議なものだな。

 

「ふむ、少し場所が悪いな。悟、ちょっと場所を変えようか。ここは戦いにくい」

「別にいいけど、どこで戦っても俺が勝つぞ?」

「そうとも限らないさ」

 

 そして2人はそのまま戦いながらどこかへ行ってしまった。さて、こうして1人取り残された俺だが、気付けば真人もいなくなってる。さっきの五条先生と夏油のやりとりの間に逃げたか。

 

 とりあえず、一度他の術師と合流したいな。できれば今も霧化している一般人を預かって欲しい。もしまた真人が地下5階に降りてきた時が面倒だ。あと一般人が勝手に地下から地上に昇り始めるとそれも面倒。

 

 だがいつまでもこうしてじっとしているわけにはいかないし、一度術式を解くか。

 俺は一度霧化した一般人を元に戻す。そしてそのまま見様見真似で一般人が通れない帳を降ろす。

 これで地下5階から一般人は出てこれない。あとは真人を探してボコすのが俺の仕事だ。陀艮は他の術師がなんとかするだろう。というかなんとかしてくれ。俺は真人を廃人にするって仕事があるんだ。

 

 そして地下5階から順に昇っていき、途中で術師を通さない帳をアル・メイサ・メルクーリで喰い破り地下4階の捜索をして、特に誰もいかなったため地下3階へと進む。そして3階を捜索しても特に敵は見つからなかった。改造人間もいない。やっぱり渋谷全域に交通規制を敷いたのは正解だったな。おかげで改造人間がほとんどいなくて移動が楽だ。

 

 そのまま2階へ進む。そして2階の捜索をしても真人は見つからなかった。なのでそのまま1階、地上に出ると、改造人間がいた。既に真人は地上に出て人間を改造して回っていたらしい。俺は呪力を纏った拳で改造人間を殺しながら敵を探す。地上に出た以上、呪霊だけじゃなくて呪詛師も狙っていく必要がある。

 

 今回の五条先生封印のために少なくない呪詛師が動員されているからだ。特にオガミ婆は不味い。早めにしとめたいところだけど、ここからだと場所が分からん。

 そんなことを考えながら改造人間を殺し終えて移動を開始する。そして走り回っている間に渋谷で迷子になった。嘘だろ……。これでも一応東京育ちだぞ? なんで迷子になるんだよ……。

 

 そのまま道を彷徨っていると、遠くで大きな破壊音が聞こえた。おそらくそこで五条先生と夏油が戦っているのだろう。そういえば裏梅はどこだ? あいつは最後の最後に出てくるからまだ探さなくてもいいか。

 さて、取り敢えず今は真人、陀艮、オガミ婆この3者をどうにかするのが優先。そして何より最優先されるのは自分の居場所の把握。ここも帳の中だから電波使えないしどうしようかな、なんて思っていたその時。

 

「暁1級術師っすか?」

 

 声を掛けられた。しかも相手は俺を知っているみたいだ。

 

「誰だ?」

「補助監督の新田っす。現在帳の中は電波が使えないので補助監督が伝達役の足になってるっす」

「じゃあちょうどいいや。僕今迷子なのでどこか分かりやすいところに連れて行ってください」

「えぇ、迷子……?」

 

 新田とかいう補助監督は変な顔をしながらも俺を連れて走って他の補助監督に情報伝達をしていく。そして俺はそれに付いて行きながら自分の戦場を探す。さっきから大きな破壊音が聞こえなくなった。ということはもう五条先生の戦闘は終わったのか? それとも静かに戦っているのか。

 なんて考えながら走っていた時だった。正面から呪力を感じた。

 

「新田さん、止まってください」

「え、どうしたっすか?」

「呪力持ちがいます。呪詛師か術師か分からないから待機」

「了解っす」

 

 そして俺たちは正面から歩いてくる生き物の姿を捕らえる。そいつは確か……幸運が術式になってる奴だ。6回の幸運をストックしておける術式を持っている、誰だっけ? 名前が思い出せない。

 

「あー、黒いスーツの人みーつけた!」

「補助監督狙いか……」

「あれー? なんか知らない呪術師もいるじゃん。まあ殺しちゃうけどいいよね」

「疾くあれ、レグルス・アウルム」

 

 瞬間、俺はレグルス・アウルムを召喚して呪詛師に突撃させて一度殺した。原作と違って七海さんに幸運を使い果たされたわけじゃないだろうからこれをあと5回繰り返す。

 

「い、痛い……何、何なんだよお前! こんな呪術師がいるなんて聞いてないぞ!」

 

 その言葉を無視してもう一度レグルス・アウルムで突撃して殺す。これで2回。そしてまだ呪詛師は生きているが、感電して動けないらしい。問答無用でまた攻撃をする。すると皮膚が焼けただれ、焦げた肉の臭いがするが、まだ生きている。だがこれで3回。あと半分だ。そのまま残りの3回も殺して呪詛師はこれで幸運のストックが無くなった。さっきからぶつぶつと何か言っているが、小声過ぎて何を言っているのか分からない。が、それでも構わない。こいつが補助監督狙いならここで殺しておくことに越したことは無いからだ。

 

「とどめだ」

 

 最後のレグルス・アウルムの突撃で、呪詛師は跡形もなく吹き飛び、こうして名前すら憶えていなかった補助監督狙いの呪詛師の討伐は完了した。

 

「じゃあ呪詛師の討伐も終わったので行きましょうか」

「そ、そっすね……」

 

 なんか若干引かれてない? なんで?

 そんな疑問を持ちながらもそのまま次の補助監督のもとへ進むと、見覚えのある場所に辿り着いた。ここから見える景色の一番高いビル。あそこ、オガミ婆のいるところじゃないか?

 確信はないけど確かあんな感じのビルのヘリポートにいた気がするんだよなあ。ちょっと行ってみるか。

 

「新田さん、ちょっと行きたい場所ができたので離脱します」

「了解っす、お気を付けて」

 

 そして俺は補助監督の新田と別れてビルの前に辿り着いた。そのまま重力制御でビルの屋上まで飛び、屋上を跳び越えて、上空からヘリポートを見下ろすと、3人の人間がいた。こいつらは覚えてる。オガミ婆とその孫とあべこべの術式を持ったおっさんだ。見敵必殺!

 

「疾くあれ、レグルス・アウルム、アルナスル・ミニウム!」

 

 レグルス・アウルムにあべこべのおっさんを攻撃させ、オガミ婆にはアルナスル・ミニウムの衝撃波をお見舞いする。遠距離からの眷獣の攻撃は奴らでは対処できないだろう。あべこべもたしか強弱を入れ替えれる上限と下限が決まっていたはず。おそらくレグルス・アウルムの1撃は上限を超えているだろうから討伐はできるはず。

 

 そして2体の眷獣が攻撃した後を見ると、あべこべのおっさんは死体が残っていなかった。オガミ婆は衝撃波で肉塊が飛び散っている。孫もオガミ婆を庇おうとしたのか、巻き添えを喰らって完全に死んでる。そして嘱託式の杭も破壊されて帳が1枚上がった。これで禪院甚爾が召喚されることもない。補助監督狙いの呪詛師も殺したから伏黒が八握剣異戒神将魔虚羅を召喚することもなくなっただろう。

 

 さっきから狙いの敵は見つからないのに狙ってない敵は見つかるのはなんでだろう。せめて真人くらいこちらでボコさないと東堂先輩片手なくなっちゃうじゃないか。

 そんなことを考えながら再び重力制御で空を飛びながら敵を探すことにした。というか最初からそうしておけば良かったな。これで真人を探せる。さて、真人はどこだろうか。

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