ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話V

 新幹線に乗ることおよそ2時間、東京駅から京都駅まで移動し、あらかじめ聞いた京都校の場所を探すために駅の改札を通り、いざ出発しようとした時。

 

「あの、暁君であってますか?」

「はい?」

 

 横から声を掛けられた。誰かと思ってそちらを向くと、水色の長い髪の女の子、三輪霞が立っていた。

 おお、本物の三輪霞を生で見れるとは……素朴な感じがするけどやっぱり可愛いな。しかしなんでここに? というか何故俺の名前を知っている?

 

「私、京都校の三輪霞です。今日は暁君が京都校に来るから迎えとして派遣されてきました」

「暁優弥です。迎えに来てくれてありがとうございます、三輪先輩」

 

 言葉と共に礼をする。彼女から特に被害を受けたわけでもなく、前世での呪術廻戦を見ていた時はぶっちゃけ釘崎より全然ヒロインっぽかったから悪印象を与える必要が無い。だから丁寧に挨拶した。

 

「それじゃあ暁君と合流できたことを報告するので京都校に電話しますね」

 

 そう言って三輪はスマホで電話を掛け始めた。京都校、ということは歌姫だろうか。

 

「あ、歌姫先生。三輪です、暁君と合流できました」

『本当? 良かったわ。それで、性格の方はどう?』

「普通に礼儀正しいです、というか本当に問題児なのかってくらい大人しそうです」

『分かったわ、そのまま京都校へ連れて来てくれる?』

「分かりました、今から向かいます」

 

 通話内容全部聞こえてるよ、三輪先輩……なるほど、こっちでは俺は問題児だと思われていたのか。だとしたら俺の受け入れも本当は嫌だったんだろうなぁ。そう思うと申し訳なく思うが、俺も東京校にいるのは嫌だったから仕方がない。

 

 そして通話を終えた三輪先輩と2人で歩き始める。そのまま駅の外に出て、止まっていた車に乗って京都校まで向かった。俺が京都に到着する時間は伝えてなかったはずなんだけど、五条先生辺りから聞いて手配してくれたのかな。

 

 なんて思いながら車窓の外を眺める。東京と違って雰囲気のある街並みだ。所々昔の建物もあるからだろう。そんなことを思いながら景色を眺めていると、

 

「暁君はどうして呪術師になったんですか?」

 

 三輪先輩から質問が飛んできた。

 

「どうして、と言われると成り行きで、でしょうか。呪霊討伐してたら五条先生に声を掛けられて呪術師になったんです。三輪先輩はどうして呪術師に?」

「私は家が貧乏で……それに弟も2人いるのでお金が必要なんです。だから呪術師をやっています」

「家族愛、いいじゃないですか。家族のために呪術師をやるってなんかかっこいいですね」

 

 原作と同じで家が貧乏だからだったか。でも家族のために危険な仕事をするって本当にすごいと思う。少なくとも俺にはできない所業だ。いや、今の俺にならできるかな。今の家族に不満はないし。そういえば家族に京都校に転校するって話してないな。その辺りはどうなってるんだろう。ちょっと気になるから今度聞いてみよう。

 

「あ、暁君、そろそろ京都校に到着しますよ」

 

 三輪先輩と話しながら京都校へ向かっていると、そろそろ到着するらしい。京都校も中々自然豊かな場所にあるんだな。

 それから車が停まってから降車して、三輪先輩に付いていき京都校へ入る。そして校舎に辿り着くと、そこには歌姫が立って待っていた。

 

「お帰りなさい、三輪さん。そして初めまして、暁君」

「ただいま戻りました」

「初めまして、暁優弥です。よろしくお願いします」

 

 歌姫も生で見ることができるとは……この分だと他の生徒も近くにいるのか?

 

「私は準1級術師で京都校の教師をしている庵歌姫よ、よろしくね」

 

 そう言って笑いかけてくる歌姫先生の顔はやけに笑顔だった。問題児じゃなくて良かったという笑みだろうか。昔の五条先生を知っていたらどんな問題児でも対応できそうなものだけど。

 

 それから校舎の案内をひと通りされてから寮の自室に案内された。そこは東京校と変わらない広さ、変わらない古さだった。あとは俺の荷物が届くのを待つだけか。荷物は明日届くから今日は特にやることがない。なので京都校を出て、街並みを見ながらコンビニに行き、食糧を買い溜めて自室に籠るのだった。

 

 

 そして月曜日。

 2度目の転校生としての廊下を歩いている。が、この京都校では1年生はいないらしいので教室に入っても挨拶する相手がいない。だから東京校みたいなことになる心配はない。そして本来なら俺は京都校の先輩たちと合流して実技やらをやるのだろうが、一般家庭出身ということで知識がほとんどなく、東京校での授業も五条先生の話だったので特に呪術の基礎については学んでいない。

 

 つまり完全に知識面では素人なのだ。だから今日から知識面を学ばせてもらうことになっている。実技は後回しだ。

 そして教室に入ると、1組だけの机と椅子があった。そこが俺の席なのだろう。遠慮なく座らせてもらう。

 

 そして始業時間までのんびりと時間を潰していた。

 始業時間になると、歌姫先生が教室に入ってきて、呪術師として身に着けておくべき知識を教えてくれる。そして術式についても聞いた。術式は生まれた時から持っているか持っていないかのどちらかになるらしい。つまり後天的に術式を身につけることはできないということだ。

 

 呪霊についても説明を聞く。4級は木製バットで十分、3級は拳銃でギリギリだとかそういう説明がされていく。呪霊はどこにでもいるが、基本的に人の多い場所に発生しやすく、負の感情が溜まりやすい場所、病院などで多く出るそうだ。

 

 転入初日の午前でこれだけ詰め込めたら上出来だろう。そう思いながら買い溜めておいたカップ麺を食べる。

 

 午後も座学だったが、先生が違った。歌姫先生は上級生の担当をするそうだ。

 その間に窓についてや任務についてなど、色々と聞いた。任務では等級があらかじめ予想されることが多いが、その等級が全く違ったりすることも良くある話で、ぶっちゃけ事前情報などあってないようなものなのだそうだ。

 

 そして今の俺は2級術師。この時期はまだ呪霊が湧いて出る時期なので任務はあるからその内まわってくるだろうとのこと。術式持ちなら2級くらい簡単に払えるだろうと言われた。

 

 こうして1日目の座学が終わった。一応明日も座学になっているが、今日だけで必要最低限の知識は教えたらしい。これで必要最低限って術師界隈の知識少なくないか?

 だがその分実技に割く時間が増えるということだから文句はない。早く反転術式を覚えて自分の傷は自分で治せるようにしたいし。

 

 翌日。

 今日も午前は歌姫先生が担当をしてくれた。そこで呪術界の御三家やら現代最強の呪術師についてなど色々と聞いた。ちなみに現代最強の呪術師は五条先生らしい。これも原作通り。

 ただ、五条先生の無限をサダルメリク・アルバスの全てを無に帰す力で破れないかな、なんて考えていたりもする。……破れないかな?

 

 それからは五条先生が昔はいかに問題児だったかや御三家が腐っているだのそういった話、というより愚痴が歌姫先生からこぼれてきたのでとりあえず受け止めておいた。

 御三家は相変わらず腐ってるのか。ところで、俺の眷獣操術ってある意味十種影法術の上位互換とも言えると思うんだけどどうだろう? 12の厄災の獣を従える能力、強いと思うんだけどなぁ……強すぎて使いどころがないところが欠点なんだよなぁ。まあ能力だけを引き出して使うこともできるから不便ではないけれどね。

 

 

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