ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話 作:蒼凪 渚
だけどもう引き返せない……ッ!
こうなったら新田弟には尊い犠牲となってもらうしかないッ!
と、いうことで新田弟、存在抹消しました。メンゴ!
翌日、本当なら今日から実技の時間に上級生と混ざって訓練する予定だったが、任務が入ってしまい訓練の参加はできなくなってしまった。
そして今、俺は任務で大阪まで来ている。対象の呪霊は2級らしい。運転手に帳を降ろしてもらい、呪霊を探して歩き回る。それほど大きくない空きビルの中にいる呪霊だからたいして強くは無いだろう、そう思いながら歩き回っていると、早速呪霊が現れる。しかし、この呪霊は外れだな。おそらく3級呪霊。呪力を纏った拳で1発だった。
ということは本命の呪霊とは他に別の呪霊もいるというわけだ。少し気を引き締めていこう。
そのまま1階から2階に昇り、2階のフロアを調べていく。するとここに2級呪霊がいた。とりあえず呪力を纏った拳を入れるとそれだけで祓えてしまった。2級呪霊も弱いな。今までは呪霊ってだけで等級なんて分からなかったけど、これで2級なら準1級まで術式使わなくてもなんとかなりそう。
さて、本命の2級呪霊を祓ったわけだが、一応ビル全体を確認してから帰るか。
そうして空きビルをひと通り見て回って、合計5体の呪霊を祓ってから京都校に帰った。
京都校に帰ってきたら既に昼になっていて、午前の実技は終わっていた。結局今日も座学だけか……。そう思いながら昼食を済ませて教室へ行く。そういえば、俺まだ三輪先輩以外の先輩方に会ったことないんだよな。同じ寮にいるはずなのに会わないって中々すごいと思う。そしていつ会うことになるんだろうか、なんて思いながら教室へ行くのだった。
そのまま午後は担当の教師から座学の勉強をして終わり。
放課後は反転術式の練習をしているが、これが中々上手くいかない。原作ではひゅーとやってひょーいだっけ? だけどそれが分からない。それに京都校ってたしか反転術式使える人いなかったはずだからコツを聞くことすらできない。
そんな中反転術式を覚えようというのだから褒めて欲しいくらいだ。そして今日は反転術式は完成せずに終わった。
翌日、今日も任務だった。2日連続で任務って珍しいな。そう思いながら任務の内容を確認する。すると今日も2級呪霊の討伐だった。朝から車に乗って任務の場所まで送ってもらう。それにしてもまた2級か。というかこの時期って姉妹校の交流戦なかったっけ? 俺は転校生だし1年だから参加できないとかか? だから優先的に任務が回されているとか? そう言う感じなのだろうか。
とりあえず窓に帳を降ろしてもらい、そのまま呪霊の探索に入る。今日は京都内だから割と近場だ。それでも車で30分以上したけど。さて、今日の呪霊はどこかな……
呪霊を見つけた。間違いなく2級じゃない。人型の呪霊。しかもこいつ、前世の原作で見た両面宿儺の指を取り込んだ呪霊じゃないか? なんでこんなところにいるのか不思議で仕方がないが、取り敢えず特級相当の呪霊だから討伐するか。術式も全力で使っても問題ないだろう。
「疾くあれ、レグルス・アウルム!」
そして呪力が形になって黄金の獅子になる。そのまま特級呪霊に突撃していき、大爆発を起こす。そして煙が晴れると、特級呪霊の姿は跡形もなく、両面宿儺の指が1本残っているだけだった。取り敢えず回収して帰ろう。それであとで歌姫先生にこの指どうするか聞きに行こう。
俺は宿儺の指をポケットに入れて車に戻った。そしてそのまま京都校に戻る。今日は昼休みより早く戻れたので今の時間なら歌姫先生は上級生の訓練を見ているはずだ。ということで運動場へ行く。するとやっぱりそこに歌姫先生はいた。ついでに他の今まで見ることの無かった上級生もいた。が、まずは歌姫先生に宿儺の指の対処について相談しなければ。
「歌姫先生、今ちょっといいですか?」
「あら暁君、どうしたの?」
「今日の任務の呪霊を討伐したらこの干からびた指が残ったんですけど、これって呪物か何かですか?」
その両面宿儺の指を見せた瞬間、歌姫先生の顔色が変わり、冷や汗をたらし始めた。やっぱり宿儺の指だったか。しかしどうして宿儺の指が京都のあんなところに? 呪詛師側ってまだ宿儺の指持ってたっけ?
「暁君、その呪物は本当に呪霊を倒したら残ったのね?」
「はい、人型の呪霊を倒したらその場に残りました。それで対処法が分からないので助けて欲しいんですけど」
「分かったわ。その指は特級呪物と呼ばれる呪物だからすぐに対処するわ。貰っていくわね?」
「どうぞ」
歌姫先生に宿儺の指を渡すと、そのまま上級生にしばらく自主練と言い残してどこかへ行ってしまった。そして俺は取り残された。なので上級生たちの自主練でも眺めることにした。もしかしたら三輪先輩の剣術が参考になるかもしれないし。
そうして俺がしばらく三輪先輩の剣術を眺めていると、上級生が次第に集まり出して、円陣を組んで何か話し始めた。俺としては早く三輪先輩の剣術を見たいんだけどあの集まりには何の意味があるんだろう。しかもさっきからチラチラとこっちを見てきているし。もしかして俺がいるから訓練できないとかそういう感じか?
すると1人の男、原作知識に照らし合わせると加茂がやってくる。
「転校生の暁君だったか、こんなところで何をしているんだ?」
「任務の帰りで歌姫先生に呪物を渡したついでに三輪先輩の剣術を見学しようかと」
「三輪の剣術を? 君は剣を使うのか?」
「はい、時と場合によっては我流ですけど剣を使います」
「そういうことだったのか……急に話しかけて済まなかった」
そう言って加茂先輩はみんなのところに戻って行った。多分みんなの代表として何をしているのか聞きに来たんだろうな。そしてその結果を伝えていると……ああほら、やっぱり。三輪先輩がええっ!? とか言って驚いてる。剣術を参考にするってそんなに珍しいことなのだろうか?
やがて組まれていた円陣も解かれ、それぞれが自主練に戻って行く。そして俺は再び三輪先輩の剣術を眺めていたのだが、なんだかさっきより動きがぎこちない気がする。というか確実に固くなってる。緊張してるのか? いや、戦闘をしている呪術師が見られているくらいで緊張なんてするはずがないだろう。そう思って三輪先輩を見ていると、何故かチラチラとこちらを見ている。
そして剣術はさらにぎこちなくなっていく。ああ、これ完全に緊張して動きが固くなってるやつだ。三輪先輩、意外とあがり症なのか? そんな三輪先輩を眺めていると、歌姫先生が戻ってきた。
「暁君、ごめんなさい。貴方の今日の任務、特級相当に改められたわ。下手したら死んでいたかもしれないのによく生きて帰ってきてくれたわね」
「気にしないでください、術式が強いことだけが取り柄なので」
「術式だけじゃなくて暁君も十分に強いわよ、それよりこんなところで何してるの?」
「三輪先輩の剣術を見学させてもらってます。僕も場合によっては剣を使いますので」
「なるほどね、たしかに京都校じゃ彼女しか剣を使う人がいないものね」
そう言って歌姫先生も三輪先輩を見る。こうして2人で三輪先輩を見ることで、三輪先輩はさらに緊張してついに剣を振ることができなくなったのだった。
それから午後は座学で、物の試しにと反転術式について聞いてみた。
が、答えはやっぱり思っていた通りの答えというか、京都校には使える人がいないから何とも言えないという答えだった。個人的には渋谷事変までには反転術式をものにしたい。できればアウトプットもできるようになりたい。となるとあまり時間はないので反転術式のやり方の研究をしなければ。それから放課後になるまで反転術式の練習に費やした。