ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話   作:蒼凪 渚

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渋谷事変、複雑すぎて書ける気がしないよ……


ストブラの第四真祖の能力を持って呪術廻戦の世界に転生した話VIII

 今日は午前から体術で東堂先輩と術式ありで戦っている。東堂先輩を殴る瞬間、キファ・アーテルの重力制御で拳の重さを変え、打撃を重くしたり、蹴りの重さを変えたりしている。東堂先輩からの掴み技を喰らいそうになったら、その時はナトラ・シネレウスの能力で霧化して掴みから抜け出して攻撃に転じる。そういう戦い方をしていると東堂先輩が唸っていた。

 

「術式の扱いは見事! 打撃の威力も十分! だが体術がまだ甘い!」

 

 と体術の甘さを指摘されてしまい、基礎をやり直したほうがよさそうだ。そんなことを考えながら東堂先輩と体術でやりあっていると、周囲から視線を感じる。それも複数。おそらく他の先輩方に見られているのだろう。術式を知るのが目当てか、それとも純粋にこの術式ありの体術に興味があるのか、そこは分からないがそう簡単に術式を開示するつもりはない。というか開示するのが面倒だ。

 

 それからしばらくの間、東堂先輩と体術で戦っていたが、結局決着はつかずに終わってしまった。それからすぐに東堂先輩は高田ちゃんの握手会があるとか言ってどこかへ行ってしまった。

 

 それから加茂先輩と西宮先輩がやってきて、

「よく東堂君とあそこまで体術で戦えるね」

「術式ありと言われたのであれだけ戦えたんですよ」

「だが術式ありなら東堂を押していたのも事実だ」

「そもそも暁君の術式って何なの?」

「僕の術式は眷獣操術といって12種の式神のようなものを使役して戦う術式です。普段は式神の能力だけを引き出して戦っているので、式神自体を見ることはそうそうないと思いますよ」

 

 自分の術式の説明が面倒と思った矢先、西宮先輩に聞かれてあっさりと簡潔に答えてしまった。だって可愛い子には優しくしたいし。

 

「12種の式神のようなもの? それは既に調伏できているのか?」

「そもそも調伏の必要がありませんよ。最初から12種全て扱えます」

「それって十種影法術の上位互換じゃ……」

 

 西宮先輩も気付いちゃったか……そうなんだよ、やっぱりどう考えても十種影法術の上位互換にしか考えられない術式なんだよね。そこは迂闊だったと思ってる。転生する時はそんなこと考えもしなかった。あの時は眷獣を扱えるようになりたいという気持ちで一杯だったのだ。

 

「その術式、禪院家に知られたら取り込まれるんじゃない?」

「一応今も僕は五条家の庇護下に入ってるので大丈夫だと思いますよ」

「なるほど、五条先生はその辺りも対策はしているのか」

 

 それから少し話をしてから2人とも戻って行った。

 そして俺も昼食を食べに戻るのだった。

 

 午後は今日も反転術式のアウトプットの練習に費やす。今の俺に領域展開は必要ないし、やるならやっぱり反転術式のアウトプットだろう。それにこの前はそれなりに良い線いったと思うし、今日も指向性を持たせた反転術式のアウトプットを試していく。

 

 取り敢えず指向性を持たせた反転術式の呪力を右手人差し指から出すことを意識してやってみる。そしてこれが案外難しいんだ。反転術式の呪力を纏うレベルの放出ならできるけれどそれ以上はできない。ここができなければ多分永遠に反転術式のアウトプットはできないだろう。

 

 そして今日もそれを試している間に午後の授業が終わってしまった。放課後も反転術式のアウトプットを試すが、やっぱり上手くいかない。何が駄目なんだろうなぁ……。

 

 そんなことを考えながら散歩をしていると、地面に倒れている烏を見つけた。烏が落ちてるなんて珍しいな、なんて思いながら近づくと、烏は怪我をしているみたいだった。丁度いいと思って反転術式のアウトプットの練習台にすることにして反転術式のアウトプットをやってみる。が、やっぱり上手くいかない。それに人差し指から出す反転術式の呪力じゃ烏の怪我を治せない。なので右手から反転術式の呪力を放出するイメージで烏を反転術式の呪力で包むようにやってみる。

 

 するとこれが成功した。そして烏の怪我が少しずつ治っていく。これは今までは人差し指からやろうとしていたのが間違っていたのか。細かい制御を意識しすぎていたのかもしれないな。右手から反転術式の呪力を放出するのは成功するということはそういうことなのだろう。

 

 そして傷が治ったらしい烏はそのまま飛び立って行ってしまったが、俺は確かな手ごたえを感じて寮の自室に帰るのだった。

 

 翌日。

 朝から任務が舞い込んできた。やはり交流会に向けて参加する人には任務が回らないようになっているのだろう。それに今の時期はもう繁忙期を過ぎたから任務も少なくなってきている。だから体力的にも問題はない。

 

 今日の任務は和歌山らしい。車に乗って移動して、和歌山の神社に到着する。そこの1級呪霊を討伐するのが任務だが、さて、本当に1級呪霊だろうか。この前みたいに実は特級レベルとかじゃないといいんだけど。

 

 窓に帳を張ってもらい、そのまま呪霊の探索に出る。が、呪霊は探索するまでもなく、神社の賽銭箱の前に立っていた。今回も人型の呪霊だ。まったく、最近は人型の呪霊が多すぎるんだよ。そう思いながら眷獣を使うか、と素早く決断し、

 

「疾くあれ、レグルス・アウルム!」

 

 呪力で形作られた黄金の獅子が呪霊に突撃し、辺りを雷撃で包み込む。それだけで呪霊の討伐は完了した。あとには何も残らず、他に呪霊の気配もないためこれで良しとする。

 

 帳を出て、窓に討伐したと伝えて車に乗って京都に帰る。帰る頃にはもう午後の授業も始まってるんだろうな……。

 任務自体は構わないけれど場所が遠いとめんどくさいということに気付いてしまった。これからは近場の任務に割り当てられるように祈ろう。

 

 そして京都校に帰ると既に午後の授業が始まっていた。俺は遅めの昼食を食べてから教室に向かうと、今日は珍しく歌姫先生が待機していた。

 

「お帰りなさい、今日も無事に帰ってきたみたいね」

「ただいま戻りました。1級に遅れをとるほど弱くありませんよ」

「私もそんなセリフを言ってみたいわ」

「言えるだけの強さはあるんじゃないんですか?」

「私の術式は戦闘向けじゃないのよ。だからそのセリフは言いたくても言えないわ」

 

 歌姫先生の術式ってなんだっけ? そろそろ、、、なんとかだっけ?

 ぶっちゃけ前世の記憶をもってしても覚えていないくらい使い道のない術式だった気がする。

 

 それから交流会の話をしたが、どうやら俺も東京校に連れて行って貰えるらしい。なんでも交流会を見て呪術師の連携を見て学んで欲しいのだとか。今までは全て単独任務だったから呪術師の連携なんて考えたことが無かった。なのでありがたく着いて行かせてもらうことにした。

 

 それから反転術式を覚えたことを話して実践してみせた。自分の指に切り傷を作ってそれを治すという簡単な治療だったけど、確かに反転術式でないとできない行為だったため歌姫先生がかなり驚いていた。まさか最初に反転術式を覚えるのが1年生だなんて思わなかったわ、とも言っていた。

 

 やっぱり他の先輩方はまだ反転術式を使えるわけではないらしい。そう考えると総合的に見て1番強いのって俺じゃないか? という疑問が湧いてくる。加茂先輩は赤血操術による遠距離と近距離攻撃、西宮先輩は空を飛ぶか突風を吹かせるくらいしかできない。東堂先輩は近接戦が最強だが逆にいえばそれしかできない。メカ丸は知らん。真依先輩は中距離でしか戦えないし構築術式も銃弾1発しか生み出せないならたいした脅威にはならない。三輪先輩は剣術があるけど遠距離に弱い。

 

 うん、やっぱり総合的に強いのって俺じゃないか?

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