ダイバーズ原作なんですけどダイバーはまだしません。
※ガンダムネタもりもりです
ーーー宇宙空間に一条の光が走る。その光が緑色の1つ目の人型の機械の胴体を貫いた。
その光を手にした銃から放った白い機体は続け様に自分に迫る機体に向かって撃ち込む。
その光を避けて迫る敵機を確認した白い機体ーーガンダムAGE-1は手に持ったライフルを後ろ腰にマウントすると、左腰から白い筒のようなものを取り出した。そこからピンクの光の刃を伸ばした。ビームでできた剣を振りかぶったAGE-1はそのまま緑の機体、ザクllの胴体を真っ二つに斬り裂いた。
爆散するザクを尻目にもう一機のザクに接近したAGE-1は相手が迎え撃つために振りかぶった斧を持った腕を斬り落とし、腹部に右脚で蹴りを入れる。
蹴り飛ばされ吹き飛ぶザクは、腹に抜き撃ちのライフルによる一撃を食らって再度宇宙空間に華を咲かせた。
ピーッ、ピーッ。
直後AGE1の後方から攻撃を探知。コックピット内にアラートが鳴り響く。
振り返ると頭部のメインカメラが映すモニターに迫り来る弾頭が見えた。おそらくバズーカの弾だ。AGE-1は咄嗟に左手に装備した盾を構える。
弾頭は盾に直撃して爆発。威力自体は盾が防いでくれたが衝撃は逃がせずAGE-1は後方に大きく吹き飛んだ。そして、そこに三発のミサイルが追う様に迫る。体勢を崩していたAGE-1はそのミサイルも盾で防ぐしかない。
その隙に、バズーカとミサイルの持ち主のザクが背中のスラスターに光を灯らせてAGE-1に接近し、腰から手斧を引き抜く。その刃が熱によって赤く染まり、目の前の白い機体を斬り裂こうと振りかぶられた。
しかし、AGE-1もタダではやられない。盾を構えたまま迫る凶刃を全力のバックブーストで躱すとライフルを投げ捨て、腰のビームサーベルを投げつけた。
不意に飛んできたサーベルをザクは避けられず、ビーム刃が己の腹に突き刺さる。AGE-1はスラスターを吹き返して近付き直すと、ダメ押しで刺さったビームサーベルの柄を握りしめ、大きく横に斬り払った。
直後、2つに分かれた最後のザクが爆散した。
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『Battle enditt. Winner,Player1』
無機質な電子音が響くと同時に、今まで広がっていた宇宙が光の粒子となって消えていく。
そして中央に飛んでいた機体も重力に従って落下、するかに思われた。
「よし、今日の朝練終了っと。今日はいつもより長くやっちゃったね」
宇宙の消えた場所から落下していく機体が巨大な手によってキャッチされた。
いや、機体の方が小さかったのだ。機体をキャッチした手の主は先ほど機体を操っていた少年である。
伸ばしすぎない程度に切り揃えた茶色の髪が光の粒子の乗った風と共に靡いた少年、ソラザキ・ミツキは自分の操作していた機体を眺めながら呟いた。
そんな彼を見て、横で今の戦闘を見ていたもう1人の少年がミツキに話しかける。
「やっぱり、GPDの練習するならミッションモードが一番だな。NPC相手だからお互いの機体を傷つけずにすむし。…けど今回のは流石に簡単すぎたか?」
ミツキの親友にしてGPDの師匠的立場である少年、カミヤ・ユウトは粒子の風に吹かれた紺色のツーブロックの髪を手で治しながらそう言った。
ユウトの言うGPDとは、ガンダムプラモデルデュエルの略称である。ガンダムのプラモデル、通称ガンプラを動かして戦わせる遊びのことだ。ここ最近若者を中心にブームになっていて、学校にも部活ができるほどだ。
今2人が行っていたのがミッションモードというガンダム作品の雰囲気や臨場感が体感出来るモードで、データで出来た機体と好きなシチュエーションで戦うことが出来る。筐体からガンプラの情報が入った端末を抜き取ると、ミツキは笑顔で自分の胸を叩いた。
「楽勝!ここ数日ぶっ通しで練習してるからね。これなら、地区予選だって…!」
「…楽勝、ね。ならお前、自分の相棒を見てもそう言えるか?」
ユウトはミツキのAGE-1を指差す。
ユウトに促され、手元にあるAGE-1を見たミツキはあぁっ!と声を上げてしゃがみこむ。
「シールドにヒビが入ってる!さっきのバズーカ直撃でやられたのか…」
「ははっ、だから教えただろ?シールドで攻撃を防ぐときは防いでいい武器かどうか判断しろ、ってさ。さっき2機目を倒した後ちょっと油断したろ。…で?何が楽勝だって?」
「…面目ないよ」
意地悪そうに笑みを浮かべるユウトに対して、ミツキは花が萎れるように項垂れる。ミツキは敵にバズーカを当てられたときを思い返しながらAGE-1のシールドについたヒビを撫でた。
GPDはガンプラ同士を戦わせる遊びである。そのため戦闘中に傷付けばガンプラ自体も同じく傷付くのだ。
「長く使ってるシールドだったし、そろそろ新しいのに買えないと駄目かな…でも今月もう小遣い厳しいし…」
「そうだな……。シールド系はヘタると耐久性バカ落ちるし、防げる攻撃が防げなかった時辛いからな」
機体とにらめっこをしながらうーむと唸るミツキとユウト。
GPDで受けたダメージや機体が稼働することで擦り減っていくパーツの劣化はそのままガンプラに反映されてしまう。その度に修理やパーツの交換を行わなければならないのだ。
つまり、同じ機体で戦い続けるにはその分維持費がかかってしまう。GPDが普及している今は機体の部位ごとに安くショップで売られてはいるが、その費用を学生の小遣いで賄うのは難しい。
…しかし、彼らはそんなことよりも重要な問題に気がついていなかった。
「あの、お客さんっ」
「へ?あっ、はい!!」
誰かに肩をつつかれていることに気がついた。完全に自分の世界に入っていたミツキは咄嗟に返事を返す。
「楽しんでるところ悪いんだけどさ、…学校はいいの?」
「がっ…こう…?」
ゲームセンターの店長に言われ、ミツキは自分の服装を確認する。
見慣れた自分の学校の制服だ。つまり今日は店長の言うとおり、学校がある平日である。
「店長さん、今何時ですか?」
店長は親指で店内に置かれている時計を指した。
「………」
「…………ねぇユウト」
「なんだねマイフレンズ」
「あれ、指してるの7だったりしない?」
「…8だな」
「しまったぁぁ!!」
ミツキは急いで機体をカバンにしまい、ゲームセンターを出る準備を始めた。
「くそっ!朝練に夢中になりすぎて学校があることを忘れるなんて…!このソラザキ、戦いの中で戦いを忘れた!い、急いで走るよ、ユウト……って、いない!?」
独り言を叫びながらゲームセンターを出るミツキ。
朝練を共にしていたユウトにも声をかけたのだが、彼の姿はどこにもなかった。まさか、と思い立ったミツキはゲームセンターの裏側にある駐輪場へと走る。
「…待ちなよユウト」
「……おう、どうしたミツキ」
やはりそうか。ミツキは一人納得した。
しれっとユウトが搭乗している
「なにを一人で走り去ろうとしているのかな?どうせ間に合わないんだ。一緒にゆっくり行こうよ。今日のバトルの反省会でもしながらさ」
「見ての通り、今日はチャリ通だからさ。今から
「そんな寂しいこと言うなよユウト。一緒にGPDしてる仲間だろ?遅刻するときも鬼教師に怒られるときも一蓮托生って奴だよ!もしくは俺も後ろに乗せてけ…!」
「悪いなミツキ…!昔のドラマやアニメと違って、今の時代の自転車は1人乗りなんだ。だからその手を離せ…!」
ミツキはユウトの自転車のハンドルを離すまいと、ユウトはそのミツキの腕を離れさせようと笑顔でお互いに力を込める。
奇しくも二人の力は拮抗しており、お互いにハンドルを掴むのに
すると、突然ユウトは握っていたハンドルから手をばっと離し、赤い瞳を見開いた。
何だ突然。そう思うミツキだったが彼の次の一言によって血の気が引く。
「げっ!?カトー先生!?違うんです、これはミツキが……!」
「なにっ!?鬼教師!?」
「かかったなアホが!」
ミツキが後ろを振り向いたその瞬間を逃さず、ユウトは自転車のペダルに足をかけた。一気に加速したユウトはアホ面を晒したミツキのすぐ横をチャリで追い抜く。
「悪いなミツキ!流石に俺もカトー先生の出席簿はくらいたくない!…恨むなら今日の朝練に遅刻したお前の不幸を呪うんだな!」
「あっ、待てユウト!ていうか、悪いって言ってるのになんで笑ってるの!この人でなし!!」
大声をあげたミツキに、道行く人が何事かと振り向くがそんなことも気にせず通学路を走り抜ける。
悔しくも、嫌な笑みを浮かべながら自転車で走り去っていったユウトの背中を見送り、自分も全力で通学路を疾走する。
「くそっ!間に合え…間に合え…間に合えぇぇ!」
普通の生徒ならばいっそ諦めて遅刻を受け入れる時間帯である。
しかし、ミツキがこうまで遅刻したくないのには理由があった。
「俺はぁっ!クラスの委員長で!担任は鬼教官でっ!遅刻の理由は…模擬戦なんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
彼の叫びも虚しく、学校のチャイムが街にも鳴り響いていた。
ソラザキ・ミツキ
ガンダム大好き元気少年。好きなガンダム作品はAGEと00。嫌いなものは鬼教師の出席簿(縦)。
使用ガンプラはガンダムAGE-1ノーマル。
戦闘スタイルはThe主人公な突撃型。射撃も格闘もそれなりにできるが、注意散漫なところが時たまある。
カミヤ・ユウト
ミツキの親友で、彼にガンブラバトルを教えている。好きな作品はseed。嫌いな物は同じく出席簿。
ミツキが師事するだけあってGPDの腕前はかなりのもの。しかしある理由があり1人以外でバトルをすることは少ない。
はい。1話目でした。
こんな感じで男同士のバカ騒ぎが書きたかった。
【星震さんのコメント】
猫好きの餅さんにこの場をお借りして、読者の方々に挨拶申し上げます。
共同で作っているシナリオ以外にも、今後登場するガンプラも作成させていただいておりますので乞うご期待です!
by星震
どっち派?
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連邦系(バイザー系MS)
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ジオニスト(モノアイ系)
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ガンダム系が好きです