ヴァージニア姫と愉快な青薔薇騎士団   作:(TADA)

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ヴァージニア姫好き、公式設定資料集読んでテンション上がったから書こう

以下注意事項
時空は謎時空・口調の間違いあり・キャラ同士の呼び方間違っているかも・始まりはシリアスっぽい? 最初だけです・『オリ主は童貞』

上記が大丈夫な方はスクロールどうぞ


ヴァージニア姫と愉快な青薔薇騎士団

 私が叔父の仲介で仕えることになった姫君は控えめに言ってもお転婆であった。

 私やお付きの見習い騎士を引き連れて城の中を探検するだけならまだしも、王子相手に盤上遊戯で微笑ましく遊んでいたと思ったら取っ組み合いの喧嘩。しかもそれに勝ったことを自慢する始末。

 ただまぁ、子供ながらに仕えていて楽しかったのは事実。女性だけの騎士団である姫付きの騎士団である薔薇騎士団の女性騎士達にも私は男ながらに可愛がってもらった。

 いや、本当に可愛がられた……真剣を使ってのしごきはまだしも女装の訓練とか絶対にいらなかったろ……

 全てが変わったのはコルニアに仕える騎士が反乱を起こし、それによって王都が陥落することになってしまったこと。

 私は姫や見習い騎士を連れて必死に逃げた。薔薇騎士団の面々の命を捨てた献身もあった。

 だが、それでも敵に追いつかれそうになった時、自分は覚悟を決めた。

 見習い騎士の中で私の次に年長であったミリアムに姫を任せ、私は槍を構えて反乱軍を待ち受ける。

 その時に言った姫の言葉が忘れられない。

「必ず生きて私のところに来い!! いいな!! これは命令だ!!」

 ああ、お転婆であるが心優しきヴァージニア姫。貴方のためにこの命捨てても良いと思える。

 追ってきた反乱軍の雑兵5人をまたたくまに槍で殺すと、反乱軍の足が止まった。

 そして追撃をしてきた指揮官らしき騎士がでてくる。

「威勢がいいガキだな」

 そう言ってきた騎士の喉元に向けて私は光速の一突きを突き出す。相手の騎士は寸前のところで私の一撃を躱した。

 躱された時点で私も一歩下がって相手から距離をとる。

 すると騎士の男が首を鳴らしながら槍を構えた。

「てめぇもさっきまでの女騎士連中と同じ騎士団か?」

 そしてあふれ出す圧倒的な殺意。

 それに負けじと私も丹田に力を込めて叫び返す。

「薔薇騎士団所属見習い騎士オージェ・アルスキュル!! 命捨てるのはいまぞ!!」

 

 

 

 十年後 ドラケンガルド領内青薔薇騎士団

「兄貴~、飯は~?」

「ああ、キトラか。ミリアムとフラウはどうした?」

 私の問いに火にかけていた鍋の中身を一口食べながらキトラは私をみてくる。

「フラウはなんか心配だからって荷物の点検してる。ミリアムは姫のところじゃない」

「ああ、だったらフラウを呼んできてくれ。あの娘は放っておいたら『心配です』って言ってずっと荷物の点検をしてそうだ」

「あはは!! 兄貴のフラウの真似うま!! んじゃ呼んでくるねぇ」

 私の言葉にキトラは軽い足取りで天幕から出ていく。私はそれを見送ると全員分の食事の支度を終えて配膳まで済ませる。

 そこであることに気づいた。

「あれ? これだけ女性がいて私以外に料理やろうとしないのは意外と致命的では?」

 ドラケンガルドに亡命した当初は料理ができるのが私しかいなかったので私がやっていたが、少しくらいは手伝う素振りがあっても良いのでは?

「ふむ、これは姫に進言しなければなるまい」

 キトラもミリアムとフラウも器量はいいのだ。きっと将来はいいお嫁さんになるだろう。その時に料理の一つもできないのでは薔薇騎士団の名折れ。ここは一つ私が心を鬼にして仕込まねばなるまい。

「お~い、兄貴、フラウ連れてきたよ」

「お、お待たせしました兄さん」

 そう覚悟を決めた私のところにやってきたのはキトラとフラウだった。

「おお、よく来たな。さ、食事の支度はできているぞ」

「わ~い!! 飯だ~!!」

「あ!! こらキトラ!! 姫様が来るまで待たないと!!」

 速攻で私が用意した食事を食べようとするキトラと、主君である姫より先に食べるなんてとんでもないと注意するフラウ。

 ふふ、可哀想に。この後に私による地獄の料理の特訓が待っているというのに。今はその平穏な時間を大切にするといい。

「……兄さん、何か企んでますか?」

「ソ!! ソンナコトナイヨ!?」

「兄さん、嘘つくのが下手すぎます……」

「言ってやるなよフラウ。兄貴だって疲れているんだ」

「おい、人を病人みたいな扱いにするな」

 私の言葉にフラウとキトラがこそこそとこちらを指さしながら何かを言っている。

 二人にはこの後の地獄の特訓を特別メニュー追加だ(憤怒)

「おお、待たせたな」

「兄上にフラウ、キトラ。お待たせしました」

「待って待って」

 天幕の中に入ってきたのは我らが主君であるヴァージニア姫と、姫お付きの騎士であるミリアム。流れるように用意されていた食事に手を付けようとした姫を私は止める。

 それに対して姫は不思議そうに首を傾げた。

「どうした、オージェ」

「姫、私は何度も申し上げておりますね?」

 私の言葉に嫌そうな表情になる姫。だが、私は腕を組んで怒った表情になって姫に告げる。

「訓練でボロボロに汚れるのはもう諦めました!! ですがその恰好のまま食事をとってはいけません!!」

「面倒だから別にいいだろう」

「女子力……!!」

 悲しいほどに女子力皆無な姫の発言であった。これを思うと薔薇騎士団の女性騎士達のほうがまだ女子力が……女子力が……

「バカな……!? 今思い出すと薔薇騎士団の面々もみんな女子力は死んでいた……!?」

「姫~、また兄貴が変なこと言ってるよ」

「こらキトラ!! また姫様にそんな口を!! それに兄さんだっていつも姫様のお世話で大変なんですよ!!」

「フォローがフォローになっていませんよ、フラウ。それに兄上がおかしいのはいつものことです」

「キトラ!! フラウ!! ミリアム!!」

 私が怒った素振りをみせるときゃいきゃい笑いながら天幕の中を逃げ回る姦し娘。

「うむ!! オージェ!! おかわり!!」

「姫!? 何を勝手に食べ始めているんですか!!」

「お前の小言はどうせ聞かん。だったら食事をとったほうが有意義だ!!」

 あんまりの姫の発言にort状態になる私。そして姫と一緒になって食事をとり始めるキトラ、フラウ、ミリアムの姦し娘。

 しかし、私も長年姫に仕える者。このような扱いには慣れている。

 そして給仕をしながら私は姫に話しかける。

「姫、提案があります」

「む? 聞こう。あ、待てキトラ。その肉は私が狙っていたものだ」

「ごめんな、姫。この肉は私に食べられたいって言ってるよ」

 メンチの斬り合いを始めた姫とキトラを無視して私はフラウにお茶を淹れてあげる。

 姫とキトラが互いの得物に手を伸ばしたタイミングで私は持っていた槍でドンと地面を一度叩く。

 青ざめた表情でこっちをみてくる姫とキトラに私は笑顔で告げる。

「食事の場での乱闘は禁止しましたね?」

「「私達仲良し!!」」

「ああ、キトラはまた姫にそんな気安く……」

「フラウ、たぶんですけど突っ込みどころはそこじゃないですよ」

 私達青薔薇騎士団は仲良し!!

 そしてまた食事を始めた姫に向かって私は口を開く。

「姫、ミリアムとフラウとキトラに炊事を覚えさせたほうが良いと思うのですが」

「「「え~」」」

 速攻で不満そうな声をあげてきた姦し娘をシカトして私は姫に言葉を続ける。

「いずれ三人も嫁として家庭に入るのです。その時に料理の一つもできないようでは青薔薇騎士団の名折れ。三人も料理を覚えるべきです」

「え~、兄貴考えふるくさ~い」

「兄さん、今は男性も家庭に入るのは珍しくないそうですよ」

「というか今のこの時代に家庭に入る話とか夢物語すぎませんか、兄上」

「シャラップ姦し娘!!」

 それぞれの口にそれぞれの好物を放り込んだら大人しく食べ始めたので私は姫に向き直る。

 姫も口の中のものを飲み込むと笑顔で口を開く。

「よいのではないか? 私は三人の料理も食べてみたい」

「「「「はう!!」」」」

 姫の笑顔に忠誠心が鼻から出そうになる私と姦し娘。

 私は呼吸を整えると言い聞かせるように姫に告げる。

「いいですか姫。姫も料理を覚えるのです」

「キトラ、ナイフ」

「はいよ」

「待って待って!! 拷問に移行するの早いって!! フラウとミリアムも笑顔で押さえつけやめて!!」

 ニコニコ笑顔で私の顔にナイフを当てる姫。

「ここからの言葉はよく選ぶのだぞ? 今、オージェの命は私の手の上だ」

「? 最初にお会いしてから私の命は姫に捧げておりますが?」

 私の言葉に思わずと言った感じで顔を背ける姫と、『は~暑い暑い』モーションをとる姦し娘。

 こほんと一回咳をすると改めて私をみる姫。

「それで? 何故私も料理を覚える必要がるのだ?」

「姫も将来ドラケンガルドに嫁入りするときに料理の一つもできないようではコルニアの名が廃るかと」

「キトラ、ハンマーを貸せ。この朴念仁をハンマーの汚い錆にしてやる」

「え~、兄貴の血で汚れるのやだなぁ」

「キトラ!! そうじゃないだろ!!」

 とりあえずフラウとミリアムの説得で汚いゴミになることは回避できた私。

 改めて食事をしながら姫は給仕をしている私に聞いてくる。

「私達の心配ばかりしていて、お前は結婚するつもりあるのか?」

 姫の言葉に私は胸を張って堂々と言い放つ。

「私には巨乳美人のダークエルフと結婚する夢がありますので!!」

「兄貴、童貞拗らせているな」

「兄さんのこの童貞具合も私達のせいでしょうか」

「兄上の女性観が薔薇騎士団の皆さんのせいで壊されてしまっているからでしょうね」

「このクソ童貞が」

「みんなして酷くない!?」




オージェ・アルスキュル
オリ主くん。青薔薇騎士団の常識人枠でみんなのお兄さん。実は『天下無双』と呼ばれるほどの槍の技量の持主。拗らせ童貞

ヴァージニア姫
メインヒロイン。最初はもっとがさつにしようかと思っていたらなんか乙女成分出してきた

キトラ、フラウ、ミリアム
青薔薇騎士団三人娘。オージェくんからは姦し娘と呼ばれる。
オージェくんの呼び方
キトラ→兄貴
フラウ→兄さん
ミリアム→兄上

オージェくんの未来の嫁
なんか見た目ばっちりな人いますね(エルフの巫女の近衛をみながら



初めての方は初めまして。他の作品をお読みいただいている方はいつもありがとうございます。

この作品は作者の『ヴァージニア姫好き……』という気持ちで書かれたものです。その過程で青薔薇騎士団の三人娘が姦し娘になったり姫が乙女になったりオージェくんが拗らせ童貞になりましたが些細なことです

連載にはなりませんが、気が向いたときに短編を投げるといった作品になると思いますので更新は気長にお待ちください。

ちなみにオリ主のオージェくんの名前は作者がFSSで最高に好きなデザインのMHであるオージェ・アルスキュルからそのままとってます
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