ヴァージニア姫と愉快な青薔薇騎士団   作:(TADA)

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オリ主であるオージェくんはフラウのある姿を目撃してしまう。

それは仲良し青薔薇騎士団に激震を走らせるのであった……


恋心

「間違いないのだな?」

 ヴァージニア姫の言葉に私は真剣な顔で頷く。

「遠目でみただけですが、間違いないかと」

 私の言葉に真剣な表情で姫は腕を組み、思案の表情になる。

 姫の心中をおもん庇って私は口を開く。

「私が問いただしましょうか?」

「いた、青薔薇騎士団の長として、何より彼女の友として私が問わねばなるまい」

 威厳を込めた姫の言葉に私の頭は自然と下がる。

「それより、そのことを他の者にみられなかっただろうな?」

「私と一緒にいたのは従者仲間のクロエ殿とコーム殿。コーム殿は気づかれたようですが、確証なく言いふらす方ではありますまい」

「それが不幸中の幸いか……」

 そう言いながら姫は組んでいた腕をとく。

「しかし、フラウが……」

「真面目すぎる娘です。思いつめていなければいいのですが……」

「そのあたりを解きほぐしてやるのも私の役目だろう」

「ご立派でございます」

 姫の成長が留まることを知らない。これぞまさしく私が命を賭ける主君。

「フラウは?」

「ミリアムとキトラに迎えに行かせています」

「二人に詳しいことは?」

「話しておりません。ただ『重要は話があるから連れてくるように』と」

 それに姫は考えている様子だったが、我々が使っている天幕の外に人の気配がする。

『姫様! 兄さん! フラウです!』

 その言葉に私が姫をみると、姫は小さく頷く。それをみて私も声をあげた。

「入りなさい」

「し、失礼します」

 入ってきたフラウは緊張の面持ちであった。いつもならば気軽に自分に話しかけてくる姫や私から呼び出しをされたということで何を言われるかわからず緊張しているのだろう。

 フラウの背後には呼びに行ったミリアムとキトラも真面目な表情で立っている。

「よく来たな。フラウ、そこに座ってくれ」

「は、はい……失礼します」

 姫の言葉にフラウは緊張を崩さず姫の机を挟んだ対面に座る。

 しばしの無言の空間。姫は目をつぶったまま何かを考え、フラウは何を言われるかわららずに緊張している。

「姫」

「ああ」

 私の促しに姫は目を開いて真剣な表情で口を開く。

「フラウ」

「は、はい!!」

「アレインをグリフォンに乗せてデートをしたそうだな」

「!?(慌てて立ちあがろうとするフラウ)」

「おっと」

「駄目ですよ、フラウ。姫のお話の途中で逃げるなんて」

「離してキトラ!! ミリアム!!」

 別に真面目な話じゃなく色恋沙汰の話だと気づいたキトラとミリアムはがっちりとフラウの肩を掴んで椅子に押さえつける。

 しばらくして観念したのかフラウは口を開いた。

「な、何のことでしょうか……」

 訂正する。この娘はこの期に及んでもまだバックレるつもりらしい。

 先ほどまでの真面目な表情はどこへやら。姫もニヤニヤとした表情で私をみる。

「オージェ」

「はは。さて、フラウ。昨日のことだ。私はいつものように従者仲間であり一緒に食事係でもあるクロエ殿とコーム殿と一緒に食事の準備をしていた。その時にふと遠いところをみたら一人のグリフォンナイトがいた。私はてっきり『偵察に出ていたグリフォンナイトが帰ってきたのか』と思ったのだが、どこかそのグリフォンナイトは飛び方がおかしい。不思議に思ってよくみるとフラウのグリフォンではないか。何かあったのかと心配になった私がさらに目をこらしてよくみると、フラウの腰に手をまわして物珍しそうに飛んでいるアレイン王子がいるではないか」

「さて、フラウ。オージェの言っていることに間違いはあるか?」

「……ありません」

「「ふぅぅぅぅ!!」」

 顔を真っ赤にして両手で顔を覆いながら言ったフラウの言葉に、キトラとミリアムが囃し立てるように言う。

 二人を姫は止めるとフラウに問いかける。

「フラウ、お前はアレインのことが好きなのか?」

「す!?」

 姫の直球な言葉にフラウの顔がさらに赤くなる。

 そして両手を必死になって振り始めた。

「と、とんでもございません!! 私とアレイン王子では身分が違いすぎる「かぁぁぁぁぁつ!!!!!!」いった!!」

 フラウの必死の否定の途中に姫はフラウの頬をはたく。

 そして腕組仁王立ちをしながら堂々と宣言した。

「フラウ!!」

「は、はい!!」

「お前も青薔薇騎士団の一員だろう!! まどろっこしいことを言っていないで本音を言え!! オージェ!! 手本!!」

「はい!! 私はララノア殿のような巨乳で美人なダークエルフと結婚したいです!!」

「うむ!! 青薔薇騎士団らしい直球な物言い見事である!! それはそれとして歯食いしばれ!!」

「理不尽!!」

 思いっきり殴り飛ばされた私をみてフラウが小さく笑う(なお、キトラとミリアムは爆笑している)。

 そして姫はフラウに指をずびしと指して口を開く。

「フラウ!! お前の気持ちを言ってみろ!!」

 姫の言葉に迷いながらもフラウは口を開く。

「殿下のことはお慕いしております……」

『おぉぉぉ』

 フラウの言葉に全員から思わずと言った感嘆の声がでる。それに対してフラウは再び顔を真っ赤にしながら手で顔を覆ってしまった。

 そんなフラウの可愛らしい反応に満足しながら姫は座る。

「うむ、それでいい。オージェ、フラウの恋敵は?」

「スカーレット様を筆頭にエルヘイムの双子巫女様達。メリザンド殿、それにクロエ殿もそうですな」

「う~む、我が従弟ながらモテるなアレイン」

 そう言うと姫は視線をキトラをミリアムに向ける。

「キトラとミリアムはアレインに対して恋心とかないのか?」

「私はないなぁ。ミリアムは?」

「私は恋心というものがわからないので」

 あっけらかんと言い放つキトラと、ある意味で問題発言をするミリアム。

「まぁ、ミリアムの問題は後で解決するとして……ふぅむ、フラウにはライバルが多いな。やはりここは色仕掛けだろうか」

「いけません、姫様」

 姫の言った言葉を私は慌てて止める。

「何がとは言いませんがフラウは小さいのです。同じグリフォンナイトのセレスト殿と並ぶと可哀想なくらいないのです」

「兄さん?」

「あ……そうだったな……すまない、フラウ。私が迂闊だった」

「姫まで!?」

 私と姫の言葉にフラウは机に突っ伏して泣いている。『私が小さいんじゃない。みんなが大きすぎるんだ』という魂のこもった嘆きはその場の全員が聞かなかったことにした。

「ふむ、そうだな……よし、こうしよう!!」

 そんなフラウを尻目に姫はいいアイディアが思いついたかのように手を叩く。

「フラウをアレインの正室には無理でも側室にするように働きかけるか」

「姫? 倫理観死んだんですか、姫?」

 あまりの発言に思わず私が突っ込んでしまう。すると姫は何気に大きな胸を張りながら言い放った。

「アレインには世継ぎを多く残してもらわねばならん!! そのためには側室も必要だろう!! それが国のためだ!!」

「なんと……!! フラウの幸せだけでなくコルニアの未来まで考えた深謀遠慮、このオージェ・アルスキュル感服いたしました……!!」

「なぁ、ミリアム。兄貴ってたまに莫迦になるよな」

「兄上は忠誠心が一周しておかしくなっていますからね」

「キトラもミリアムも他人事だと思ってぇ!!」

 フラウの叫びが天幕に響きましたが、青薔薇騎士団は今日も仲良しです。




オージェ・アルスキュル
従者仲間のクロエやコームとは仲良し

ヴァージニア姫
家臣の幸せを願う主君の鏡(なお、倫理観)

フラウ
オージェくんに家政夫はみた!! をされた

キトラ&ミリアム
恋愛感情薄い組

セレストにあってフラウにないもの
おっぱ!! ……いやぁ、なんだろうなぁ!! わからないなぁ!!



そんな感じで仲良しヴァージニア姫と愉快な家臣団の続きです。

今回はアレインとフラウの親密度イベントをオリ主であるオージェくんにみつかり一騒動って感じです。

アレインとフラウのあの親密度イベント好きなんですよね。でもアレインの正妻はスカーレットかな、と思っている作者です。

でもエルフ巫女姉妹もメリザンドもクロエもアレインくんの嫁だと思います。

アレインくん、本編のエンディングでも多重婚してくれ
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