イカれ神父に逃げられた俺は、追うこともできたが放っておいた。あの程度のやつならいつでも始末できる。そう考えた俺は地下に降りてきた。しかし、俺の目に映ったのはアーシアを抱きかかえるイッセーだった
「……イッセー」
「龍悟、アーシアが……!」
「……イッセー、アーシアを連れて上にいけ。ここは俺に任せろ」
「ごめん、ごめん龍悟……!」
俺に謝罪しながらイッセーは上に上がっていった。さて、殺す気はなかったが、いくら甘くなったとは言え俺はサイヤ人だ。
───こいつはもう謝っても許さない
ゴオォォッ!!
「ッ!?──サイヤ人……!!」
「孫君!まさか1人で!」
「木場、塔城、周りにいる雑魚は任せた」
「それは良いんですが……孫先輩1人で戦うんですか?」
「ああ、俺は一度こいつを退けている」
「調子に乗るなッ!あの時は少し油断していただけよ!今回は最初から本気で行く、前のように行くと思わないことね!」
「御託はいい、さっさと来い」
俺の挑発でレイナーレは槍を作り出し、その槍を俺に向けて投擲する。だがその槍を俺は片手で掴みそのまま破壊する。それを見たレイナーレは動揺するがその隙をついて一瞬で目の前まで飛翔し、顎にアッパーを食らわせた。アッパーを食らったレイナーレは天井を突き破りそのまま教会の外に吹き飛んだ
「ほう、治癒能力を持っているのか」
「ふ、ふふ、ええ、あの小娘から奪った神器の力よ!この力がある限り、私に負けはないわ!」
俺のアッパーで砕けたはずの顎は綺麗に治っていた。そうか、こいつはアーシアの神器を奪ったのか
「貴様の自惚れは、身の程知らずだぞ」
「このッ、サルがぁ!!」
レイナーレは再び槍を作り出しそれを投げる。バカの一つ覚えだな。通用しないと知りながら何度も同じ攻撃をするなんてな。もう付き合うのも飽きた。俺はレイナーレの頭上に移動し。頭頂部に踵落としを食らわせ地面に叩き落とす
「まともに食らったな。もう立つ余力もないだろう」
(い、意識が……!)
「じゃあな、堕天使」
俺は掌にエネルギー球を出現させ、それをレイナーレの眼前に翳す。いや、やはり辞めておこう。後は……
「お前に譲ろう、イッセー」
「……サンキュー、龍悟」
「わ、私は……至高の……!」
「んなもん知るか!吹っ飛べクソ天使ッ!」
イッセーの一撃は確実にレイナーレの顔面を捉え、空高く吹き飛び、そのまま落下してきた
「イッセー、少しはスッキリしたか?」
「ああ、そうだな……」
「なんとなく察しはついているが、やはりアーシアは」
「…………」
やはりそうか、よし、こいつは消し飛ばそう。もとよりそのつもりだったんだ。今更躊躇などない
「イッセー、こいつを消し飛ばすが異論はないな」
「……ああ」
再びレイナーレの眼前に手を翳し、エネルギーを掌に集中させて気弾を作り出す。そしてそれを放とうとするが……
「イッセー君、助けて!」
「ッ!?」
「あの時はあんな事を言ったけど、堕天使としての役目を果たすために仕方なかったの!」
こいつ、この期に及んで命乞いを……この状況でそんな事を聞くやつがいるわけが……
「……やってくれ、龍悟」
「なっ!?」
「だそうだ、残念だったな。じゃあ、消えろ」
「────ッ!?」
レイナーレは悲鳴すらあげられずに消し飛んだ。消し飛ばしたレイナーレからは緑色に光る指輪が出てきた
「これは」
「それは、アーシアの!」
「そうか、ならアーシアに返そう」
「ああ!」
イッセーにアーシアの神器を渡す。そして教会の中に走っていくイッセーについて行った。教会の中に入ると、そこにはすでにリアス先輩や朱乃先輩、木場に塔城が居た
「どうやら終わったようね」
「ああ、きっちり借りは返した」
「そう、ならよかったわ。それと、貴方が殺すなと言っていた堕天使たちだけれど……」
「……殺してしまったんだろう?」
「ええ、あいつら、イッセーのことをバカにしていたからつい……」
「別にいい、この堕天使集団のトップであるレイナーレがあれだったんだ。どうせ他の奴らもクズばかりだっただろうさ」
「うふふ、そう言ってくれると助かりますわ」
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あの後、死んでしまったアーシアをイッセーと同じように悪魔に転生させることで復活を果たした。それにイッセーはものすごく喜んでいた。かく言う俺も嬉しかった。友人が生き返ったんだ、嬉しくないはずがない
まあ、こんな感じで何とか問題は解決できた。その事をじっちゃんに伝えたらよく頑張ったと褒めてもらえた。少し照れるがこれも悪くない
翌日、俺はイッセーと共に部室に向かった。新たに仲間になったアーシアを含めて改めて新人歓迎会をするということで集まったわけだそれに名前も苗字じゃなくて下の名前で呼び合うようになった。友人が増えて何よりだ
「それにしても、本当に強いんだね、龍悟君。昨日の戦いを見ていたけど凄まじいものだった」
「毎日じっちゃんと修行をしているからだろうな」
「お爺さんとですか?」
「ああ、俺のじっちゃんは結構強いんだぞ。パワーやスピードは俺のほうが上だが、戦闘技術なんかはじっちゃんのほうが上だ」
「そういや龍悟って山奥に住んでるんだよな?」
「ああ、そうだな」
「その山に何か、強さの秘訣とかあるのか?」
強さの秘訣か……そういえば子供の頃に山の動物たちとたたかったことがあったな、その事を伝えてみるか
「俺の強さに関しては日々の修行や種族によるものだが、強いて言うなら山の動物だな」
「山の動物?一体どんな動物かいるのかしら?」
「6,7m級の熊や一匹一匹が昨日戦った堕天使ぐらいの強さの狼の群れなんかがいたな」
「な、なんだそりゃ!?」
「ちなみにその熊は狼の群れを簡単に蹴散らせるぐらい強いぞ」
「と、とんでもない魔境に住んでいるんだね……」
確かにな、今じゃ苦もなく勝てるが子供の頃はかなり苦戦したからな。成長した今でもたまに遊んだりするぐらいには仲が良い。最早家族のようなものだ
「うふふ、その様な場所に住んでいるのならあの強さも納得ですね」
「とんでもない人ですね」
「ふ、今ではかなり仲が良い家族みたいなものだ。良ければ遊びに来てみるか?俺はいつでも歓迎するぞ」
「ええ、機会があれば行ってみましょう」
この後はいろいろ話したり、飯を食べたりしていい時間になったところで解散となった。俺が大量に食べてしまったことで驚かれてしまったがサイヤ人としての特性ということで納得してもらった