黒の剣士はその瞳に何を映す   作:√Mr.N

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 やっとストックが溜まった。
 約一ヶ月…長かった…

 ではご恒例の挨拶を

 駄文です
 それでもよろしければ
 どうぞ


旅立ち

kirito side

 

 俺達は歩き始めてしばらく喋っていたが今は黙りこけてしまった。

 

「ねぇキリト君、リズ達無事だよね」

 

 一瞬答えるのに迷ったっが何とか答えることにした。

 

「わからない…でも信じていようみんな無事であることを」

「うん…そうだよね」

 

 再び沈黙。俺は気を紛らわすためカードを取り出し眺めようとしたが…

 

「何だよこれ…」

「どうしたの?」

「カードの絵が…力がなくなっている」

「えっ?」

 

 そうディケイドに関するカード以外全てのカードが消えているからだ。

 

「何でこうなったんだ…」

『それはあなたがかつて力を失ったからです』

「!?…誰だ!!」

「キリト君、あれ!!」

 

 アスナが指さした方を見るとそこには声の主が居ない変わりに1つのビルで魔化魍達が争っていた。見たところ姫と童子は居ないようだ。

 

「共食い…なのか?」

「どうなってるの?」

 

 するとビルの一番上にいた蟹が落下し爆発した。その爆発はどんどん大きくなり炎がこちらに近付いてくる。

 

「アスナ、逃げるぞ!!」

「待って!!あの親子を助けないと!!」

 

 視線の先には子供と手を繋ぎ走っている母の姿があった。そして気が付くとアスナはすでに走り出していた。

 

「駄目だ!!火がそこまで!!」

 

 火が親子を飲み込もうとしたとき火と親子が映像の停止ボタンを押した時みたいに止まった。今動いているのは俺とアスナだけだ。

 

「なっ!!」

「時間が止まってる!?」

「どうなってるんだ一体…」

「どうやらバックルとカードを手に入れたようですね」

 

 炎の中から声が聞こえた。そしてその中から現れたのは俺にディケイドライバーとライドブッカーを探させた張本人だった。

 

「…紅…渡…」

「知ってる人?」

「いや、今日初めて会った」

「何か思い出せましたか」

 

 紅に聞かれて俺は感じたことを正直に話した。

 

「記憶の中にこれの使い方があったのは確かだ。けど何でこれの記憶があるのかまでは分かっていない」

「そうですか…」

「キリト君記憶って?」

「分からない…でも頭の中に元から入っていた気がするんだ」

「そう…」

 

 アスナが口を閉じると今度は紅が話し始める。

 

「話がそれました。本題に入りたいと思います」

「それより、この現象のことを教えろよ」

「そうですね…ではこれを見て下さい」

 

 紅が指を鳴らすと眩い光が俺達を包みそれが晴れるとそこは文字通り何もない空間だった。

 

「ここは…」

「キリト君!!あれ!!」

 

 俺達が見た物は俺達が住んでいるはずの星、地球だった。見渡すといつの間にか複数の地球が浮かんでいた。

 

「地球が…2つ…」

「いや…2つどころじゃない…」

「全て本物なの?」

「そうです」

 

 振り返ると紅がそこに立っていた。

 

「1つの世界にはその世界の物語がありそれは独立した物でした。しかし今世界が1つになろうとしている」

「世界が1つになったら…どうなるんですか…」

「その世界と共に消滅してしまいます」

 

 そういうと10個ぐらいあった地球が集まりだし互いにぶつかり合いながら全て砕けてしまった。隣にいるアスナが息を呑むのが分かった。

 

「これを止めるには9つの世界を旅し、その世界を破壊して下さい。創造は破壊からしか生まれませんから…」

 

 すると空間が光り輝き目の前が真っ白になった。

 

 

 

『この世界は私と私達の仲間が消滅をしばらく食い止めます。あなたは使命を果たして下さい』

 

 

 

 視界が晴れると目の前には洋風の建物があった。その建物に付いている看板には『光写真館』と書かれていた。

 

「アスナ…ここって…」

「うん…伯父さんの家よ…」

「…とりあえず…入るか?」

「そうね、少し休憩しましょ」

 

 写真館の側に俺のバイクが駐まっているのを見ながら俺達は写真館の扉を開けた。

 

「こんにちは…」

「お、お邪魔します…」

 

 少し待っていると左側の部屋から眼鏡をかけたおじさんが出てきた。一瞬ニシダさんを思い出したのは俺だけの話だ。

 

「おや、アスナちゃん。よく来たね」

「お邪魔します。伯父さん」

「まぁ、上がって上がって。隣の子は彼氏さんかい?」

 

 ここで俺が答えれば良かったんだろうがちょっと照れくさくなってしまい答えられなかった。頼みのアスナは頬を赤く染めている。

 

「えっと…その通りです…///」

「あ、桐ヶ谷 和人です。アスナさんにはいつもお世話になっています?」

 

 これで良いのか迷ってしまい疑問系になってしまったがおじさんは笑いを含んだ声で話しかけてくれた。

 

「ハハハ、初々しいね。和人君だね。僕は(ヒカリ) 栄次郎(エイジロウ)って言うんだ。よろしくね」

「あ、よろしくお願いします」

 

 俺は手を差し出されたので握手をした。その時の栄次郎さんの握る強さは強かった。

 

「さぁ、こっちの部屋で待ってて。今コーヒー煎れるから」

「「ありがとうございます」」

 

 俺達は栄次郎さんが出てきた部屋で待つことにした。そこは写真を撮るための部屋だったのか開放感があった。俺達は部屋の端にあるソファーに腰を下ろした。そして俺は気になったことをアスナに聞いた。

 

「なぁ、アスナあの人何で”結城”じゃないんだ?」

「昔聞いた話なんだけど、伯父さん写真家になりたっかたんだけど家の人達から反対されてね。それでも写真家になりたかったから家を飛び出して夢を叶えたんだって」

「す、すごいな…」

「”光”って名字は伯父さんの奥さんの名前だったって」

「結城家とは仲が悪いのか?」

「いや、むしろ良すぎるくらい。写真家として実績を残したことで努力が認められたんだね」

「そっか」

「はい、お待たせ。味は結構自信あるからね」

 

 そう言って栄次郎さんがコーヒーを置いてくれた。飲んでみると結構美味かった。

 ただ、栄次郎さんの目線が妙に生温かいのは気のせいだと思いたい。

 

「ところで、2人は写真を撮りに来たのかな?」

「あっ…実は…写真の現像をしてもらいたくて…」

「どんなカメラで撮ったんだい」

「これです」

 

 俺は真っ黒なトイカメラを机の上に置いた。栄次郎はそれを手にとって眺めた。

 

「まだ新しいけど手入れが行き届いているね」

「ありがとうございます」

「フィルムはあるかな?」

「ここに」

 

 俺は2つのフィルムを栄次郎さんに渡すと彼は立ち上がった。

 

「ちょっと時間が掛かるけどすぐ現像するから待っててね」

「あ、ありがとうございます」

「まぁ、ゆっくりしてなさい」

 

 俺はその言葉に甘えることにしてアスナと話をしながら待つことにした。

 そしてしばらくすると栄次郎さんが戻ってきた。

 

「出来たよ和人君」

 

 受け取った写真をしばらく眺める。そして数枚見たところで止めた。

 

「キリト君…これ…」

「あぁ、見事にピンボケしているよ…」

 

 予想通りだったが俺は溜め息をするしかなかった。

 

「う~ん…でも僕は好きだなこういうのは」

「どうしてですか」

「撮っている時の感情が伝わるからね」

「そう…ですか?」

 

 もう一度眺めてみたが分からなかった。

 

「うん、そうだよ。おやこれは綺麗に撮れてるね」

 

 俺とアスナは一緒にその写真を見た。それは学校で撮ったアスナの写真だった。背景はぼやけているけどアスナの姿はちゃんと写っていた。

 

「和人君」

「これだけぼやけてなくて良かったよ」

「いや~良く伝わるよ。和人君がアスナちゃんを愛してるってことが」

「…っ!!///」

「伯父さん!!///」

 

 俺もアスナも顔を真っ赤にした。その様子を楽しむかのように栄次郎さんは笑っている。

 その時何かが落ちる音がした。音の方を見ると背景ロールが出てきていた。その絵は赤い鎧の戦士の周りに小人のようなものがいた。

 

「ありゃ?最近修理したはずなんだけどな…」

 

 栄次郎さんは絵を気に止めることなく部屋を出て行ってしまった。

 

「キリト君…これ…」

「赤い戦士はクウガだ…小人は何なのか分からない…」

 

 俺はそう言って窓の外に目を逸らすと驚くべき光景が写ってきた。

 

「アスナ…窓の外を見てくれ」

「外?………………えっ!?」

 

 俺とアスナは写真館の外に出た。その景色は違う街の景色に変わっており写真館も形が変わっていた。

 

「どうなってるのキリト君」

「いよいよあいつが言っていたことが本当だって事になったな…」

「えっ?」

「ここは9つの世界の1つ…クウガの世界だ」

 




次回予告

クウガの世界

      文月学園?

           答えは1つ、断る

                   転校生!?

                        桐ヶ谷 和人です

                                僕の名前は…

次回 文月学園 

全てを破壊し全てを繋げ

吉井 明久よろしくね



 感想よろしくお願いします
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