という訳で、最終章です。
………下手に活躍させるよりこうした方がすんなり行くんやなぁ……
空が、赤くなった。
いや、"紅くなった"の方が合ってるのか?まぁともかく、空が真っ赤っかである。
ユウキは先生の元に瞬間移動で駆けつけた。
先生はシャーレの屋上にいて、近くには黒服もいた。
──先生。どうやら、中々面倒な奴らと戦わねぇと行けねぇ見てぇだな。
"ユウキ……うん、そうだね。"
「クックックッ…………お久しぶりですね、"天衣無縫の創造主"……いえ、今は明楽ユウキさんでしたね……」
──………おめぇも相変わらずだなぁ………でも、今はそうも言ってらんねぇな。力を貸せ、黒服。世界がなくなる程度にはヤバそうな奴らだ。おめぇも、流石に世界が無くなるってのに、手伝わねぇ理由はねぇだろ?
「クックックッ………ええ、その通りです。………ですが、今はその時では無いでしょう?」
"だね………ユウキ、みんなを避難させる。手を貸して。"
──ああ、俺一人でやる。先生はカードを使うなよ?
"──!わかった。"
「黒服、先生は頼んだぞ。」
「ええ、お任せを。………ククッ、気まぐれに、一つ忠告を。」
──………なんだ?
「あなたの神秘は、使用し過ぎないように。その力は、いずれ貴方を………クックックッ…!」
──煮えきらねぇ忠告だな。………要は、先生のカードと同じ程度には代償があるって考えとけって事か?
「クックックッ………その通りです。気をつけるようにしてください。」
──………わかった。やりすぎない程度に頑張るさ。先生、指示頼む!
"うん、行こう!"
ユウキは武装を展開しながら、屋上から落ちる。
展開完了したと同時に、下にいた敵に切りかかる。
──フッ!!
刀を抜刀し、振り抜いて切り裂く。それだけでも火力としては十分。
──神秘の形を刀とかにして修行してて良かった………じゃなきゃ、そもそも扱える気がしなかったぞ……よし、行くか!
ユウキは走り出す。先生の指示の元、各地を走り回り、飛び回り、襲い来る"謎の力を得た"敵をバッタバッタと切り伏せる。
──………先生は、連邦生徒会の方に着いたか。カードは………
『使用はしてませんよ。明楽ユウキさん。』
──………黒服か。とりあえず、これからどうするべきだと思う?
『クックックッ………それはあなたも理解しているのでは?』
──………明らかに、俺狙いで敵を嗾けてるよな………
ユウキは至る所で敵を叩き伏せ、切り伏せて来たが、明らかに自分に対する圧力が大きいと感じていた。
(──狙われている?なんでだ?俺の力がヤバいからか?)
黒服やケイに言われた"創造主"という言葉が、ユウキにそう考えさせる。
未だ未知の力に怯える気はないが、最悪のケースを夢で見たユウキは、自身の力に対しどうするかを検討していると、不意にユウキの前に、黒いゲートが現れる
──っ!?
『………!?気をつけてください!その中から現れるのは、我々を襲った存在です!』
黒服が、珍しく焦ったようにそう言う。
──………なら、通信は切るぞ。ここからは俺一人でどうにかする。
『───先生のサポートに回れと言うことですか………では、ご武運を』
黒服との通信が切れる。そして、中から──
長い銀髪の髪をたなびかせた、黒いドレスを着た女性が現れた。
───そして、その姿に見覚えがあった。
──………よう、砂狼シロコ。……見た目が違うし、所謂パラレルワールドとかから来たって事でいいのか?
「────そう。そして、貴方を殺しに来た。ここで、死んで」
──死ねるかよ、そう簡単に!!
「────」
強大で、意識すら刈り取られそうな程の神秘を放つ別世界のシロコを相手に、ユウキは果敢に攻める事にした。
────だが、経験値が違った。
こちらの武装を完璧に理解しているのだろうか、武装を使った攻撃は全て躱される
ならばと己の肉体で戦おうとすれば、癖を一瞬で見抜かれ、隙を突かれる
神秘での攻撃は、更なる神秘で押し流される
─────今のユウキに、勝ち目はない。
──………やべえな。おめぇ………強すぎるだろ…………別世界の俺と戦い続けたのか?
「ん、答える義理はない。」
──…………確定だな。なら、やるしかないか。
「───"創造主"の力?無駄。どんな力を使おうと私には勝てない。」
──………はは、"創造主"なんてもんは使えねぇよ。俺が使うのは………この技だ!!
そう言った瞬間、ユウキは一粒のマメを食べた。それはユウキが試作した仙豆モドキ
本来の効果は再現できないが、神秘のみを回復することは出来た。
その仙豆モドキを服用する事で、ユウキの神秘が膨れ上がる。その量はすぐさま目の前の別世界シロコと同等レベルになった。
「────それも、知ってる。」
──なら、これならどうだ!?界王拳!!!
「────知らないわけないで………!?」
──50倍だァァァァ!!!!
なんと、ユウキは界王拳を完成させて、その上で50倍まで引き上げた。
どうやら、界王拳自体が完成した世界線はまだのようだ。
────だが、"界王拳"。その代償は高くつく。
が、そんなもの気にしていられる状態ではなかった
──終わらせる!!!
「───!?早い……グッ!?」
ユウキは一瞬で別世界シロコの懐に潜り込み、その腹目掛けて殴りつけた。
「グッ!?」
その一撃を受けた別世界シロコは、ド派手に空中に投げ出された。
「………っ!?」
シロコは着地するために体の体制を整えようとしたが、その瞬間にユウキが飛んできて手をがっしり組んでシロコの背中に叩きつけた
──オラァあ!!!
「ガァ!?」
そのまま地面に叩きつけられる別世界シロコ
すぐさま起き上がりその場を離れるが、ユウキはそれを読んでいたのか、シロコの後ろに回り、起き上がろうとしたその背中に肘を振り下ろしたたき落とす。
たたき落とした体は地面に落ちた後、一瞬浮かぶ。浮かんだ別世界シロコのお腹を蹴り上げ、殴り飛ばす
──せりやぁ!!
「ヴッ!?───っ!」
別世界シロコは空中で回転しながら受身をとり、地面に着地した。
さすがのシロコと言えど、怒涛の攻撃に体力を大幅に削られてしまった。
すると、後ろから黒い何かが現れた。
「───っ、次は負けない」
そう言い残し、別世界シロコは消えていった。
界王拳を解除したユウキは、物陰にかくれ、気絶した。
────ユウキの肉体は、50倍界王拳に耐えられるほどのものではなかった。
そのため、神秘による身体強化と合わせ技でゴリ押しする短期決戦に持ち込んだのだ。
ユウキはしばらくの間、動くことは出来ない。
黒服はそのことを先生に報告した。
"…………みんな、明楽ユウキが一時的にダウンした。"
『──!?今すぐ救護にッ!!』
その報告を受けて、真っ先に救護しようとするミネ。だが、それを先生は止めた。
"ダメだミネ。君は、君の役割がある。………大丈夫、ユウキは力を使い果たして一時的に避難しただけ。そこまでのダメージは負ってないはずだよ"
『───っ……すみません、取り乱しました。』
"うん。………この戦いにかったら、問答無用で救護していいからね。"
『はい。必ず』
『うへぇ……彼がそこまでするって事は、かなりの敵だったの〜?』
"………協力者の報告をそのまま受け取るなら、ユウキは敵のことを"パラレルワールドの砂狼シロコ"と理解して戦っていたようだ。"
『…………別世界のシロコちゃん……?つまり、敵は──』
"うん。"別世界のキヴォトス"って事になるね。"
そう言う先生に、生徒たちは動揺を隠せない。
………が、動揺している暇はない。
"みんな、確かにその可能性はあるけれど、そうじゃない可能性もある。今は、虚構のサンクトゥムを攻略する事に専念して欲しい"
先生の言葉に、生徒たちは頷き、虚構のサンクトゥムを攻略すべく、動く
"────黒服、ユウキは?"
「クックックッ………今は、物陰に隠れて気絶していますね。……クックックッ……ですが、夢見は悪いようです。」
"…………わかった。黒服はユウキの監視を引き続き頼むよ。"
「クックックッ………ええ、もちろんです。」
戦いは、まだ始まったばかりである。
ユウキの武装……ドギラゴン閃にフィンファンネル付けたかった……けどそもそも使うにはユウキの神秘がない事には使えないのを忘れてたから付けなかった。
ちなみに、不意打ちかめはめ波は次回です。ご期待ください()
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いつも誤字脱字報告ありがとうございます!そして本当にすまない。できるだけ頑張ってるけど俺の知能がカスなばかりに………ご迷惑おかけしてすみません。。これからもよろしくお願いいたします!