分岐条件:黒服と出会う前からアリウス生徒またはアリウススクワッドの誰かと共に行動している。
または、アリウス生徒またはアリウススクワッドの誰か(複数人)と面識がある状態で黒服に出会う。
青年は歩いていた。
途方もないその道を。
誰にも頼らず、一人で歩き続けた。
それは、決して間違いでもなく、けれど
それは、
されど……それは時に"立場"によって
それは、悪
決して、この世で"正しい行い"とは言えないが、けれども"絶対的に必要な存在"であると思われるもの。
なくてもいいが、"なかったら困る"もの。それが"悪"と呼ばれるもの。
悪であるが故に、容赦なく。
悪であるが故に、自由に。
悪であるが故に、孤独に。
時に世界を壊そうとして
時に世界を救う。
それが"悪"である。
そして、その"悪意"は"同族"にも降りかかる。
時に、悪は悪によって裁かれるのだ………
カイザーコーポレーション本社。
青年はその手で作り出した"神秘の剣"で、カイザープレジデントの首に刃を突きつけ、いつでも斬れる体制になっていた。
「─────」
──………やり過ぎだ、カイザー。アビドスに手を出すだけでなく、関係の無い民間人まで手を掛けた。その罪は万死に値する。
「─────馬鹿なことを言う。既に、アビドスの地は我が"カイザーコーポレーション"の物だ!!自らの土地に何をしようが関係──!?」
青年は、ゆっくりとその刃をプレジデントの首に食い込ませる。
──黙れ。その契約は不当なものだ。自らの利益のために、既に心が折れた生徒たちに不当な契約を持ち込んだ……『無知なる者』を利用したクソみたいな契約だ。
「それがなんだと言うのだ!?手に入れたいものがあるならどのような手を使おうが、文句は出ないだろう!?」
──それが、"表"に出せる範囲ならな。お前らのは当事者しか知りえないだろう"裏"の部分しかないもの。それは紛れもなく"悪"であり、裁かれるものだ。
「何を──っ!!我がカイザーの兵士たちをゴミのように殺した貴様に言われる筋合いは──っ!?」
青年は、さらにその刃をプレジデントの首に食い込ませていく。プレジデントは内心冷や汗をかきながら、青年をみる。
その目には、怒りと失望の感情しか見えなかった。
──例え、そのクソみたいな契約を『正規の契約』と言い張るというのなら、せめて不当な利子の吊り上げや、本来の借金の額を吊り上げで負荷を増やそうとするそのやり方を辞めるんだな。
「───貴様ァ……!!この社会すら知らない子供が偉そうに説教をっ!!この私にぃ!!!」
──知ってる。
「何……!?」
──その程度のことなんて、いくらでも知ってる。故に裁く。お前らのような法が裁けない悪を、俺が裁く。
そう言い、首に食い込んでいた剣を勢いよく振り抜き、プレジデントの首を斬る。その首は床に落ちる。……痙攣のような震えが起こったのち、プレジデントは動かなくなった。
──…………テメェのような"悪"はもう用済みなんだよ。
そう言い残し、青年はその場を後にする。
ビルを出た青年は、少し離れた後に手に持っていたスイッチを押す。すると、青年が出てきたビルがとてつもない爆破と共に粉々に崩れた。
周りの被害が心配になるだろうが、立っていたビルは無駄に立地が広く、周りのビルもカイザー本社の一部なので被害が出ようと関係はないのだ。カイザーにのみ、被害が出るだけである。
──…………くだらねぇやり方で……たかが利益の為だけに
そう言い残し、青年は暗闇を進む。
───彼は、正義の味方ではない。どちらかと言えば、"悪人"と呼べる存在である。
本来なら、闇に潜み、闇に紛れて暮らす存在にはならなかっただろう。
けれど、彼はその道を選んだ。
彼は、恵まれていた。
幼少の頃に、黒いスーツの大人によって色々なことを学んだ。
たまたま彼が、アリウスの近くにいた時にその大人によって彼は多くの学びを得たのだ。
その中で、"青年"の人格が出てきていく時に見続けた光景が、搾取される家族や仲間たちであった。
彼は心の底から激怒した。必ず、無知な子供たちから搾取する大人を除かねばならぬと決意した。
彼は何も分からぬ。自分がいる場所での"社会"を知らなかった。故に政治を学んだ。"社会"を学び続けた。
そして、彼は打破すべき"悪"を殺す"悪"になったのだ。
次に向かったのは、アリウス自治区にあるとある廃墟。
かつての故郷に思いを馳せつつ、目的の人物の場所に向かった。
「─────?」
──………。
そこに居たのは、ベアトリーチェ。青年が現れたことで、少しばかり警戒するが、すぐに脅威ではないと判断して青年を無視する。
………本来ならば、いずれこの地に来るに『シャーレの先生』によって倒される敵。
青年は、ベアトリーチェの前に立ち、手から神秘の剣を引き抜き、構える。
「───その殺気……私を、殺す気ですか?止めておきなさい。私には、あなたのような蛆虫に構っている暇は──「──そうか、では死ね。」──っ!?」
ベアトリーチェが青年に興味が無いといい、自分の作業に戻ろうとした瞬間、後ろから心臓を刺された。
青年は、ベアトリーチェが反応すらできないスピードで近づき、その背中を剣で突き刺した。その剣を青年は引き抜き、下に構える。
ベアトリーチェはその青年を殺すためにその頭を掴みかかろうとして振り向いた。
「──っ!?」
ベアトリーチェが振り向く瞬間、青年はしゃがんで視界から消える。ベアトリーチェの脳は、青年が消えたという情報を拾ったことで混乱し、行動が一瞬遅くなる。
そして、青年は立ち上がりざまにベアトリーチェを下から頭にかけて剣を切り上げて、真っ二つにした。
「あ………ガァ…………」
──………死体すら残さん。この世から一欠片も残さず消えてなくなれ。
真っ二つになったベアト/リーチェは、地面に落ちた。その死体に、青年は純粋な神秘を具現化させて放った。灰すら残さない火力で。
そして、それを確認した青年は、アリウスから消えるのであった………。
そして、彼はアリウスとは別の"とある廃墟'に来ていた。
そこに、かつては"人"だったのだろう化け物じみた姿の男が居た。
「……予想外であったぞ。まさか、小生を牢獄より解き放ったのがお前だとは……」
「クックックッ………ええ、申し訳ありませんが……用がありましてね。」
「………小生は目的を果たすのみ。例え貴様によってここに呼び出されようと関係ない!再び"七つの古則"の研究は、我が"キャンペーン"は誰であろうと邪魔はさせない!例え、貴様であろうと!」
──そうか、では死ね。
「っ!?なにを─── ぐぉおああああああああ!!!!?」
黒いスーツの大人………「黒服」によって、長い眠りから覚めた"地下生活者"は、青年の不意打ちの攻撃によって吹き飛ぶ。
吹き飛んだ先は壁であり、ぶつかっては貫いてどんどん吹き飛んでいく。数枚を破壊したのち、壁にめり込むことで地下生活者は止まることができた。
そこに、青年がすぐさま追いついてきた。地下生活者は青年を睨みながら、問いかける。
「──だ、誰だ貴様は!?なぜ小生をこうげ──っ!?」
──黙れ、貴様に語りかける言葉はない。
青年は地下生活者の問答を無視して、吹き飛んだ地下生活者の顔を全力で殴る。壁にめり込んでいた地下生活者は再び数枚の壁を貫きながら吹き飛ぶ。
今度は、壁にめり込むことはなく地面に数回バウンドした後、倒れた。
「コヒューー………コヒューー………な、何故だ……なぜこのような目に……ゴバ!?」
──………裁きの時だ。
青年は、倒れて居た地下生活者の背中を右手から発した神秘を刃状にして、地下生活者の背中から突き刺した。
そのまま、地面から空中に持っていき、投げ飛ばす。
「ひぃぃぃ!?!?」
──裁きを、受けるがいい!!
「───あぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」
そして、刃状にした神秘を左手のひらに突き刺し、鎌に変えて引き裂いた。
地下生活者を3度引き裂いた後、横に一閃。
地下生活者は、その肉体がバラバラになり、見るも無惨な姿になった。
そして、ベアトリーチェのように神秘弾を死体に放ち、二度と蘇ることがないように消し飛ばした。
その後、黒服に合流した青年は、その廃墟から出る。
──……ありがとうな、黒服。これで、少なくても俺が手を出さなければならない「大人」は居なくなった。
「クックックッ………見方によれば、我々ゲマトリアも"あなたが裁かなければならない「大人」である"と、捉えられますが……我々には手を出さないので?」
──………俺が手を出した奴らは、これから先に生徒たちに手を出す奴らだ。お前らは保留。手を出したら即、叩き斬ってやる。
「ククッ………そうですか。では、私はこれで……。健康には、気をつけて過ごしてくださいね?」
──………ああ。
こうして、青年による"裁き"は終わった。
彼は、暗闇の中を歩いて消えていった。これからは、何かが起こるまでは穏やかに過ごしていくだろう。
これ以上の戦いには参加せず、ただ見守り、生徒たちを守るべく動いていくだろう。
IFルート:闇を裁く暗影の守護者
攻略後獲得トロフィー:闇を喰らい闇に潜むヒーロー
ちなみに、このルートにおける本編では
アビドス→借金がなくなったり色々権利を取り戻す事になる。やることが借金返済からアビドスの再建になるが、上手くいかないので先生の手を借りることになった。地下生活者が居ないが、代わりにフランシスが色々とやる。青年が助けに来るし、フランシスを程よくボコる。
ミレニアム→本編通り。
エデン条約→ベアトリーチェが居ないためアリウス襲撃イベントがなくなる。その代わり、アリウス生徒の大半がトリニティに所属している。トリカスが元アリウスに叩き伏せられているので、本編よりかは割と平和。ただし、ナギサは脳破壊される。
SRT→最序盤でシャーレの保護下になる。以降、本編にRABBIT小隊やFOX小隊がちょくちょく登場するようになる。それはそうとカヤの計画は破綻する。
最終章→本編通りに進行するが、戦力が増えてる。トキが壊そうとしていた予備の虚妄のサンクトゥムは青年が駆けつけて共に戦う事になったり、ペロロジラに対抗するためのカイテンジャーロボの発進に時間がかかり、一人で時間稼ぎしたりと色々貢献する。
百花繚乱→本編通り。先生に助けて欲しいと言われたら青年は裏から色々探るし、色々やる。多分、シュロの話を聞かずに本を叩き斬るかもしれん。
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