特に理由のない幸せが男子生徒を襲う   作:ガチャ石は貯めない

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男子生徒と夢のエール。

──………んあ?なんだこれ?

 

ユウキは、目が覚めたらどこか知らない場所にいた。

 

辺りを見渡しても、かつて乗っていた電車に乗車している訳でもなく、それでもって、別に身体がなにか不調であると訴えられてもいない。

なんなら健康だと、確信できる。

 

…………ユウキは、周りが真っ白な場所に居た。

 

………………

…………

……

 

 

 

しばらく探索したユウキが思ったことは──

 

(なんも、ない?)

 

そう、何もない。いくら探索しても変わらない風景。何処にもモノというモノがなく、物という物もない。

 

先の見えない、真っ白な場所に自分は居ると、感じていた。

 

──言ってぇ、どういう事だ?

 

ユウキは混乱する。試しに他の人や生き物の気配を探るが、反応なし。けれど、戦う準備はいくらでもできる。………そう、いくらでも。

 

──…………おい!誰か居ねぇのか!!おーい!!………本当に、ここには、誰も居ねぇんか…?

 

ユウキはだんだんと心細くなる。………けれど

 

──………誰もいない。つまり、ここはあの世でもこの世でもなさそうだな。

 

ユウキがそう言うと、『ピンポーン!』と軽快な音が鳴る。

 

そして、ユウキの前に文字が現れた。

 

『正解です!ここは、所謂夢の世界です!』

 

──………夢の世界!?

 

そりゃそうだ。いきなり『夢の世界』だと、そう言われても理解できるわけが無い。

 

『安心してください!あなたは死んではいません!少し、ここで見て欲しいのがあるのです!』

 

そう文字は続いていく。

 

『それは、あなたの"あったかもしれない世界線"です!』

 

──世界線………つまり、別世界のオラの姿を見てくれってことか?

 

『はい!───彼らの物語は、行き止まり………つまり、いずれ消える世界です。ですが、あまりにそれはもったいないと思い、この場を用意しました!』

 

──………なるほどなぁ………なら仕方ねぇ。ほら、見てやっから写してくれ!

 

ユウキはそう言うと、フカフカの椅子に座り、お菓子を用意して居る机のお菓子を食べ始めた。

 

『乗り気なのは結構!では、行きますよ〜!』

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界線───

 

『この世界は、所謂Gルートです!心してくださいね!』

 

『──え?』

 

ユウキは問答無用で見せられた。その、形容しがたいほどの惨状と悲劇を。

 

 

 

 

 

 

黒ずくめで、服の至る所に血痕が着いた服を着て居る青年がいた。

 

周りには、多くの生徒と先生。よく見れば、シロコ*テラーや七囚人であろう7人も、そこに居た。

 

そして、その黒ずくめの青年───この世界の明楽ユウキは、多くの"〇体"の上に座っていた。

足を組み、まるで"自分が絶対的強者"だと知ら閉めるように。

 

そして、先生の指示のもと、戦闘が開始された。

 

 

だけど

 

 

 

 

ものの数分で、全員〇された。

大体の生徒は一瞬で〇され、最強格の生徒や七囚人も、ものの数秒で〇された。

 

先生も、"大人のカード"が完全に黒ずむまで抵抗しても、何も出来ないまま〇された。

 

その後も、この世界に生きる全てを〇していく。まるで、機械のように。

 

感情すら感じず、ただただ目の前の全てを〇す存在として、いずれ打破されるまで歩き続けていく───

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を、ユウキは白い世界に映されたその映像を見て、動揺していた。

 

『──……………なんだ………………ッォ…おい!詳細を教えろ!!!これはなんだ!?!?

 

『"詳細は1つ。これは、"ベアトリーチェによって感情すら死んだ貴方"が歩んだ世界です。"』

 

『────っ!………つまり、これは………』

 

『そうです。所謂、ベアトリーチェに完全に降伏した(・・・・・・・・・・・・・・・)世界線です。………このあなたは、もはやこの世界では厄災と、成り果てたのです。』

 

『──……………この後、この世界はどうなった?』

 

『某歴史と運命の作品で言う、守護者によって倒されました。なので、この世界はゆっくり消滅すると思いますよ。』

 

『──…………そ、うか。そうか………。』

 

ユウキは俯く……目を逸らすためではなく、落ち着く為に。………そうしなければ、心が耐えられそうになかった。

 

──………よし。待たせて悪かったな。次を見せてくれ。

 

『無理、しなくてもいいんですよ?』

 

──……無理してでも、見ないと。これは、俺が歩むかもしれなかった世界なんだろ?なら、俺は見たい。………それが、この機会を手に入れた俺の今の責務だ。

 

『───では、次の世界を……!』

 

そう言うと、再び白い世界に映像が流れる。

 

 

 

 

 

『これは──ある英雄のお話』

 

 

 

 

 

 

その者は考えた。

 

"誰もかれもを助ける方法はないのか?"と。

 

その者は歩んだ。

 

"誰かを助けるための知恵を、力を、求めて"

 

その者は、何度もループした。

 

"助けたい人たちを助けるために"

 

その者の後ろには、多くの屍があった。

 

けれど、その屍は、歩き続けるその者の背中を押すように、手を伸ばしている。

 

かの者の顔は、良くない。良くないが、その目には"不屈の闘志"を、"消えない覚悟"を、宿していた。

 

彼の者は歩き続ける。例え、どれほどの苦難があろうと、歩き続けるだろう。

 

────その目に宿る焔が、消えない限り──!

 

 

 

 

 

 

 

『──………英雄、か。この世界の俺は一体?』

 

『一言で言えば、"救世主"となったあなたです。どうやら、一度死んだ後、ループ系の能力を得て歩き続けているみたいです。』

 

『──…………救われるのか?』

 

『勿論です。いずれは、良き未来を手にしますよ。…………そこに、彼が居るかは保証出来ませんが。』

 

『──…………そうか。それなら、きっと……この俺も、救われるさ。』

 

 

しばらくして………

 

 

──………それじゃあ、次は?

 

『………そうですね、次はこれにしますか。』

 

 

 

 

『これは、これからあなたが歩む物語』

 

 

 

──……へ?

 

ガコンッ!!

 

そう音がすると、床が開き、下に穴が出来る。

 

──えあっちょ!?ウゥァァァァァァァアアアアアア!!!!

 

そのまま残っていた。吸い込まれるように、ユウキは下に落ちていく。

 

その時、声が聞こえた。

 

 

 

 

「──────恐れないで。これから起こる全てを、これから起こる人達との歩みを。」

 

 

 

「──────挫けないで。あなたには、頼れる人が沢山いる。挫けそうになれば、皆が手を差し伸べてくれる。」

 

 

 

「──────忘れないで。あなたにも、多くの未来がある。あなたの望んだように、歩いて。」

 

 

 

 

「──────負けるな。お前の道を阻もうとするヤツに、負けるな。ただ強いだけのやつに、負けるな。」

 

 

 

「──────目を逸らすな。どんなに信じられなくても、目を逸らすな。逸らせば、助けたい人を助けられなくなるぞ。」

 

 

 

「──────後ろを、時には振り返れ。そこには、お前が歩んできた軌跡と、お前を助けてくれる人が居る。助けたい人がいる。そのことを忘れたら、時には振り返れ。」

 

 

 

 

 

「「─────行ってらっしゃい、愛しい我が子。その素晴らしい未来に、祝福を!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────はっ!?……………いま、のは?

 

 

ユウキはベッドから飛び起きた。何も覚えていないが、確かに、"何かを見て、聞いた気がする"。

 

 

──………………ん?

 

 

ユウキは目がよく見えなくて、目の付近を擦る。………そして、何故か(・・・)泣いていた。

 

 

──……………はは、とまら、ないや。

 

 

ユウキは、そのまま、泣いた。何故かは分からない。けれど、泣いた。

 

いっぱい、いっぱい、泣いた。

 

そして、泣き疲れて、涙を枯らした。

 

彼は立ち上がる。

 

──………行ってきます。

 

そう呟いて。彼はまた歩くだろう。

 

 

 

 

 

これは、明楽ユウキが見た謎の夢の話。

 

先生がいるシャーレが爆破される、その数日前に見た、夢の話。

 

そして、ユウキが〖生きて、守る〗と決めたきっかけのお話。

 

 

 

─────今は亡き親から、生きている我が子に向けての、最後のエールのお話。




もっと色々書きたかったけど、ちょっと語彙力無くなったからやめた。それはそうと、エモいの書こうとしたら慣れて無さすぎて出来ぬぅぅ!!!

オラにエモい概念とかを分けてくれぇ!!!ついでに語彙力もくれぇ!!!

感想お待ちしております。
誤字脱字があれば、ご報告よろしくお願いいたします!
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