特に理由のない幸せが男子生徒を襲う   作:ガチャ石は貯めない

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うーん、最近こういうシリアスが多いなぁ───と感じる今日この頃。でも許して、戦闘シーン書きたくなっちゃうんだ。

それはそれとして、今回割とシリアスです。許して──!!!


男子生徒とアビドス(2)

アビドス砂漠………その住宅地区に迫るビナーとケセドの兵士たちは、現在キヴォトスの生徒たちと戦闘をしていた。

 

ビナーは熱光線を放つが、緑色のロングヘアの生徒に阻まれる。

 

そう、梔子ユメだ。

 

「へへ〜ん!こう見えて、結構鍛えられてるんだよ〜!」

 

「──次、来ますよ先輩!早く動いて!!」

 

「ヒィーン!」

 

そう言いながら、きっちり間に合って攻撃を防ぐユメ。砂漠での戦いなら、彼女たちアビドスの敵では無い。

 

「行くよ、私。」

「了解、もう1人の私。」

 

「「これに勝ったらユウキ(先生)に褒めてもらう!」」

 

「「───ん?」」

 

 

「そっちはユウキなの?」

「ん。ユウキは私の夫になる人。」

「なら、終わったら御祝儀を送らないと。」

「楽しみにしてて。こっちにケリをつけたらそっちを手伝うから。」

「よろしく。」

 

 

「どうでもいいから早く行って!!」

 

「「ごめん。」」

 

シロコsはマイペースに話をしていたら、セリカに喝を飛ばされる。何やってんだこの子ら。

なお、クロコの「私の夫」発言に物申そうとしたもの達が少なからず居たが、戦っているので取りあえず今のところはスルーした。

 

 

ビナーは、この後ユズパチ(ユズのEXスキルによる会心ダメパチンコ)によって消滅した☆

 

「よし……こちらビナー班……!ビナーの撃破を確認しました……!」

 

「さっすがユズ!よっ!我らがゲーム開発部部長様ー!」

 

「もう!お姉ちゃん!!」

 

「さすがUZQueenです!これからどんどん敵を倒しましょう!」

 

「ふえぇ……」

 

 

 

なお、意気込んでいたシロコsは

 

「「………手柄、取られた………」」

 

耳まで倒してしょぼくれていた。お前らさぁ……

 

「……ノノミちゃん。ハリセンない?」

「ありますよ〜!」

 

「なんであるのよ!?」

「シロコ先輩の暴走を止める時に使ってたようです………。」

 

スパァアァン!!!

 

「「───ぶへぇ!?!」」

 

「───不貞腐れる暇があるなら、やることあるよね?」

 

「「はい!!(過去のトラウマ再発)」」

 

シロコsはホシノの気迫に負け、全力でゲヘナを手伝いに行った。

ちなみにハリセンの数値は

 

攻撃力2000アップ

会心率20.0%アップ

 

である。強い(確信)

 

「………さ、私達も手伝いに行こっか!」

 

「「「「おー!!」」」」

 

 

 

 

一方、全戦力と戦わざる負えなくなったケセドはと言うと

 

「消えて。」

「ばいばーい☆」

「汚物は消毒しねぇとなぁ!?」

「ギェハハハハ!!」

 

兵たちはなぎ倒され───

 

「救護!!」

「風紀委員のスナイパーを舐めるな!!」

「あっはは!当たらないよ〜?」

「それじゃ、行くっすよ〜!」

 

施設はどんどん占拠され──

 

「ハッキング完了」

「歯ごたえはありましたが、あの時より断然楽でしたね。」

「…………比べるのはやめなさい。あの空での出来事は色々と──」

「それ以上は結構です。」

 

扉も突破され──

 

 

「────さぁ、退いてもらおうか。ここから」

 

「悪いけれど、私たちの兄さんを助けないといけないの。」

 

「恨みはありませんが………ここで倒されてください……」

 

「兄さんは無茶しかしないんだ。引く気は……ないなら潰すだけだ。」

 

「ふふ、それじゃ………終わろう?こんな茶番。」

 

 

 

大量の生徒たちを前に、ケセドは何もさせて貰えず突破された。

 

 

 

 

 

「さて、それじゃあ残る人を決めないと。」

 

「それなら、我々RABBIT小隊とFOX小隊が残ります。サポートだけで、特に被害はありませんから。」

 

「ヴァルキューレも残ろう。」

 

「C&Cも残る。あとゲーム開発部もな。」

 

「賛成ー!あのビナーって奴にはユズをぶつけたいし!」

 

「で、でもあれは……」

 

「………なら、ティーパーティーからはミカさんを。私たちは残ります。」

 

「正義実現委員会も残ります。ケセドのあの兵士の数は、我々でどうにかします。」

 

その後も、多くの生徒がここに残ると希望する。砂漠を知っているアビドスならともかく、大所帯できているところなどはここから先は行くことが出来ないという判断もあった。ただし、例外もある。

 

「そう。アコ、私は先生の元に向かう。イオリとチナツはアコと残ってここの指揮を。」

 

「「───了解!」」

 

『委員長!?何を言って───』

 

「ごめんなさい。でも、小鳥遊ホシノの様子を見るに、ユウキは劣勢だと思う。」

 

『──!?』

 

ヒナはホシノの方を見る。見えているのか、それともユウキの神秘を感じ取っているのか、その表情は少しづつ暗くなっていくのが彼女でもわかる。

 

そんな中、ホシノはクロコを呼び出して、耳打ちする。

 

「………大きいシロコちゃん、どう見る?」

 

「ん、ユウキは攻撃がしにくそうにしてる。多分、相手が空にいるからだと思う。」

 

「………なら、最悪先生だけでも連れて帰るよ。ユウキには───いや、ユウキも守れるなら必ず守る。」

 

「ん、了解。」

 

そして、ホシノは先に進むメンバーに言う。

 

「……最悪の場合、ユウキは置いていくしかないと思う。けど、行けると判断したら、ユウキも連れて一度撤退する。相手はヤバそうだからね。」

 

「………ユウキは、どうなの?」

 

ヒナの疑問に、クロコが説明のために前に出る。

 

「私が説明する。───ユウキは今、攻撃せずに回避に専念してる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

上から落雷が不規則に連続で降ってくる。ユウキは砂漠を中央無尽に走りながら回避していく。

 

ズドドドドドド!!!!!

 

──っ!!!

 

ユウキは一瞬呼吸をした後、すぐさま左に逃げるフリをして前に進む。

 

────落雷は自分の真後ろに落ちる。

 

ズドォォン!!!

 

─────。

 

ユウキは息をする間もなく走り続ける。

 

前から、横から、後ろから、上から───

 

ありとあらゆる場所から雷が迫る。ユウキを狙い続ける。

 

今、ユウキが全力で逃げれるのは、先生がシッテムの箱を使い、遠くから雷の"ある程度の予測"と"一番危険な攻撃"をリアルタイムでユウキに報告する事で、ユウキはある程度の予測と勘で何とか回避している。

 

めちゃくちゃな綱渡り、けれどユウキは"そうしなければならない理由がある。

 

───ユウキ自身の耐久力だ。

 

読者の諸君は知っているだろう。ユウキの今までのダメージの受け方を。

 

かすり傷なんてギャグの時のみ。

 

シリアスになっている時、ユウキが受けている傷は───

 

───── 致命傷、もしくは死だ。

 

もし、この場がギャグなら、骨が見えて全身が焦げる程度で済むだろう。

 

が、本来"電撃"なんてものを受ければ人は"簡単に"死ぬのだ。

 

 

──っ!?

 

ユウキの動きが一瞬止まる。目の前に落雷が落ちたのだ。

 

ユウキは回避すべく横に逃げようとする。が、全方向(・・・)から雷が迫ってくる。

 

──っあ!!

 

シュン!!!

 

ユウキは先生の元に瞬間移動する事で、攻撃を回避する。そして、再び走る。

 

落雷が前に落ちるが、ユウキはそれを予測して横に逃げる。横に逃げればそこに落ちるがそれも回避する。

 

ユウキは、ジリ貧になりながら走り続ける。

 

───ドンドン減っていく、体力を感じながら

 

 

 

 

 

クロコは、自分が見たユウキの状態を説明した。

 

"既に、ユウキの体力は底を尽き始めている"と。

 

「───つまり、ユウキは息も絶え絶えの中、今も戦っているのね?」

 

「うん。ただ、そろそろ助けに行かないと、本当に体力が無くなると思う。」

 

クロコの言葉に、ホシノは決意を固める。

 

「なら、助けに行くしかないね。大きいシロコちゃん、ヒナちゃんは私と最前線を張って。シロコちゃん、セリカちゃん、ノノミちゃんはユメ先輩と団長さんと一緒に。」

 

ホシノは的確に、指示を飛ばす。すると、ミネがユウキ達が戦っている場所を見る。

 

今も、落雷が空を裂き、地面に落ちていく。黒い影がそれを回避していくが、時々掠っているのか、体力の底が尽きそうなのか、止まりそうになっていた。

 

「────もはや、あれは力でどうにか出来るものではなさそうですね。」

 

「そうだね、ユウキも界王拳を使わないあたり、そこも念頭に入れてるのかな?」

 

「───いえ、彼は今もこまめに界王拳を使ってますね。彼の体力なら、まだ持つはず(・・・・・) ──」

 

「──!?てことは──みんな、行くよ!!」

 

ホシノはひとつの危機を想像した。

 

それは、界王拳を使う体力すらなくなれば(・・・・・・・・・・・・・・・) 文字通りユウキを助けられない(・・・・・・・・・・・・・・)ということ。

 

まず、間違いなく敵はユウキを集中的に(・・・・)攻撃している。

 

先生を離脱させることはおそらく可能。けれど、ユウキを離脱させることは不可能(・・・)

 

先生に向ける攻撃は一切ない。おそらく、ユウキを倒せば終わるからだろう。けれど、ユウキは先生の補助を受けてなんと回避出来ているのだと、推測できる。

 

ならば、今出来る最大の足掻きは──

 

「────ミネ団長!!みんなの護衛を!!シロコとヒナは私と来て!!」

 

『──っ!!』

 

ホシノは全力で飛び出す。それについて行けるのはその場にいるもの達の中では空崎ヒナとシロコ*テラーのみ。

 

3人がやることはひとつ。ユウキの体力を少しでも回復させるための時間稼ぎ。

 

 

 

────けれど、その行動は意味をなさなかった。

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォン!!!ゴォォォガラガラゴォォォォン!!!

 

 

 

 

「「「───っ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

落ちる雷で、砂が舞い散る。その威力はもはや突風のようであった。

 

 

逃げ場をなくし、界王拳すら使えなくなったユウキは────

 

 

 

激しい落雷の餌食となった。

 

 

 

 

 

 

"ユウキ──────!!"





うーん、普通のSSなら紛れもなくシリアスなんだよなぁ……

けど、これは短編集、最後にはちゃんとハッピーエンドにしなければ俺が許せねぇ!!何よりセトの憤怒(地下生活者入り)とか言う特級呪物みたいなのをサラッと出してるからさっさと処理したいんじゃー!!

感想お待ちしております!
誤字脱字があれば、ご報告お願いいたします!



※ネタバレ:ユウキは死んでないぞーー!!!
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