今宵はクリスマス
ここキヴォトスでも聖夜の日は存在している。
だが、聖なる日だからといって暴れない生徒がいるわけが無い。(不良生徒への厚い信頼)
さて、そんな日常を送る先生はと言うと……
"ウワーーーーーーーン!!ナンデーーー!!!"
『待って先生!!!逃げないでーー!!!』
めちゃくちゃ生徒達に追いかけ回されていた!!!
それは数時間前のこと……シャーレにて
"いやぁ………クリスマスだねぇ…"
──そうですね………先生はなにか予定でも?
"あると思うかい?(即答)"
──悲しすぎませんか?その回答……
"そう言うユウキは、なにか予定でもあるのかい?"
──あるわけないんだよなぁ………
"家には1人かい?"
──クリスマスはみんな用事があるようなので、クリぼっちですなぁ……
"そっか………シャーレでゆっくりするかい?"
──正直外には出たくないです。暖房最高!
"わかるマーン!"
先生はユウキとたわいない話をしていた。
ちなみに、その時は仕事が終わっており、ゆっくり休みながらだらけていた。
"はぁ………ユウキがしばらく居るとしても、もう少し人が居たら楽しいだろうなぁ……"
──でも、今日はクリスマスですし………人を呼ぶには、些か迷惑になり得るのがなぁ……
"ぜっっったいに予定があると予想できる日はここまでないんじゃないかな?"
──それなぁ……
だらけながら、そんなことを言う2人
"あ〜……誰でもいいから私と今日1日過ごしてくれる人は居ないかなぁ……?"
──あ、そんな事言ったらここに生徒が雪崩込みますよー?ここには盗聴器があるんですから。
"……………あっ。"
──終わったな……コタマ式盗聴術からは逃げられない!
"ユウキ助けて"
──自業自得なので。それと、そろそろ逃げた方がよろしいのでは?
"────へ?"
ドドドドドドドドド!!!!
外からけたたましい足音がし始める。そして、シッテムの箱が突然光り、アロプラが先生に話しかける。
『先生!外から複数の生徒さん達の反応が!!』
『警告。測定不可の数の生徒がここに押し寄せて来ます。今すぐ避難することを推奨します。』
そして、ドギラゴン閃も話しかけてくる。
『マスター!!!めちゃくちゃ生徒さんが来てるんですが!?何やったんですか!?』
──うん。俺がやらかしたみたいな言い方やめようか??今回は俺らはゆっくり出来るよ。
『──なんで??………ああ、先生が失言したんですね。』
──そうだぞ。だから俺らはゆっくりコタツでぬくぬくしとくんや。先生頑張れ〜
『頑張れ〜』
"あぁ!?唯一頼れそうなユウキが全くやる気を出してないや!?"
『先生!!そんなこと言ってる場合ではないないですよ!!』
『警告。残り10秒ほどで生徒さんがここに到達します。』
『シャーレの緊急避難経路を解放しましたので早く逃げてください!』
"うん!!ユウキ!ユウキも気をつけてね!"
──あーい……
こうして、先生はシャーレから逃げ出すことに成功した。
そして、本当に10秒後に生徒達がシャーレの部屋に来た。
『『『『先生!!!』』』』
──すんごい来たなぁ……
『ですねぇ……』
「ユウキ!先生は!?」
──逃げたぞ〜?もう外じゃねぇかな?
「な!?なんで止めないのよ!?」
「ユウカちゃん。ユウキくんが先生を止めないのは仕方ないと思いますよ?」
「なんでよ!?」
「それは簡単ですよユウカちゃん。ユウキくんからすれば、先生を止める理由がないですから。ほら、ああやってコタツでぬくぬくしているということは、動く気はない。……そうでしょう?ユウキくん。」
──おう。今回は先生が悪い。でも、コタマが盗聴してたから後で怒られてもろて。
『コタマ???』
『あっ()』
「……そう。なら仕方ないわね。どこに行ったか分かる?」
──わからん。ただ、面白そうだし、ルール儲けようぜ。
ユウキは面白そうにそう言った。そこにいた生徒たちはその言葉に動きをとめた。
『『『ルール??』』』
──おう!先生を捕らえるのは止めねぇけどよ。ただ銃弾ぶっぱなして捕まえるなんて野蛮なことは出来ねぇだろ?
「…当たり前ですね。」
──だから、先生は捕まえた生徒とクリスマスを過ごす。その代わり、追いかける奴らは武装せず捕まえるんだ。純粋な身体能力でも先生は捕えられるだろ?
「………なるほど。つまり、武器を使わず、先生を捕られたのなら、先生と共に過ごそうと文句は言われない。ということですわね?」
──その通りだぜ、ワカモ。なぁに、先生には連絡しておいた。それで良いと了承も取れた。さぁ、どうする?
生徒たちは黙る。一瞬だけ考えたのだ。銃を手放す事によるリスクを。………だが、それはノーリスクだと全員が判断した。
そして、最初に動き出したのはユウカだった。シャーレにある銃置き場に持っていた銃を入れて、言い放つ。
「………いいわ、乗ってあげる。銃なんてここに置いて行けばいい。そうすればルール違反にならずに済む。なら後は、先生を捕まえるだけ。簡単よ。」
「ん、乗った。先生を捕まえるのは私。」
「ふふふ……このワカモ……久しぶりに昂って参りましたわ!あぁ……先生!待っていてくださいまし!」
「やる事は変わりません。C&Cの名にかけて、戦うだけです。」
こうして、銃置き場に自らの愛銃を置いて、全員が走り出す。
これから始まったのは、先生を求めた生徒たちの戦い。
先生は果たして逃げられるのか!!
『それはそれとして、マスターは動かないんですか?』
──外寒いし。
『ええ....(困惑)』
──なんなら、実況してやるぜ!
『おっ、いいですね。やろうやろう!───では、奥空アヤネの所持するドローンに接続──完了。これよりモニターに映します。』
ドギラゴン閃によって、追いかけているだろうアヤネのドローンに通信を接続し、映像をシャーレのテレビに映した。
これにより、ユウキはリアルタイムで実況が可能になった。
『そういえば、これってマスター的にはアリなのですか?』
──武器を使わなければ、効率的に捕まえるためにドローンで追いかけるとか普通だろ。アリだアリ。外傷を与える目的の物は使うなって事だし。
『なるほど〜』
──さてさて、どうなってるかな〜?
なお、コタツから動かずテレビを見ているようだ。気分は年末年始の特別番組を見てる感覚だろう。一人は命懸けレベルかも知れないけどな!
そして、一番最初に戻る。
街中を疾走する先生。なお、車を出す余裕がなかったので全力疾走しております☆
『"あぁぁぁ!!!どうしてこうなるんだぁぁぁ!?"』
『先生が今日一緒に過ごしたい人を募集したからですよ!!』
『"私はしてないよね!?ただの呟きをコタマが拾ったからだよね!?というか、なんでひろまってるの!?"』
『確認。SNSにて噂が広まったようです。』
『"コタマァァ!!!何やってんだお前ぇぇぇぇ!!!"』
先生は焦りからか、いつもの口調がボッロボロになり、普段なら言わないようなことすら口走っていた。
──焦りすぎてて草
『ゲーム仕掛けた人がなんか言ってますよ。』
──知らんな
『人の心とかないんか?』
──人の心は浜で死にました。
『生き返らして?そのまま放置せず生き返らせて?』
──幼い頃にはもうとっくに死んでたんだよなぁ……お、ワカモと百鬼夜行の忍者狐がいい勝負してるぞ!
『久田イズナさんですね。というか、会ったことあるでしょう?』
──すまない。名前を覚えるのは不得意なんだ。
『嘘おっしゃい。』
コントじみたことをしていると、テレビから先生の悲痛な助けが聞こえてきた。
『"ユウキぃぃ!!!助けてくれぇぇ!!!"』
先生は逃げながらそう叫ぶ、するとアヤネのドローンが先生に近づき、話し出す。
──丁重にお断りする。こぉんな楽しい催し物を俺の手で壊す気はございません。
まさかの遠隔操作で喋り始めるユウキ。何やってんだコイツ。
『"ふざけるなぁぁぁ!!!"』
──ほらほら、後ろからどんどんやってくるぞぉ〜?
『"ユウキぃぃぃぃ!!!終わったらお説教してやるからなぁァァァ!!!!"』
──ははは!!その前に逃げ切らないとなぁ〜!先生は最近運動不足に悩んでたし、ちょうどいいんじゃあないか??
『"いきなりの運動は筋肉痛で死ぬよ!?!?"』
──でぇじょうぶだ。救護騎士団が面倒見てくれるぞ。
『"味方は!?私の味方はないのか!?"』
──そこになかったら無いです。
『"ユウキの裏切り者ぉぉ!!!こういうのはユウキもセットでしょぉぉ!?"』
──悪ぃな先生。オラもう捕まっちまってるんだ。
『"───誰に??"』
──いつの間にかいたホシノとクロコに。
『"動かないんじゃなくて動けないの方だった!?"』
まさかのアビドス2人によって捕まっていたユウキ。どうやら、ユウキがコタツでぬくぬくしながらルール説明をしている時に、後ろと膝の上に忍び込まれたようだ。
──贅沢言うなら、後ろはミネが良かったです。知ってる?羽のある生徒に包まれると割と寝心地いいし暖かいんだぜ?
『"そうなんだ!?でもここで言うのは不味いと思うよ!!?"』
──へ?あっ……
ユウキはついつい自慢するようにそう言ってしまった。後ろと前から抱きつかれているにも関わらず。
コイツいっつも墓穴掘ってるな。
「うへぇ?なんでそんなこと知ってるのかなぁ?」
「ん、ユウキは今から私たちと一緒に寝るべき。」
──ダニィ!?やめろん!!コタツで寝たら低温火傷になる可能性があるんだぞぉ!それに、同じ体制で寝るから肩や腰を痛めるし、一定の温度に維持されているから体温が下がらず寝付きが悪くなる。それに、周囲の空気が乾燥するから風邪になりやすくなるんだぞ!
「何言ってるの?今から行くのは仮眠室のベッドだよ?」
──あそっか……じゃない!!待て、話せばわかる!交渉を!!
「「ダメ。今すぐ一緒に寝るべき」」
──やめろォ!!!クリスマスにこ〜んな楽しそうな催し物を見逃したかぁない!!HA☆NA☆SE!
なんでコイツ知らん所でベッドに引きずり込まれてるんだ??と、先生と生徒達は思ったのであった。
"………たまに思うけど、ユウキって墓穴掘ったらズルズルと引きずり込まれるよね。"
『ユウキさんは余計なことを口走っちゃいますからね〜』
『………惜しい人を無くしましたね。』
「(頭が)おかしい人を無くしたわ……」
"ユウカ、それ以上は行けない。"
「ア、ハイ。」
"………って!?ユウカぁ!!?いつの間にぃ!?"
「うるさい口ですね。そんなことはどうでもいいので頂きます♡」
"ぬぁぁぁあ!!!私は必ず逃げ切るぞぉぉ!!先生の誇りとプライドにかけて!!"
そう言いながら先生はユウカを振り切り逃げ出した。完全に油断していたとは言え、ユウカを振りほどけたのは火事場の馬鹿力と言うやつだろう。
先生は逃げ出した。逃げ出した先には……
「お、来たな。」
"イオリィ!!?"
『『あっ……』』
居たのは我らが銀鏡イオリ。先生の前で椅子に座り、靴を脱いで誘惑してきた!!
「ん……」
"イオリの足ぃ!!わぁーい!!"
悲しきかな、先生はイオリの前ではただの褐色肌好きの変態になるのだ。これは先生に刻まれた業なので逆らうことは出来なかった。
それが例え、頭の中で理性が働いたとしても意味はない。
イオリの足に飛び込んだ先生は、そのままヒナに捕獲された。
「────卑怯とは、言わないでよね?」
"し、しまったぁぁぁ!!!それはそれとしてイオリの足は舐め………いや、捕まったんだし、このままイオリの足にくっ付いとこ。"
「うひゃあ!?この、冷たい手で触るな変態!!」
先生は捕まったことで吹っ切りそのままイオリの足にしがみつく。なお、イオリは顔を赤くしながら軽く蹴っていた。ヒナ?先生にハーネスを装着してるよ。
すると、そこに他の風紀委員達もやってきた。
「お見事です委員長!!」
「……ふう。アコも、お疲れ様。いい作戦だったよ。」
「先生はイオリの足が好きですからね……こうすれば、疲れきった頭の先生では回避できないと思っていましたから!」
"うへへ……イオリの足だァ……"
「この!!いいから離れろ変態!!歩きにくいだろ!?せめて頭の匂いでも嗅いどけ!!」
"いいの!?嗅ぐ!!"
「あ、ちが……ぬぁぁ……!!」
「わぁ……凄い吸引力です……」
「………今の先生に遠慮の二文字はないと、イオリもわかっていたでしょうに……。」
先生は容赦なくイオリの頭の匂いを嗅いでいる。冷静な判断すら出来なくなった先生は暴走しかできないだろう。ヒナは早急に先生をイオリから回収した。
「イオリ、大丈夫?」
「な、何とか………」
「とりあえず、シャーレに帰ろう。イオリとチナツは護衛をよろしく。アコ。風紀委員の中で、先生と過ごしたい生徒がいたら呼んでおいで。」
「「「はい!」」」
その後、シャーレにはゲヘナ風紀委員達が集まり、小さなパーティとなった。他の部活の生徒たちは悔し涙を流しながら、「年明けは必ず先生と過ごす!!」と誓うのであった。
一方その頃、ユウキはと言うと……
──ふにゃぁ………zzZ
「ん。やっと寝た。」
ユウキはめちゃくちゃ寝かされていた。2人はユウキをコタツから引っぺがし、ベッドに放り投げて何とか寝かせたのだった。
2人は、もうひとつのベッドに座りながらゆっくりしていた。
「うへぇ……ベッドに引きずり込むまでめちゃくちゃ掛かったねぇ……そこまで出たくなかったのかなぁ?」
そう言うホシノの元に、ふよふよ飛んできたドギラゴン閃がやってきた。
『普通に楽しんでましたからねぇ……あ、先生は風紀委員によって捕獲されましたよ。』
「やるね〜………どうやったの?」
『先生の性癖を突く形で捕まえてましたね。』
「……………ああ。風紀委員の褐色肌の子を餌にしたのか〜……」
「ん、疲れている先生には効果抜群。効率的だね。」
──…………zzZ
「………とりあえず、ミネ団長も呼ぶべき。」
「だねぇ。ドギラゴン閃ちゃーん。呼べる〜?」
『では呼び出しますね。………"救護"!』
そうドギラゴン閃が言うと、突然ドアが開き、外からミネ団長が現れた。
「呼ばれた気がしたので来ましたが………なるほど、確かにこれは"救護"をしなければなりませんね。お2人も手伝ってください。」
「「………え?」」
「?なにかおかしな事でも?」
普通、そこに居ないはずの人が居たら、唖然とするのは仕方のないことである。けれど、毎度疲れている先生の元に瞬間移動をしてくる生徒を彼女たち知っていたので、すぐに立ち直った。
「いや〜ごめんね〜……おじさん達はびっくりしちゃったんだ〜」
「それで、何をすればいいの?」
「そうですか…。私たちがやる事は簡単です。今から三人でユウキさんを包み込みます。ホシノさんは上に、私とシロコさんは横に入り、彼を温めます。」
「「………なるほど。いつものか。」」
こいつらいつもこんな事やってんのか?と思った読者の皆様。安心してください。
彼女たちは、時間があればユウキを構い倒すので添い寝は日常茶判事です。
クロコとホシノは布団に潜り込み、指示された場所に移動する。ミネ団長は慣れたように横に入り、羽根をユウキに被せるように広げる。
「うへへぇ………これは眠たくなるねぇ……」
「………ん」
「………少し、早いですが………寝ましょうか。おやすみなさい。」
「おやすみぃ〜…」
「おやすみなさい………」
「「「「…zzZ」」」」
こうして、風紀委員達がどんちゃん騒ぎをし始めるまで、ユウキ達はぐっすりすやすや寝たのであった。
ひっさびさのギャグ満載で書いたなぁ……楽しんでくれたら万々歳です。
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