特に理由のない幸せが男子生徒を襲う   作:ガチャ石は貯めない

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誰かしらの誕生日パーティはやりたいと思ってたけどよぉ………ホシノが誕生日だったことを知ったからには書くしかないよなぁ……??

という訳で、ほのぼの誕生日パーティ回です。楽しんで貰えたら嬉しいです。


男子生徒と誕生日パーティ

──先生、俺………死にたいです……

 

"何を言ってるのさユウキ……私もだよ………"

 

 

現在!ここシャーレで二人は嘆いていた!!

 

なぜなら!前回の出張によりホシノの誕生日を祝えなかったからだ!!!二人は泣いていい。

 

 

"ちくしょう………ちくしょう……ちくしよーーーーー!!!"

 

 

──うわぁぁぁぁぁぁ!!!!あの出張さえなければ!!!!あれさえなければぁぁぁぁ!!!

 

 

二人は絶望した。普段から任務なり日常生活なりでお世話になっているホシノの誕生日を祝えなかったのだ。もちろん、遅れてはあるが二人で誕生日プレゼントをあげてはいる。

 

その時の反応は、今でも覚えていた!

 

 

『………へ?誕生日、プレゼント?ホント!?私にくれるの!?………遅れてごめん?それは仕方ないからね〜……クジラのぬいぐるみに、抱き枕!?ほわぁ………ありがとう二人とも!!すっごく嬉しいよー!!』

 

 

"あの時のホシノは可愛かったなぁ………ついつい撫で回しちゃったよ"

 

──ワカルマーーン!!!あ、ちなみにめちゃくちゃ愛用してるようですよ?シロコとセリカからの情報なので信ぴょう性しかないです。

 

"最高。今度添い寝した時は教えて。"

 

──嫌です。(迫真)

 

"(´・ω・`)ソンナァ"

 

 

なんか二人とも誕生日を祝えなかった反動で変態度が増してるかもしれないが、許してあげて欲しい。

 

先生は生徒の誕生日は必ず祝うし、ユウキもその手伝いをしていることが多かった。

 

その結果、二人は"誕生日を祝えなかった"ことにストレスを感じているのだ!!

 

祝っただろって?

 

その日に祝えなきゃ意味ないんだよ!!(迫真)(誕生日過激派)

 

 

──…………あ〜、ホシノを甘やかしてぇ……

 

"なんなら、ユウキに甘えている姿を写真に撮りたい"

 

──好きなだけご飯を食べさせたい。なんなら奢りたい。

 

"ホシノをユウキに投げてわちゃわちゃして欲しい。その時に不純なことしても見逃す自信しかない。"

 

──職務放棄〜………あーー、ホシノが上から落ちて来ねぇかなー?

 

"来るわけないよ?経験上、こういう時はいつも後ろに立ってることが多いしw"

 

──………なんだろう、その経験要らなすぎません?

 

"なにおう!?これでも結構危機回避でき……"

 

──………先生?

 

 

突然、先生は顔を真っ青にして喋るのをやめてしまった。そして、指をユウキの方に向ける。

 

ユウキはその指に気づき、後ろを振り向くと、砂狼シロコが立っていた。

 

 

──……シロコ?なんでここに?

 

「………ん。今やるべきことを理解した。

 

ホシノ先輩を誘拐する。

 

 

──ちょっと待てーーーー!?

 

 

ユウキはすぐさま走り出そうとするシロコの方を掴み、その行動を止める。

先生は、ガタガタ震えながら動けなくなっていた。

 

 

──待て待て待て!?お前いつから居た!?

 

「"先生、俺、死にたいです…………"の時から。」

 

──最初からじゃねぇか!?待て待て待て待て!?行くな!!シロコお前!?何やろうとしてんだ!?ホシノを誘拐してこようとするなお前!?ちょ、止まれ暴走狼!!!

 

「ん、そこまで言われる筋合いはない。でも、もう遅い。」

 

──は?

 

 

シロコがそう言うと、スマホを向けてきた。誰かと連絡していたようだ。その名前は………

 

 

──もう一人の、私??………お前まさか!?

 

 

ユウキは気づいた、このおバカ狼が何をしたのかを。

 

すると、シャーレの窓をぶち破りながらクロコがホシノをずた袋に入れて入ってきた。

シロコはユウキの手から離れて先生にめちゃくちゃ甘えに行った。

 

 

「ん。ホシノ先輩を誘拐してきた。」

 

──何やってんだお前らァァーーー!?!?

 

 

まさかのダイナミックエントリー。クロコによって窓ガラスがめちゃくちゃになった。普通はぶち破れないほどの耐久性があるのだが、どうやらそんなものは彼女たちの前には無意味のようだ。

 

 

"あぁ……窓が………終わりだ……………"

 

──あぁ!?先生がリンに怒られる未来を想起して絶望してる!?

 

「…………ごめん、先生。こうでもしないとインパクトに欠けると思って。」

 

──要らねぇ心配だよ!?というか、何故にホシノをずた袋に!?

 

「持ち運びやすいから。」

 

──ええ....(困惑)

 

 

クロコの思い切りの良さにドン引くユウキ。この狼共、もしや行動原理が"ハスキー犬"レベルなのでは?ユウキは訝しんだ。

 

 

「ん、私はそこまで直線的な考えはしてない。」

 

──嘘つけ!?今も先生に抱きついてスリスリしてるくせによく言うわ!!

 

「仕方ないよ。弱シロコはああしないと先生にアピールできないんだから。」

 

「ん、弱シロコはそっち。早くユウキをオトして子宝を作ればいいのにしてない。」

 

「…………………じゃあ、言うけど。基本ユウキの周りにはユメ先輩やホシノ先輩、トリニティのミネ団長がいるのに襲えると思う?

 

「ごめん。言い過ぎた。」

 

「分かればいい。」

 

──はは、そのかわりにオラのプライバシーなんかないんだけどな。部屋の鍵かけててもピッキングで入ってくるか壊しながらだし…………今度から、オラの部屋に入るの禁止にしようかな。

 

それだけは勘弁して……!!いい子にするから……!!

 

 

クロコはユウキに縋りながらユウキの部屋出禁を辞めるよう説得する。

 

シロコはそんなクロコの姿を見てドン引くするのであった。

 

 

「………見たくなかった、あんな私。」

 

"よほど、応えるんだね………そういえばシロコ、仮眠室にあった私の下着のこと知らない?"

 

「………………………………………知らない。」

 

"シロコ?今すぐ言わないとホシノとノノミに連絡して3人でお説教して、シャーレに一週間出禁にするけどいい?"

 

「ごめんなさい!あと、SRTの一年生とかトリニティでいつもお菓子食べてる黒猫の子もやってる。」

 

"ありがとうシロコ。それはそれとして連絡はするね?"

 

「!?!????!?!!??!!!!!」

 

 

哀れ!どう足掻いても説教からは逃げられない!!シロコは絶望した。

 

そして、クロコはずた袋からホシノを取り出した。

 

 

──出し方が完全に猫と同じなんだよなぁ……

 

「ん、ホシノ先輩が溶けてる。ユウキ、引っこ抜いて。」

 

──ええ....?(困惑)

 

 

ユウキは困惑しながら、ずた袋の中にいるホシノの腰を掴み、ずた袋から引っ張り出す。

 

でろーんとしながら出てきたホシノは、例えるならお腹周りを掴まれた時の猫のようである。

 

ユウキは、そんなホシノを膝に乗せて頭を撫でる。扱いが完全に猫では??

 

 

──…………寝てるなコイツ。まぁいいか。

 

"いいの?それ?"

 

「ん、ずた袋で誘拐してきたんだから今更。」

 

「ユウキはああやって溶けてる時は膝に乗せてること多いから今更。」

 

"いいんだ、それ………あの家で許されてるんだ……ホシノ可愛い。"

 

「ん、それはそう。あと、あの家だとみんな寛容。たまに喧嘩しても、大体は"叩いてかぶってジャンケンポン"で決める。」

 

「平和だね。」

"平和だぁ…"

 

──………とりあえずよ、聞きたいことあるんだけどいいか?

 

 

ユウキはホシノを撫でつつ、シロコとクロコに向けて話しかける。

 

その問いかけに、二人は頷き耳を傾けた。

 

 

──結局、ホシノの誕生日は祝ったんか??

 

「「祝えてない。」」

 

──よし、買い出しに行くぞ!!シャーレで誕生日パーティだァ!!

 

「「「おーー!!!」」」

 

 

こうして、セリカたちも誘いシャーレでホシノの誕生日パーティを開催する事にしたユウキ。

 

なお、ユウキはホシノと共に、シャーレでお留守番させられた。

 

 

──なんでさ………

 

 

3人は協力してパーティグッズを買い占め、シャーレに帰り、飾り付けを始める。

 

 

「手伝いに来ましたよ〜☆」

 

「ホシノちゃんの誕生日を祝うなら、全力を出さないとね〜!」

 

「仕方ないから、私もやってあげる……って!?なんでシロコ先輩達が!?」

 

「先に来ていたようですね……先生!お誘いありがとうございます!お手伝いしますね!」

 

"よろしくねみんな!"

 

 

こうして、ホシノが目覚める頃には立派な誕生日パーティの舞台が整った。

 

そして、ユウキはホシノを起こして床に立たせた。

 

 

「ふぁ………んぅ?………うへぇ………なにこれ〜……??」

 

 

熟睡から目を覚ましたホシノは、起きたてだからか目の前の情報の処理に困っていた。

 

そこに、畳み掛けるように"四つん這いとなり頭に持ち手を括りつけた"先生に股がったユウキが叫ぶ。

 

 

──Here we go!!

 

 

── Let's party!!!

 

「「「「「「「OK!!!」」」」」」」

 

「じゃないよーーー!!!?」

 

 

ホシノは叫びながら近くにあったクラッカーを先生達に向けて放つ。

 

軽快な音が鳴って中身が飛び出すが、先生達は笑いながら受けた。

 

 

「何このノリ!?なんでシャーレがこんなにキラキラしてるの!?なんでみんな際どい衣装を着てるのさ!?あ、コラ!!ユウキを誘惑しないでよ大っきいシロコちゃん!?ユウキはユウキでいい加減先生に股がってないで降りなよ!?先生の頭のそれ何!?自転車の持ち手!?」

 

「ん、ホシノ先輩が元気。私は嬉しい。」

 

「そら起きてこんなの受けたら元気にもなるよ!?」

 

「ツッコミが冴え渡ってる……さすがホシノ先輩……!」

 

「シロコ先輩達は相変わらずのマイペース……っと、ほら!ホシノ先輩は座って座って!」

 

「うへぇ!?どういうこと!?なんなのこれ!?」

 

 

ホシノは混乱しながら椅子に座らされる。そして、アヤネが部屋の電気を消した。

 

 

「?????」

 

 

ホシノは、部屋の電気を消されてさらに混乱する。けれど、暗闇の中で動くことはなかった。そして、先生がロウソクの付いたケーキをホシノの前に持ってくる。もちろん、火はついている。

 

 

そして、それを確認したシロコが歌い出す。

 

「Happy birthday to You〜」

 

次にノノミが

 

「Happy birthday to You〜」

 

1年生2人が

 

「「Happy birthday deer ホシノ先輩〜」」

 

最後にクロコとユメが

 

「「Happy birthday to You〜……」

 

最後に6人で

 

 

「「「「「「お誕生日おめでとうホシノ先輩!!」」」」」」

 

 

大切で大事な、最高の先輩(後輩)の誕生日を祝う。心の底からの祝福と共に。

 

 

 

ホシノは、やっとこれが何なのかを理解した。そして、泣きながら、笑った。

 

 

「うへ…………ありがとう、みんな…!」

 

 

そして、ホシノはロウソクの火を一息でかき消した。

 

拍手が部屋中に響き渡り、ユウキがそそくさと部屋の電気をつける。

 

 

"誕生日おめでとうホシノ!待っててね、今からユウキが料理を作ってくれるから!"

 

「ユウキが……!?」

 

──先にケーキ食べてろ〜。すぐに作って持ってくから〜

 

『はーい!』

 

 

そして、皆でケーキを分け合い、ユウキが作った料理を食べた。元々一人暮らしをしていた逸般人だ。料理は絶品であった。

 

 

「「「………私たちが作るより美味しい……(*¯ч¯*)'' ŧ‹”ŧ‹”」」」

 

──10数年間はほぼ一人暮らししてたんだぞ??舐めるなよ??

 

「ん、アリウスで料理ってできたの?」

 

──ん?………あ〜……まぁ、基本キャンプ飯みたいな感じだな。山菜とかわりと近くに海があったからそこで釣りしたり……まぁ、ほとんど味付けなしで火に通したものばっか食ってたな。

 

「…………美味しいの?それ」

 

──何言ってんだ。少なめの調味料くらいなら短期バイトで稼いで買えるし、山菜はわりと美味いんだぞ?

 

 

「「……今の私たちとは別の過酷さがあるなぁ……」」

 

 

ユウキの話に、セリカとシロコは思ったままの感想を述べた。

 

 

「…………ユウキって、私たちより経験豊富だよね……」

 

「ホシノちゃん。砂漠で私の命を繋いだ人だよ??」

 

「そういえばそうだった……!!」

 

"ユウキ……今更だけど、色々と規格外な事してない??"

 

 

こうして、ユウキの料理に驚きつつ誕生日パーティは進んでいく。

 

そして………そのままお泊まり会へと移行した。シロコ達はシャーレでお泊まりとなったのだ。もう夜も遅い時間だしね、仕方ないね。

 

 

──………それじゃあ、先生。また明日。

 

"うん、また明日。"

 

 

ユウキはシャーレに背を向けて歩き出す。ふと、横目でシャーレを見た。

 

…………仮眠室がある方向を見た。まだ、明かりがついている。

 

 

──…………誕生日おめでとう。ホシノ。お前の行く先に祝福を。

 

 

そう言い残し、家に帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

ホシノは、ふと窓の外を見た。すると、ユウキがこちらを向いて何か喋っているのを見つけた。

 

ホシノは、その口パクで何を言っているのかを何となく理解した。

 

 

「………………うへへ///」

 

「ホシノちゃん、どうしたの?」

 

「……なんでもないですよ。ユメ先輩。」

 

 

こうして、ホシノの誕生日パーティは幕を閉じたのであった。




特に、何も書くことがないぜ☆

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