けど、シャーレにはコタツがあると信じてるぞ!
──先生………何やってるんですか??
"何って、そら見たまんまだよ。"
現在、シャーレでは一時の休憩を取っていた。外は未だに寒く、コタツでぬくぬくしていた。
今日の当番は、いわゆる『妹やちびっこ』達。
今から今日のイカれた当番を紹介するぜ!
電子暗号ならおちゃのこさいさい!ミレニアムの金を使いまくるヤベー奴!黒崎コユキ!
ゲヘナの圧倒的光!あらゆる生徒の心を無意識に落とす(圧倒的光属性的に)ヤベー奴!丹花イブキ!
そして、その護衛兼保護者!ゲヘナアカモップと名高い(卑しい枠的に)ヤベー奴!棗イロハ!
なんでここに居るの?お仕事どうしたの?サラリとやってきた玄龍門当主!竜華キサキ!
先生の健康を確認するためにやってきた救護騎士団の一人!そのテレポートなんなん??瞬間移動より強くない?鷲見セリナ!
………こうして見ると、割とごちゃ混ぜにだなおい。
──……なぁ、セリナ。
「どうしましたか?ユウキさん」
──………先生の膝にイブキとイロハが乗ってて、先生の顔が少しづつ青くなってる気がするんだけどどうかしたんか??
「ああ……最近、マコトさんに言われたそうなんです。『イブキを甘やかし過ぎだし、イロハをサボらせ過ぎ』と。」
──………………マコトぇ……?いつもの事では??
「いえ、どうやらイブキちゃんが先生と一緒に居たいとわがままを言うようになったそうで………そしてイロハさんも必然的に先生と一緒に居れるからと賛同して………」
──流石に見過ごせなくなった訳かぁ……大変だな先生も。
"あはは………可愛い生徒に好かれるのは嬉しいけど、私としては粗雑に扱われるぐらいがちょうどいい距離感だと思ってるんだよねぇ……"
『焦れったいですね……ちょっと好感度測定器使います?』
──やれ、ドギラゴン閃。先生に現実と絶望を食らわせたれ。
『イエッサー』
そう命令すると、ドギラゴン閃は変形し、先生にスカウターを装着させた。
そして、この場にいる生徒達の好感度を表示した。
"うわぁぁぁぁぁぁ………!!!"
──先生は現実を知った。
「なんてことを……」
「もう逃げられぬのぉ?」
"やめてそのコンボ!?というか、これホント!?ユウキのだけ測定不可なんだけど!?"
『マスターのやつは載せてないです。男同士での好感度とか気にします?』
──しないが?
"しないよ。"
『でしょう?なので不要です。ちなみに、マスターが出会った生徒さんの先生への好感度も置いときますね。』
"ぐわー!!やめてくれー!!"
先生はスカウターを外そうと必死になるが、スカウターは外れない。何をしようと外れない。
──諦めろ先生。この年の卒業生から順に嫁に貰うのは確定してるんだからさwww
"やめよう!?一夫多妻制の法律なんてないでしょ!?"
「ないのなら、作れば良い。連邦生徒会に申し込めば即可決されるじゃろうな。」
「…………マコト先輩に言っておきましょうか?」
"イロハ!?起きてたの!?"
「ええ。先生がスカウターを取り付けられた時から。」
"ウソォ!?"
「それで?一夫多妻制の限度はどのくらいにします?」
──先生だし無制限でいいんじゃない?
"ユウキ!?私の財力はカスだよ!?"
──言ってて悲しいこと言うのやめません??
「なら、年に20程でよかろう。」
「と言うと?」
キサキは、某CV:マダオと同じ人と同じように机に肘をつき、考えるような仕草になる。
どうやら、先生の影響であの作品を見たようだ。
「妾の思うに、先生は堕落しやすい。財力は程々にあれど、散財をしやすい傾向がある。アニメや漫画……そしてプラモデルやフィギュアも時折買っておるのぉ?」
"うぐぅ!"
「そして、現状仕事はあらゆる場所からやってくる。連邦生徒会からの仕事の比率は高いがの……」
「…………つまりは、どういう事なんですか?キサキさん。」
「端的に言えば、先生は卒業生の中から20人程の嫁を迎えればよい。先生のサイフを管理するもの、先生の仕事や身の回りを世話するもの……そして、先生の身の安全を保証するもの………ざっと20人ほど居れば済むじゃろう?」
──………なるほど?先生と家族なら先生を内側から支えることで健康管理できるし、護衛も兼ねることも容易だしなぁ……ただ、先生がそれを容認するかしないかで言えば、しないからなぁ……
「………なぜじゃ?いや、先生からすれば卒業生でも生徒として扱うかもしれんが……」
──いやそもそも、『外』だと一夫多妻制じゃないからだよ。そう簡単に何十年と培ってきた無意識的に刷り込まれた常識を、そう簡単には変えられないと思うぜ??
「…………先生が護身用の物しか銃を持たず、一向に使うことのないことも、それがある故か?」
──『外』じゃそもそも、銃とか剣とか基本は持てないからねぇ………刀とかだと政府が許可証出したら別だけど。銃は知らん。
「ふぅむ………ユウキの考察は当たっとるかえ?」
"まぁ、それもあるんだけど………そもそも私は『先生』だからね。『先生』である以上、生徒の事を撃つ気は起きないよ。"
──だとよ。まぁ、予想通りだな。
『外』は基本、外の法律によって色々やっているが、ここ「キヴォトス」は、キヴォトス用の法律がある。
そして、元々ここには『先生』という概念はなかった。オラにとっては黒服がその立場にあったようなものなので割と馴染み深いが、他の生徒からすればそうはいかない。
彼女達の学園は『外』で言う『国』に相当するレベルの重要度だ。そこにいる教員は先生ではなく、あくまで『教員』。勉強は専用の教育BDやノートを使うので、あくまで『教育』なのだ。
故に、先生という"存在"自体なかったのに、突然生えてきては自分たちに真剣に向き合って、歩み寄ってくる『大人』が今の先生なのだ。
そら(生徒たちの脳を)そう(こんがり上手に焼く)よ。
キサキが20人くらい妻にしてもいいとか言い出す訳だなぁ……w
なんてことだ、もう助からないゾ☆
"………さーて!そろそろ作業に戻ろうかな〜!"
「ダメですよ先生♡」
「そうですよ!まだ休憩して15分しか立っていません!先生は昨日も夜中まで働いていたのですから、もう10分程休んでください!」
「という訳じゃ、もう少しこうしてようぞ」
──ふはははは!その程度の休息で、疲れが取れると思っていたのか?
『それでは10分後にアラームがなるようにしておきますね。』
"ありがとう。………それよりユウキ、今眠たいでしょ?"
──眠い。けど、ここで寝てら喉が死ぬので仮眠室に行ってくる……。
そう言い、ユウキはそそくさと仮眠室に入っていった。
その後ろは、いつものユウキとは比べられないほど丸くなっていた。
"ユウキも、寒さには勝てないんだなぁ……。"
「そうですね」
「そうみたいですね」
「そのようじゃの〜」
仮眠室に入ったユウキは布団にくるまって寝始めた。………ただ、思うように寝付けなかった。何かが足りないと思ったユウキは、何が足りないのか考えていた。
──………クロコ〜
何となしに、クロコの名前を呼ぶ。………誰も来ない。
──………ホシノ〜
次に、ホシノの名前を呼ぶ。けれど、誰も来ない。
──………ユメ〜
また次に、ユメの名前を呼ぶ。当然誰も来ない。
──………ミネ〜
最後に、ミネの名前を呼ぶ。それでも、誰も来ない。
──……………ふふ。
ユウキは笑った。今の自分の行動がおかしくなったのだ。
昔ならこんな事はしなかった。1人でも生きて行けると思っていたし、他人と一緒に寝たいと思うことなんてなかった。
けれど、何故か名前を呼んでしまった。
きっと、"寂しい"と感じたんだろう。それに、おかしいと感じた。
──………心地いい、"弱さ"だな。
そう思ったユウキは、すやすやと寝息を立てて寝始めた。
………彼のアーカイブはまだ始まったばかりである。
なお、この後呼ばれた奴らがユウキを家に連れて帰って5人で寝た。ユウキくんは寂しがり屋になった!(元々)
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