許して。
エイプリルフール!!
それは、〖嘘をついてもいい日〗!!
午前中までとか、日付が変わるまでとか色々あるが、兎にも角にも嘘をついても『まぁ、エイプリルフールやし許したるわ。』ができる日である!!(限度はある)
そんな日に、我らが主人公こと明楽ユウキはと言うと・・・
「覚悟はいいですか?私は出来ています。」
──どぉうしてだよぉぉ!!!
朝っぱらからミネに押し倒されていた!!
──ま、まて!!なんで朝っぱらからオラは押し倒されてんだよ!!オラなんかしたか!?
「ええ。夜遅くまで帰って来ず、帰ってきたと思ったら傷だらけ。そして、怪我の理由すら話さない。………押し倒すには十二分すぎる理由では?」
── 誠に申し訳ございませんでした!!!訳をお話しますので話して下さいませんか!!
「ダメです♡一回ここでユウキさんを解らせますから♡」
──終わった……………。
[この後、めちゃくちゃ解らされた。(健全……?)]
ユウキがミネに解らされてから数分後……ユウキはミネに怪我の理由を話し始めた。
──いや〜……昨日ね。先生から依頼を受けたんだけどよぉ……敵が多すぎるし、周りは一般人が多く居るビル街だったもんで派手に動けねぇしで、色々苦労したんだ〜……怪我したのも、オラがあんまし慣れてない戦い方をしたからだな。だから、話すものんでもねぇと思って話さなかったんだよ。わりいなぁ!
「………なるほど、怪我の理由はわかりました。ならなぜ、夜遅くまで帰って来なかったんですか?」
──………その、怒らない?
「はい。怒りません。」
──………その、イズナとバッタリ会っちまってよ………そういや戦った事ねぇなって思って、オラから誘ってよ…思いっきり戦ってたら、いつの間にか百鬼夜行の方まで行っててよ……。そこから帰るまでに道に迷ったりして時間掛かったんだ………すまねぇ。
「………そうですか。それなら、私は怒りません。もし、あなたの初めて(意味深)を誰かに捧げたとか言われたのなら、もはや手段なんて選ばなかったのですが……」
── 怖いよ!?
その後、普通に拘束は解放された。
解放されたユウキは、ベッドに座りつつ、ミネに寄りかかっていた。久しぶりの甘えユウキくんモードである。
そんなユウキに、ミネは抱きしめつつ頭を撫でていた。
「さて、今日はエイプリルフールです。[嘘をついてもいい日]……ではありますが、節度を持った嘘出なければなりません。」
──度が過ぎたら面倒な目に合うからなー…あっはは!
「笑い事ですか…?平然と隠し事をしたり、私たちを騙して裏で色々やる人が…?」
──やめて。チクチク刺すのはやめて。こうでもしないと守れないんだから許して。
「許しません。その精神性は必ず"救護"しますので。」
──ひぃん……
ミネが事実でユウキをチクチク刺しつつ、穏やかな時間が過ぎていく。ユウキもミネも、今日は予定がなくゆっくりしていた。
時々、ユウキがミネに頭を擦り付けて甘えたりするが、その程度ぐらいしか動かないくらい2人はゆっくりしていた。
なお、ノヴァからアロナ達経由でその様子を聞いた先生は
『"その感じで付き合ってないってマジ???一人の人間としては、はよ結婚しろと言いたいね。"』
と、愚痴をこぼすくらいにはイチャイチャしているように見えたようだ……。
その日、その後2人は、イチャイチャもそこそこに互いにくっつきながら家でゆっくり休んだのであった……。
おまけ
ユウキが傷だらけで帰ってきた本当の理由。
その日、ユウキは百鬼夜行に来ていた。
先生と共に。
"ユウキ、ごめんね。こんなのに付き合わせて。"
──大丈夫です。………こんなの、俺が相手した方がいいでしょうし。
そう話す2人の前には、禍々しい鎖を引きちぎり、姿を現した怪異がいた。
名を、クロカゲ
稲生物怪異録によって顕現した、複数の目を持つ猫のような姿の化け物である。
その化け物に、"先生とユウキ"のみで戦うことになっていた。
"ユウキ、今回の"アレ"は本来のものより弱体化している。ナグサ達も手伝ってくれるけど、基本ユウキが戦って欲しい。………ニヤ達の情報だと、『神秘を乗せた攻撃を嫌がっている』様子だった見たいだからね。"
──了解です。では、神秘での攻撃を主に行きます!!
そう先生に言い、クロカゲに攻撃を仕掛け始めるユウキ。
クロカゲはユウキの接近に、鬼火のような攻撃で牽制してくる。
──ハァ!!
ユウキは、神秘弾を放ち鬼火をかき消した。
神秘弾はそのままクロカゲに当たるが、あまりダメージはなさそうである。
『ぐるぅぁぁあああ───!!!!』
──やる気を出したな……!!ハァア!!
咆哮をあげたクロカゲに、ユウキは神秘弾を放つが、軽やかに避けられる。
そして、その大きな鉤爪に引き裂こうと腕を振り抜かれるがユウキも軽々と回避する。
──せやぁ!
そしてそのままの勢いで繰り出された神秘を込めた蹴りはクロカゲの顔に当たった。
クロカゲは吹っ飛ばされるが、ユウキも苦痛の表情を浮かべる。
──っ…!?(体力が……削られた!?こりゃ攻撃にも当たったらヤバそうだ……!遠距離での攻撃でないと俺の体力が持たねぇ!)
『ぐるぅぉぉ!!!』
クロカゲの怒り混じりの咆哮と共に、ユウキとクロカゲの周りが異空間に変わり始める。
──!?行動パターン変わるタイプかよ!?
そして、足元からエネルギーが吹き溢れた。
ユウキは間一髪のところを回避する。
──うおっ!?……某モン○ンに出てきた金色の古龍の地雷かよ!?しかも、無差別じゃなくちゃんと狙ってきてやがる…!?
ユウキは後ろに左右に高速移動して躱しながら、クロカゲの方を見た。
すると、今度は兎のような狐のような形のした鬼火が放たれる。
──はぁ!?
足元から迫ってくる地雷と、生き物の形をした鬼火が、ユウキを襲うがそれら全てを飛んで回避する。
──うおあああー!?
しかし、クロカゲはユウキが飛んだことで攻撃の仕方を変えてきた。
ユウキが飛んでいく方向に鬼火の数を増やして必ず撃ち落とさんとする。更に、地雷を空中にも発生させて、回避する場所を制限してくる。
──っ!?なら……!ウラァ!!
ユウキは、神秘を刃状にして手に出現させ迫り来る攻撃を引き裂いた。
『!?』
──はあぁぁぁーー!!!
そして、攻撃を全て防がれたクロカゲは驚き、その隙を突くかのようにユウキは空中から神秘弾を放ち続ける。
クロカゲの目の前には無数の弾幕が敷かれた。クロカゲは撃ち続けられる弾幕に怯むが、すぐさま鬼火を出して撃ち返す。
弾幕同士がぶつかり合い爆発を起こした。煙幕がクロカゲとユウキの間に現れる。
すると、クロカゲの胴体が横に吹っ飛んだ。
「───ふぅ。」
──!先生が言ってたナグサってやつの……サンキュー!
「…うん。あとはお願い。」
──任せろ!!
それは、隠れていたナグサの持つ銃──百蓮によって撃ち込まれた一撃である。どうやら、元から弱体化していたのとユウキによるダメージ故に吹っ飛んだようだ。
『ぐるぅぁぁああ……ぉおおおおああああああーーーー!!!!』
クロカゲは、吹き飛ばされた事への怒りで咆哮をあげる。
──かめはめ!!
その咆哮に合わせて、ユウキは神秘を手のひらに凝縮させていく。
そして、クロカゲの近くに瞬間移動した。
『──!?』
──はああぁぁぁーーーー!!!!
ユウキの放ったかめはめ波は、クロカゲを飲み込み────空間が裂けた。
クロカゲが作り上げていた結界のようなものは霧散していき、元の世界に戻ってくる。
クロカゲは、ダメージが大きいのか、そのまま動けずにいた。
──これで決める!!
ユウキがトドメの一撃を与えようと、クロカゲの元に飛び出す───!!
が、そこにクロカゲが抵抗しようと鬼火を放つ。
──っ!?
ユウキは回避することが出来ず、直撃した。
──せぃっやあぁー!!!!
しかし、その攻撃を受けてなお止まることなく攻撃をしようと振り上げた腕には、神秘が全力で込められていた。
クロカゲは、回避できずにその攻撃を受けた。
『うるぁおおぉ………ぁぁあああ!!!』
倒れそうになるほどのダメージを受けたクロカゲは、地上から現れた鎖に囚われ落ちていく……。
そして、跡形もなく消えていった……。
──……はあぁぁぁ………何とかなったぞ……。
"ユウキ!!"
ユウキが安心して尻もちを着いていると、先生が切羽詰まったように叫ぶ。
すると上から、複数の怪異がユウキ目掛けて落ちてきた。
──っな!?
ユウキはすぐに飛び上がって後ろに回避する。しかし、下がった先にも怪異がおり、ユウキに攻撃してきた。
『『──!!』』
──っ!?
ユウキはそれに反応こそできたが、回避できずに攻撃を受ける。
クロカゲとの戦闘による疲労により、ユウキは体力がかなり削られていた。攻撃を回避はしていたが、クロカゲが発生させていた空間が予想以上にユウキを苦しめていたようだ。
──っぢぃ!!はあ!!
ユウキは、神秘弾を横に広げて攻撃範囲を広げた。
怪異たちは消し飛び、ユウキは息をつく。
──はぁ……ふぅ……。よし!先生!!
"大丈夫ユウキ!?"
──え、ああ……先生も大丈夫だったか?
"うん。クロカゲが自分の空間を発生させた後、突然現れた怪異たちが襲ってきてね……ナグサがあの空間に入っててくれて助かったよ。"
そう言いながら、ナグサの方を見る先生。ナグサは、少し照れくさそうにしていた。
「……うん。」
「………とりあえず、片付いたのだし帰りましょう?」
"そうだね、行こうか。ユウキは怪我を治療していこうね。"
──いや、そろそろ帰らねぇとミネに怒られそうだから、先に帰る。またな先生!
そういい、ユウキは走り出した。
"あっ………大丈夫かな?"
「そうか?元気そうだったから、問題はないと思うけど…?」
"いや、その……ユウキって、方向音痴な所あるから……"
「「「え?」」」
そう、そして案の定、ユウキは百鬼夜行でめちゃくちゃ迷った挙句、イズナにたまたま出会って道案内してもらったのであった。
──サンキューな!
「いえいえ!共に主殿を守る同士!ですから!」
ちなみに、ユウキが本当のことを話さなかったのは一応怪異だし、もし百鬼夜行以外で出現したら色々と面倒な事になるからである。
なんでも正直に話す必要は無いよね!って事である。
本編が短いって?気にするな!
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