連続投稿が途切れてた言い訳を話させて下さい。
いやっ、これから先の話のプロットの中に訳分かんねぇ矛盾があったんで全部書き直してたんすよ。
そのせいで投稿が遅れました……
暫くの間は月~金の平日の18時に投稿になると思います。
そして、投稿出来なかった分の埋め合わせとして今日は2話連続投稿します。
1回目は、この18時。2回目は21時を予定してます。
2回目が投稿されなかったら、察して下さい。
あの日から暫く、と言ってもたったの4日間なのだが……ヤオさんが毎日お見舞いに来てくれていた。
つい最近まではどうすれば死ねるか、なんて考えて居たけれど今ではあまり考えないようになってきた。
それでも、私は存在が許されない様なバケモノなのには変わりないと思っている。ヤオさんに、自分の気持ち悪い体験なんて聞かせられる訳無いから何も話して無い筈なのに、「君は、生きてて、良いんだよ?」とか「ワタシは、君が、好きだから。」とかエトセトラ……こんな事を突然伝えてくる。
なんで恥ずかしげも無く言えるのか私にはよく理解出来ないけれど、これだけは確実に分かる。
ヤオさんは心から私の事を大事に思ってくれているという事。
物語でこういうシチュエーションだと気づかない事が多いけど、私は鈍感系主人公じゃ無いので。
あんなにまっすぐ気持ちをぶつけられるのはなんだか久しぶりな気がして、心の奥が温かくなるような不思議な気分だ。
「ハル、退院の手続き、終わったよ。」
そう言えば、私にも名前が付いた。ハル、唯のハルだ。本当なら家主ハルにしたかったんだけど、その意思を伝えるのは声が出るようになってからにしようと決めてるから、今はまだ唯のハル。
重い……のは自分でも分かってるけど、それ位自分の中でヤオさんの存在は大きいのだ。
「これから、私の家に、帰るんだけど、その前に、寄りたい所が、あるから、少し寄り道、するね?」
私はコクリと頷いて、ヤオさんと一緒に病院から出る。
最初はボロ切れのカーテンを何とか服の様にして着てたのに、今はヤオさんのお陰で綺麗な服を着れている。本当にヤオさんには頭が上がらない。
ちなみに、あのロングコートは今クリーニングに出してくれているそうだ。
元々クリーニング店で拾った物をクリーニング店で綺麗にするなんて、何とも不思議な事もあるものだ。自分がもっと元気になったら、本当にちゃんとお金を払いに行こう。これが暫くの間、私の目標になりそうだ。
なんて事を考えながら歩いていると、どうやら目的の場所に着いたらしくヤオさんが立ち止まる。
周りには様々な種類の火器が並んでおり、ブラックマーケットの中でも武器を多く取り扱っている区域の様だ。
「これから、ハルの、銃を、買います!」
ヤオさんの用事だと思って着いてきたのだが、まさか私の為とは。しかし、銃って結構高かったと思う。流石に買って貰うのは忍びない……今でも服を買って貰ったり、より高額な入院費も払って貰ったんだ。服もブラックマーケットで買ったものだし、病院だってブラックマーケットにある大型病院だ、金額を想像するだけで申し訳なくなってくる。
『大丈夫です、お心遣いだけで嬉しいです。』
筆談も板についてきただろう、思っている事や話したい事などをスラスラ書ける。
「でも、ここは、ブラックマーケット。」
『そうですね。』
「銃を持っていても、危ない、超危険地域。」
『大丈夫です、私はナイフでも十分に戦えるので銃はいりません。』
事実、私は自分の首をナイフで切る事が出来た。何故か治っていたが、切れたのは確実だと思う。
「ちょっと、その笑えないジョークは、置いておいて。ハルが、もし傷ついて、1番悲しいのは、もちろんワタシ。そして、ブラックマーケットでは、銃を、持って無いと、舐められて、攻撃されて、カツアゲされる。」
『つまり?』
「ハルが、銃を、持って無いと、ワタシが、悲しむ!」
んな!?
『買います。買わせて下さい。』
「うん、それで、良い。」
『ですが、いつか絶対にこの分のお金は返させて下さい。』
「別に、返さなくても、良い。……でも、いつまでも、待ってる。」
ヤオさんは本当に優しい人だ。明日か明後日か、早速どこかでバイトでもしよう。
「さっそくだけど、どんな銃が、使いやすいか、分かる?」
どんな銃、か……銃と言われて1番始めに頭に浮かんでくるのはリボルバー。使い方も何となく知っているし、もしかしたら記憶を無くす前はリボルバーを使っていたのかも知れない。
でも、自分の中ではショットガンが1番好きな銃だ。もしリボルバーを使っていたのだとしたらリボルバーが好みだったりするのでは無いだろうか?だけれど、ショットガンが私の中では1番好きな銃だし、これも何故か使い方を知っている。
だが、2丁持ちな訳では無かったと言う気もする。携帯している銃は1丁で、リボルバーとショットガンどっちも使える……と言うのはおかしな状況だ。どっちも使えてもおかしくは無いけれど、スゴく違和感を感じる。
『リボルバーかショットガンですね。どちらも馴染みがあるのですが、2丁持ちであったりスイッチしながら使っていた訳でも無かった様に感じます。』
「う~ん、まあ、リボルバーか、ショットガン、より、しっくりくる方を、買えば、良いと、思うよ。」
そうして、「取り敢えず、お店を、巡って、みよう」ということで1番近くにあった所に入ってみると、視界の端から端までずらっと銃器が掛けてあり、驚いた。
『初めてこういうお店に入ったんですけど、スゴいですね。』
「まあ、より多くの、銃を、売るために、過密な程、詰め込んで、あるからね。初めて、見ると、ビビっちゃう、気持ちも、分かる。」
ヤオさんは、うんうんと頷きながらもズンズン奥へ進んでいく。
まずはリボルバーが集められている区画に行くと、ヤオさんが見繕った物を手渡され、しっくりきたかきてないかを聞かれる。それを数回繰り返しても、なんだか重心が手前過ぎる気がしたり、もっと銃身が長かった気がしたり、グリップの感触が違う気がしたり……
結局、ショットガンの区画でもしっくりきた物は無く次の店、次の店と店を移すがどれもあまり手に馴染まない。
妥協して、テキトーに安物を買おうと提案してみるも「本当に、良いの?」とスゴい圧に当てられて、結局続行する事となったりもした。
「う~ん、全然、良い物、見つからないね。」
『私のせいですいません。』
「いや、ハルは、悪くない。そもそも、どの店も、盗品やら、拾い物を、売っているにしても、銃の、扱いが、雑すぎる!その癖、何も買わずに、出ようとしただけで、舌打ち、したり!難癖、付けてきたり!」
『まあまあ、落ち着いて下さい。』
「ふう……こんな事、してる場合じゃ、無かったね。次に行こう、次。」
そうして入ったお店は、今までよりも路地裏の方にあって隠れているからか、人の入りがゼロでテンナイモ綺麗に清掃が行き届いていた。
「これは、見所が、ある店。」
『今までのお店よりも、静かで綺麗ですね。』
だが、こんなお店でもしっくりとくる銃は無く、次のお店へ行こうとした所でこのお店の店主であろう白い鬚を生やした老人の犬人が話しかけてくる。
「なにか、困っている様子じゃが……どんな物をお探しですかの?バックヤードの方にも幾つかありますので、見ていかれますか?」
「良いの?」
「ええ、そちらの無口なお嬢さんがあんまりに真剣に選んでいた様ですから。」
『私ですか?』
驚いた、自分ではそこまで根を詰めて選んでいる様に感じていなかったのだ。
「筆談……なにか事情があっての事でしょうが、実際に見ると中々驚きますな。しかし、綺麗な字を書きますの。優しい字じゃ。」
『その、優しい字と言うのはよく分からないのですけれど、バックヤードを見せて貰えるのでしたら是非見てみたいです。』
「本当に、ありがとう。」
「ほっほっほっ。いえ、老人の気まぐれです。それでは案内しますぞ。」
そして私達はお爺さんに手招かれながら、バックヤードへと入って行った。
ヤオちゃんの喋り方クソ書きにくい……