察して下さい。ごめんなさぁいっ!!!
ちなみに、明日と明後日。日曜日と月曜日はお休みします。本当に書き溜めがプロットの変更で消えたので溜めます。
お爺さんのお店のバックヤードは地下にあり、絶対に上の店内よりも大きい違法建築だった。やっぱりここはブラックマーケットなんだなあ……なんて思いつつ、歩いているとお爺さんが立ち止まって話し始めた。
「ご覧の通り、うちのバックヤードはそこそこ広いのでの、30分後に無口なお嬢さんに合いそうな銃を持ってここに集まる、と言うのはどうですかな?」
「うん、賛成。」
『分かりました。』
「それと、台車ならあそこにありますので、もし重い物を運ぶ時はぜひ使って下さいな。」
「それじゃあ、早速、探しに行こうか。」
ヤオさんの言葉と共にタイマーのスタートボタンが押され、各々気になる方面へ散開してめぼしい物を探しに行った。
そう言えば、お爺さんに自分達の目当ての銃はリボルバーかショットガンって事を伝え忘れてた。
いや、ここまで色んなお店を見て回って1つも手に馴染む物が無かったのだから、もっと別の種別の銃を持ってきて貰った中でしっくりくる物があるかも知れない。
ところで……今ここはどこだろう。病院の中でもそうだったのだが、1度全て虱潰しに歩いて頭の中でマッピングし無いと私はよく道が分からなくなる。勘とか地図に頼ると必ず迷ってしまう為、付き添いの人が誰かいる状態で周囲の地形を覚えないと行けない。簡単に言うと、土地勘の無い場所や初めて来る場所で普通の人よりも迷いやすく、1度通った場所は普通の人よりも詳しく記憶出来るのだ。
ここは初見の場所、つまり現在地がさっぱり私には検討もつかないと言うこと。何となく、なんて感覚も全く無いため最初の場所から今の場所までの道筋もよく分からない。もっと意識しながら歩けば良かった……。
このことはヤオさんには伝えていない為、もし私が時間になっても戻って来なければ心配するだろうか。
よし、一旦銃は後回しにしてマッピングに専念しよう。
ふと。右手首に付けている腕時計を確認すると、約束の時間まで後5分だ。一応集合場所の把握は出来たから、なにか良さげな物を適当に見繕って持っていこう。
片っ端からリボルバーとショットガンも取っては戻しを繰り返して、他の物よりは手に馴染むリボルバーと他の物よりは幾らかしっくりくるショットガンを持って集合場所へと戻る。
私が集合場所まで小走りで戻ってきたタイミングでちょうどタイマーが鳴り、30分が経った様だ。
「ハルが、1番、最後だね。」
「それでは、各々が持ってきた銃の中から気に入った物を探すとしましょうか。」
そして、いつの間にか敷かれていた布の上に6丁の銃が並べられた。
左から、お爺さんの選んだリボルバー,ハンドガン,アサルトライフル。真ん中は私の選んだリボルバーとショットガン。そして最後にヤオさんの選んだ右の、ショットガンにリボルバーのシリンダーが付いた様な不思議な形の銃。
まずはお爺さんの銃から。
「店内で銃を触っていた時の触り方から見てあまり銃を使ったことが無い様でしたので、扱いやすいリボルバーとハンドガンを。そして、無難に誰でも扱えて強力なアサルトライフルです。」
ハンドガンを持ってみるものの、あまりしっくりとこず元の場所へ戻す。アサルトライフルも同様の理由で元の場所へと戻す。やはり、リボルバーとショットガンのどちらかが良いのだろうか。そして最後にリボルバーを持ってみる。
『今までの物よりもスゴく持ちやすいです。』
手に馴染む。とまでは行かないが、非常に扱いやすく取り回しが良い。私の持ってきた物の数倍使いやすい。
「ほっほっほっ、そうでしょう。お嬢さんの手に合うような重心の位置の物を選んだからの。」
『やっぱり、銃を専門に扱っている人は凄いですね。』
「ありがとうございますな。」
次は、ヤオさんの選んでくれたこの……何て種類の銃なんだろう……?
「面白い物を見つけて来ましたの……リボルバーショットガンとは。」
「どっちか、悩んでるんだったら、どっちも、合わさった、物に、すればいい。」
ヤオさんがふんす、といった風に胸をはる。背が小さく、一見実年齢よりも幼く見える為とても可愛い。
『お爺さん。その、リボルバーショットガンと言うのは……?』
「リボルビングライフルという、回転式拳銃とライフルを合わせた物の亜種ですな。全体的に見れば種類は少ないですが、良い銃ですよ。」
『そうなんですね。ありがとうございます。』
今までの銃と同じように、何も考えずに手に取る。
これは……
さっきのお爺さんの銃も含めて、今まで持ったどの銃よりも手に馴染み、しっくりくる。
『これにします。』
「ほう?」
「でしょ。どっちも、合わさった、物に、すればいいって。」
『お爺さんの用意してくれたリボルバーも良かったんですけれど、この銃は小さい頃から使ってた様な、体の一部の様な感覚なんです。』
「それはそれは、そこまで言ってくれる持ち主なら銃も本望でしょう。」
「それじゃあ、お金は、払っておくから、先に、上で、待ってて。」
こんな感覚は銃を持って初めてで、早く弾を撃ってみたいけれど今は我慢だ。
『分かりました。いつもありがとうございます。必ずこのお金とご恩はヤオさんに返しますので。』
「また、メンテナンスが必要になったら儂の店にお任せ下さい。他の店よりも安くしますぞ。」
『お爺さんも、ありがとうございました。』
この後は、お金を払い終わってバックヤードから出て来たヤオさんと一緒に夕飯の食材を買って家に帰った。お爺さんもヤオさんも親切だったし、これからこの銃を使って恩を返して行こう。
ちなみに、この銃の銃床に銃の名前らしき文字が彫ってあった。
【Un ange passe】
直訳は、『天使が通る』。
ヤオちゃんは、ロリ体系でつるぺったん。
おかしいな、最近の後書きでヤオちゃんの話しかしてないぞ?