追記
間違って11月1日の予約投稿にしてました……遅″れ″て″す″い″ま″せ″ん″ッ″!!
追記の追記(11/11)
1週間以上経ってしまいました……突然忙しい時期がやって来てしまい、投稿が出来ていませんでした。
これからは週1~2話投稿をしていきます。
取り敢えず、今はストックが無いので1000文字程度の追加ですがお納め下さい……
『ひまだ……』
ここ最近は筆談に慣れすぎて無意識の呟きも書き出してしまう。
私はもう正直筆談が染み付きすぎて、喉が治った後に普通の会話に戻れるのか不安になってきた。
そんな私が今何をしているのかと言うと……何もしてない。
本当に久しぶりの休みだ。
ヤオさんの家に居候させて貰い始めてから2週間。私は動ける様になってから毎日アルバイトを入れ続けていた。
2週間、なんとかヤオさんに無理言ってアルバイトをし続けていたが遂に今日止められてしまった。
そしてそのヤオさんだが、今日は朝から夜までアルバイトの様で、今日の私は家で1人ということだった。
ヤオさんの方こそ休んで欲しいものだが、あそこまで凄まれてしまうと何も言えなくなってしまう。
そうして家で1人、寂しくテレビを見ていたのだが、どの番組もいつか見たことある様な謎の既視感がある。再放送のドラマとはいえ、今の私は見たこと無い筈なのに。記憶を無くす前はドラマ観賞が趣味だったのだろうか?
兎に角、テレビも暇を潰せる様なものでは無く何をしようか悩んでいると近くに置いてあるスマホが目に入る。
ヤオさんが私のために買ってくれたもので、少し古い型だが十分動くお気に入りだ。
まあ、ヤオさんが買ってくれたものはすべてお気に入りだけど。
最近知ったのだが、『ネットサーフィン』という言葉があるらしい。
インターネットを今の今まであまり触った事が無いが、何か面白い事が知れるかもしれない。
そう思い至りスマホの電源を入れる。検索エンジンを起動しようとした直前、咄嗟に目に入ったのはいつもよく使っている地図アプリ。
そう言えば、地図アプリって一人称視点で色んな場所が見れるんだっけ?
ネットサーフィンとはまた少し違うけどこっちの方が道を覚える事も出来るだろうし、自分が普段行けない場所も練り歩く事が出来る。
こっちにしよう。
地図アプリのアイコンをタップして、起動する。
平面に整理させたマップが画面に広がる。人型のマークをタップすると、一人称視点で探索出来る道が青色で強調表示される。
『まずはブラックマーケットに近いらしいアビドス自治区かな。』
検索機能を使って『アビドス高等学校』と調べて見るものの、長い間地図アプリでも地図が更新されていない様で、少し肩を落とす。
それじゃあ、と次に調べたのは『トリニティ総合学園』現在は休学中だが、ヤオさんが通っていた学園らしい。
ヤオさんは「あまり良い思い出が無いし面白くない」と言って話を聞かせてくれないけれど、興味はある。
やっぱり、最初はトリニティの中心だろう。
トリニティの中心と言えば『トリニティ・スクエア』だ。こんな私でも知っている。
特にトリニティ・スクエアの中で中心にある綺麗な噴水は、トリニティの内外問わず人気らしい。名前は知らなくても、この噴水の画像は知っているという人はこのキヴォトスでも少なく無い程だそう。
……何故、噴水の一部分だけモザイクが?ピンク色の髪をした生徒だろうか?何かを持っているようなそうでない様な、モザイクのせいでよく分からないが兎に角全身ピンク色。
トリニティって、不思議な所なんだなぁ。
次は、トリニティ・スクエアから続いている道の内、1本を道なりに行くと直ぐに見えてくる立派な建築物。その名をシンプルに『中央図書館』と言うらしい。
キヴォトス最大の大きさを誇る巨大な図書館で、その大きさと複雑さのせいで偶に中央図書館の中で遭難する生徒もいるんだとか。
この地図アプリに解説機能があって良かった。トリニティに関してはトリニティ・スクエア以外はよく知らなかったから。
あれ?中央図書館の中まで、このアプリって入れるの?
遭難する人もいるってさっき書いてあったし、ちょっとした迷路の様な気分で楽しんでみようかな。
……ここ、どこ?
完全に迷った。右に行っても左に行っても、先に進んだり戻ったりしても外に出られない。
迷ってる間に2時間も経ってしまっていた。
中央図書館、恐るべし。
地図アプリの検索機能でトリニティ・スクエアまで戻り、今度は反対側へと進むと荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出している『トリニティ大聖堂』だ。
大きさで言うと、先程の中央図書館よりも大きいトリニティ最大の建物でトリニティを象徴するような場所だと言う。
それと同時に、トリニティの中でも上位の組織である『シスターフッド』の本部でもあるらしく、確かに大聖堂の周りにはシスターさんが多く歩いていた。いや、聖堂だからシスターさんがいるのは当たり前か。
大聖堂の周りを移動しながら観察していると、1人のシスターさんと目が合う。……画面越しなので誤用だとは思うのだが、本当に目が合ってしまったのだ。
その瞳は赤く、銀色の長く美しい髪をたなびかせているシスターさんの顔は、恐ろしいほど含みを持った笑みをしていた。
自分の事を見ている訳では無いのに、その笑顔が心底畏ろしい。
トリニティって、話に聞いていたよりも魔境だった……
怖いシスターさんから離れて、トリニティスクエアまで戻る。
次は……道なりに歩いていると、年季の入った建物の前に辿り着く。
えっと……?『古書館』って言うのか。
先程までの荘厳だとか、綺麗だったりの印象よりも先にすっごく
見た感じ、周りにも人はいない。画面越しでもここまで感じるのだから現地ではもっとなのだろう。
中央図書館の様に中に入る事も出来ないので、次の場所へと進む。
同じく古い建物なのに古書館よりも活気溢れるここは『Basis schola』。
かつては救護騎士団というシスターフッドよりも小さいけれど、負けない程の力を持っている部活が拠点にしていた建物だそう。
Basis scholaの意味は、『生徒たちの拠点』らしい。
その名に違わず、沢山の生徒が闊歩していた。
みんな白や黒などの翼が体の1部から生えており、まるで天使の様だ。
そう言えばヤオさんには翼、生えてなかったな。個人差があるんだろう。
お洒落な格好をしているトリニティの人達を見ながらBasis scholaの近くを探索していると、少し離れた所でスケバンが暴れている様で黒い制服を着た生徒達と戦っていた。
『やっぱりトリニティでもこういう人はいるんだなあ。』
なんて間抜けな事を考えながら移動を再開すると、突然空から盾を持った水色っぽい髪をしている人が落ちてきた。
幾ら地図アプリの1人称探索機能が一定時間毎に写真を撮っているとしても、こんなに一瞬の内に人が空から落ちてきている様な画像が出てくるとは思わないだろう。
そのままその人はスケバン達の中心に着地?し、戦闘を始めた様だ。
空から落ちてくる人なんて始めて見たけれど、次の場所に向かおう。
そう思って後ろを振り返ると。
画面の中央に口が裂けんばかりの三日月の様に頬をつり上げて嗤っている黒い人が立っていた。
『ひゅっ……』
─────
今日は1日家を空けていたから、ハルが心配だ。一刻でも早く会いたい。
「ただいま。」
この扉を開ける動作さえも焦れったい。早く、早く!
リビングの扉を開くと、そこにはこちらを向いて笑顔で私に『お帰り』と返してくれるハルの姿……
は無く。スマホ片手に口から泡を出して気絶しているハルがいた。
「ハ、ハルーーー!!!」
目が覚めたハルから話を聞くと、トリニティでとても恐ろしい物を見たらしい。
やはりトリニティはハルに良くない場所だ。これからも気を付けるように口を酸っぱくして言い聞かせよう。
スケジュールってネタの宝庫ですわ。
もし書くネタが無くなったら参考にしてみて下さい。飛ぶぞ?