個性『弾幕』という名のUNDERTALE   作:絶対正義=可愛い

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書きたかった。
エタル絶対。


些末な問題

俺の名前は幕張決意(まくはりけつい)

 

ふざけた名前だと思うがちょっと俺の話を聞いて欲しい。

突然で悪いが君たちは転生というものをご存知だろうか?

 

転生…。

なるほど。

 

アニメや漫画やラノベやらで今大人気中のジャンルだと思った人。

 

安心して欲しい、そのとおりだ。

では何故俺がそんな事を問うたのか……。

 

結論から言おう。

 

俺は転生した。

所謂転生者という奴だ。

しかも明らかに異能みたいな、ジャンプみたいな世界に。

 

中二病乙と言うなかれ。

俺だって最初は頭がおかしくなったか、夢でもみていると思ったさ。

 

 

だが、TVでヒーローなる職業とヴィランなる犯罪者との戦闘を見てしまい、あまつさえそれを実際に目の当たりにすれば、さすがの俺でも理解する。

 

明らかに現代社会じゃない……。

現代社会の皮を被った別世界だぞこれ。

 

しかも、西暦を見れば俺の生きた世界のだーいぶ先の未来ときた。

 

極めつけには、漫画よろしくアニメよろしくのビックリな髪色。

 

俺の生まれたのは日本らしいが、少なくとも髪色、瞳の色で判断するのであればここに純日本人は殆ど居ない。

 

だって皆黒髪でも、茶髪でもねぇんだよ。

街に出かければ分かること。

 

カラフル。

校則で『髪色を染めてはいけません』とかいうのもはない。

 

もしそんなものがあれば、学校の人間の9割は校則違反者だ。

……いや、ちょっと言い過ぎかも。

 

と、まあ……、これらの事から俺は並行世界的な日本に転生してきた……と言えるだろう。

 

 

さて、無駄すぎる思考を一旦きって、朝ごはんでも食べるか……。

 

ベッドの上から起き上がり部屋を出る。

 

俺の家はそれなりに大きい。

 

今世の両親はそれなりに裕福なのだった。

 

そのまま階段を降りて一階へ。

 

そのテーブルの上に一枚の書き置きがある。

 

 

 

決意へ

 母さんも父さんも仕事で早くに家出ないといけないから、いつも通りお願いね。いつも寂しい思いさせてごめんなさい。

 今度の日曜は休みが取れそうだから、そのときに学校であった話しとかを聞かせてくれると嬉しいわ。

母より

 

 

うーむ。

律儀だ。

わざわざこんなもの出さなくても、俺も小学生じゃないんだから分かっているのに。

今世の両親は中々の人格者だ。

 

 

仕事で夜遅くに帰って来る両親は、一人息子の俺と過ごす時間が中々取れない。

 

普通の家庭であれば子供がグレそうなものたが、生憎と俺は転生者だ。

 

精神的にはもう三十路は有に超えてしまっているのだ。

両親の苦労にも理解はある。

 

というか、前世では仕事をしていた社会人から言わせてもらうと、働くって大変なのだ。

 

オカンとオトンにマジ感謝。

 

そういうこともあって、両親との仲はすこぶる良好だ。

 

一週間に一度位しか両親とともに食事をすることのない俺の朝食はいつも一人だ。

 

 

 

と、思いきやそうではない。

 

 

「……やっば、起きてるじゃん!」

「おはよう透。不法侵入レベルが今日も一段と上がったようで何よりだよ」

「あ…あははー……その、朝ご飯の時間だよ…?」

「そんなアホーな君に悪い知らせと悪い知らせと悪い知らせがあります……」

「全部悪いじゃんか!私にどうしろと!?」

「今日は始業式だ、とても鬱陶しい毎日の始まりです」

「そんな事ないんじゃないかな!?」

 

そりゃ(陽キャは)そうだろう。

 

「春休みの課題の提出期限は、初回授業ではなく……今日だ」

「…………うっそ、数学やったけ……?」

「そして最後に……俺は今とてもお腹が空いているのでこの場でストリップを始めるかもしれない」

「しっつれいしましたー!!」

 

ドタバタと家から退出して行く少女。

今しがた玄関を勝手に開けて入ってきたのは幼馴染の葉隠透。

 

この葉隠透という人物は俺のお隣さんであり、幼少期からそれはもう家族ぐるみの付き合いのある女子だ。

 

俺の家庭的事情もあって、朝と夜はこうして透が俺の家に迎えに来て(葉隠家で)食事を伴にする仲である。

あんまり御馳走になるのも悪い気がしてならないんだけど……。

 

取り敢えず、サッサと学校の準備して葉隠家に向かうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、おばさんおじさん。いつもお世話になって…」

「もう!決意君ってばここに来るたびにそういう事言う!」

 

透の母が俺に向かって朗らかに言うが、ぶっちゃけ世話になりまくってることは事実なので、しっかりと頭を下げてお礼を言う。

おい、そこのアホー。

誰が猫かぶりじゃ。

最低限の礼節だよバカタレ。

 

「いえ…、お世話になってるのは本当の事なんで…」

「そう言ってくれるなって決意君。僕たちの仲だろう?」

 

透の父が新聞紙片手に朗らかに微笑んだ(気がした)。

人格者すぎる葉隠家に感無量。

 

「ママー今日の朝なに?」

 

俺の隣に座っている透がおばさんに向かって、椅子をゆりかごしながら声をあげる。

 

「今日はちょっと張り切ってパンケーキよ!」

 

なるほど、ザ・糖分。

 

だが、朝食にしては中々豪華だ。

いつもなら和食がメインなのに。

さては、始業式だからってちょっと頑張ってるな?

……いい母親だなぁ。

 

「美味しそうっすね」

「腕によりをかけているわ!」

 

一々身振り手振りが激しいのが葉隠家の女性の特徴だ。

けど料理中は料理に集中してもらいたい。

ただでさえ天然具合が酷い人なんだから。

 

「ねえ決意……ちょっと後で相談があるんだけど……」

「ちなみにさっきの数学の課題云々は嘘だ」

 

 

おい人を叩くんじゃない。

こら脛を蹴るな地味に痛い。

ちょっと待て今ビンタしなかったかコイツ?

 

 

制服が俺に向かって拳を振り上げる怪奇現象。

前世で考えたら絶叫ものだ。

 

ああ、そうそう。

 

この世界の異能…、一般的には〝個性〟と呼ばれるソレは人それぞれ、十人十色どころか万人十色だ。

え?

万人なのに十色しかない?

細かいことはどうでもいいだろ。

 

つまり言いたいのは、人の数ほど“個性”もあるって事。

 

そういう面ではこの葉隠家ほど説得力の無いものはないが……。

 

なんせ見た目が透明だからだ。

それも家族全員。

……まあ、厳密にはそれぞれ透明になるプロセスが違うようだけど、ここでは割愛。

 

葉隠家は個性〝透明人間〟というものだ。

文字通り体が透明ということ。

 

男に生まれたのならば中々ロマン溢れる個性だが、生憎と実際はそうじゃないらしい。

ソースは葉隠父。

 

女子に性犯罪者を見る目をされるらしい。

小学生位の頃から覗き放題とか揶揄われ続けてきたらしい。

個性のせいで性犯罪者予備軍呼ばわり。

 

それは、何ともまあ………。

 

少なくともその話を聞いた俺は透明人間なんていうロマンの塊溢れる個性じゃなくて良かったと、このときばかりは思わざるを得なかった。

 

……てか、葉隠父聖人すぎない?

この人本当に人がよすぎる。

俺だったら心を病むぞ?

結構真面目な話に。

 

一般人枠で憧れる人堂々の一位に輝くスターである。

 

閑話休題。

 

え、じゃあお前の個性は何なのかって?

もちろん俺にも〝個性〟はある。

俺の場合は両親から個性を受け継ぐ従来の“個性遺伝”とは違って“突然変異個性”なんだがね。

 

まあ、個性と言っても、俺の個性は明らかに…………。

 

「そういえば決意君は進路はどうするの?」

 

おばさんがパンケーキを俺たちの前に出しながら、そう問うてくるので一旦思考をシャットダウン。

 

しかし、何とまぁ、朝食なのに気が滅入る話をふっかけてくるモンだなこの人も。

受験とか大抵の人間が面倒臭がるものじゃないの?

いや、知らんけど。

 

「俺は雄英目指そうと思ってます」

「へぇ!まあ、決意君位頭が良かったら行けるものね!」

 

すいません。

俺は転生してるから、基本的に社会科目以外は全部履修済みなんです……とは言えない。

 

なんだかズルをしている気分で罪悪感が湧く。

 

というか、その言い方だと俺が入れるの確定みたいな事言ってますよ?

さすがにそれは多方面に睨まれそうだ。

 

 

「透も雄英希望なのよ〜」

「お母さん!?どうして言っちゃうの!!」

 

 

突然おばさんの志望校暴露で透があたふたとしているのを傍目に考える。

 

透が雄英に受験……。

 

雄英とは、ヒーロー養成機関の最高峰を誇る高校だ。

 

この世界、ヒーローという職業が公務員として認知されているかなりめんどくさい世界なのだ。

 

まあ、ヒーロー養成機関とは言っても前世の高校と然程変わるわけではない。

 

故に勉強が出来なければヒーローにはなれないのだが……。

 

ま、心配ないか。

 

「まあ、透は地頭良いんでちゃんと受験勉強すれば大丈夫だと思いますよ」

 

「そうは言ってもね〜?透の個性だと入試の実技試験を突破出来るのか不安なのよー」

 

「うっ」

 

そして、雄英高校のヒーロー科の受験方法は基本的に一般受験のみだ。

 

推薦があるにはあるのだが……、超エリート中学の中の上澄みしか、推薦枠を持っている学校はない。

 

故に一般受験となるのだが……。

 

一般受験は書類審査と筆記試験、実技試験がある。

 

書類審査に関しては、まあ別に問題はない。

筆記試験に関しても、ちゃんと勉強すればまあ、行けるには行ける。

 

今年の偏差値えげつなく高いが……。

 

問題は実技試験だ。

 

何をやるのかが不透明。

何を基準にするのかも不明。

とにかく、ヒーロー科の実技試験は情報が全く不透明であるため、仮に戦闘系だとしたら透は絶望的だろう。

 

「まあ、大丈夫だって」

 

「うぅ……決意は戦闘でも救助でも活躍できそうだからいいよね……。私は隠密しかできないよぉ〜!!」

 

「……いやぁ、俺のはちょっと殺傷力高すぎて……」

 

「そうかなー?」

 

お前は知らないと思うが、そうなんだよ。(確信)

人なんて呆気なく死んじまう、というか殺しちまうかなりやべぇ個性だから。(事実)

 

俺が全力で攻撃なんてしてみろ?

オールマイトですら死にかけるぞ?(過大評価)

 

そんなんそこら辺の犯罪者に撃てるか。

 

「ほら、冷めるだろ……いただきます」

「そうだね。いただきまーす!」

 

透がナイフとフォークを持ってパンケーキに切れ込みを作る。

 

いつ見てもパンケーキが消えるマジックにしか見えない。

 

 

「な、なに?」

「いや別に?」

 

ジッと見てたのがバレたのか、透から怪訝な声がかかる。

 

この十数年感で、俺もこの世界になれたもんだなーと思いながらパンケーキを頬張る。

 

 

 

 

 

*じゅけん を かんがえて ケツイ が みなぎった !

 

 

 

 

……十数年聞き続けているけど、やっぱうるさいなこの脳内アナウンス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実技試験会場デカすぎね?予算どうなってんだこれ」

 

時は進み入試本番。

時の流れが速すぎるとか言ってはならない。

ザッとダイジェストをするのであれば……特にないな。

しいてあげるなら透と一緒に実技に向けてトレーニングをしたくらいだ。

 

まあ、特段面白みのないトレーニング風景が広がっていた事をここに記載しておこう。

 

とにもかくにも、今日は入試本番で俺はこのクソデカい街の前にいる。

 

こんなクソデカい会場が敷地内に後5個以上あるという。

バカじゃねぇの?

この学校だけでどんだけ金使ってんだ?

 

都市開発のレベルだぞマジで。

 

 

雄英の恐ろしさに目が死にそうになる。

 

「どけやモブ……」

「雄英って、一周回って頭沸いてる気がしてきたな。バカだろこれは」

 

「おいどけっつてんだろぉが」

「予算どっから湧いてんだこの学校。……国か」

 

「無視してんじゃねぇよモブ……!!」

 

グッと肩を掴まれてよろめく。

 

「あ、俺に話しかけてたの…?」

 

「テメェ以外居ねぇだろぉが!!」

 

わー、目がヴィランってこと以外はイケメンそうな男子だ……。

 

これほど目つきの悪さで顔の良さを帳消しにしてる奴初めて見た。

……あ、俺も人の事言えないや。

 

あ、ちなみに俺の容姿は白髪につり目に仏頂面が顔に貼ってある。

目つきは人の事をバカに出来ないレベルで悪い。

笑顔が俺には足りないらしい。

いや、笑顔位は出来るんだ。

透いわく、目と口が弧を描くせいか胡散臭さと怪しさが更に上がるそうだが……。

いや、“更に”ってなんだよ。

その言い方じゃ、まるで俺がいつも怪しい奴みたいじゃんか。

 

……なんか、心にいらない傷を負った気がする。

後で透の頭でも叩こう。

 

「……お互い残念だったな」

「何だか知らねぇがコケにされた気分だ……!」

 

額に青筋をビキビキ立てる名も知らぬこの男に静かに(心のなかで)敬礼をする。

【顔が良いのにモテないのは、それはそれで可哀想同盟】にこの男は加入したのだ。(俺がモテるなんて一言も言ってないが)

 

「まあ、そろそろ始まりそうだしくっちゃべってねぇで何かしたらどうだ?俺は準備体操でもしようと思う」

「喋りかけんな……白髪野郎……!!」

「(いや、喋りかけてきたのそっち……)おっと、これは怖い。んじゃあお互い頑張ろ……いや、あんま頑張りすぎんな俺が落ちる」

「……っ……っ……!!」

 

ひゃー。(棒読み)

やめやめ。

マジで怖いのなんn

 

『ハイ、スタート』

 

……ん?

 

「爆発ターボォ!!!!!」

 

すぐ近くで轟音。

反射的に地面から“青い骨”を出して防ぐ。

 

……これ始まってるパターンだな。

…行くか。

 

俺より先に出発したさっきの台無しイケメンの後を追うように一歩を踏み出したところで、今度は脳内アナウンスが入る。

 

 

 

*ばくはつ の よいん を おもいだし ケツイ が みなぎった!

 

 

……やかましいわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず雑にやっていくか……」

『ニンゲンブッ殺ス!』

 

走っている俺の前に、街角転校生の如く現れた1P敵。

口悪いな。

 

 

「『正義の槍(Spear of Justice)』」

 

 

右腕を体の横へ伸ばし、虚空を掴むような動作をすれば俺の個性発動。

 

シンプルな青白い槍が俺の手に収まるように顕現する。

 

ああ、そう言えば、俺の個性について説明してなかったっけ?

 

 

俺の個性は『弾幕』

自身の知覚内に、白いナニカ(例外有り)を生み出しそれを操る個性だ。

……とは言ったものの。

先ほどの“骨”やら“槍”やらを見れば分かる通り、俺の個性はスペルカードに属するようなものとは少々訳が違う。

 

皆さんはUNDERTALEという作品をご存知だろうか?

いや、知っている体で話させてもらうと、どうやら俺はUNDERTALEの敵キャラの使う、弾幕を使う事ができるそうだ。

ちゃんちゃん。

 

………説明雑?

知らん。

何故俺の脳内で言っていることに文句をつけられなきゃならんのだ。

 

げふん。

つまり要するにだ。

 

 

「殺傷能力だけは高いって事」

 

 

グシャアッ!!!

 

 

『ガ……ガガ……反逆ノ時ガ…』

 

 

槍で一突き一閃……ってね。

 

俺はアンダインのように槍一本(?)で縦横無尽に駆け抜けるなんて事は出来ないけど(存在しない記憶)、それなりに槍……というより棒術には長けてるんだ。

 

……でもそれはそれとして。

 

「一々槍でチクチクするのはメンドイ。はい『正義の槍(Spear of Justice)』展開!」

 

視界に入った瞬間、仮想敵の足元から正義の槍が飛び出し容赦なく貫く。

 

UNDERTALEで主人公がアンダインから逃げる時に足元から槍が出てくるアレである。

もちろん、ゲームではないのでそのまま戦闘画面に行き避けれたらラッキーレベルの槍の雨が降るわけではない。

 

文字通り床からぶっ刺して終わりである。

 

いやー、楽で助かる助かる。

 

ところでさっきから視界に入ってくるアレちょっと何とかなりませんかね。

 

「オラッ!!!」

 

BOM!!

 

「死ねやァ!!!」

 

BOM!!

 

「……触らぬ神に祟りなし。アイツとは逆方向に行くか」

 

あの悪口イケメン……いや爆発野郎、すごい強いな。

掌から爆発とか羨ま……いや、俺と対して変わんねーレベルで殺傷能力高いな?

 

ま、どうでもいいけど。

 

「はい、50P台突入」

『ニンゲン……怖ッワ』

「無駄に音声あるのは運営の遊び心?金の使い所が違うだろ」

 

 

 

 

 

 

 

いやー、あれから色々あったが……それにしても。

 

 

暇だ。

 

 

 

いや、と言うものの、1Pだろうが3Pだろうが基本的に(例外は今のところなし)一撃必殺だからか、もはや作業ゲーである。

 

まるでGルートを周回した猛者の如き“攻撃(ATTACK)”。

 

まぁ、つまるところだ。

 

 

「少しばかり本気でやっても……構わんのだr

 

 

 

 

 

 

 

ズガァァァァン!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

……おい、今決め台詞の最中。

どうしてこうも空気を読まない奴がタイミングよく出てくるかね?

 

世界の大きな意思を感じる。(陰謀論)

 

……よし、取り敢えず、どこぞの超大型巨人ばりにデカいあの鉄屑。

 

俺の決め台詞をぶっ潰したあの野郎をしばこう。

うんそうしよう今すぐしよう。

幸い、とても大きな的でいらっしゃる。

ごめんあそばせ?

 

 

死んでくださいな。

 

 

 

 

「ガスターブラスターで消し炭になれデカブツ」

 

 

 

俺のすぐ横に白い厳ついブラスターが出現。

俺と同じ蒼い目を光らせて、その口に純白のエネルギーが収束されていく。

 

臨界点を容易く超えた純粋な力の塊は、指向性を持って真っ直ぐ標的に向かって突き進む。

 

 

 

───────────!!!!!

 

 

 

凄まじい勢いで視界を真っ白に染め上げるソレは、轟音とともに空気を揺さぶる。

 

 

 

 

はい、顔の部分だけ消し炭になりました。

 

あいも変わらず殺意高い。

 

さすが、1フレーム毎に1ダメージを与える最弱にして最強の使う骨の武器である。

 

 

そんじょそこらの『弾幕』とは格が違う。

 

 

「……っテメェ」

「……あ、爆発男子」

「………」

「え、なに?」

 

瞬き一つせずに俺の方をガン見してくる爆発君は……なんだ?

 

驚愕?憧憬?恐怖?

とにかく、色々な感情に処理がつかないような、そんな目をしていた。

 

『残り3分だぜェ!!!』

 

「おっと、それじゃあな。健闘を祈るよ」

 

何だか空気に耐えられなかったので、逃げるようにその場を後にした。

何か言いかけていた爆発なんて、見えてなーい見えてなーい。

 

 

 

 

 

結局、敵Pは50で終わってしまった。

解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……どうしよう決意!!実技駄目かも……」

「……………」

「何か言ってよ!?」

「……いや、だって、ねえ?」

「……本当に気まずそうにしないでよ、真面目に落ちたって思えてきちゃうじゃん……」

 

透は……いや、個性の割には頑張ったらしい。

敵Pは22と言っていたが……ううん…正直微妙と言わざるを得ない。

 

「ま、なんとかなるだろ」

「この人考えることを放棄したよ!?」

 

いや、だって今さらうだうだ悩んだって仕方ないじゃん。

結果は変わらんのだし。

 

「ま、滑り止めは受かってんだろ?なら中卒は免れたでしょ」

「他人事感が半端ない……」

 

実際他人事っちゃ他人事なんで。

 

「やれる事はやっただろ?それで落ちたらしょうがなくない?」

 

今できる最善を尽くした上で落ちた…と言うのであれば色々と踏ん切りがつくというものだろう。

……まあ、感情がそれを許さないなら話は別だけど。

 

「透が頑張ってたのは、俺も近くで見てたし、というか実技対策は俺が面倒見たし。それとも何?やってきた事全部、手でも抜いてた?」

「いや、それはないけど……」

「なら、大丈夫だろ。俺が保証するよ」

「……なんか、いい感じにまとめてるけど、さっきと言ってること違うからね?」

「慰めて欲しいんじゃないの?ご希望通り『お前は大丈夫』的な事を言ってみたんだけど」

 

そもそも相談なんてものは、最初からかけてもらいたい言葉を言わせたいだけなんだ。

この場合は、受験?大丈夫だろ。的なことだ。

 

「……決意って、妙に捻くれてるよね。大人っぽい……とは違うようで似てる感じの捻くれ方」

「余計な事を言う口はこの口かな?」

「うぎゅぎゅぎゅ〜〜!!うぅ〜乙女の純情を弄ばれた…!」

「人聞きの悪い事を言いなさんな。殺すぞ」

「急に豹変するじゃん!?」

「このくらいの歳の子はこういうイキり方をするんじゃないの?知らんけど」

「人生2周目か何かなの!?」

「あながち間違っちゃいない」

「まさかの肯定!?」

「まあ、少なくとも透よりは大人な自信はあるよ。実際俺の方が頭良いし」

「あれ……ディスられてる……?」

 

精神年齢は三十路を突破してるのに精神性が子供だったら色々とヤベーだろソイツ。

大人子供とかそういう奴じゃん。

健全な精神は健全な体に〜とかどうたらこうたらあるのは知っているが、少なくとも俺は理性的な判断を常日頃しているつも…り……

 

 

 

『俺の決め台詞をぶっ潰したあの野郎をしばこう』

『うんそうしよう今すぐしよう』

『幸い、とても大きな的でいらっしゃる』

『ごめんあそばせ?』

『死んでくださいな』

 

 

………スゥ~……割と俺って情緒不安定?

……よし、お腹減ったから、ファミレスでも行くかなー。(棒読み)

 

あ、透も一緒に行く?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「毛糸中学出身、幕張決意」

 

「筆記試験はほぼ100点。社会史だけ80点と苦手なようですが、それでも上から数えて五本の指にはいる」

 

「実技試験は敵P50。基本的に槍を使って仮想敵を破壊していましたが、途中から槍を地面から出して倒していますね」

 

「その後は……“犬”や“蛙”などの弾幕で索敵、破壊を試みて仮想敵を倒す……か」

 

『……………』

 

「肝心の最後の攻撃に何で誰もツッコまないんてすか……」

 

「いや、つってもよォ……」

 

「0P敵はデカいだけの鉄屑みたいなものだが、それでもそれ相応の強度がある」

 

「にも関わらず、最後のアレは0Pの頭部を一瞬で消し飛ばした」

 

「……人に使われたら、と思うとゾッとしますね」

 

「こらこら、彼はヒーローになる為に雄英の門を潜った卵だよ。そんな事を考えるのは良くないさ。……何にせよ彼は合格でいいと思うよ」

 

「ま、それが妥当……というより、規定には満たしてるんだ。当たり前ですね」

 

「それじゃあ、幕張決意君は敵P50救助P23で次席合格。これでいいかい?」

 

『異議なし』




幕張決意
個性 弾幕(UNDERTALE)
UNDERTALEに出来る事なら大抵できるぞ!(説明面倒い)

弾幕種類
武器型弾幕。
自立型弾幕。
生物型弾幕。


武器型弾幕
【剣】【槍】【骨】
自身の手に持って振るう弾幕。
殺傷能力が非常に高い。
どれも結構ヤバい。
純粋に殺意の塊。

【剣】
ワンボーやレッサードックの剣はまだしも、アズリエルの剣は色々と規格外。
もちろん、いずれは■■■の■■■も使えるようになるため、■■の■■■■すら可能。
チートやん。

“色付き”の弾幕可能。“色付き”の解釈拡大によってエゲツナイ効果を発揮している。

例えば“青”。
“動いているモノに当たり判定有り”。
“動いていないモノに当たり判定無し”。
解釈拡大によって“動いている判定”が細胞単位まで広がる。
更に“色付き”の弾幕は物質に重ねて顕現させられるため、相手の心臓を起点に“青”なんてやろうものなら瞬殺。
単純に“青”は止まればいいという訳では無い。
体は止まっていても、血液は?心臓は?細胞は?体の内部の動きにまで判定がある。
…………殺意たっかぁ。

【槍】
最もヤバいのは“深紅の槍”。
アズゴアの槍。
あいも変わらず殺意しかない。

“深紅の槍”
自身以外の生物が触れることによって、相手の魂を一撃で破壊する。
つまり、即死攻撃。
……本気のアズゴアはこれだから強い。

【骨】
言わずもがな。
殺意の塊。
仕様が色々と変更。

“色付き弾幕”が“青”以外も使える。
生物無生物に問わず、触れた瞬間から絶え間ない“ダメージという概念”を押し付けた挙句、毒のように蝕む。(スリップダメージ)
【骨】の凶悪なところは、白い骨でも物質を透過して内部にまで攻撃判定を加えられる事。
一定の質量を持った生物以外から、どこでも骨を出現させて、その大きさも自由自在。速度も自由。
最も汎用性に優れ、効果範囲が広大。
純粋に強い。

決意のヒーロー名

  • フリスク
  • キャラ
  • ケツイ
  • セーブ
  • ロード
  • メガロニア
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