ホシノが先生と過去のアビドスに行く話   作:ツキ0912

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第14話 アビドス0丁目

アラームが鳴り響く。

私はその音で目覚める。

深夜2時、アビドス0丁目を調べるために夜中にアラームを掛けて目覚める。

隣で私を抱き枕にしている先生はまだ目覚める様子はない。

 

ホシノ「先生起きて、起きて...時間だよ」

 

"あと5分..."

 

漫画やアニメで聞くようなことを言い出した。

 

ホシノ「でも遅刻すると調査できないよ」

 

"んー..."

 

ホシノ「先生が起きないならおじさん1人で行くよ?」

 

"それはダメだ!"

 

最後の言葉に反応して先生は飛び起きた。

 

ホシノ「...起きた?」

 

"起きました..."

 

ホシノ「にしても...そんなにおじさんを1人にしたくないの?」

 

さっきの一言で血相を変えて飛び上がったので聞いてみる。

 

"そりゃまあ..."

 

ホシノ「過保護だなー先生は...そんなにおじさんのこと信頼してないの?」

 

"列車砲"

 

ホシノ「すいませんでした」

 

地雷を踏んだ。

 

ホシノ「さ、さーて...それじゃあ準備しようか

寝る前に準備は予めやったし、アビドス0丁目の条件の3時までは1時間あるけどぐずぐずしてたらあっという間に過ぎちゃうからね」

 

なんだかジト目で見られている気がするが、私達はいそいそと準備を終えて隠れ家を後にした。

 

深夜2:45。

私と先生はアビドス11丁目と他学区の境界線付近に来た。

 

ユメ「こんばんはー」

 

ホシノ(過去)「こんばんは」

 

ほぼ同時刻、ユメ先輩と昔の私もやって来て合流する。

 

ホシノ(過去)「全員遅刻せずに来れましたね」

 

ユメ「そうだね

あっ聞いてください先生、ソラノちゃん

実はホシノちゃん、さっきまで私の家に来て私と寝てたんですよ

よっぽど怖かったんでしょうね」

 

ホシノ(過去)「な、ななな...何を言ってるんですか!?

怖いことなんか何もないですけど!?」

 

昔の私が大慌てしている。

可愛いところがあるじゃんと思った。

 

"さて、そろそろ時間だ.....あれ?"

 

先生が言葉を途切れさせた。

私も、ユメ先輩たちも気づいた。

 

ホシノ「霧...ですね...」

 

ユメ「珍しい...しかも急にだね...」

 

珍しく霧が出ていた。

夜のアビドスは寒い。

そのため、厚着で来たはずなのに不思議なほど、寒さを感じ始めた。

まだアビドス0丁目ではないのだが、不気味さはあった。

 

ユメ「...うん、今3時ぴったり...行こうか」

 

ホシノ(過去)「ほ、本当に行くんですか!?」

 

ユメ「行くよ!

だってこんなの...本当っぽいじゃん!

やっぱり七不思議はあるんだよ!」

 

ホシノ(過去)「わ、わかりました...けど、何か危険を感じたら首根っこ引っ張ってでも逃げますからね!」

 

ユメ「その時はよろしくね、ホシノちゃん」

 

話も終わり、私達は境界線を越える。

先程の会話の時にも霧はかなり濃くなり、遠くが見えなく...隣でさえ見るのは苦労する。

逸れそうになるほど霧は濃い。

 

ホシノ「みんな、ちゃんといる?」

 

ユメ「いるよー」

 

ホシノ(過去)「はい、います...」

 

"私もいるよ

霧で逸れないように手を繋ごうか"

 

先生の提案に従い、私達は手を繋ぐ。

私は先生とユメ先輩と手を繋いだ。

 

ユメ「あ、あれ...?」

 

手を繋いだ瞬間、ユメ先輩が声を挙げた。

 

ホシノ(過去)「な、なんですか」

 

ユメ「...ホシノちゃんが2人いるかも」

 

ホシノ(過去)「ええっ!?」

 

ホシノ「いや、それ片方私です」

 

ユメ「あっそうなんだ...2人の手の感覚も一緒だからびっくりしちゃった」

 

ホシノ(過去)「お、脅かさないでくださいよ!」

 

アビドス0丁目とは無関係に私と先生は冷や汗をかいていた。

だが、何はともあれこれで逸れることはないだろう。

そう思っているとだんだんと霧が晴れてきた。

 

ユメ「とうちゃー...あれ?」

 

霧はまだ残っているが、少し遠くを見渡せるようになって手を離した頃、ユメ先輩が声を挙げるが不思議そうにしていた。

 

ホシノ「ここ、アビドス1丁目ですよね...」

 

そう、霧の中辿り着いたのは他学区の町でもなく、見知らぬ街でもなく、アビドス1丁目だった。

 

ユメ「そうだね...でもおかしいね、私達まっすぐ歩いてきたはずなのに...」

 

ユメ先輩の言う通り、不思議だった。

手を繋いでいたとはいえ、いつの間に私達全員が道を...しかも逸れたとかではなく、Uターンする形になって歩いていたのだろうか。

 

ホシノ(過去)「...本当にここ、アビドス1丁目ですか?」

 

ホシノ「えっ」

 

昔の私が不安げな声を挙げる。

周りを見渡す。

街並みは見覚えがあるアビドス1丁目そのもの。

...だが、昔の私の言う通り...雰囲気が同じ町とは思えないほど不気味だった。

時刻は3時10分

街灯は光をともさず、草木も眠る丑三つ時...人がいないアビドス...だとしても異常なほど、命の気配を感じなかった。

 

ユメ「...見た目はアビドス1丁目だけど...ここがもしかして、アビドス0丁目?」

 

ホシノ「...そうかもですね」

 

昔の私はもう隠すこともなく、ユメ先輩に抱き着いていた。

とはいえ、ユメ先輩も少し声は震えていて...隣の先生も余裕がなさそうだった。

かくいう私も...恐怖を覚えていた。

 

私達は恐怖を覚えつつも、アビドス0丁目を調査するために歩き出す。

 

ホシノ「今更ですがユメさん...アビドス0丁目ってなんなんですか?」

 

ユメ「あれ、知らないんだ...私も詳しくは分かってないし...本にもそんな書いてないからあれだど、説明するね

このアビドス0丁目はね...地図になくて、行くことが出来ない...行ってはいけない死者の町

昔のアビドスの生徒会長が行く方法...今の手順だね

それを見つけて...誰にも見つからないように秘密の遺産を隠したんだって

ってのが...私が聞いたのと本に書いてある内容の全部かな?

あっ帰る方法としては日の出までにアビドス0丁目から出る必要があるんだって

そうじゃないと...私達もアビドス0丁目の住人になっちゃうとか」

 

ホシノ(過去)「ひっ...!?」

 

ユメ先輩の説明を聞いて昔の私がまた震えていた。

 

"けど、その遺産って持って帰ってもいいのかな?"

 

ユメ「まあ...人のものって言ったらそれまでですが...元々は生前の状態でここに隠したのであれば死者の町とは無縁ですし...それに」

 

ホシノ(過去)「そうか...物品ならすぐに売ったり、お金ならすぐに使ったりすれば呪いとかはそっちに行きますよね」

 

ユメ「す、すごいこと言うね...私はお祓いすればいいかなって思ってたんだけど...」

 

恐怖に怯えても昔の私の考えることは物騒だった。

やめて先生、そんな目で私を見ないで。

 

クスクス...クスクス...

 

ホシノ「...先生、何か言った?」

 

"えっ...?"

 

私の質問に先生は不思議そうな顔をしていた。

今笑い声が聞こえたような気がしたが空耳だろうか?

 

ホシノ(過去)「ところで、その遺産の隠し場所ってどこですか?

まさかノーヒントじゃないですよね?」

 

ユメ「あっうん...大丈夫

ちゃんと本に書いてあるから

ちょっと歩くけど...こっち、付いてきて?」

 

私達は再度歩き始める。

霧もあるが、風も吹いている。

風でものが動いたり、音を立てる度に昔の私が体を震わせて辺りを確認していた。

その時、ひときわ大きな風が吹いた。

 

ホシノ(過去)「う、うわああああ!」

 

ユメ「ぶっ!?」

 

"うわっ!?"

 

それに驚いた昔の私は塩をぶちまけて、ユメ先輩と先生の顔にクリーンヒットした。

私は躱した。

 

ホシノ(過去)「あっ...」

 

ユメ「ひぃん...しょっぱいよぉ...」

 

"ホシノ...落ち着いて...今のは風だから"

 

ほしの(過去)「すみません...」

 

クスクス...クスクス...

 

再度笑い声が聞こえた気がした。

 

ホシノ「.......」

 

"ソラノ?"

 

私は周りを見渡す。

私たちの傍には誰もいない。

この状況で笑っている人もいない。

だから空耳なはずだ、今のは。

だが今の声は...なんだか聞き覚えがあった気がする。

また霧が濃くなってきた気がする。

 

ホシノ「霧が濃くなってきた...みんな、また手を繋ごう。」

 

私はみんなに声を掛ける。

だが、返事はなかった。

 

ホシノ「あれ...みんな...?」

 

もう一度声を掛けるが、返事は変わらずない。

 

ホシノ「ちょっとみんな...そういう冗談は...」

 

誰かの体に触れようと腕を動かすが空を切るか、アビドス0丁目の町に触れるだけだった。

霧はどんどん濃くなる。

まずい、逸れたか?

 

クスクス...クスクス...

 

いやだ、だとしても何時だ?

足並みは揃っていた。

3人...いや、1人でもこんな短時間で距離を開けるほどのスピードで移動した様子もない。

訳の分からなさと孤独により、私はどんどん恐怖に包まれる。

 

クスクス...クスクス...

 

ホシノ「まさか...本にも書いてないアビドス0丁目で起きる怪異?

いやでも...ビナーみたいになにか噂の元になるのがあるはず...」

 

でもなんで私だけ...もしかしてさっき塩を避けたから?

塩ってバカにできないな...なんて余裕ぶってみるが...恐怖と焦りは止まらない。

 

クスクス...クスクス...

 

誰もいないはずなのに以前笑い声は聞こえる。

やめろ...笑うな...その笑い声は無性に腹が立つ...

 

ホシノ「...とりあえず、アビドス0丁目から出る...?

いや...それで私だけ出てみんな置き去りになる可能性も」

 

クスクス...クスクス...

 

ホシノ「......さっきから誰!?

私に何の用!?」

 

私は遂に我慢できなくなり、声を張り上げる。

 

クスクス...

馬鹿だ...馬鹿が1人いる...

自分の馬鹿さにも気づかない馬鹿がいる...

 

ホシノ「...なに?」

 

笑い声は言葉も喋り始めた。

 

自分の罪から逃げようとしている馬鹿だ。

 

ホシノ「...罪から逃げてるって...ユメ先輩のこと...?

そもそもあれは...」

 

そう、あれは事故だった。

紛れもない事実だ。

 

それでも、自分に責任がないとは思ってない。

あの時せめて、喧嘩なんかしなければそれだけで変わったはずだ。

 

ホシノ「そう...だけど私はそれも背負って前に進むと決めたんだ」

 

でも結局、逃げてるだけじゃない。

 

ホシノ「...そんなことない...私は...!」

 

じゃあ、なんで過去を変えようとするの?

 

ホシノ「...それはユメ先輩を救いたくて」

 

それも事実だけど、本当は自分の罪を消したいんじゃない?

 

ホシノ「ちがっ...私はそんなこと...!」

 

そうだね...そこまでは考えてないか。

そもそも出来るかわかんないし...

けど、結局は自己満足がでかいよね?

ユメ先輩を救うことで少しで自分を許したい気持ちはあるよね...

 

その声は不思議と酷く胸に突き刺さる。

なぜだろうか...図星だから...?

いや違う...そんなことのために動いてるわけじゃない。

そう否定したいのに私に刺さる言葉はそれを許さない。

 

結局自分可愛さで動いてるだけだよ、私は

そんなこと、許されると思ってるの?

 

ああ、わかった...この声は私だ。

私の声だから否定を許さない。

思ってなかったはずのこともきっと、心のどこかで思っていたのだろうか?

 

ホシノ「違う...違う...

私はただ...ユメ先輩を...」

 

違くないよ。

結局私は自分の本当の気持ちも気づかない馬鹿で、過去の罪も消そうとしている最悪な奴なんだよ

 

ホシノ「止めて...違う...私は...」

 

私はその場に蹲ってしまう。

声は絶えず私を批難し続ける。

私はただ、時が過ぎるのをひたすらその場で待っていた。

 

いつの間にか意識を失っていたのだろうか

私の視界に見慣れた天井を見上げていた。

 

ホシノ「...ここは」

 

ホシノ(過去)「...ソラノさん?

意識が戻りましたか!?」

 

隣を見ると昔の私がいた。

他にもユメ先輩や先生もその場にいた。

2人とも昔の私の声に反応して私の傍に寄ってくる。

 

"ソラノ、大丈夫!?

どこかおかしなところない!?"

 

ユメ「ソラノちゃん!

ごめんなさい...私がアビドス七不思議について調べようって言ったらまさかこんなことになるなんて」

 

2人とも泣きそうな顔をしていた。

 

ホシノ「えーっと...とりあえずどういうことか説明してもらえる?」

 

"ソラノ...覚えてない?

アビドス0丁目に着いて、霧がまた濃くなってきたからみんなで手を繋ごうとしたんだけど、急にソラノが進みだしたんだ

慌てて追ったんだけど見失って...それでも探してたら蹲ってうわ言のように違うとか...ごめんなさいって言い続けてるソラノがいたんだ

揺すったりしても特に変わらず...しまいには意識も失ったから慌ててソラノを抱えて帰ってきたんだ"

 

ホシノ「そ、そうだったんだ...」

 

なるほど...皆からしたらそういう風になってたんだ...

 

ユメ「ソラノちゃん...何があったの...?」

 

ユメ先輩は心配そうに私を見ているが...

 

ホシノ「すみません、覚えてないです...」

 

私は嘘をついた。

 

ユメ「.....そっか」

 

ユメ先輩はそれっきり聞かなかった。

なぜかすごく悲しそうな顔をしていた。

私もユメ先輩の顔をあまり見れなかった。

 

しばらくして私と先生は隠れ家に帰ることにした。

ユメ先輩と昔の私は今日くらい泊っていけばいいと言ってくれたが先生と2人だけで話したい事があったのでそれは断った。

帰り道、特に会話はなかったが...

 

ホシノ「先生...?」

 

先生が手を繋いできた。

 

"...さっき何も覚えてないってのは噓でしょ"

 

ホシノ「ありゃ...バレてる...

でも勘違いしないでね?

2人っきりの時にちゃんと話すつもりだったから

ユメ先輩達がいると離せないだけで隠し通すつもりじゃなかったから」

 

"そっか...じゃあ、戻ったら聞くよ"

 

そのまま手を繋いだま私達は隠れ家に着く。

 

ホシノ「ふぅ...やっと帰ってこれた」

 

"それで、何があったの?"

 

ホシノ「とりあえず順番に話すね」

 

アビドス0丁目で起きたことを順に話す。

アビドス0丁目に入ってから笑い声が聞こえてきたこと。

霧が濃くなってきたのでもう一度手を繋ごうと声を掛けたら1人になったこと。

それでも絶えず笑い声は聞こえていたこと。

そしてその声...私の声に糾弾されたこと。

 

ホシノ「こんな感じかな...そのあとは気を失って気づいたら昔の私の家にいたんだ」

 

"そっか..."

 

人通り話し終えると沈黙がその場を包んだ。

 

ホシノ「...先生...過去を変えるってどう思う?

そりゃ...許されないのは分かってるけどさ...それでも私はユメ先輩を助けたくてやってきたんだ...

けど...やっぱりそれは許されなくて...自己満足でしかないのかな...私は...自分の罪から逃げたいだけなのかな」

 

"それは違うんじゃないかな?"

 

ホシノ「うへっ...?」

 

先生は私の悩みをすっぱりと否定した。

 

"歴史を変えるのは...まあダメだろうね...でもこれは最初から私達は把握してたし今更だ

それで...ホシノが自分の罪から逃げたいってのも...まあ断定はできないけどこれも多分...潜在的にどこか思っていたのは事実だ"

 

先生にそれを肯定されて、私は俯く。

 

ホシノ「でも...それならなんで...」

 

"そもそも...人間なら誰だって過去の行いを...取り返しのつかないことならなおさら、誰だって逃げたいよ

大小あるけど、そんなのは私もだ

それについてはそんなに恥じることじゃないよ"

 

ホシノ「...それでも」

 

"ホシノ...ユメのこと、救いたい?"

 

ホシノ「そんなの...当たり前だよ!」

 

先生の問いに私は声を張り上げる。

 

"だったら、それでいいじゃないか?

ホシノのその気持ちは...決して小さな気持ちじゃないでしょ?

誰かを助けたい想い...私は胸を張っていいと思うよ"

 

先生の言葉にハッとする。

そうだ...自己満足だとしても...逃げたい気持ちがあったとしても...

 

ユメ先輩を助けたい想いだけは否定させない。

 

"...ホシノ、まだやれるかい?"

 

ホシノ「...ありがとう、折れそうだったけど...先生のおかげで持ち直したよ」

 

"どういたしまして

私もどうかと思うんだけど...嫌なんだ、生徒が必ず不幸な目に逢うことが...エゴだとしても作りたいんだ...幸せになれる道を"

 

ホシノ「ありがとう、先生」

 

"ところでホシノ...今回の事についてどう思う?"

 

ホシノ「...歴史、変わってるよね」

 

私が持ち直した様子を見て先生が話題を変えた。

そう、歴史が変わった。

手段と結果は分からないが...私達がやりたかったことは一部成し遂げられた。

様子を見て、本格的にユメ先輩を救うために歴史を変えたいと思っていたのだが...

 

"...確信はないけど...これ、歴史の修正力とかそういうものの力が働いたんじゃないかな

ホシノの心を追って歴史を変えさせないようにするとか"

 

ホシノ「...えっ?」

 

先生はそういうが私には疑問が残った。

まず、歴史の修正力が自分からアクションを起こすことなんかなかった。

まあ...これに関しては相手はそもそも意識があるのか...それ以前に存在というのもあやふやなのでどういうアクションを起こすなんて予測は不可能ではあるのだが...

それでも、今回のはやはり異例に感じる...

 

ホシノ「...そうだとしても...歴史の修正力自身が歴史を変えてまでする?」

 

"今までの傾向を見るに...大局的に問題ないと判断すれば歴史の修正力的には問題と思うんだ

だから今新しい歴史を増やしても最終的に変わらなければ問題はない...向こうからアクションを起こしてはいるけど、やってること自体にそんな変わりはないと思うんだ"

 

ホシノ「...なるほど...だけど」

 

"そう...今回のは明確に悪意というか...私達を排除しようとしてる意思を感じる...

ホシノに起こった怪異も多分歴史の修正力が利用したものだと思う...

...向こうが歴史を変えるのだってそれ相応のリスクが発生するのにそれでもそんなことをするなんて、どうやら相手は自分自身で歴史を歪めるほど私達が嫌いみたいだ"

 

まあ、それはそうだろう...仕方がない...

 

ホシノ「でも...私は諦めないよ

先生がいてくれるなら絶対...!」

 

そういうと、満足そうに頷いてくれた。

話も終え、もう日も昇ってはいるが眠ることにした。

 

ホシノ「ところで先生、あんな霧の中...よく見つけてくれたね?

もしかして...先生の私に対する想いで...?」

 

なんて茶化しながら聞いてみる。

 

"いや...あの時は塩が道みたいに落ちててね、それを辿ったんだ"

 

なんだ...つまんないな...

 

"ホシノはそういう私がホシノを思う気持ちで見つけて欲しかった?"

 

ホシノ「うへっ...!?

そ、そういうわけじゃ...あーなんだかまた眠くなってきたなー!

先生、早く寝よ!」

 

自分でも無理矢理だなと思いつつも、私は先生と一緒に横になる。

今更男女で一緒の寝具ってどうなのだろうか...いやまあ...この生活1か月続いてるし...先生と同じ寝具は以前砂漠でもやったし本当に今更ではあるのだが...今日に限って心臓のドキドキが止まらない。

 

"ホシノ"

 

後ろで先生の声が聞こえてくる。

 

"仮に塩がなくても私はホシノを見つけてたよ

なぜかそんな確信があるんだ"

 

ホシノ「...そっか」

 

心臓のドキドキはまだ収まらない。

それでも私はきっと、幸せな顔をしていたと思う。

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