未来のホシノちゃんが帰った次の日、2人だけの生徒会に戻ったいつものアビドスが戻ってきた。
総勢9人...決して多いとは言えないが今までの4倍の人数がいたのだ....それがいなくなってしまえば流石に寂しさを覚える。
ホシノちゃんの話では...今日、私は死んでしまうらしい。
ホシノちゃんの話は信じて受け入れだ。
だが、かと言って何もしないでそのまま死の運命を受け入れる気もない。
出来るだけ抗ってみるつもりではある。
どうやらまだこっちのホシノちゃんにそれは伝えられてないのがわかった。
まあ...変に伝えてタイムパラドックスを起こすのも確かに良くない。
きっと私に話したのだって耐えかねての事だろう。
でも、ホシノちゃんは奇跡を信じている。
なら私も、それに答えたい。
様々な思いをとりあえずいつもみたいに手帳に書きだす。
...3年生になったホシノちゃん...こっちの世界ではどんな成長をしているのだろうか。
ぜひとも見て見たい。
ちなみにそのホシノちゃんは1人で暴れているヘルメット団を鎮圧しに行っている。
私はその間、手帳も書き終えたので生徒会の清掃を始める。
ユメ「...これは」
そして...見つけた。
ホシノちゃんが言っていたアビドス砂祭りのポスター
なるほど...たしかに私がホシノちゃんに見せようとするわけでは。
こんなに希望が満ちたもの...共有したくなる。
ホシノ(過去)「ただいま帰りました...」
ユメ「あっおかえりホシノちゃん」
ポスターの汚れを軽く拭いて、少し奇麗になったころ、ホシノちゃんが帰ってきた。
なんだかイライラしている様子だった。
ユメ「ホシノちゃん...どうかしたの?」
ホシノ(過去)「いえ...戦闘が今回は面倒くさくて
弱いくせに無駄に粘るので細かい傷と弾の消費が...
...なんですか、それ」
ホシノちゃんは目敏く、机の上にあったアビドス砂祭りのポスターを見つけて聞いてきた。
ユメ「あっこれ?
昔のやってたアビドス砂祭りのポスターだよ
昔はこんなイベントやってたんだね...
楽しそう...いつか人が増えたら開いてみたいね」
ホシノ(過去)「...なんですか...それ
そんな未来、あるわけないでしょう!
人は年々いなくなって、今は不良たちが溢れてるこのアビドスに!
もう少し現実的なことを考えてください」
ユメ「...ホシノちゃん」
未来のホシノちゃんが言ってたことはこれだろう...
この些細な喧嘩で、ホシノちゃんは過去を変えたいと願うことになる。
私は...
ホシノ(過去)「いい加減、現実を見てください!」
ホシノちゃんはポスターを手に取って破こうとする。
けれど...その手は止まった。
ユメ「ホシノちゃん...?」
ホシノ(過去)「...すみません...言い過ぎました
今のは忘れてください...イライラして...八つ当たりしてしまいました
確かに...厳しいとは思ってますが...私もそうなればいいってのが本音です」
ホシノちゃんはポスターを机に置いて、謝ってきた。
ユメ「...ううん、大丈夫だよ」
それは...確かに未来が変わった瞬間だと思う。
ユメ「ホシノちゃん、私これから銀行に行くんだけど...一緒に行く?」
ホシノ(過去)「ええ、心配なので着いていきます
ちゃんとコンパス持ちました?」
ユメ「うん、ここにあるよ!」
ホシノ(過去)「...これ、壊れてますけど」
ユメ「...あっほんとだ!?」
ホシノ(過去)「まったく...気を付けてくださいね
ユメ先輩はアビドスに...私にもまだまだ必要なんですから」
ユメ「...うん...ありがとう、ホシノちゃん」
ホシノちゃんに軽く小言を言われながらも出掛ける準備を始める。
ホシノちゃん...伝わるかな?
奇跡は...ちゃんと起きたよ
ありがとう、ホシノちゃん